ミッドチルダ式補助魔法(1期・A’s)

Last-modified: 2024-03-01 (金) 23:41:23

防御魔法

基本的に、魔導師は身に強固なバリア(ここで言うバリアとは、後述するバリアタイプの防御魔法ではなく、防護服及びそれに付随する防御フィールドを指す)を常に纏っており、多少の打撃を受けても、術者にはそれほどのダメージはない。
このため、攻撃魔法にはバリアを破壊、もしくは貫通する能力が必要となり、こうしたバリアを抜けてくるような魔法のために、防御用の魔法もまた必要となった。
つまるところ、「魔法少女リリカルなのは」世界の防御魔法とは、対魔法防御魔法と言える。
比較的万能に見える防御魔法だが、意外にも温度変化魔法は通常のバリア・シールドタイプでは防ぐことができず、フィールドタイプの防御にのみ頼ることとなる。
また、生成した防御魔法を完全に破壊されるのは、術者にとっては大きな魔力消費となる。

フィールドタイプ

防護服及びそれに付随する防御フィールドを総称して、フィールドタイプの防御魔法と呼ぶ。
防護服とは、魔導師が戦闘時に纏う、魔力で構成された衣服。ミッドチルダ式の場合は特にバリアジャケットと呼ぶ。 衣服だけではなく、衣服に覆われていない部分やデバイス本体も防御フィールドを生成して身を守ったり、空気抵抗を無効化している。
魔力で出来ているので、発動中(身に付けている間)は常に術者の魔力を消費し続ける。 このため、基本的には必要な時のみにしか装備しない。 また、その消費魔力量には差があり、防御力に比例していると考えられる。
相手の攻撃のみならず、自らの使用した魔力の逆流、暴発という危険性からも身を守るために、戦闘時だけではなく大規模な魔法の行使の時に着用することもある。
防護服着用時に、それまで着ていた服がどうなっているのかについては、全く触れられていないので不明だが、1期第8話で防護服を解除して元の学校の制服姿に戻るシーンがあるため、少なくとも変身シーンの描写の通りに破れて消滅している、というわけではないようだ。

バリアジャケット(Barrier Jacket)
使用者:高町なのは、フェイト・テスタロッサ、クロノ・ハラオウン、ユーノ・スクライア、アルフ
防護服バリアジャケットを着用する魔法。
通常、バリアジャケットの着用は、デバイスの起動と同時にそのデバイスによる自動詠唱で行われるが、何らかの理由で着用が行われなかった時には、後から別個に着用することも可能。
また、ユーノやアルフのようにデバイス無しでもバリアジャケット着用は可能。
ちなみに、変身シーンを見るとゆっくり着用しているように見えるが、実際に防護服を着用するのにかかる時間は、ほとんど一瞬のようだ。早送りをしているようなもの。
使用話数:1期第2話、A's第9話

リアクターパージ(Reacter Purge)
使用者:高町なのは
なのはのバリアジャケットの最終防衛機能。限界を超えるダメージを受けた場合にバリアジャケット自らが爆発することで、受けたダメージを相殺して反らすことができる。 ただし、あくまでもダメージを相殺するのみで、ジャケットパージのような外部への攻撃力は無い。
ヴィータのラケーテンハンマーの直撃を受けた時、なのはのバリアジャケットの上着が吹っ飛んだのがこれ。
戦闘中にジャケットの再構成をするような余裕は普通ないことから、最後の砦とも言える。
名称はA'sDVDブックレットから。
本編中では、A's第1話の1回しか描写がなかったが、セイクリッドモードでも使用できる可能性は高いと推測される。 また、自動防御であると思われる。
参考までに戦車の装甲にも、似たようなものがある。→参考リアクティブアーマー@Wikipedia
使用話数:A's第1話

セイクリッドモード(Sacred Mode)
使用者:高町なのは
レイジングハート・エクセリオンによってリファインされた、なのは専用バリアジャケット。
以前のバリアジャケットと比較すると、見た目にはほとんど目立たないが、インナースーツの強化や手袋の追加、袖口の強化、両肩へフィールドジェネレーターを追加、等によって、主に上半身の防御力を上げている。
その分、維持するための魔力消費が増大したのみならず、機動力も犠牲になっているが、「砲撃魔導師」であるなのはに最適化した結果と言える。
A's第7話では、ヴィータに対して害意がないことを示すために、セイクリッドモードのみ着用して、レイジングハート・エクセリオンはスタンバイモードのままという格好をしていた。 ここから、セイクリッドモードもデバイス変形とは関係なく着用可能なことが判る。
セイクリッド(sacred)は、「神聖な」という意味。
使用話数:A's第4話、他

ライトニングフォーム(Lightning Form)
使用者:フェイト・テスタロッサ
バルディッシュ・アサルトによってリファインされた、フェイト専用バリアジャケット。 以降、フェイトは基本的にはこのライトニングフォームを纏い、必要時のみ下記のソニックフォームに切り替える、という方式をとっている。
両足と左手の追加装甲に目を奪われがちだが、なのはのセイクリッドモードと比較すると、むしろ防御の強化はピンポイントに止めることで魔力消費の増加を抑え、元来の高速機動を存分に生かすことを目的としている。
使用話数:A's第4話、他

ソニックフォーム(Sonic Form)
使用者:フェイト・テスタロッサ
フェイトのバリアジャケットの換装形態。
装甲をさらに薄くすることによってより高い高速機動を実現する。 見た目は、ほとんどレオタードにスパッツのみという状態。 さらに、手足にバルディッシュのフィンブレードやなのはのフライアーフィンのような光の羽「ソニックセイル」を生やしている。また、右手にも装甲が追加されている。
圧倒的な運動性・機動性・攻撃速度を手に入れた分、「受け」に使用する手足以外は防御力は無いに等しく、加速と攻撃の反動に耐える以外の目的は無い。 攻撃に当たれば致命傷になりかねないのでまさに諸刃の剣といってよい。 元来の防御の薄さを補うのではなく、さらに長所である高速戦闘を追求するあたり、「速度」に全てを賭けたフェイトの決意の表れである。
A's第7話で名前のみ登場。実際に披露したのは第9話だが、このときも仮面の戦士が乱入したため、真価は発揮できずじまい。
第10話では、至近距離から囲まれた状態で放たれたブラッディダガーを回避するのみならず、同じく至近距離で囲まれていたなのはを救出するシーンで性能の片鱗をみせてくれた。 が、ラストで闇の書の意志に突撃をかけたところでは、距離がありすぎたためか、あっさり返り討ちにあう。 近接戦闘を主体としたこのフォームでの中距離以上の戦闘は向かないと思われる。
ただし、DVD版ブックレットの解説によれば、このフォームはまだ未完成の状態で実戦投入となったらしい。
使用話数:A's第9話、他

