世界設定関連(Strikers)

Last-modified: 2024-04-05 (金) 15:09:21

世界

StrikerS漫画版やキャラクター紹介では、様々な世界が登場している。
次元を渡る能力を持たない世界を「管理外世界」と呼び、それらの世界は不可侵とすることが「管理局法」で定められている。
それ以外の世界の分類や番号の振り方などは、現在のところ詳細は不明である。

ミッドチルダ(Midchilda)

StS本編の主舞台となる次元世界(第1管理世界)で、時空管理局の運営に大きな影響を持つ。
また、魔法文化が最も発達している世界であり、ミッドチルダ式魔法の発祥の地でもある。
しかし、この次元世界に住まう者すべてが総じて強い魔力を持っているというわけではなく、魔力が無い者もいる。
政府などの行政機関の存在について劇中では描写も言及もされていないため、具体的な政治体制については不明。
市街地での飛行魔法使用は落下事故や建造物・航空機との衝突を避けるために緊急時以外は許可されない。
大きな魔力の動きや自然災害の把握のために土地開発や建造物建築の際には一定区画ごとへのセンサー配置が義務付けられている。
「ミッド」という略称がよく使われている。
中央区画と、その周囲の東西南北の5地域に大別される。

中央区画

・首都クラナガン
ミッドチルダの首都。はやてが中学卒業の直前にここに引っ越している。
首都の中央に時空管理局のミッドチルダ地上本部がある。レジアスらがいるのはここ。
ホテル・アグスタ
クラナガン南東にあるホテル。第7話でロストロギアのオークションがあった。
周囲を森林に囲まれている。
地名としては珍しくイタリアヘリコプターメーカ「アグスタ・ウェストランド社」およびバイクメーカー「MVアグスタ」という元ネタがある。
機動六課隊舎
首都とは別の区画と思われる湾岸地区にあるミッドチルダ南駐屯地内A73区画にある。
はやて曰く「交通の便は少し悪いがヘリの出入りはしやすい、六課にはちょうどいい場所」で、シャマル曰く「周辺の雰囲気はどこか海鳴市に似ている」とのこと。
隊舎自体はちょっと古い建物だが広さには余裕がある。湾岸地区の利点を活かしてか、 海上に拡張する形で広い訓練スペース(+陸戦用空間シミュレータ)が用意されている。
また、隊舎の屋上にヘリポートが設置されており、ヘリコプターに搭乗する際はこのヘリポートを使用する。
第17話においてガジェット数十機~百機以上+戦闘機人2名(オットー・ディード)、ルーテシア・ガリューが襲撃、全施設が壊滅的打撃を受け使用不能に陥る。
その後は本部機能をアースラに移動させた為、本編では第26話のエピローグになるまで登場していない。時系列順にした場合、StrikerS漫画版Episode-13の10月末(JS事件から約1ヵ月半後)には復旧し、通常の業務が可能になっている。
陸戦用空間シミュレータ
基礎設計をシャリオ、内容監修をなのはが行った特別訓練施設。海上に張り出す形で設置されている。
市街地から森林まで様々な状況を再現する事ができる。第26話では地球の桜も再現していた。
また、デバイスにシミュレータ用の細工を施す事でAMFも再現可能となっており、対AMF戦訓練も実施可能になっている。
居酒屋
(建物のバックに地上本部が見えているため、暫定的に中央区画内にあるものとしてここに記載する)
第6話で、はやてとゲンヤ、ギンガが食事をしていた場所。
異世界で、しかも外観はちょっとお洒落なレストラン風だったのに、中はあまりにも現代日本の居酒屋そのままだった。
なお、屋号や従業員その他は一切不明。
TV放映版の映像で、壁にかかっていた品書きのうち、判読できたものは以下の通り。なお、本編中では縦書きだった。
日本いも焼き(解読困難) 400
豚とろ焼き 500
刺身の盛り合わせ 1050
もつ鍋 900
鶏手羽先焼き 400
豚バラ焼き 400
鶏つくね焼き 400
栄螺のつぼ焼き 680
上記のように、品書きも現代日本の居酒屋であり、しかもどう見ても達筆の漢字で縦書きに書いてあった。
品書きの日本語は流石にまずかったのかDVD版では完全に判読不能な文字に差し替えられていた。
なお、3人とも定食のようなものを食べており、酒を飲んでいる様子はなかった。また、ゲンヤとギンガは箸を使っていた。
日本食がミッドにある理由は、ゲンヤの祖先やグレアムのような異世界からのミッド移住組がミッドに持ち込んだものではないかと推測されている。
先端技術医療センター
首都クラナガンにある。
第15話においてスバルとギンガはここでマリエルの手によって「定期検診」を受けた。
センター内の売店では「チョコポット」というお菓子が売られており、スバルはティアナ他へのおみやげとしてよく買っていくようだ。
港湾地区
本編4話でフェイトがはやてを送って行った帰りに寄る予定をグリフィスに伝えた地域。会話の流れから、六課の隊舎がある湾岸地区とは違うようだ。
「港湾地区の捜査部に寄って行く」とのフェイトの発言から、執務官の捜査部があると推測される。おそらく密輸阻止の為の「税関」のようなものか。
正確には中央区画かどうかは解らないが、六課の隊舎から地上車だけで移動できる距離にあると思われるため、暫定的にここに置く。

ミッドチルダ北部

・ベルカ自治領
聖王教会本部などがある。
公式ページなどでは、「元」が付いたり付いていなかったり、「極北部」だったり「北部」だったりして、表記が統一していない。理由は不明。
聖王教会
管理局と同じく、危険なロストロギアの調査と保守を使命としている宗教団体。宗教自体を指す時は「聖王教」と呼ばれる。
本部はベルカ自治領内にあり、周辺の景観が良い事から観光地としても有名で、若者の結婚式場としても人気である。
カリムが時空管理局にも籍を置いていたり、聖王教会の依頼を受けて時空管理局が動いていたり、管理局の任務に教会が協力するなど基本的に管理局とは良好な関係である。
また、カリムを通じ、機動六課の設立にも力添えをしている。
だが、レジアスを代表として、管理局の一部には聖王教会の存在を快く思っていない人間もいる。

