登場人物(A's)

Last-modified: 2024-03-01 (金) 23:16:14

高町なのは

CV:田村ゆかり
1期から継続して登場。A'sのヒロインの一人。
愛杖は、インテリジェントデバイス『レイジングハート』及び『レイジングハート・エクセリオン』。
たまたま、リンカーコア蒐集をしていたヴィータが、なのはの魔力に気付いて襲撃をかけてきたところから、今回の闇の書事件に関わることとなった。
優しくまっすぐな気持ち・強い勇気を持ち、人の寂しさ・悲しみを放っておけない(A's公式)。
一度自分で決めたことは、何が何でもやり通すという意志の強さは変わらず、A's第11話において闇の書の意志の「永遠」という言葉に「永遠なんてないよ、みんな変わってく、変わらなきゃいけないんだ」と言っている(A's公式)。
1期の事件が終わってからも、クロノも聞いて驚くほどの魔法の修練を続けていた。 そのため、毎朝4時半に起床、夜は8時半には寝ている。(漫画版Report1) アリサ、すずかとは、変わらず親友同士。また1期の事件を経て、フェイトとはかけがえのない友情を育むに至った。 ただ、恋愛感情については、まったくの朴念仁の様子。そのため、ユーノとの進展は残念ながら、まるでない(サウンドステージM)
本来は魔法少女であるはずなのだが、彼女の声を演じる田村ゆかり曰く、
「これでは魔法少女じゃなくて魔砲少女だ」(アニメソング大集合のインタビュー)
民間協力者だった(A's第7話)はずなのに、いつのまにか嘱託魔導師ということになっている。(A's第13話)
また、1期の変身シーンでは左利きでもあるにも関わらず右手でレイジングハートを振るっていたが、A'sの変身シーンではきちんと左手で振るっている。

フェイト・テスタロッサ

CV:水樹奈々
1期から継続して登場。A'sのヒロインの一人。
愛杖はインテリジェントデバイス『バルディッシュ』および『バルディッシュ・アサルト』 。
PT事件(1期の話)についての裁判は本編1話で「保護観察」という結果で終了した。 本人の志願もあり、その裁判と平行して「時空管理局嘱託魔導師」としてクロノやリンディの任務を手伝っていた。
そして、第1話ラストで、なのはの「友達」としてその危機を救う、という形で再登場し、以後は彼女と共に闇の書事件に対していくことになる。 その捜査活動の一環として(というリンディ提督の口実で)なのは達の世界に常駐することとなり、聖祥大付属小学校に転校するという形で、なのは達のクラスメイトとなった。
アリサやすずかは、「テスタロッサ」の姓から、フェイトをイタリア人だと思っていた(漫画版Prologue)。 静かな瞳に強い意志と揺ぎ無い勇気、深い優しさを秘めている(A's公式)。
PT事件を通して、なのはは、フェイトにとって最初の、対等の立場で付き合える親友となった。 1期最終話で交換し、互いの髪に結ばれたリボンは、その象徴。 ユーノがなのはに向けている感情に気付いているようなので、なのはよりは恋愛感情に聡いようである。(サウンドステージM)
時空管理局嘱託資格試験ではレティ提督に「戦闘は攻撃に傾倒しすぎ」と注意を受けていた。(漫画版Report2)
A's第11話では自分が求めてやまなかった世界を捨てて現実に帰ることを決意した。
「この試練で彼女は本当にほしかったものは何であるかを知るようになります」(メガミマガジン2006年1月号の草川監督コメント)。
1期終盤において人造生命体であることが明らかになっており、本人も気にしているようではあった。 しかし、彼女は魔法的な存在ではなく、人間と全く変わりないことがクロノ達から説明された(A's第6話)。
A's時点での目標は時空管理局執務官。
A'sSS03時点でシグナムとの模擬戦の勝率が5割を切っている。ただし、引き分けという可能性があるので、どちらの勝率が上かは不明。
養子の件に関しては、A's本編の時点では返事を待ってもらっている状態だったが、A'sSS03にて「このうち(ハラオウン家)の子になりたい」と返答した。