・ジャケットパージ(Jacket Purge)
使用者:フェイト・テスタロッサ
バリアジャケットを構成していた全魔力を瞬間的に解放することで、周囲に対して衝撃とバインド破壊の効果を持つ魔力攻撃を行う。
ただし、瞬間的にだが完全に無防備になる、再度バリアジャケットを構成する魔力が必要となる、等の欠点もある。
本編中では、闇の書の意志が召喚した赤竜の触手に捕らわれたフェイトが、この魔法を用いて一気に脱出した。
使用話数:A's第10話

バリアタイプ

一定範囲に対して張る防御魔法。 防御範囲はかなり広く、魔法によっては上下左右前後の全方位に対する防御をするものすらあるが、その分防御力そのものはシールドタイプの防御魔法よりは低い。
一点集中させることでシールドタイプの様に運用することも可能だが、高い技術が要求される。
どちらかといえば、杖による自動防御として使われる場合が多い。

プロテクション(Protection)
使用者:高町なのは
魔法ランク:E
なのはが最初に使用した魔法。 正式名、アクティブプロテクション(Active Protection)。
触れたものに反応し、対象を弾き飛ばす性質を持った防御バリアを発生させる。特に物理攻撃に対する耐性が高い。
発動速度が早く防御範囲が広いうえ、魔力も小さくてすむが、元々の防御力は低い。
しかしながら、なのはの高い魔力と防御出力により、強固な防御力を持つようになった。
なのははオートガードに設定しているので、レイジングハートが自動使用することが多い。
使用話数:1期第1話、他多数

ワイドエリアプロテクション(Wide Area Protection)
使用者:高町なのは
広域防御魔法。プロテクションとは異なり攻撃力は持たないが、その代わりに広範囲を強力に防御できる。
A's第10話においては、アリサとすずかを闇の書の意志が放ったスターライトブレイカーの拡散魔力から守るために最前列で展開。 広い防御面を取ることで、前面集中防御と背後への回りこみ防止を両立させている。 この際カートリッジを2発使用しており、更にバリア出力の底上げを行っていると思われる。
漫画版Report1では、レイジングハートをスタンバイモードのまま、魔法の練習として「広域防御魔法」を詠唱しているが、この魔法と同じものかは不明。 このときの詠唱は、
「守護する盾 風を纏まといて鋼と化せ すべてを阻む 祈りの壁 来たれ我が前に…」
使用話数:1期第4話、A's第10話

ライトニングプロテクション(Lightning Protection)
使用者:高町なのは
対雷撃系防御魔法。フェイトのサンダーレイジを防ぐためにレイジングハートが自動展開した。
使用話数:小説版

プロテクション・パワード(Protection Powered)
使用者:高町なのは
「強化(パワード)」の名の通り、レイジングハート・エクセリオンによる、より出力の高いバリア。
その強度は、かつてプロテクションとラウンドシールドを破ったラケーテンハンマーを(直後にバリアバーストを併用して)防いだ。
ただし、強固な分、魔力消費は激しく、カートリッジシステムで強化された魔力を頼りにしている。
使用話数:A's第5話

バリアバースト(Barrier Burst)
使用者:高町なのは
プロテクション・パワードの派生魔法で、敵の攻撃を受けている最中にバリアを爆発させることにより、相手にダメージを与えるとともに爆風と衝撃により距離をとる。
砲撃魔導師であるなのはにとっては、相手と接敵している状況から、距離を取り、自分の有利な間合いとするための魔法の一つ。
本編中でも、これによって距離を取ってからアクセルシューターの射撃につなげている。
レイジングハートが自動起動させた可能性が高い。
使用話数:A's第5話

ディフェンサー(Defensor)
使用者:フェイト・テスタロッサ
魔法ランク:D
高速自動防御魔法。
機動力に優れ、「防ぐ」よりも「かわす」ことに特化したフェイトは、防御魔法は苦手で、このディフェンサーも、バルディッシュの自動詠唱による最低限の防御でしかない。
※綴りはバルディッシュの表示からの推測で、語尾が-erか-orかは不明。 小説及び本編の表記は-erである。
使用話数:1期第6話、他

ディフェンサープラス(Defensor Plus)
使用者:フェイト・テスタロッサ
ディフェンサーの強化版。受け止めるよりは反らすための防御魔法で、膜状のバリアを発生させる。
A's第10話ではカートリッジを2発使用し、闇の書の意志が放ったスターライトブレイカーの拡散魔力からアリサとすずかを完全に防御するため、半球型で遠隔発動させている(これは防御出力の高くないフェイトにとっては負担となったようである)。
また、その前面でフェイトはさらにラウンドシールドを展開し、威力がディフェンサープラスに接触する事を最小限に押さえ込もうとした。
初めて名称がでたのはA's第10話だが、A'sDVD3巻ブックレットで、A's第7話で使用したのもこの魔法であることが明らかにされた。 このときは攻撃命中箇所に集中することにより防御効果を高めている。
使用話数:A's第7話、第10話