次元世界で最大規模の宗教組織で、各方面への影響力も大きい(メガミマガジン2007年6月号)。信徒が多いのは他宗教に比べ禁忌や制約が少なく、緩い事が影響している。
StrikerS SS01では「聖王」なる存在を崇めているらしい事が発覚。この「聖王」は本来古代ベルカの王で、聖王が神託を受け、その教えを広めた事が聖王教の発端である。
現在は数々の偉業を成し遂げた「聖王」本人と近しい血族、傍にあった騎士たちが信仰対象となっており、彼らの遺物は「聖遺物」として畏敬の対象となっている。また、その聖遺物管理も行っている。
教会内の階級や役職に関しての詳細な設定は少なく、シスターと騎士以外では回想シーンにて司祭が一人登場した程度であり、それ以上の役職の存在については不明(ただし現実にもプロテスタントなど司祭がトップとされる教派はある)。
独自に「教会騎士団」と呼ばれる戦力を持ち、カリムやシャッハが所属している。この騎士団はスカリエッティラボ攻略戦において出撃が確認されている。
聖王医療院
名称から、聖王教会の付属施設と思われる病院。
第12・13話でヴィヴィオが検査入院していたのがここ。周辺の風景からすると自然が豊かな山中にあるようだ。
また、第18話で襲撃により負傷した機動六課員が収容されたのもこの病院である。
第23話以降ここから抜け出したヴァイス・ザフィーラが首都防衛戦に参加していたことから、首都からそれほど離れてはいない模様。
臨海第8空港
第1話冒頭及び第2話Aパートにて語られる4年前の火災が元で、現在は閉鎖された空港。
廃棄都市区画
第1話で魔導師試験の会場に使われていた場所。臨海第8空港の近隣で、空港の閉鎖に伴い同時に放棄されたと思われる市街地。
第12話でルーテシア達との戦闘の舞台になったのもここと思われる。
(ディエチのヘヴィバレル使用のエネルギー反応が感知された際、機動六課の管制室のモニターに都市区画のマップが映っているが、この画面の左上に、海に面した広い整備区画が見て取れる。これが(元)臨海第8空港か。)
また、第19話以降侵攻してきたナンバーズ地上戦チームとスバル達機動六課フォワード隊や陸士108部隊を始めとした管理局が衝突しているのもこの区画である。
第四陸士訓練校
スバルやティアの母校。「陸士訓練校の項」参照。

ミッドチルダ西部

エルセア地方
スバル、ギンガ、ティアナらの出身地。
ポートフォール・メモリアルガーデン
エルセアにある墓地。クイントやティーダ、ティアナの両親の墓がある。
ランスター家の墓は19号第5区画16番地、クイントの墓は19号第5区画24番地。二つの墓は「斜め前後の隣り合わせ」の位置にあるとの事。
陸士108部隊隊舎
第6話で、はやてがレリック密輸捜査の協力依頼のためにゲンヤに会いに行った場所。
背景に山が見えていたり、建物の周囲に林が見えるなど緑の多い場所のようだ。

ミッドチルダ東部

東部12区内「パークロード」
漫画版Ep6で、スバル・ティアがギンガと休日を過ごした場所。テーマパーク的な娯楽施設と考えられる。
森林地帯
山中にある。
第19話でヴェロッサがここでスカリエッティのアジトを発見した。
また「聖王のゆりかご」が地中に埋まっていた場所でもある。
スカリエッティのラボ
洞窟を利用したアジトになっており、外周部では土が剥き出しになっている部分もある。この部分では恐竜(翼竜)の化石のようなものが映りこむ事もある。
内部は完全に人工物になっており、戦闘機人の調整ポッドやガジェットドローンの倉庫等がある。また、ガジェットドローンはここで生産されている模様。
ナンバーズのための温水洗浄施設(風呂)や訓練スペース、ダイニングなども存在する。
原案イラスト集(StrikerSファンブック)によれば、地下に伸びており、上部に兵器倉庫、下部に生産設備が備えられており、その間に研究設備等がある。

ミッドチルダ南部

陸士386部隊隊舎
機動六課に転属する前のスバル・ティアナが所属していた部隊の隊舎。
StrikerS漫画版Episode-7で、なのはとヴィータがここを訪れ、当時は災害担当部にいたスバル・ティアナについての説明を配置課の局員から聞いていた。
アルトセイム地方
フェイトの出身地。かつて時の庭園が停泊していたのがここ。
ミッドチルダの中では辺境とされており、豊かな自然の残る地域。

魔法学校

ミッドに設置されている魔法資質をもった一般人が通う専門学校。
ここの出身者が全て時空管理局に行くわけでない。

・ザンクト・ヒルデ魔法学院
エピローグにてヴィヴィオが通っていた魔法学院。名前の略称は「St.ヒルデ」。ミッド郊外に位置し、首都から快速レールウェイで北へ一時間ほどの距離にある。
聖王教会系列のミッションスクールで、カリム・シャッハ・ヴェロッサの母校でもある。
初等教育を行う初等部が5年制、中等教育を行う中等部が3年制で設置されており、更に上位の教育も2年おきに進学が可能。最終的には学士資格まで取得可能な大型学院。

軌道ポイント

ミッドチルダ上空で公転する二つの「月」の公転軌道が交錯するポイント。上昇するゆりかごが目指していたのがこの地点。
「『月』は魔力を持っており、『月』の位置は魔力運用に影響を与える」と言われ、実際の極一部の特異な魔法はこの影響を受けるという研究結果がある。
ゆりかごの艦載兵装もこの影響を受ける「特異な魔法」の一つであると考えられている。

ベルカ

古代ベルカ式魔法発祥の地であり、闇の書やヴォルケンリッターの故郷とも言える次元世界。
そこは、聖王と呼ばれる王が治めていたが、ロストロギアの暴走で滅びたとも言われる。また、少数ながら難民としてミッドに逃れた人もいるらしい。
聖王の遺伝子を持ったヴィヴィオが「遺伝子的に古代ベルカ時代、約300年前の人物が母親」と言われていた事から、少なくとも約300年前には古代ベルカは残っていた模様。
後の媒体では他にも「シュトゥラ」「ガレア」などの複数の国家を内包した世界だったとされ、そして聖王を含めその国々を統治していた王族達の間で大規模な戦争が起こったと語られている。

・聖王(Heiliger Kaiser)
聖王教会にて祀られている古代ベルカの王。そして、巨大な戦艦である聖王のゆりかごの持ち主だった人物。
永く続いた古代ベルカの戦乱の時代を終結に導いた。
その聖遺物は聖王教会に保管され、長らく管理されていたものの、聖遺物の管理をしていた司祭によって聖骸布(聖王の亡骸を包んだ布)が盗み出されることで、聖骸布に付着していた聖王の遺伝子情報がばら撒かれることになった。
結果、その遺伝子情報を元に様々な試行錯誤が繰り返された後、ようやく事実上唯一の成功例としてヴィヴィオが生み出されるに至る。
また、ヴィヴィオの見せた虹色の魔力光は「カイゼル・ファルベ(Kaiserfarbe)」と呼ばれる色彩で、聖王の血統に頻出する現象とされている。

アルハザード

既に遺失した古代世界。卓越した技術と魔法文化を持ち、そこに辿り着けばあらゆる望みが叶う理想郷として伝承される。
現存を信じる者たちは少数ながらも存在し、彼らによる片道渡航の試みは後を絶たない。
なお、フェイトの母であるプレシアがこの地を目指す過程で発生したのが1期の物語となるP.T事件である。
他にも聖王のゆりかごの誕生に関わっていたという説もあり、さらにスカリエッティの戦闘機人に仕込まれた記憶転写クローンも元はと言えばこのアルハザードの指導者達が利用していた手法だったという。