八神はやて

CV:植田佳奈
初登場:A's第1話
A'sのヒロインの一人。9歳。 ロストロギア『闇の書』の主あるじとなった少女。 小学3年相当。(休学中のため)(漫画版Report5)
足に原因不明の病を患っており、車椅子での生活をしている。 そのため、自宅ははやてが車椅子でも生活しやすいように工夫がなされたバリアフリー住宅になっている。
関西出身で、穏やかな関西弁で話すのが特徴。 声を演じる植田佳奈は大阪出身で、はやての台詞は彼女自身が手直ししている(スターターブック)。 彼女によると、はやてのイメージに合わせて、バリバリの関西弁ではなく、ちょっと柔らかめの京都よりの関西弁にしたとのこと(声優アニメディアVol.09のインタビュー)。
両親を幼い頃に亡くしており、ずっと一人で暮らしてきた。 財産管理などはおじさんがやってくれているのだが、その「おじさん」は時空管理局提督ギル・グレアムだった(A's第10話)。
辛いこと苦しいことを一人で抱え込む癖がある(シャマル談)のは、なのはやフェイトと共通している。
一人暮らしだったため、料理を含めた家事一般が得意。
誕生日である6月4日午前0時に闇の書の封印が解かれ、それ以降、闇の書と守護騎士ヴォルケンリッターの主になり、彼女らと共同生活をしてきた。
さすがにヴォルケンリッター達が突然現れたときには目を回して気絶してしまったが、それ以降は、魔法という非常識をごく自然に受け入れ、主という立場にも、戸惑う様子をほとんど見せずに順応している(A's第6話、等)。
石田医師を始めとする一般の人に対しては、彼女らは外国から来た親戚と言うことで通している。
犬を飼うのが憧れだった(DVDブックレットより)。 そのためかザフィーラの人間形態を知っているが完全に犬扱いしている。
闇の書の転生先は、自分を扱う資質を持つ者からランダム決定とされる(A's第6話ユーノの台詞)ので、元々魔法資質はあったと推測される。 しかし、闇の書の封印が解かれた後も魔力の大半は闇の書にあり(A's第8話シグナムの台詞)、はやてが使っていたのは思念通話(ミッドチルダ式でいう念話)くらいであった。(A'sSS01)
闇の書の特性(少なくとも、現状では未完成であること)は把握しており、その上でページ蒐集は望まず、ずっとヴォルケンリッターと平穏に暮らしたいと願っていた。 そのため、シグナムとの間で「蒐集はしない」という約束をした。
12月2日に、図書館ですずかと会話を交わし、以来友達になる(姿はそれ以前から何度か見かけていたようだ)。 その後はやてにとって、すずかは大切な友達となり、「すずかになら、闇の書の秘密を打ち明けても、きっと笑ってくれるだろう」と思うほどに信頼していた。(漫画版Report5)
A's第6話にて、はやての足の病気の原因が明らかになった。 彼女が小さい頃から傍にあった闇の書が、絶えず彼女の肉体と魔力に負担を与え、蝕んできたのだ。 そして、封印が解かれ闇の書が活性化し、さらに守護騎士ヴォルケンリッターが表に現れたことで魔力の消耗が増し、にも拘らず魔力を蒐集していなかったことから、はやての病状はさらに悪化し始めていた。
それを知ったヴォルケンリッター達は主との約束を破り、闇の書のページを蒐集し始めていたのだが、はやてはそのことをずっと知らなかった。
A's第9話のラストで、ヴォルケンリッターの消滅を仮面の戦士に見せ付けられ(正確には、目の前で消滅させられたのはザフィーラとヴィータで、シグナムとシャマルは既に消滅していた)、はやては泣き叫び、そしてちょうどページ蒐集が完了していた闇の書を起動する。 それまではやてが一度も見せなかったような感情の爆発からは、本当に騎士達を家族として大事にしていたことが窺えた。
その結果、これまでの歴史と同様に「闇の書の意志」に肉体を奪われてしまう。
だが、A's第11話でその状態からはやては、また輪廻を繰り返そうとする闇の書の意志を説得し、新しく「リインフォース」の名を与えることで、それまでとは異なる道を示してみせた。
続くA's第12話では、「リインフォース」と完全融合し、自ら甲冑(バリアジャケット)を纏い、剣十字の杖を手に戦った。
この時のはやては、元来の魔法資質「遠距離・遠隔発生」とリインフォースの「広域攻撃」とが合わさって、強力な攻性後方支援型となっている。
戦闘終了後に倒れ、アースラに収容された。ただ、これはそれまでのようなリンカーコア浸食のためではなく、いきなりの実戦で大規模な魔法を行使した疲労からで、翌日に回復している。
闇の書消滅の数時間後には、クロノの取り計らいによって、Sクラス魔導騎士としての保護観察を受けることが決定し、嘱託としてなのはたちの後輩になる。(A's第13話)
魔導書とリインフォースを喪った後も、残ったヴォルケンリッター達の主であり、またリインフォースが残した「蒐集行使」というレアスキルを持つSランク魔導騎士として評価されている。
魔導騎士としてのはやては、個人戦よりも広域攻撃や遠隔攻撃のような支援攻撃型の能力が高いようである(公式)。 仲間たちに守られて放つ支援攻撃が結果として仲間たちを守る、それが「最後の夜天の主」のスタイルである(メガミマガジン資料集)。
ミッドチームとベルカチームでの模擬戦では、クロノからシャマルと並んで優先的に狙うべき標的として指示されていたが(漫画版Epilogue)、その理由としては、シグナムらとの比較では個人戦能力は高くないからとも、詠唱の時間を与えると一撃で壊滅的打撃を被る砲撃があるため、これを何としても阻止する必要があったからとも考えられている。
ヴォルケンリッターの面々からは、「闇の書の主」「我らが主」「夜天の王」など、様々な二つ名で呼ばれることがある。
ポスターやSS等で、他人の胸に触る描写が、他のキャラに比べてやたらと多いが、製作者の意図は不明。
名前の由来は、おそらく中島飛行機の日本帝國陸軍四式戦闘機「疾風」。東北新幹線の最速達列車「はやて」という説も有力だったが、自動車産業関連(中島飛行機は富士重工業の前身)であることから、こちらが有力と思われる。