・サークルプロテクション(Circle Protection)
使用者:ユーノ・スクライア、アルフ
魔法陣から発生させた強固なバリア。地上では半球型をとる。
その強固さは、アルフのバリアブレイクすら防ぎきったほどである。 といっても一瞬では破れなかったというだけで、その一瞬の間隙をついたユーノは転移魔法でアルフごと別の場所に移動したので、そのまま続けていればプレシアのとき同様破れたかもしれない(バリアブレイクはシステム介入なので)。
アルフもA's第5話で使用。こちらは空中で使用した為に2枚の魔法陣による円柱形をしている。 闇の書の破壊の雷に対して、アルフが自分となのは、フェイトの3人(正確には2人と1匹)を一気に囲って防御した。 アルフが使用した防御魔法がこれであることは、A'sDVD2巻ブックレットに記述された。 アースラにいたとき、ユーノに教えてもらったとのこと。
使用話数:1期第5話、A's第5話

スフィアプロテクション(Sphere Protection)
使用者:ユーノ・スクライア
保護対象の全方位を球状に覆う防御魔法。主に空間攻撃などの全包囲攻撃に対するための魔法。
球形をしたユーノの防御魔法。闇の書の破壊の雷に対して、この魔法で遠くにいたなのは、フェイト、アルフの3人と自分の周囲の2カ所に同時に発動させて守っている。複数生成、そして相当の防御力(このとき、ユーノ自身は一人で爆撃を防いでいる)を誇る。
名称はA'sDVD2巻ブックレットが初出。
使用話数:A's第5話

・防御魔法
使用者:プレシア・テスタロッサ
1期第11話で武装局員の攻撃を防ぐために使った。
透明な壁が存在するような感じで、武装局員の魔法が突然遮断された。
※防御動作がないことからバリアタイプに分類したが、シールドタイプの可能性もある。
使用話数:1期第11話

ホイールプロテクション(Wheel Protection)
使用者:仮面の戦士
防御面に魔力の渦を生じさせ、受け止めた力を消滅させる効果のあるバリア。
ザフィーラから攻撃を受けた際に使用し、完全に防御している。 シールドタイプにも見えるが、A'sDVDブックレットでバリア系に分類された。
使用話数:A's第9話

シールドタイプ

術者による能動的な防御で使われる。範囲は狭いがその分強固な防御を誇るのが特徴。
多面体を形成することでバリアタイプと同様の運用が可能だが、高い技術が要求される。

ラウンドシールド(Round Shield)
使用者:高町なのは、フェイト・テスタロッサ、クロノ・ハラオウン、ユーノ・スクライア、アルフ
魔法陣を使用した円形の盾を作り出す防御魔法。
一方向のみの防御しか出来ないが、その分防御力は高く、特に魔力弾への防御に優れる。
多くの魔導師が使用する防御魔法。本編中で初出はクロノが使った1期第8話。なのはの初使用は1期第11話。
なのはの使用するラウンドシールドは、元々ラウンドシールドが防御に優れている上、結界魔導師ユーノから直接指導を受けたため非常に強固なものになっている。
A'sではさらに練度が上がり、インテリジェントデバイスなし(待機モード中)でも発動できるようになった。
A's第1話では両手で同時に発動して、シュヴァルベフリーゲンとテートリヒシュラークを受け止めたシーンもあるが、この時は衝撃を完全には吸収できず、吹き飛ばされ軽傷を負っている。
また、現在のところ正面からこれを破ったのは、ヴィータのラケーテンハンマーと、闇の書の意志のシュヴァルツェ・ヴィルクングの2例だけで、同じ闇の書の意志によるデアボリック・エミッションは防ぎ切っているが、このときはシールド面を大きく取り、保護対象であるフェイトへの、「回り込み」の直撃も防いでいたためか発動後腕を押さえる描写が見られた。
使用話数:1期第8話、第11話、他多数

捕獲系魔法

目標を捉える魔法。
バインドブレイク等のバインド破壊魔法によって破られることもあるが、とくにアクショントリガー(魔導師の身振りによって魔法を起動させること)が使えなくなるため、大規模な魔法が行使されるのを防ぐことが出来る。 また、高速機動戦となることの多い魔導師同士の戦闘で、それなりの間、相手の動きを完全に止めることは勝利に直結するため、補助魔法の中でも比較的使用される魔法といえる。

バインドタイプ

目標の動きを止める魔法のうち、空間に固定するものを指す。魔力による縄、鎖、輪、等によって対象の動きを封じる。
一定空間に対して仕掛け、その範囲に入ったものに対して発動する設置型と、直接目標に対して仕掛けるものがある。
なお、バレルショットやサンダーレイジのように攻撃魔法の中にもバインドの効果を併せ持つものがある。
呼称はA'sDVD1巻ブックレットから。

レストリクトロック(Restrict Lock)
使用者:高町なのは
範囲対象の捕獲魔法。光の輪で目標を固定する。集束系の上位魔法。(1期SS01のユーノの台詞)
発動から完成までの間に指定区域内から脱出できなかった対象全てをその場に固定し、捕獲輪で動きや移動を封じる。
本編では、1期第11話の決戦で、スターライトブレイカーから逃げようとしたフェイトを捕らえたシーンが印象深い。 なのはは、攻撃魔法や飛行魔法よりも早く、1期SS01の時点で練習して、この魔法を覚えていた。 このときは、複数に増殖したジュエルシード暴走体全てを拘束している。 覚えたのが早いため練度が高いので効果時間が長く、抵抗も困難。 1期終盤時点でなのはが持っていた唯一の補助魔法である。(小説)
使用話数:1期SS01、1期第11話

ライトニングバインド(Lightning Bind)
使用者:フェイト・テスタロッサ
魔法ランク:AAA
設置型捕獲魔法。バインド発生点の付近は雷撃系魔法の威力向上効果もある。
空間に不可視(生成時に一瞬だけ見える)の魔法陣を設置し、それに触れた対象を拘束するトラップ型。
1期第11話の決戦で、フェイトがフォトンランサー・ファランクスシフトの前段として使用した。
なのは曰く、攻撃が撃ち終わると解けるらしい。小説ではフェイトが魔力の消耗率が大きすぎたため、少しでも消費を抑えるために解除したとされている。
使用話数:1期第11話