その他の世界

・第3管理世界
世界名は「ヴァイゼン」。アルトの出身世界。

・第4管理世界
世界名は「カルナログ」。ヴァイスの出身世界。

・第6管理世界
キャロの出身世界。アルザスという土地がある。
なお同様の地名が実在し、ドイツ・フランスの支配下を行き来したことで知られている。

・第12管理世界
レリック事件の初動報告を受けていたカリムがいた聖王教会中央教堂がある。(StrikerS漫画版Episode-2)。

・第61管理世界
世界の名称は「スプールス」。
StrikerS漫画版Episode-6~7でキャロが自然保護隊員として登場したときの世界。
StrikerS26話エピローグでエリオ・キャロが配属されていた世界もここ。
木材の一種として「スプールス材」というものが実在する。

・第97管理外世界
なのは・はやての出身世界、惑星「地球」。
また、スバル・ギンガ・ゲンヤのナカジマ家も、出自を遡るとここの出身である(三人自身はミッドチルダ出身、クイントはミッド人)。
海鳴市はミッド人から見ると「ミッドの少し郊外のほう」ぐらいの印象との事(StrikerS SS01)。

・第162観測指定世界
StrikerS漫画版冒頭で「レリック」が出現し、ガジェットドローンと初交戦した世界。

・第6無人世界
トーレが収監されている「キリーク」軌道拘置所とクアットロが収監されている「ゲルダ」軌道拘置所がある。

・第9無人世界
スカリエッティが収監されている「グリューエン」軌道拘置所がある。
アメリカに同名のドイツ系アメリカ人が19世紀に創設した時計メーカーが実在する。

・第17無人世界
ウーノとセッテが収監されている「ラブソウルム」軌道拘置所がある。

・第34無人世界
世界名は「マウクラン」。ルーテシアとメガーヌが暮らしている世界。

時空管理局(Administrative Bureau)

次元世界から質量兵器の根絶とロストロギアの規制を働きかけてきた組織。
各次元世界の管理を始めたのは約150年前。75年前に成立し、管理局システムを作りあげ、これを期に新暦に変わった模様。
地上本部がミッドチルダにあるのは「ミッドが管理局発祥の地」である為。
なお、今回「StrikerS」において、これまでのシリーズでは語られていなかった数々の設定や詳細が新たに明らかになっている。
以下の項目ではStrikerSでの新規判明事項を挙げる。

・階級
栄誉元帥 ラルゴ・キール
中将 レジアス・ゲイズ 首都防衛隊
少将 カリム・グラシア
二等(空/陸)佐 八神はやて(陸) 機動六課
三等(空/陸)佐 ゲンヤ・ナカジマ(陸) 陸士108部隊
オーリス・ゲイズ 首都防衛隊
[3年前]ファーン・コラード 第四陸士訓練校学長
一等(空/陸)尉 高町なのは(空) 航空戦技教導隊第5班→機動六課(出向)
フェイト・T・ハラオウン(執務官/一尉扱い) 本局執務官→機動六課(出向)
[4年前]八神はやて(陸) 陸士104部隊(研修)
[6年前]ティーダ・ランスター 首都航空隊
二等(空/陸)尉 シグナム(空) 機動六課
ラッド・カルタス(陸) 陸士108部隊
[4年前]高町なのは(空) 航空戦技教導隊
三等(空/陸)尉 ヴィータ(空) 機動六課
准(空/陸)尉 グリフィス・ロウラン(陸) 機動六課
[8年前]クイント・ナカジマ(陸) 地上本部
(空/陸)曹長 リインフォースII(空) 機動六課
[エピローグ時]ヴァイス・グランセニック(陸) 地上本部
(空/陸)曹 ヴァイス・グランセニック(陸) 機動六課
ギンガ・ナカジマ(陸) 陸士108部隊→機動六課(出向)
一等(空/陸)士 シャリオ・フィニーノ(陸) 機動六課
[エピローグ時]アルト・クラエッタ(陸) 地上本部
[エピローグ時]スバル・ナカジマ(陸) 特別救助隊
二等(空/陸)士 アルト・クラエッタ(陸) 機動六課
ルキノ・リリエ(陸) 機動六課
スバル・ナカジマ(陸) 陸士386部隊→機動六課
ティアナ・ランスター(陸) 陸士386部隊→機動六課
[3年前]ギンガ・ナカジマ(陸) 陸士108部隊
[エピローグ時]エリオ・モンディアル(陸) 自然保護隊
[エピローグ時]キャロ・ル・ルシエ(陸) 自然保護隊
三等(空/陸)士 エリオ・モンディアル(陸) 機動六課
キャロ・ル・ルシエ(陸) 自然保護隊→機動六課
[エピローグ時]アギト(陸) 地上本部
研修生 [3年前]スバル・ナカジマ 陸士候補生
[3年前]ティアナ・ランスター 陸士候補生
[4年前]ギンガ・ナカジマ 陸士候補生
[9年前]高町なのは 武装隊士官候補生
[9年前]フェイト・T・ハラオウン 執務官候補生
[9年前]八神はやて 特別捜査官候補生
上記以外の階級も存在すると思われるが、登場していない階級は省略している。
本編などでよく出てくる『魔導師ランク』と階級との関係は不明であるが、9年前のなのはやフェイト(魔導師ランクAAAクラス)が候補生でしかないところや、魔力を持たないゲンヤが三佐、レジアスが中将である所を見ると、直接的な関係はないと考える方が自然であろう。
会話中等では「等(空/陸)」を省略して呼ぶ場合もある。(例:八神二佐、高町一尉)
「海」(次元航行部隊)に該当する階級があるかは不明。
階級の総称として「提督」という呼称は登場している。 なお、機動六課の後見・監査役にクロノが就いていることから、局の提督は最低でも二佐より権限が大きい模様。

魔導師たちの中では、さほど階級は重要視されないらしい。 ただし、そう述べているのが上記の階級区分で上位に位置するはやてであるため、謙遜の可能性もある。 また、それでも役に立つことがたまにあるとも発言している。(StrikerSサウンドステージM)
その他、階級とは別に、職務名・役職名として、ミゼットの『統幕議長』、レオーネの『法務顧問相談役』や、カリムの『理事官』、ヴェロッサの『査察官』、リンディの『総務統括官』などがある。
なお、何かと比較対象にされる、自衛隊を始めとする実在の軍隊の階級については、以下を参照されたい。

・エンブレム(Emblem)
各部隊などにエンブレムがある。
現在はっきりと存在が確認できているのは、時空管理局全体・機動六課・戦技教導隊・空隊・スターズ分隊・ライトニング分隊・ロングアーチの7紋章。
陸士108部隊にもそれらしきエンブレムがある(公式サイトギンガ&ゲンヤのページ背景)。
また、陸士全体のエンブレムらしきもの(他部隊のヘリコプターマーキング)、地上本部のエンブレムらしきもの(第19話、地上本部記者会見時の映像に映っている演台)も確認されている。
局員IDカード左上に所属部隊のエンブレムを配したり、ヘリコプターにマーキングとして描かれていたりする。