闇の書の意志/リインフォース

CV:小林沙苗
初登場:漫画版Prologue
闇の書に内包されているヴォルケンリッター同様のプログラム。主と融合して魔力の統制、及び発動を行う。 言うなればヴォルケンリッター最後の騎士といったところ。
守護騎士システムを含めた闇の書の全管理を行っているので「管制人格マスタープログラム」とも呼ばれる。 闇の書と分けて考えること自体が無意味であるところから、闇の書そのものと言ってもよい。
発動と具現化には闇の書の全頁(666頁)の蒐集と主の承認が必要となる。(公式、A'sSS02)
蒐集したページが400頁を超え主の承認があると人格起動するが、劇中時間軸上では第6.5話にあたるA'sSS02で初登場となった。
一度発動すれば、他の騎士と同様に実体具現化し単独行動も可能。
また、主と肉体・精神の融合を果たすことで主の魔法の手助けとなる「融合型デバイス」としての機能も発揮し、これまでに蒐集した膨大な魔法データを蓄積したストレージとしての「闇の書」を用いて、莫大な魔法を使うことができる。
人の姿を取るときは、長い銀髪と深紅の瞳が印象的な若い女性の姿をしている。
ヴォルケンリッターのうち、少なくともシグナムとシャマル、ザフィーラは、この管制人格の存在を知っており、「あの子」「あれ」等と呼んでいた。(A's SS02等)
絵としての初出は、漫画版Prologueの1カット。 漫画版Report3では独白があったが、姿としては闇の書の状態のみであった。
本編中で登場したのはA's第9話ラストだが、より正確に言うとこの時点でははやてとの融合状態で、単体での登場は第11話、単体で実体具現化したのは第13話のみとなる。
本編や漫画版、A'sSS02等の描写から推測すると、どうやら闇の書の封印が解けてヴォルケンリッターが登場した当初から、管制人格も起動していたようである。
主であるはやてとは、闇の書の意志がはやてに精神アクセスをかけることで、はやての夢の中で数回出会っているが、闇の書の意志がその記憶を消していたため、はやては覚えていなかった。ただし、断片的な記憶はわずかに残っていたようだ(A's SS02)。 明確にはやてと対面したのは、暴走寸前の状態となっていたA's第11話。
闇の書の意志はヴォルケンリッター達と同じく、今回の主となった八神はやてに深い愛情を抱いていた(ヴォルケンリッターと精神的にリンクしている、との発言がA's第11話である。また、漫画版Report3やA'sSS02で、はやてへの思いを知ることができる)だけに、結局は今までと同じ融合事故から暴走への道に陥ってしまったことに、深い悲しみも抱いていた。
ただ悲しむばかりであり、自らこの局面をどうにかしてはやてを助けようという姿は見せず、なのはやフェイトの説得にも応じようとしなかった。これはプログラムゆえの限界なのかもしれない。
A's第10話から第11話は融合事故から暴走へと突き進む「闇の書の意志」と、なのはたちとの戦いとなった。 その強さは圧倒的で、近接戦闘の技量はフェイトとほぼ互角で、なのはでは相手にならない。魔力は当然莫大で、吸収したリンカーコアの持ち主の魔導技術まで使えるという非常識さ。 「広域攻撃」の魔法資質を持つため、広範に渡る魔法を多く使用する。
バリアを貫かれてエクセリオンバスターのゼロ距離射撃による直撃を食らっても沈まなかったどころか、ほぼ無傷であった。
この融合状態の時に手足にあったベルトは、防御プログラムの暴走を抑える目的がある。(公式)
A's第11話後半で、主のはやてによって、暴走していた防御プログラムとコントロールを切り離され、管制人格としての本来の機能を取り戻した。 このときはやてに「リインフォース」という新たな名前を与えられた。
A's第11話のサブタイトル「聖夜の贈り物」はこのことを指すかもしれないと推定されるが、明言されていないので断言は出来ない。
「闇の書という、蔑称やレッテルによる呪いから解き放つための、はやての贈り物が『名前をあげる』という決断だった」(都築氏のコメント)
「夜天の主の名において汝に新たな名を贈る。強く支えるもの、幸運の追い風、祝福のエール、リインフォース」
リインフォースの語源は、おそらく、Reinforce(英語で「強化する」という意味の動詞、または自動車の補強部品・骨格部品の一種)から。 Wikipedia(en)Reinforcement
最終決戦では、本来の融合型デバイスとしての威力を発揮し、はやてと共に防衛プログラムの破壊に大きく貢献した。
だが、自分(管制人格)が残っている限り、遠からず防衛プログラムを再生して暴走してしまうこと、そして元のプログラムが既に存在しないため、暴走しない状態には戻せないことから、自らの消滅を望み、はやてとその仲間達に別れを告げながら消えていった。はやての手には、剣十字の破片だけが残った。
消滅する前に、はやてに魔力や蒐集行使のスキルを引き継いで残したらしい(漫画版Report6他)。
外見年齢は10代後半。頭の2枚を除く4枚のハネは実際に生えているのではなく、一種の魔法。(A's設定資料集から)