チェーンバインド(Chain Bind)
使用者:ユーノ・スクライア、アルフ
魔力の鎖を生成し、対象を縛り付けることで拘束するバインド魔法。 この鎖の強度、射程、本数は術者の魔力に比例する。
発動や伸長の速度は優れないが、拘束力に長けており、特に動作が遅い複数対象の同時制止に適している。 また、威力や精度を高める事で、軟質な対象であれば引き千切る事も可能となる。
実体がないと思われるジュエルシードによる竜巻も縛り付けた(1期第9話)ところから、対象は実体に限らない模様。 限界を超えると、本物の鎖が切れるように解ける(1期第12話、A's第10話)
使用話数:1期第9話、第12話、A's第10話、第12話

リングバインド(Ring Bind)
使用者:アルフ
バインド系の基本魔法で、発生させたリングで目標をその場に固定する捕獲魔法。
基本だけに、単体での固定力はそれほどでもないが、起動が早い、応用(複数同時、遅延発生等)が利きやすいという利点がある。 A's第2話でアルフがヴィータを拘束したときには、一度目は失敗した(または打ち消された)が、二度目はヴィータの進路上に光の輪を設置することにより成功した。手足合計4箇所を拘束していた。
また、A's第10話で闇の書の意志の腕を拘束したのもこの魔法と思われる。
使用話数:A's第2話、第10話

ディレイドバインド(Delayed Bind)
使用者:クロノ・ハラオウン
設置型捕獲魔法。特定空間に進入した対象を捕縛する。 クロノが、嘱託魔導師試験の戦闘試験でフェイト相手に使った。
描写では、チェーンバインドと同様に魔力の鎖で相手を捕らえていた。
この時、クロノは他の魔法の発射前に予めこちらを詠唱をしておくという戦法を見せた。
詠唱は
「蒼窮を駆ける白銀の翼、疾れ風の剣」
使用話数:漫画版Report2

ストラグルバインド(Struggle Bind)
使用者:クロノ・ハラオウン、ユーノ・スクライア
魔法ランク:A
対象の動きを拘束し、なおかつ対象が自己にかけている強化魔法(変身魔法等)を強制解除する捕獲魔法。 魔力で体を構成した魔力生物に対しては武器にもなる。
魔法による一時強化が施された対象や魔法生物に対して高い効果を持つ反面、副効果にリソースを振っている分、射程・発動速度・拘束力に劣る面があり、A's第10話において使用したクロノ自身もあまり使い道が無いと評していたが、仮面の戦士を拘束しつつ正体を暴くには、まさにうってつけの魔法だった(強化魔法を施した使い魔(魔法生物)であった為)。
展開した魔法陣から伸びる魔力で編まれた縄で対象を捕捉する。
クロノの魔法の師匠であるリーゼアリアは「こんな魔法、教えてない」と発言し、続くクロノの「一人でも精進しろと教えたのは、君達だろう…」という台詞から考えて、クロノが独学で身に付けた魔法であると思われる。
A's第12話ではユーノも使用し、闇の書の闇の触手を引き千切っている。 TV放映時の見た目はチェーンバインドによく似ていたが、DVD版で描写が縄状に修正された。
使用話数:A's第10話、第12話

ロングレンジバインド(Long Range Bind)
使用者:仮面の戦士
A's第7話で、ディバインバスター・エクステンションの発射態勢に入っていたなのはを拘束した光の輪。
レストリクトロックやライトニングバインドのように手足まで完全に拘束したわけではなく、なのはによって内側から破られた。 これは仮面の戦士が単になのはを足止めしたかったからそれほど強固に拘束しなかったためか、遠距離であったためか、あるいは時間がなかったためか、いずれかと考えられる。
それでも、ディバインバスター・エクステンションでようやく届くほどの超遠距離から拘束してみせた。
使用話数:A's第7話

フープバインド(Hoop Bind)
使用者:仮面の戦士
リングバインドの発展応用系となる捕獲魔法で、拘束輪を対象の周囲に複数同時に発動し、輪の拘束によって対象を固定する。その発動の仕方から、視認後の回避を困難なものとしている。
仮面の戦士の一人が、なのは、フェイト、シグナム、シャマル、ヴィータと次々とバインドしてみせた。
だがその後の「この人数では長くはもたん」の発言から、(対象の数)×(時間)=(術者の技量)という関係で成り立っているようだ。
また、なのはとフェイトを拘禁した際、同一の対象に複数回数かけることで拘束の効果が上がるという発言をしていた。
使用話数:A's第9話

ケージタイプ

物理的・魔力的な阻害により、通り抜ける事の出来ない「檻」を形成して対象の行動を阻害する魔法。
バインド系より発動の時間や使用魔力量が大きいため高速戦闘には向かず、地形を利用した使用法の他、応用としてバインド系で捕獲した対象を更に頑強に捕獲・拘束する用途で使用される。
ケージ系(タイプ)の記載の初出はメガミマガジン2006年4月号設定資料集。 資料集によると表記は「ケイジ」ではなく、「ケージ」である。

クリスタルケージ(Crystal Cage)
使用者:仮面の戦士
魔法ランク:AA
名称の通り、対象の周囲に半透明な正四角錐(いわゆるピラミッド型)の檻を形成する。 発動後は魔力リソースを使用しないことから、バインド系で捕獲した相手をさらに強力に拘束するなどの目的に使われる。 (メガミマガジン2006年4月号設定資料集)
本編中では、仮面の戦士が、4重にバインドしたなのはとフェイトをこの中に放り込んでいた。
使用話数:A's第9話

結界魔法

空間の一部を切り取り、特殊な性質を付与する魔法の総称。
ユーノ・スクライアはこの種の魔法を得意とするため、結界魔導師と呼ばれている。
なお、ディストーションシールドは結界魔法でもあるが、メガミマガジン2006年3月号設定資料で儀式魔法に分類されている。

サークルタイプ

魔法陣の内部に効果があるもの。

フローターフィールド(Floater Field)
使用者:ユーノ・スクライア
魔法陣によって、特定空間に足場を形成する結界魔法の一種。(1期DVD2巻ブックレット)
足場の悪い場所や高所作業で用いられ、ミッドチルダの工事・発掘現場で多用される。
複数形成して重ねることで高いところにも対応できる。
本編中では、意識を失って空中に飛ばされ、落下したなのはを受け止める為に、3段重ねで使用した。
使用話数:1期第4話