役職

・執務官
事件捜査や各種の調査などを取り仕切る役職で認定試験に合格者のみに与えられる資格。
資格保有者は「所属部隊における事件および法務案件の統括担当者」になることができる。
仕事のスタイルは部署や個人によってまちまちで、単独もしくは信頼の置ける部下数人だけで活動する者もいれば、何十人もの捜査官を束ねて指揮する者もいる。
内勤派の者は所属部隊の法務を全般的に担当し、独立派の者は自身が追跡を得意とする種別の事件を専任で指揮・担当する傾向がある。
法務関係の処理を行える資格を持っているため重宝される。
しかし、法務を中心とした多様な知識と技術が問われるため、その試験の難易度はかなり高い。
フェイトが該当し、ティアナはこの仕事を目指している。
JS事件後は綱紀粛正により元より高かった試験の難易度がさらに上がった。

・捜査官
実際の捜査を担当する一般警官のような存在。
ギンガが該当し、かつてはクイント、メガーヌもこの役職についていた。
はやての役職である「特別捜査官」は捜査や事件解決に役立つタイプのレアスキル保有者が就くもの。
要請に応じて各所の部署に出向して働く特殊技能の専門家のような役割を持つ。

・査察官
一般組織や施設の調査を行い、不正を発見するのが主な仕事となる役職で、調査能力・対人交渉に優れた者が配置される。
なお、各世界の管理局組織の査察を行う部署や担当も存在する。
ヴェロッサが該当する。

古代遺物管理部機動六課(Lost Property Riot Force 6)

StrikerS本編の中心となる、ミッドチルダの地上部隊。通常は「機動六課」、更に短く「六課」と略される。英字での略称は"GAS-LPRF6”。
本部隊舎は、ミッドチルダ中央区画湾岸地区にある(StrikerS漫画版Episode-7)。
八神はやてが課長及び総部隊長を務め、本局の航空戦技教導隊より出向の高町なのはが教官兼分隊長、同じく本局から出向となる執務官、フェイト・T・ハラオウンが法務担当兼分隊長を勤める。また、はやての守護騎士であるヴォルケンリッターは、シグナムとヴィータが各フォワード分隊の副隊長、医務官にシャマル、遊撃戦力としてザフィーラが所属する。
本編3話「全員集合しました(作中グリフィスの発言)」での集合風景で確認できる人数は40名(順にエリオとキャロ、エプロン姿14名、制服姿12名(シャーリーたちを含む)と制服姿12名(スバルたちを含む))。指揮官陣のはやて達7名を含め、合計47名(ザフィーラを含めると48名)が確認された人員数である。
ただし、この整列した中に、後に登場する寮母のアイナが見られないほか、グリフィス指揮下の交替部隊も別にいる可能性が高く、実際の構成人数はもっと多いと思われる。
人員配置の都合で整備士や通信スタッフは新人が多い(StrikerS漫画版Episode-7)。また、実験部隊的性格も持っているので、何か問題があった際に部隊の解体などの対処をしやすくする為という側面もある模様。
あくまで試験的に設立・運用された部隊であり、当初から機動六課の運用期間は1年間と決まっていた。(StrikerS漫画版Episode-8)

新暦71年の空港火災に遭遇した折(この時なのはがスバルを、フェイトがギンガを救出している)、内部に入って初めて解った管理局の問題(組織が大きいが故に小回りが効かず、結果的に後手後手に回らざるを得なくなる)を改めて痛感したはやてが、それから4年の年月をかけてようやく作ったスペシャルチーム。
なお、機動部隊というのは本来「タスク・フォース」を意味するように、機動性に富んだ部隊という意味合いのほかに、一定の任務に関わる専門部隊を指す事もある。
これに関してはStrikerS第3話ではやてが「我々機動六課が設立されたのには、一つの理由があります」と述べた後にレリック事件を説明する場面がある事から、機動六課はレリック問題専門部隊という名目で設立されたものと考えられる(本来の設立目的は後述)。
なお、課内の雰囲気は「若いスタッフが多く、上下関係に厳しい軍的雰囲気より和やかな地方公務員的な雰囲気になっている。(アニメディア2007年3月号)」との事。

隊長格3名が全員オーバーSランク、副隊長もそれぞれS-とAAA+と、一般的な部隊と比較して大変に充実した戦力を保有している(それ故に能力限定を受け、はやては4ランク、なのは・フェイトは2.5ランクダウンしている)。その充実ぶりは「無敵を通り越して明らかに異常(ティアナ談)」と言われるほどである。戦力充実の裏には、第13~14話に明らかにされた六課設立の「真の理由」が関わっている。

発端は聖王教会のカリム・グラシアの希少技能「プロフェーティン・シュリフテン」による預言で、「時空管理局の壊滅」を示唆する文章が紡がれたことにある。
それを受け、本局では警戒を強めるなどの対応を行うが、もともと個人所有の能力である「預言」の信憑性を疑問視していた地上本部では特別な対応を行わなかった。現状、微妙な緊張関係の上に成り立つ本局と地上本部の間に無用の軋轢を生ことは避けねばならず、故に本局が直接コントロールでき、かつ、地上で自由に行動ができる部隊が必要となった。
また、その時点で発覚していた「レリック事件」から想定外の非常事態にまで発展した場合、最前線で事態の推移を見守り、地上本部が本腰を入れて事態に当たるか教会や本局の本格的な介入があるまで「時間を稼ぐ」ことができる戦力を用意する必要があった。
これらの条件を満足させ、かつ部隊長八神はやての方針も取り入れた結果、古代遺物管理部に所属する(=陸上部隊とは命令系統が異なる)という特殊な経緯での部隊発足となった。

発足後機動六課はレリック事件及び、そこから発展したJS事件に常に最前線で関わり続ける。地上本部防衛の失敗や、六課隊舎壊滅などの辛酸を舐めさせられつつも、最終的には起動した聖王のゆりかご攻略の中心部隊となり、ゆりかごの本格起動の阻止及び、首謀者一味の捕縛に成功する。
その「本来の目的」を果たした後も、隊長陣は時間を惜しんで新人フォワード達を鍛え続けた。「卒業までに教えることが目白押し」で、訓練もよりハードなものに強化された。 第26話エピローグで1年間の試験運用期間が無事に終了、部隊は解散された。
後に、JS事件解決の立役者として「奇跡の部隊」などと呼ばれている(StrikerS SS04)。

・スターズ分隊(Forward Stars)
高町なのはが隊長、ヴィータが副長を務めるフォワード部隊。
フロントアタッカーとしてスバル、センターガードとしてティアナが所属。
分隊員にはコールサインが割り振られ、スターズ01がなのは、02がヴィータ、03がスバル、04がティアナ。

・ライトニング分隊 (Forward Lightning)
フェイト・T・ハラオウンが隊長、シグナムが副長を務めるフォワード部隊。
ガードウイングとしてエリオ、フルバックとしてキャロが所属。
コールサインはライトニング01がフェイト、02がシグナム、03がエリオ、04がキャロとフリード。