シグナム

CV:清水香里
初登場:漫画版Prologue
闇の書より出でし守護騎士ヴォルケンリッターの将たる『剣の騎士』。 闇の書の意志による二つ名は『烈火の将』。 ヴォルケンリッターの面々は「リーダー」と呼ぶときもある。
騎士道精神を貫く武人で、愛剣のアームドデバイス『レヴァンティン(Laevatein)』を手に戦場を駆ける、凛々しいという言葉が似合う美女。外見年齢は19歳(A's設定資料集から)で、ロングストレートの髪を普段はポニーテイルにくくっている。
ベルカ式らしく近接主体だがわりと手数で勝負するタイプ。
特に技術面においてはフェイトですら及ばないほど(フェイト談)の達人である。
また、魔力を物理的な炎に変換する資質を持っており、このため「紫電一閃」をはじめ、彼女の技には炎を伴うものが多い。
手が空いているときは、近所の剣道場で非常勤の講師をしているそうだ(漫画版Report5)。
抜群のスタイルをしており、特に胸はヴィータに「おっぱい魔人」と呼ばれるほどだが、本人は気にしているらしい。(A's SS01)
和食好きで、はやてに『食通』という太鼓判を押されるほど(DVDブックレット)。
性格は真面目で実直。主であるはやての事を大事にしており、それ故、闇の書の呪いがはやての体を蝕んでいるという事実を知った時には、騎士としての誇りを失うことを覚悟の上で、「蒐集はしない」という、はやてとの約束を破ることを決断した。
A's第2話でフェイトと刃を交え、それ以降フェイトとバルディッシュを好敵手と思っているらしい。 A's第5話で見せた、互いが称え合うシーンはなかなかに印象的。 フェイトを必ず「テスタロッサ」と姓で呼んでいる。
フェイトとはA's本編中では4回(A's第2話、第5話、第7話、第9話)対戦しているが、初回を除くと毎回何らかの邪魔が入ってしまい、とうとうA's本編の中では決着はつかなかった。
A's第9話でフェイトが「強いあなたに勝つためです」と言って、背水の陣ともいえる「ソニックフォーム」を起動する事からも、シグナムの強さが窺える。 しかしその直後、仮面の戦士によって闇の書の最後の頁を埋めるためにリンカーコアを回収され、為す術無く消滅する。
しかしA's第12話ではやてによって送還、修復され、最終決戦ではシュツルムファルケンでバリアを破壊する活躍をみせた。
A's第13話で闇の書事件が一段落した後は、他のヴォルケンリッターの面々と同様に保護観察が決定、管理局任務への従事として罪を償うことになった。 この時、フェイトとはライバルとしていずれ決着をつけることを約束し、実際に漫画版Epilogueでは集団模擬戦をしている。 この時の会話から、2人だけでも既に何度か模擬戦をしていることが窺える。
なお、主はやてが正式に管理局勤めになったためか、彼女らヴォルケンリッターの面々の肩書きも、武装隊所属・特別捜査官補佐となっていた。
模擬戦といえど真剣勝負で挑んでくるため、フェイトは喜んで相手になるが、なのはは苦手にしている(漫画版Epilogue)。
シグナムの語源は、おそらくオペル(ドイツの自動車メーカー Opel)の出しているスポーツワゴンの名前、Signumから。

ヴィータ

CV:真田アサミ
初登場:漫画版Prologue
守護騎士ヴォルケンリッターの一員で、『鉄槌の騎士』。 闇の書の意志による二つ名は『紅くれないの鉄騎てっき』。