ラウンドガーダー・エクステンド(Round Guarder Extend)
使用者:ユーノ・スクライア
魔法ランク:A+
防御と肉体・魔力の回復を同時に行う結界を生み出す、高位結界魔法。
本来のラウンドガーダーは防御結界であるが、今のところ本編では登場していない。 回復効果を付加したためエクステンドの名が付いている。
なのはがスターライトブレイカーの準備に入るとなぜか自然に消滅した。 なのはが結界の範囲から外に出たため効果が切れたか、スターライトブレイカーの魔法陣で打ち消されたかと思われるが、詳細は不明。
名称はA'sDVD1巻ブックレットが初出。
「妙たえなる響き、光となれ、癒しの円のその内に、鋼の守りを与えたまえ」
という詠唱と特定の印を結ぶ。
なお、この詠唱文中の「妙なる響き、光となれ」の部分はユーノのシーリング(封印魔法)の詠唱にも使われている。
使用話数:A's第2話

エリアタイプ

サークルタイプよりも上位の魔法。 ユーノはここで挙げている他にも、訓練用の結界を作成することが多い。

封時結界
使用者:ユーノ・スクライア
結界魔法。通常空間から特定の空間を切りとり、時間信号をズラす魔法。(信号が進行とも聞こえるがVFBに従う)。
術者が許可した者と、結界内を視認・結界内に進入する魔法を持つ者以外には結界内で起こっていることの認識や内部への進入も出来ない。
魔法戦や訓練が周囲に被害を与えたり目撃されたりしないよう、使われることが多い。
結界の範囲は本編中の描写から、最大で数百メートル単位ではないかと思われる。
1期第6話などでの「広域結界」なども同様のものと思われる。
使用話数:1期第4話、他

強装結界
使用者:武装局員
A's第4話で武装局員達がヴィータとザフィーラを閉じ込めた強装型の捕縛結界。
「シグナムのファルケンかヴィータのギガント級じゃないと破れない」
とシャマルは言っていた。 破るが「貫通」と「機能の破壊」のどちらを指しているかは不明。
シグナムはボーゲンフォルムを起動させずともシュベルトフォルムで強行突入した。 これは、捕獲を目的とした結界のため、脱出は困難だが突入は可能だったという可能性もある。
最終的には闇の書の破壊の雷を受け破られる。
名称は武装局員の台詞及びVFBから。「強装」とは複数の術者が協力して効果を高めることを言う。
使用話数:A's第4話~第5話

補助魔法

文字通り、直接の戦闘ではなく、その補助となる魔法。 数が多く状況ごとに使い分けが必要で、極めるには膨大な学習が必要となる。

インクリースタイプ

対象に効果を付与する魔法。

ディバイドエナジー(Divide Energy)
使用者:高町なのは
魔力を相手に供する魔法。分ける量は供給元の意志で決定する。
なのはが、サンダーフォールによる魔力流発生と、それによって起動したジュエルシードの暴走の相手をして消耗し尽くしかけていたフェイトに魔力を分けるために使用した。 このときのなのは曰く
「二人できっちり半分こ」
映像では、レイジングハートからバルディッシュに魔力の光(魔力光の色は、なのはの桜色)が流れ込むように描写されていた。
使用話数:1期第9話

フィジカルヒール(Physical Heal)
使用者:ユーノ・スクライア、クロノ・ハラオウン、他
肉体的な負傷の治癒のための魔法。即効性。 とくに本編ではユーノが専門としているようだが、1期第13話ではクロノが使っているのも確認されている。
名称はA'sDVDブックレットが初出。
使用話数:1期第13話、A's第2話、他

デクラインタイプ

対象の効果を減少させる魔法。

バリアブレイク(Barrier Break)
使用者:アルフ
近接攻撃時に、バリア生成プログラムに割り込みをかける魔力を付加することにより、そのバリアに干渉・破壊する。アルフが得意としており、プレシアやヴィータのバリアさえも破壊してみせたことがある。 ただプレシアやユーノなど強力なバリアは一瞬では破れていないので、バリアが強固であるほど割り込みには時間がかかるようである。
欠点としては、対象のバリアに接触したうえで割り込みをかける必要があるため、必然的に対象の直前で止まってしまうこと。場合によってはその間に攻撃を受けてしまうこともある。
アルフがこれを得意とするのは、フェイトの攻撃をサポートすること(より早く、より確実にフェイトの魔法を相手に届かせる)に特化した結果と言える。
使用話数:1期第6話、他

バインドブレイク(Bind Break)
使用者:高町なのは、闇の書の意志、他
自らにかけられたバインドを破壊する魔法。自身を捕縛する拘束魔法の術式を解析して開放処理を施しつつ、適正強度にまで拘束が弱まった時点で魔力を込め強引に破壊する。
A's第7話で仮面の戦士にかけられたロングレンジバインドを破るために、なのはが使用。 本編中の描写では、両サイドに魔法陣を作って内側からバインドを破壊していた。
ただし、本編中では名称は出ておらず、A'sDVD3巻ブックレットが初出となる。
描写は無いが、A's第9話で拘束されたなのはとフェイトがフープバインドやクリスタルケージを破壊したのも同様の魔法によるものと思われる。
破壊するための魔力の大きさやこの魔法自体の練度が、破壊までの速度を決定する。
また、A's第10話でユーノとアルフにかけられたバインドを破るときに闇の書の意志が使ったのも、ミッド式のバインドブレイクだったことがDVD版ブックレットで明らかにされた。 このとき、闇の書の意志は「砕け」、闇の書は「Break Up」と詠唱している。
A's第2話でシグナムがヴィータを拘束していたバインドを破壊したのも、この魔法に類するものと思われるが詳細は不明である。
使用話数:A's第7話、他

結界破壊
使用者:ユーノ・スクライア、アルフ
A's第2話でユーノとアルフがそれぞれ試みた結界を破壊する魔法。
このときは、ヴォルケンリッター達(それぞれヴィータとザフィーラ)の攻撃を受けながらだったために上手くいかず、最終的にはシャマルによるリンカーコア蒐集を受けながら放たれたなのはのスターライトブレイカー+で結界を破壊している。
結界を破るには「貫通」と「結界機能の破壊」があるが(漫画版Report1)、この魔法は後者と思われる。
使用話数:A's第2話