・ロングアーチ(H.Q. Long Arch)
八神はやてが部隊長を務める後方支援隊。索敵や超長距離射撃時のサイティングサポート、人員輸送など後方業務全般を担当する。
"H.Q.”とは軍事用語で「Head Quarters=司令部」を意味する。
機動六課部隊長のはやてがロングアーチ部隊長を務める事から判るとおり、実質ロングアーチが機動六課の司令部である。
はやて以外には指揮官補佐としてリインフォースII、グリフィス、他には通信主任兼整備主任のシャリオ、通信士アルト、ルキノ(ヴァイス負傷後アルトは運輸隊へ転属)、運輸隊のヴァイス、医務官シャマル等が所属している。
コールサインはロングアーチ00がはやて、01がシャリオ、03がアルト。それ以外は不明。
階級で言えばシャリオよりリインフォースIIやグリフィスの方が上であるため、階級順ではないようだ。

・交替部隊
はやて指揮下の部隊(なのは達等)がオフシフトの間の穴を埋める為の交替部隊。性質上殆ど画面に映らない。
指揮官はグリフィスが勤め、部隊長にはシグナムが就任している。

・自由待機オフシフト(Off Shift)
24時間勤務体制の部隊における休暇。
隊舎~寮内・もしくは隊舎まで30分~1時間以内に戻ることのできる地点に滞在することを条件とした休息と自由行動。
この際、訓練や各種任務に追われるフォワード陣はもっぱら寮でのんびりぐったり過ごしている。

・戦技教導隊
Armaments service Supreme Air Force "Aggressor"
なのはの所属部隊(六課へは出向扱いである)。管理局本局に本部があり、教導官と事務官を数名~数十名集めた「班」が編成されている。
平時は、装備や戦闘技術のテストや研究、演習での仮想敵役や技能訓練などが主な仕事。
隊員はなのはよりも年上が多い(StrikerS SSM)。
シグナム曰く「戦時のエースが戦争のない時に就く仕事だ。技術を腐らせず、有用に使うためにな」(StrikerS漫画版Episode-3)
教導隊の方針は「〔教官職と違い〕細かい事で叱ったり怒鳴り付けてる暇があったら、 模擬戦で徹底的にきっちり打ちのめしてあげる方が、教えられる側も学ぶことが多い」という、極めて実戦的なやり方であるとの事(第6話)。
StrikerS本編のなのはのように、特定の生徒に長期間教導するのは極めて珍しいケース。本来の教導期間は極めて短く、短期であれば数日から一週間、長期であっても一月程度。実際、機動六課解散後になのはが就いた新たな教導の期間も3週間である。
教官たちは、習得させた技術が生徒を守り、彼らが自身の役目を果たせるように、その限られた教導期間の中で精一杯の想いを込めることを旨としている。

・教育隊
戦技教導隊とは別の隊であり、一般イメージでの「教官」たちの部隊。
なお、ヴィータはここの所属ではないが、教官資格を持っている。

・武装隊
なのは曰く「要請が無いと動けない」らしい。この台詞から、他の部隊とは別扱いと考えられる。

・士官学校 (Officer School)
通常の意味では、将来の幹部となる士官を養成する学校をさす。
本作での位置付けは不明だが、やはり難関らしい。

・航空武装隊 (Air Armaments Service)
通称、「空隊」。本局直属らしく、公式サイト等では「本局航空隊」と表記される。
訓練期間が長くかかる分少数精鋭の運用にならざるを得ず、危険度の高い部署でもある。
最初から配属されるのはかなりの難関で、ティアナもここを志望しつつも試験に不合格となって陸士校へ入学、陸士として活動する事に。(StrikerS漫画版Episode-5等)
教導隊とは縁が深く、任務を共にすることも多い。(StrikeS SSM)
ミッドチルダ首都航空隊(シグナム、ヴァイス、アルト、ティーダらが以前在籍)も航空武装隊に分類されるのではないかと思われる。

なお、航空隊の人員の防護服は共通の物が定められているが、独自の魔法運用を行う者は独自の服も許可される。その為航空隊に所属していたヴィータやシグナムも平時は共通の防護服を着用する。

・空戦魔導師
先天資質がある魔導師を除くと、飛行訓練は大変で予算もかかる。(シャーリー談)
陸戦魔導師として訓練をしてからなる場合も多い。

・1039航空隊
StrikerS漫画版Episode5で、なのはが教導をしていた部隊。
シグナム・ヴァイス・アルトらが同時期に所属しており、教導を終えたなのはと一緒に食事をするシーンがある。

・1321航空隊
ヴィータの所属部隊。
公式サイトのプロフィールによると、スバルらの"前所属"とは違い、単に"所属"とされているため、明言はされていないが、六課へは出向扱いと思われる。
ただ、StrikerSトレカN22やStrikerSオフィシャルファンブックでは「前所属」となっているため、転属である可能性もある。

・2038航空隊
グリフィスの前所属部隊。
六課へは「部隊指揮の研修を兼ねて配属」とあり、2038航空隊は"前所属"と表記されているため、出向ではなく正式に転属したと思われる。

・時空管理局地上本部(Administrative Bureau Midchilda Central Office)
ミッドチルダにある管理局の地上施設。ミッドチルダの地上を担当する部隊の本部、ではなく「時空管理局の地上部隊の本部」である。
中央の超高層タワーと、その周囲のやや低い(中央タワーのおよそ半分程度の高さだが、市街地のビル群よりは遙かに高い)数本のタワーからなり、中央タワーの最上階は展望台となっている。(第12話)
各タワーの基幹部に広がる形で緑地が整備され、また中央議事センター・指揮管制室などの施設を内包する。
防御システムは魔力障壁と物理隔壁の二重のシステムが用意されている。
レジアス中将が地上部隊の事実上のトップであり、本部長はレジアス中将の後輩にあたる。地上本部の発言力や武力は本局からは警戒視されているらしい。
そのレジアス中将に「地上の平穏を守ってきたのは自分達だ」という絶対的な自負(事実、公式HPにおいてもレジアスのプロフィールに「次元犯罪の減少に貢献して来た」とある)があるため、本局との仲は非常に悪く、本局が地上に介入してくる事を極端に嫌う性質がある。
この陸海の対立の根本には、事件の規模が大きい本局が優秀な魔導師を多く配備する為、地上本部は常に戦力不足に悩まされているという事がある。

なお、第2話の空港火災回想時、「本局・航空魔導師隊の活躍もあり」との報道の後にはやてが「ミッドチルダ地上の管理局部隊は行動が遅すぎる」と不満を述べており、地上本局航空魔導師隊と言う部隊がある事はほぼ確実であるが、航空武装隊との違いは不明。

・陸上警備隊 (Ground Armaments Service)
「陸上部隊」「陸上警備部」とも言われる。所謂「陸士部隊」がこれにあたる。 部隊ごとの縄張り意識が強いらしい。(StrikerS漫画版)。