シャマル曰く「アタッカー」(A's SS01)
ハンマー型アームドデバイス『グラーフアイゼン(Graf Eisen)』を操る。
彼女は自由奔放・勝手気ままを旨とする。反抗的な態度をとることも多いが根は優しい子。(A's公式)
ヴォルケンリッターでは一番年下のちびっこ。 口も悪いが手も早く、直情的で負けず嫌い。 反抗期のようにシグナムには何かと突っかかる一方、認めたときには素直に謝罪や礼を言う一面もある。 はやてには完全に懐いており、夜は一緒のベッドで寝るほどの間柄である。 はやてからすれば小学1年生程度(A'sSS01)の妹のような存在で、ヴォルケンのメンバーの中でも特に可愛がっていたようである。
ベルカの騎士としては例外的に近距離遠距離どちらでもいけるバランス型。 また、防御に徹した場合の対魔力・対物理の防御力はシグナムを凌ぐ。 だが、後方で砲台にならずに本人がやたら前に出たがる傾向があり、手数で勝負するシグナムとは対照的に、一撃必倒の突進技の多用が目立つ。
バリアジャケットの帽子は、はやてに初めて買ってもらった大切な人形「のろいうさぎ」(名称はA'sDVDブックレット及び設定資料集など)をベースに、はやてがバリアジャケット用にデザインしてくれたもの(A's第6話)。 初戦で知らなかったとはいえ、なのはがこの帽子を壊してしまったときに激怒したのは、それが理由と思われる。
A's第5話で初めて相手の名を聞いたときには、『なのは』と上手く発音できずに逆ギレするおちゃめさんでもある。 おまけに小話の落ちをベルカの諺だと信じていたりもした。 ご近所の老人会のゲートボールチームに入っており、おじいちゃんおばあちゃん達のアイドル(漫画版Report5、A's SS01等)。
一見、感情任せに動いているように見えるが、戦闘における利害をうまく考え、必要以上の戦闘は避ける。 本編中では他の誰もが信じていた「闇の書の頁蒐集による、はやての治療法」に、唯一疑問を持っていた人物である。
A's第9話にて、なのはに何故闇の書を本当の名で呼ばないのかと問われて、かねてからの疑問の糸口を掴みかける。 だが、そのタイミングで現れた仮面の戦士によってリンカーコアの大半を回収され、八神はやての目の前で攻撃を受けて消滅した。
しかしA's第12話ではやてによって送還、修復され、最終決戦ではギガントシュラークでバリアを破壊する活躍をみせる。
この回、ついに「高町なのは」という名前を口にした。
A's第13話で闇の書事件が一段落した後は、他のヴォルケンリッターの面々と同様に保護観察が決定、管理局任務への従事として罪を償うことになった。
漫画版Epilogueでは髪をなのはに遊ばれていた。 またフェイトとシグナムを「バトルマニア」と呼んで、戦闘嫌いな一面を見せる。 本人曰く「あたしははやてのため以外で無駄に戦う気はねー」とのこと。
もっとも、そう言いながらもシグナムの挑発にすぐ乗ってしまうあたりが、まだまだ子供っぽいといえる。 しかもその矛先を挑発したシグナム本人にではなく、なのはに向けてしまうあたりは興味深い。
ヴィータの語源は、ラテン語で「生命」「生活」を意味するVitaから。 また、オペル(ドイツの自動車メーカー)の出しているコンパクトカーの名前、Vitaから。
外見年齢は8歳。(A's設定資料集から)