移動魔法

基本的には、普通の移動以外の魔法による飛行、瞬間移動といったもの。

飛行
使用者:魔導師ほぼ全員
空中を自由に飛ぶ魔法。本編中では、ほぼ全員がごく自然に使って派手に空戦を繰り広げている。
小説版では「飛翔魔法」と呼ばれている。
ユーノ曰く、初級の最後くらいの魔法。(1期SS01)
本編中、なのはだけはフライアーフィン(もしくはアクセルフィン)で、靴に光の羽根を伸ばして飛ぶが、フェイトをはじめ他の魔導師は全員、何の断りもなく空を飛んでいる。
なお、空を飛ぶときはほぼ必ずバリアジャケットを着用している。
高速飛行時は、術者の魔力光の色に包まれる(A'sオープニング及び第5話)。
小説版によると、万一に備えて杖や防護服にはセイフティ機能として自動浮遊機能が備わっているらしい。 が、当然ながらそれを発動するためには、術者に最低限の魔力が残っていること、杖や防護服の自動発動機能自体が破損していないことが条件になる。
使用話数:1期第4話、他多数

フライアーフィン(Flier Fin)
使用者:高町なのは
魔法ランク:D
飛行・高速移動魔法。
靴から光の羽根(Fin)を伸ばして飛行する。この光の羽根は、姿勢と方向の制御のためのもの。
1期中盤以降は、とくに詠唱なく使用している。なのはの機動は重いが、加速と速度は優れている。
綴りは、Flyerという説もある。
使用話数:1期第4話、他多数

アクセルフィン(Accel Fin)
使用者:高町なのは
飛行・高速移動魔法。レイジングハート・エクセリオンによって強化されたフライアーフィンの上位魔法。レイジングハート・エクセリオンは"Axel Fin"と言う。
さらに瞬間的な反応速度が向上しているが、細かな機動は困難という短所もある。
使用話数:A's第5話

フラッシュムーブ(Flash Move)
使用者:高町なのは
高速移動魔法。フェイトのブリッツアクションに対抗して編み出されたダッシュ。 フライアーフィンに魔力を追加して加速する。
砲撃魔導師であるなのはは、基本的には目標と距離を取ったり背後を取るために使用している。
使用話数:1期第6話、他

ブリッツアクション(Blitz Action)
使用者:フェイト・テスタロッサ
短距離限定の超高速移動魔法。転移とまではいかないが、相手が一瞬目標を見失うほどの速度で瞬間的に移動する。
中距離戦を得意とするフェイトは、主に相手の死角を奪取するときに使用する。
使用話数:1期第5話

ブリッツラッシュ(Blitz Rush)
使用者:フェイト・テスタロッサ
バルディッシュ・アサルトによって使用される加速魔法。 術者本人の高速機動の他、制御中の飛翔している弾体に加速をかけることも可能で、A's第5話の初使用時にはプラズマランサーの弾体を再加速させていると覚しき描写が認められる。 また、この時フェイト自身もシグナムの死角に一瞬で移動していることから、本人の高速機動と魔法弾加速は同時に行使できるものと推測される。
他人の魔法も加速させられるのかどうかについては、記述がないために不明。 また、この加速はあくまでも瞬間的なもので、永続的に加速を続けさせるような種類の魔法ではない。
使用話数:A's第5話、第7話

ソニックセイル(Sonic Sail)
使用者:フェイト・テスタロッサ
フェイトがソニックフォーム時に、両手足に常時起動させている高速機動魔法。
なのはのフライアーフィンのような光の羽根を手には2枚、足には3枚伸ばしている。
名称は公式ページでの設定説明によるもので、作中では出ていない。 これはソニックフォームの一部だからかもしれない。
使用話数:A's第9話、他

ソニックムーブ(Sonic Move)
使用者:フェイト・テスタロッサ
フェイト自身の瞬間高速移動魔法。ブリッツアクションに相当する。
特にソニックフォーム時には、発動プロセスの必要もなく起動することが可能。
ブラッディダガーに包囲されたところから、同じく包囲されたなのはを助け出すために使用された。
名称どころか使用されたこと自体がDVD版ブックレットで初めて明らかにされた魔法のひとつである。
使用話数:A's第11話

トランスポーター(Transporter)
使用者:ユーノ・スクライア
魔法ランク:B+
転移魔法。
術者と範囲内の術者が許可した対象のみを一定の範囲内に瞬間移動させる。
使用話数:1期第5話、他

次元転送
使用者:フェイト・テスタロッサ、アルフ、ユーノ・スクライア、アースラの転送機能
次元の間を移動する転移魔法。
作中でフェイトが使用したときは、かなり長い座標指定を詠唱していた。(16進数で36桁)
「開け、いざないの扉。時の庭園、テスタロッサの主のもとへ」
この転移は儀式魔法に分類される可能性もある。(漫画版Report2)
個人転送と艦船などの転送システムとでは範囲・所要時間に大きく差が出る。
アルフはプレシアに殺されそうになったとき、この魔法で逃げおおせた。
ユーノは、なのはをフェイトの結界内へ転移させるために使用。
アースラの転送ポートにゲートを開いているが、印を結んで発動させているため、ユーノが発動している模様。
使用話数:1期第7話、他

トランスポーター・ハイ(Transporter High)
使用者:ユーノ・スクライア
別々の場所にいる複数の人や物を同時に同じ場所に転送する高位転送魔法。
ユーノは少なくとも4人を一斉に同じ場所に転送可能。腕を環状魔法陣が取り巻き、手のひらに魔力集中の描写がある。
作中では、守護騎士たちの結界に阻まれたため、発動までには至らなかった。
名称はA'sDVD1巻ブックレットが初出。
使用話数:A's第2話

遠隔転送
使用者:アースラの転送機能
艦船の魔力炉を使用して、転送ポートを発生させる。
主に局員の移送に用いられる。
A's第10話においてアリサとすずかの避難に使用された。
使用話数:A's第10話