・陸士訓練校
第四陸士訓練校がある事から複数(最低でも四校)ある模様。
StrikerSからの登場人物の多くは、ここの出身。
StrikerS漫画版Episode-4~6の舞台は、ミッドチルダ北部にある第四陸士訓練校。 なのは・フェイト・シャーリー・スバル・ティアナはここの卒業生。ただしなのはとフェイトは3ヶ月の短期プログラムで卒業している。
校長のファーン・コラード三佐は元戦技教導隊員。

・陸戦魔導師
ほとんどの戦闘魔導師のスタート地点で、今も一番数が多い、空を飛ばない魔導師。
後に空隊へ行く場合でも陸戦魔導師を経由する魔導師も多い。

陸士104部隊
StrikerS漫画版開始時点で、はやてが所属していた部隊。
ミッドチルダ北部に拠点を置く。4年前の空港火災時にはやてが初期対応にあたっていた事から、臨海第8空港を管轄区域に含むか、ごく近い地域を管轄していると思われる。

・陸士108部隊(Battalion 108)
ギンガが所属する部隊。部隊長はゲンヤ・ナカジマ陸上三佐。英字の略称は"GAS-B108”。Battalionは「大隊」の意。
ミッドチルダ西部に拠点を置く。4年前の空港火災時にゲンヤが首都の部隊よりも早く(はやてよりはやや遅れて)現着している事から、北部と西部の境界線は跨ぐものの、管轄区域は臨海第8空港から遠いわけではないようだ。
はやては一時、この部隊で研修をしていたことがある。それと新暦71年の空港火災のことと合わせ、はやてとゲンヤとの間には個人的なコネがある。
更に密輸品のルート捜索を得意としており、レリックが密輸された事例もある事から機動六課と協力体制に入っており、六課とは非常に繋がりが深い部隊になっている。
第15話以降は六課との協力関係を強化、ギンガを六課に出向させる。また、ヴィータが陸士108部隊に教官として一時的に派遣される事もあった。
また、第23話で管理局地上本部防衛戦への投入を確認、廃棄都市群に設置された防衛ラインに配備されている事が確認された。

・陸士386部隊
スバル、ティアナの前所属部隊。2人はここで災害担当をしていた。
南方地上部隊。

・次元航行部隊
アースラなどの次元航行可能な艦船が所属していると思われる。
フェイトやクロノが所属。本局直属らしい。通称、「うみ」。
第20話において聖王のゆりかごが動き出した事でクラウディアを始めとした次元航行部隊の艦隊がゆりかご邀撃の為出撃。この時の様子では2,30隻ほどが一挙に出撃しており、相当の戦力を誇る事を示していた。

・救助隊
StrikerS漫画版Episode-6でスバルが将来の希望として挙げていた。
災害担当課の中でも特に人命救助を専門とする部隊で、危険地帯への突入・迅速な救助活動などを行うため個人としての高い能力が要求される。
正式には「特別救助隊」、通称「特救」(StrikerS SS04)。
スバルは当初、自分を救ってくれたなのはを救助隊の所属だと考えていたらしい。
後に「災害担当課」は管理局部署の「近代的かつ親しみやすい部署名」改革により「防災課」に改名、災害担当局員は防災士と呼称が変更し階級も独自のものとなった。(SSX)
湾岸特別救助隊
StrikerS SS04にて機動六課隊長陣を介してスバルにスカウトをかけ、第26話エピローグにおいてスバルが正式に所属していた救助隊。スバルが所属する部隊の正式名称はギンガとスバルの通信中が初出(StrikerS漫画版Episode-14)。
特別救助隊のなかでもミッドチルダ南部の港湾地区を担当しており、陸上と海上両方が担当区域であることなど、一番激務な部署との事。
「特別救助隊の銀色の制服(フェイトの執務官制服の肩部分以外の黒い部分を銀に変更したもの)は災害担当局員の憧れ」とはギンガの談。

・自然保護隊
キャロの前所属部隊。
管理局の外部組織の一つで、辺境世界の自然(植物・鳥獣等)の観察・保護を行う。
正規の保護官は局員相当の待遇を受け、保護隊勤務期間は「管理局勤務期間」と見なされる。
民間研究者への協力、各種の探索の他、密猟者対策も仕事の内である。
新暦74年9月(本編1年前)の時点で隊員はキャロ、ミラ、タントの3名しか確認されていない。
エピローグにおいて六課解散後キャロはここに戻り、エリオも自然保護隊に配属された。

管理局内施設

・特別保護施設
管理局本局内部にある、希少能力や特別な魔力を持ち、そのせいで事件に巻き込まれた子供達を保護する施設。エリオは4歳から5年ほどの間ここで過ごしていた。
保護施設のプログラムは「健全な心身育成」が中心で、メンタル面のケアも含めたプログラムを実行している。

・軌道拘置所
惑星の衛星軌道上に存在する犯罪者を収容する拘置所。世界規模のテロリストや次元犯罪者の中でも「危険人物」とされた重犯罪者を収容する施設で、計3ヵ所が存在している(StrikerSオフィシャルファンブック)。
警備は厳重で、脱走防止の為に事情聴取や一次裁判は全て通信で行われ、収容者を外に出す事なく進行する。
スカリエッティ・ウーノ・トーレ・クアットロ・セッテの計5人がこの施設に収容されており、それぞれ別の拘置所に収容されている。

・海上隔離施設
ミッド海上に設置された犯罪者収容施設。年少者や若年者の魔導犯罪者が収監される施設で、牢獄的な意味合いより更正施設としての性格が強い。
収監された人物に適切な教育を施し、更正・社会復帰を目指す事が目的の施設である。
なお、収監される際は魔力や能力をほぼ完全に封印した上で収監される。
チンク・セイン・オットー・ノーヴェ・ディエチ・ウェンディ・ディード・ルーテシア・アギトがここに収監され、後にルーテシアとアギトは出所した。

・管理局最高評議会
旧暦の時代に次元世界を平定し、時空管理局設立後一線を退いた3人の人物が、その後も次元世界を見守るために作った組織。
前記の3人のみで構成され、それぞれ議長、書記、評議員の役職についている。
第15話で開催された評議会にレジアスも出席しているが、出席者が実際に一堂に会するのではなく、全員通信でやりとりがされている。評議会メンバーに到っては変声機をかけ、ホログラムも顔が映らない仕様となっていた。
管理局の最高意思決定機関となってはいるが、平時は運営方針に口出しすることはないという。
レジアスはこの組織から厚い信頼があり、地上本部の武装強化を進めるにあたり大きなバックボーンとなっている。また、レジアスと共にアインヘリアルの運用計画を進行させている。
通信で会議をしていたのは本人たちが旧暦の時代から脳のみとなって生存してきたため。現在では老害が進んで独善的な思想に凝り固まっており、現管理局幹部のレオーネ等を「もはや人も世界も動かせない」と見下しつつ、自分達が生み出した人造人間であるスカリエッティ(戦闘機人や人造魔導師計画)の真のクライアントとして戦闘機人や聖王のゆりかごを完成させ、さらに自分達が選ぶ優れた指導者を影から動かして管理世界の支配をより盤石なものにしようとしていたとされるが、最終的に秘書に化けていたドゥーエに脳が入っていたカプセルを破壊されて全員死亡した。
時空管理局内でも最も重要なポストの一つであったと思われるが、「JS事件」以降この最高評議会の事については一切言及されておらず、廃止されたのかそれとも何らかの形で再編されたのかは不明となっている。