強制転移魔法
使用者:ユーノ・スクライア、アルフ、仮面の戦士
A's第12話でユーノとアルフがシャマルとともに使った魔法。「闇の書の闇」の本体コアを軌道上に飛ばした。その距離数百キロメートル。
もしかすると上記のトランスポーターやトランスポーター・ハイと同じ魔法の可能性もあるが、正確には不明。
使用話数:1期第5話、A's第12話、他

物質転送
使用者:プレシア・テスタロッサ
正式名称は不明だが、クロノは物質転送と呼んでいた。 プレシアがフェイトの持っていたジュエルシードを回収(取り寄せ)した転送魔法の一種。 この転送を追跡することによって時の庭園の場所が突き止められた。
使用話数:1期第11話

その他の補助魔法

念話
使用者:魔導師・使い魔全般、デバイス
離れた相手に言葉を伝える。
魔法を使える者ならば誰でも使える、基本と言ってもよい魔法。 また逆に、魔力を持たない者には言葉を伝えることができないため、魔導師を見分ける簡単な手段でもある。
本編中の描写を見る限り、聞かせたい相手(複数可能)のみに伝える事が出来、タイムラグもない優秀な伝達手段である。
ただし、結界によって遮断されることはあるようだ。
なお、なのはは当初はレイジングハートの補助がないと念話は使えなかった。 また、送信よりも受信の方が簡単なようである。(1期第2話)
デバイスを用いてメッセージを録音・再生もできるようである。(小説版)
クロノは念話の到達距離が特に長い(A'sSS02)という台詞があるので、到達距離は術者によって異なるらしい。
アースラの通信設備でも通信や直接念話を使える模様。 1期第8話ではリンディが魔法陣に画像出力をする通信をしていが、これは「空間モニター」と呼ばれている。 1期第13話ではアースラからなのはの携帯に通信が入っていたが、これは次元通信に分類される。(1期DVD第5巻ブックレット)
また、本編中では次元間で念話を行っている描写はないので、困難と推測される。 作中ではリンディやユーノは次元間通信のときは携帯電話によく似たデバイスを使っていた。(A's第13話)
使用話数:1期第1話、他多数

シーリング(Sealing)
使用者:高町なのは、ユーノ・スクライア、フェイト・テスタロッサ
「封印」を行う魔法。より正確に言えば、「封印」を行うことに特化した魔法。
ここで言う「封印」とは、特定の稼働中の魔法プログラムに対して外部から割り込みをかけ、そのプログラムを停止させること。
術者の魔力の方が強大でなければならないので、その最大出力が要求され、魔法杖もフルパワーを出せる形態にこの魔法の名を冠するほど。
1期第1話冒頭ではユーノがレイジングハートスタンバイモードのまま実行しようとして、失敗し大怪我を負っている。
1期第7話ではフェイトがデバイスなしで強引に封印を実行したが、頑丈なバリアジャケットの一部を破壊され手を怪我した。それほど危険である。
作中ではほとんどジュエルシードの回収に用いられていた。
ちなみに、アニメにおいて初めて使用された魔法でもある。発動者はユーノ。
また、ユーノとなのはは、封印時の専用の詠唱もあり、以下。(なのはは、後に省略している)
「妙たえなる響き、光となれ! 赦されざる者を、封印の輪に! ジュエルシード 封印!」
「リリカル! マジカル! ジュエルシード 封印!」
使用話数:1期(第1話)、第2話 他

エリアサーチ(Area Search)
使用者:高町なのは
中距離探索魔法。
魔力で生成した「サーチャー」と呼ばれる多数の端末を飛ばす。
端末から送信される視覚情報により、端末の届いた範囲全ての視認探索が可能となる。
「探して、災厄の根元を」
(注:漢字は1期原画集による。VFBでは「最悪」とされているが誤字と思われる。)
使用話数:1期第3話

広域探索
使用者:フェイト・テスタロッサ
1期でフェイトがジュエルシードを探索するためによく使っていた。アルフによると、かなりの体力を使うとの事。
使用話数:1期第6話、他

トランスフォーム(Transform)
使用者:ユーノ・スクライア
動物形態への変身。
古代遺跡の発掘を生業とするスクライア一族には、狭所・高所・地下の探索のために小回りがきく小動物形態へ変身するこの魔法を身につけているものが多い。
また、日常生活での消費魔力も少なくてすむ。
使用話数:1期第1話、他

検索魔法
使用者:ユーノ・スクライア
その名のとおり調べ物の為の魔法。 ユーノやリーゼアリアの口ぶりからスクライアの一族の得意とするものであるらしい。
映像の描写を見る限り、魔法で高速に本の内容を読み込んで調べているように見える。 ユーノは同時に5、6冊以上の本の検索をやっていた。
A's第8話では、念話を使用しながら15冊もの本に魔法をかけていた。こちらは読書魔法である可能性もある。
時空管理局では使える者が珍しいようで、リーゼたちはユーノの仕事振りを妙に褒めちぎっていた。
なお、A's第8話ではユーノを手伝っていたリーゼアリアも複数の本を広げていたが、同じ魔法なのかは不明。
使用話数:A's第7話、A's第8話

読書魔法
使用者:ユーノ・スクライア
正式名称不明。
本を読む魔法。複数の本を同時に読めるため、調査の時間の短縮にもなる。
検索魔法に含まれている可能性もある。
使用話数:A's第7話、A's第8話

魔力流発生
使用者:アルフ
魔力の流れを発生させ、一時的に空間内を高密度な魔力で満たす魔法。
魔力の行使が阻害されるような場所で強力な魔法を使うために用いられる補助魔法の一種。
応用として強く魔力に反応する物や動物を探知することもできる。
本編ではジュエルシードを探すために、最初はフェイトが行おうとしていたので彼女も実行出来ると思われる。
使用話数:1期第6話