ポジション

StrikerSでは、1期・A'sのように戦闘単位が魔導師単位ではなく部隊単位となっており、それぞれの隊員が特性に基づいて陣形中のポジションを割り当てられ、各々の部隊の中でどのように動くのかを徹底して訓練している。

・フロントアタッカー(Front Attacker)
単身で敵陣に切り込んだり、最前線で防衛ラインを守るのが仕事。所謂最前衛。
攻撃時間を増加させるのとサポートの必要性を減らすため、防御能力と生存スキルが重要。
スバル、ヴィータ、ギンガが該当。おそらくシグナム、ザフィーラもこのポジション。
この名称は武装隊流で、救助隊では「フォワードトップ」と呼ばれている。

・ガードウイング(Guard Wing)
どの位置からでも攻撃やサポートをするポジション。確実で有効な回避能力が必要。所謂前衛(最前衛がいなければ中衛)。
基本的に一撃離脱で高速を生かした戦闘方法をとる。 エリオが該当。フェイトも戦闘参加時はこのポジションになるのかもしれない。

・フルバック(Full Back)
仲間の支援をするポジション。基本的には接敵しないが、仲間の支援の為に素早く動くことが必要。所謂後衛。
キャロが該当。戦闘に参加する時はシャマルもこのポジションかもしれない。

・センターガード(Center Guard)
チームの中央で誰よりも早く中・長距離戦を制する役目。所謂中衛。
あらゆる相手に正確な弾丸を選んで命中させる判断速度と命中精度が必要。その為に迎撃の際は敵の攻撃を避けたり受けたり動いたりせずに、足は止めて視野を広く持つ事が求められる(動いたり攻撃を受けたりすると後が続かない為)。
また、他のポジションへの指示を含む前線での戦術レベルの指揮能力も求められる。
なのは、ティアナが該当。

・ポジションチェンジ
ポジションは固定的なものではなく、戦況次第で配置転換を行う場合もある。
特にセンターガードとガードウイングは元々のポジション的に担当範囲が広く、有効活用する事で固定した場合よりより良い戦果を上げる事も可能。

・クロスシフト(Cross-Shift)
スバルとティアナが二人の時にポジションを割り振り、コンビとして戦闘する陣形。
訓練校時代から続けている陣形であり、二人にとっては慣れた陣形である。
クロスシフトにはパターンがあり、シフト○に入るアルファベットで判断する。
クロスシフト(Cross-Shift)
スバルとティアナの同時射撃により敵を一瞬で制圧する。
一方向に固まっている敵を掃射するのに使用される。
StrikerS第1話のクロスシフトがこれにあたる。
クロスシフトA(Cross-Shift A)
スバルが撹乱を担当し、高い機動力と防御力を用い敵中に踊りこみ敵火網を誘引、フリーになったティアナが誘導弾一斉射撃で敵を撃ち抜く。
手数の多いティアナが攻撃に回る事で多数の敵を制圧する事ができる。
StrikerS第7話のクロスシフトがこれにあたる。
クロスシフトB(Cross-Shift B)
ティアナが撹乱を担当し、得意の射撃魔法で制圧射撃を実施し敵を撹乱、敵を貼り付けて移動を阻害しているうちにスバルが突撃し「一撃必倒」の攻撃を叩き込み制圧する。
一撃に優れたスバルが攻撃に回る事で強大な敵を制圧する事ができる。
クロスシフトC(Cross-Shift C)
第8話で考案された新シフト。スバルが突撃し敵に食らい付き撹乱、足止めされた敵に更にティアナが近接戦に突入し、スバルのブレイクとティアナのダガーの同時攻撃により敵の防御を破壊し制圧するのが狙い。
しかし、スバルとティアナ両名に多大なリスクがかかる為「絶対的な強敵」を撃破する時のみに用いる。
StrikerS第8話で使用したのがこれ。

資格

仕事ごとに細かく資格類が定められているようで、一人で複数の資格を取ることも可能。
実際にアルトが本業の整備士以外にヘリパイロットを含む複数の資格を保持。
また、シャーリーも本業の通信業務のほかにデバイスマイスターの資格を持つ。
他の登場人物でも局員IDカードの資格欄に複数の資格を記してある人物が複数いる。
なお、執務官は役職名と資格名を兼ねている。
以下は本編中で特に強調された資格類を説明する。各員が持つ資格は登場人物の項目を参照のこと。

・デバイスマイスター(Device Meister)
シャリオが持つ資格。魔導師用のデバイスの製作・管理を行うことが出来る。
StrikerSで明らかにされた資格だが、A'sでレイジングハート・エクセリオンや バルディッシュ・アサルトの修理等を行ったマリーもこの資格を持っていると思われる。

・ヘリパイロット
ヴァイス・アルトが所持。ヘリパイロットとして勤務する為に必要な資格である。
同じヘリパイロットでもライセンスのクラスの違いによって扱いが異なる模様。
所持しているクラスはヴァイスはA、アルトはB。

・艦船操舵ライセンス
ルキノが所持する資格。このライセンスを取得する事で次元航行艦船の操舵手としての勤務が可能。
ライセンスの種別によって操舵可能なクラスが変わり、ルキノはL級艦船(アースラと同型)の資格を持つ。

・試験
少なくとも陸戦Bランク試験は半年に1回。(第1話)
スバルとティアナは卒業後2年間でDランクとCランクに一発合格している(漫画版Episode7)ため、試験頻度が異なるようだ。
試験課題は複数(4~8種類)用意され、そのうちの一つがランダムで選択される。例えばスバル達の障害となった大型狙撃スフィアは4分の1の確率でしか出現しない(=課題が4種類か8種類)。
スバル達の試験内容は「時間内にジャマーを突破し、ターゲットを全破壊。ゴールへ辿り着く」という内容であった。

・二人一組枠ツーマンセル(Two Man Cell)
スバルとティアナが魔導師昇格試験を受けていた枠。
第1話のティアナの台詞から推測すると、ツーマンセル枠であっても1人だけ受かることも可能と思われる。

・サーチャー(Searcher)
試験監督が操作・管理する映像送信用の機械。
試験の観察用に設置されていたが、試験中にティアナの射撃の流れ弾が当たり、破壊されてしまった。

・オートスフィア(Auto Sphere)
試験用の自動発射装置。長距離射撃可能なタイプなどこれもタイプが複数ある模様。
魔法陣は桜色、射撃時の魔力光は青、となぜか本来同じであるはずの魔法陣と魔力光の色が異なる。
ただし、これに関しては試験のために弾に特別な色を付けた(第6話の訓練時に、なのはが様々な色の魔力弾を使っているシーンがある)という意見もある。
スバルが破壊した狙撃タイプの大型スフィアは一般的なBランク魔導師なら対処が非常に困難で、これに当たった受験生は殆ど落ちるとのこと。

・その他の試験
執務官試験も半年に1回である。(StrikerSスターターブック)
フェイトは執務官試験を2回落ちており、この事は禁句らしい。
また、はやてが合格した上級キャリア試験、グリフィスが合格したII種キャリア試験、ティアナが合格した執務官補佐考査試験がある。

訓練

数々の訓練やそれに関連するものを記述する。

・弾丸回避訓練シュートイベーション
対魔導師戦で処理や回避の困難な自動追尾弾、思念操作弾への対応を覚えるための訓練。StrikerS第4話の対なのは戦がこれにあたる。
この時のクリア条件は「一定時間の完全回避」か「操作主への一撃」。

・回避トレーニング
障害物のある状況で、試験用のスフィアを用いた回避トレーニング。StrikerS第6話のエリオ・キャロが行っていた訓練がこれ。
スフィアから放たれる射撃を回避していく訓練で、低速での回避が確実に行えるようになると、より高速での訓練に移行していく。
障害物状況下でのフットワーク訓練は幼少時フェイトがリニスに教わったものであり、スフィアを用いた回避訓練はなのはやクロノとよく行った訓練である。

・インターセプトトレーニング
訓練用魔力弾による迎撃訓練。StrikerS第6話のティアナの訓練がこれにあたる。
色違いの弾丸は飛行機動や速度、着弾時の効果がそれぞれ異なる。 それらの特性を見極め、対応した弾丸を生成し確実に命中させるという過酷なもの。
第一段階では特性に応じ色分けがなされているが、段階の進行ごとに徐々に見分けづらくなり、最終段階では「全て同色」あるいは「色と性質が対応しなくなる」ため、発射の瞬間に弾丸動作を見抜かなければならなくなる。

・ターゲットトレーニング
射撃魔法のトレーニング方法。StrikerS第8話でティアナが夜にやっていた自主練習がこれにあたる。
周囲を動くターゲットに対して、正確なフォームで素早く銃口を合わせることで、命中精度を高める訓練。
カートリッジや魔力を消費しないため、自身の納得のいくまで、あるいは体力の続く限り行うことが可能。

・隊長戦
これまでの訓練成果を確かめつつ、絶対的な強者対策を学ぶための模擬戦。なのは・フェイト・ヴィータ・シグナム4人と戦闘する。
隊長陣が本気で襲いかかってくるので、フォワード陣にとっては恐怖を伴うものでもある。また、出向してきたギンガがこれを聞かされた時は唖然としていた。
本編映像での初登場はStrikerS第15話だが、隊長戦自体はそれ以前からたまにやっているとの事。
StrikerS26話で「最後の模擬戦」としてこの隊長戦が行われた。この時隊長陣は全員ノーリミット手加減なしでの戦闘で、最終的に24分で決着が付いたが、勝敗は公式記録に残されていない。記念写真では参加者全員のバリアジャケット、騎士甲冑がボロボロになっているため、どちらにしても相当な激戦だったことが推察される。

・戦闘訓練
六課襲撃事件での撃墜以降エリオがシグナムに個人的に受けているもの。
「人に教える柄ではない」というシグナムの言葉通り、この訓練は「教導」でも「指南」でもない実戦形式の「戦い」にあたる。

・訓練用魔法弾
体や魔力に残留ダメージを与えないために訓練時の射撃魔法は衝撃弾に設定する。訓練時に使う対人射撃は全てこれ。
高速・高威力の弾丸ほどノーダメージ設定が難しく、痣が残ることや稀ながら骨折することもありうる。
命中時の苦痛や失敗時の実感を与えるための痛みを与えつつ、ダメージを残さないバランスで高速戦での運用を行うには長い訓練と経験、繊細な配慮が必要となる。
なのはが使用する訓練用アクセルシューターが命中した時は「ふわふわのグローブで思いっきり殴られて吹っ飛ばされる感じ」とはスバルの談(DVDブックレットVol.2)。

その他・分類不詳の用語

・広域スキャン
StrikerS漫画版Episode-1で、リインフォースIIが行っていた。
一種の魔法の可能性もあるが、明言がない為ここに掲載する。

・八神家
八神はやてとその「家族」である4人の守護騎士、及びリインフォースIIの通称。六課内では主にシャーリーなどが使用している。「八神一家」とも呼ばれることがある。
六課設立前は、はやての管理局正式入局後、それぞれ所属部署が分かれたために職場では顔を合わせること自体少なくなっていた。もっとも、食事や休日などは可能な限り「家族」で合わせるようにしており、仕事を離れればそれまでと同様に良好な生活が続いていた模様。(StrikerS漫画版Episode-2)
六課設立後も(主に部隊長であるはやてが)多忙を極めたためか、家族で集まる場面は多くなかった。しかし時間が空けば自然な形で集まり、食事や団欒をともにしたりしている。
第26話エピローグ以降はアギトも一員として加わったと思われる。

・召喚士一族
各世界に少数ながらも「召喚士」の部族は存在する。
召喚は対象となる生物との友好と使役と切っても切れない関係であるため、人里離れた山野で召喚対象と暮らす部族がほとんどである。
優れた交流・使役の力を持つ召喚士は尊敬されるが、キャロのように、余りにも年若くで過剰な力を持ってしまった者は、部族の平穏のために部族長によって追放されることもある。

・公開意見陳述会
主要世界において1・2年に一度行われる会議。
発表された地上本部の運用方針に対する議論が行われ、その様子の公開は当該世界のみならず各世界で行われる。
今回はアインヘリアルの運用に対する注目が集まっていた。

・ジェイル・スカリエッティ事件
StrikerS本編の事件の総称。略してJS事件とも呼ばれる。
事件の内容についてはStrikerS本編を参照。
1期のPT事件やA'sの闇の書事件と同様に、どこからをJS事件と呼ぶかについては諸説あるが、いずれにしても、スカリエッティの逮捕とゆりかごの轟沈で決着が付いた新暦75年9月19日をもって終了したとされている。
なお、事件が始まった時については、以下の説がある。
スカリエッティが戦闘機人の技術を確立させた新暦50年
なのはが重傷を負い、ゼスト、クイント、メガーヌらが「死亡」した新暦67年
レリックの存在が初めて公になり、スバルとなのはが出会った空港事故の発生した新暦71年4月
カリムのプロフェーティン・シュリフテンによる預言にJS事件のことが登場し始めた時期(新暦75年から遡ること数年、とされており、いつからかは明確にされていない)
機動六課の初出動とスカリエッティの関与が明確になった新暦75年5月
機動六課と陸上本部への襲撃が起こった新暦75年9月12日

デバイスによる呼称

・buddy
マッハキャリバーの、スバルに対する呼び方。「相棒」を意味する語だが、masterやsirと同じく、普通は男性に対するものであまり女性に対しては使わない。
masterやsirの件と合わせると、他にも言い方がある中で、あえて男性を基本にしている単語を使うのには、何らかの意図があるのではないかと考えられる。