変身魔法
使用者:アルフ、リーゼアリア、リーゼロッテ
ここで言う変身魔法とは、他人の姿に化ける魔法をさす。 特に動物体に化ける魔法はトランスフォームを参照。
本編中の描写をみると、どうやら使い魔は一般的にこの魔法を修得しているものと思われる。
アルフは小説版で、小柄な黒髪の日本人女性の姿に変身しており、リーゼ姉妹は仮面の戦士に、さらにその姿から偽なのはと偽フェイトへと変身をしてみせている。
「強化」魔法の一種であり、ストラグルバインドでの強制解除が可能。(A's第10話、メガミマガジン2006年4月号設定資料)
人に化けるのみならず、トランスフォームをはじめとして様々な変身魔法が存在するが、自分以外の特定個人に変身する事はリリカルなのはの世界においては犯罪行為であり、またみだりに外観を偽装する事も管理局法によって禁じられている(A'sDVD第4巻ブックレット)。
使用話数:A's第9話、第10話、他

リンカーコア摘出
使用者:仮面の戦士
シャマルの「旅の鏡」に似たリンカーコアを摘出する魔法。魔法の方式は不明。 「旅の鏡」のように腕を転送したりしないので一見魔法ではないようにも見えるが、肉体を傷付けることなくリンカーコアだけを摘出しているので、転移・転送魔法の応用のようである。
使用話数:A's第7話

ミラージュハイド(Mirage Hide)
使用者:仮面の戦士
空間に溶け込む迷彩を発生させ姿を消す魔法。探査魔法に対する効果もある。
完全迷彩状態で攻撃や魔法発動等の行動を行うのは困難だが、高レベルの術者が静止状態で待機していれば探査や検知の魔法にもかかりづらい。
この状態からバインドの魔法を使っていた。フェイトのプラズマランサーを受けて姿を現した。 このときの描写から、透明になっているというよりも、光学的な結界の一種と思われる。
使用話数:A's第9話

通信妨害魔法
使用者:仮面の戦士
正式名称不明。
使用時の描写はなかったが、シャマルが使ったのと同じA's第9話で「この人数ではバインドも通信防御も長くはもたん」という発言から仮面の戦士も使っていたようだ。
使用話数:A's第9話

探知魔法
使用者:ユーノ・スクライア
正式名称不明。
シャマルを見つけるためにユーノが行使していた魔法。探知魔法と思われる。
使用話数:A's第5話

儀式魔法
儀式魔法に分類されている魔法が極めて少ないので、どのような魔法をもって儀式魔法とするのかは不明。
漫画版Report2では、フェイトとアルフが天候操作、長距離転送、フィールド形成などの4種類の儀式魔法を実践しているが、サンダーフォール以外の描写は無く、詳細は不明。

サンダーフォール(Thunder Fall) † Edit
→考察
使用者:フェイト・テスタロッサ
局所的に雷を落す天候操作魔法。
本編中では、海中に落ちてそのままでは回収不能になっていたジュエルシードに、外から魔力を浴びせることで強引に暴走させるために使用した。 また漫画版Report2では、時空管理局嘱託魔導師認定試験の試験課題の一つとして、儀式魔法の行使があり、フェイトとアルフが協力してこの魔法を使ってみせているシーンが出てきた。
本編中での発動呪文は以下の通り。
「アルカス・クルタス・エイギアス。煌めきたる天神よ。いま導きのもと降りきたれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。撃つは雷、響くは轟雷。アルカス・クルタス・エイギアス。」
使用話数:1期第9話、漫画版Report2

ディストーションシールド(Distortion Shield)
使用者:リンディ・ハラオウン、アースラ
魔法ランク:S
空間の狭間に特殊な歪みを生じさせ、範囲内の攻撃や空間干渉を低減・無効化させる広域結界を発生させる魔法。
広範囲での空間歪曲を行う場合には、必要なエネルギーは個人では足りないため、魔力の別途供給を受けて使用する。
本編で、リンディが時の庭園に乗り込んで時空震を低減させるために使用した際は、アースラから魔力供給を受けていた。 また、彼女の背中に光の羽が出現していたが、これは体内に収められないエネルギーを羽の形で蓄積していたもの。 この方法はリンディのオリジナルで、制御は困難になるが、高速・円滑に強力な魔力の運用を可能にしている。
メガミマガジン2006年3月号設定資料で儀式魔法に分類された。
また、アースラの防御フィールドもこの魔法である。
直訳すると「歪める盾」となる。(DistortionとShieldによる複合名詞)
使用話数:1期第12話

別れの魔法
使用者:高町なのは、フェイト・テスタロッサ、ヴォルケンリッター
リインフォースが防衛プログラムを再生させて暴走する前に、完全に破壊した魔法。
A's本編で最後に行使された魔法でもある。
名称は、VFBで「リインフォースとの別れの魔法」とある。 リインフォースが「儀式が止まる~」と言っていたので、儀式魔法に分類した。
また、ベルカ式魔法の可能性もあるが、魔法の主導がなのはとフェイト側にあると判断したため、暫定的にミッドチルダ式に分類している。
魔法陣は両方のものが接続されている独特の形式。 儀式に参加した全員が防護服を着用していなかったこと、ヴォルケンリッターたちはデバイスを起動させていなかったこと、なのはとフェイトのデバイスがそれぞれ基本形のアクセルモードとアサルトフォームだったことなどから、儀式に必要な魔力自体はそう大きくないと推測される。
使用話数:A's第13話

召喚魔法

赤竜召喚
使用者:魔導師(名前不明)、闇の書の意志
威力:AA
操作性能:E
竜を召喚する魔法。その際、巨大な魔法陣(絵を見る限り、数十メートルに及ぶ)を使用する。 漫画版Prologueで、シグナムと相対した魔導師が使用したが、レヴァンティンの紫電一閃で一蹴された。
他にミッドチルダ式を使う魔導師で召喚魔法を使った者は本編やSS、漫画版や小説版を通して登場していない。 しかし使用していた魔法陣からみて、ミッドチルダ式の魔法で間違いはないと思われる。
魔力を蒐集した際にコピーしたらしく、後に闇の書の意志も使用した。 とはいえ、このときは竜本体で攻撃を仕掛けてきたわけではなく、その触手でなのはとフェイトを拘束しただけだった。 なお、この時は魔法陣を使用していない。
使用話数:漫画版Prologue、A's第10話