シャマル

CV:柚木涼香
初登場:漫画版Prologue
守護騎士ヴォルケンリッターの一員で、参謀の『湖の騎士』。闇の書の意志による二つ名は『風の癒し手』。 金髪のショートボブの似合う、ほんわかタイプの美人。
性格は生真面目ながら優しくほんのりとしていて、うっかり屋さんな部分もある。 そのため少し気弱で押しが弱い(A's公式)。 その性格もあって、参謀という肩書きがある割には、背後で権謀術策を巡らすようなタイプではない。
はやての事に関しては、自身の存在自体に負い目がある(ヴォルケンリッターが存在するための魔力として、はやてのリンカーコアが浸食されていた)せいか、何でも背負い込んでしまいがちで、時には涙ぐむ事もある。
外見年齢は22歳(A's設定資料集から)だが、その性格からかシグナムよりも年下に見えることもしばしば。
リーダーと参謀という役柄故か、同性で年齢設定が近いためか、必要な時にはシグナムと2人で相談して決めることも多いようだ。
ペンデュラム(振り子)のアームドデバイス『クラールヴィント(Klarwind)』を使用する。 参謀という立場に併せ、戦闘能力が無いこのデバイスの性能もあって、前線に立って戦う事はないが、仲間のバックアップやサポートに一流の才覚を示し、特殊な転送魔法である『旅の鏡』や闇の書の『破壊の雷』を使用して、何度かヴォルケンリッターの3人を窮地から救う功績を残している。
また、他の3人が戦闘で出ずっぱりな分、傷ついた彼女らの回復(漫画版Report5)とカートリッジの作成(A'sオープニング、SS01)及びはやての家事の手伝いの大部分と身辺警護などは、シャマルの仕事となっている。 また、リンカーコアを持つ者の大まかな位置の特定も彼女が広域探査魔法でやっているようだ(漫画版Prologue)。
ただし、直接前線に出ることが無い分、直感的な危機察知能力は低いようで、クロノに背後を取られて逮捕されかけたこともあった。
A's第2話のラストで『旅の鏡』をなのはに仕掛け、リンカーコアの捕獲・蒐集に成功してはいるが、初手では外している。
はやてによって闇の書が起動し、召喚されてからの実生活に一番早く馴染んだ模様(公式ページ6話あらすじ)。 はやての家での普段着でエプロン姿も披露しているが、料理の腕ははやてには及ばない(A's SS01)。 というより下手と思われる(漫画版Report5)。 また、はやての身辺警護をしている関係上、最も一般の人間との接触が多いのもシャマルで、いわゆるご近所付き合いをこなしており、さらに石田先生との応対を主にしているのも彼女である。
A's第9話で、シグナムと共に、仮面の戦士によって闇の書の最後の頁を埋めるためにリンカーコアを回収され、為す術無く消滅する。
しかしA's第12話ではやてによって送還、修復され、最終決戦ではそれまでの戦闘で傷付いていたなのはとフェイトを癒し、対「闇の書の闇」戦では現場指揮を執り、さらに「闇の書の闇」の本体コアの摘出及び転送を行うという活躍をみせた。
A's第13話で闇の書事件が一段落した後は、他のヴォルケンリッターの面々と同様に保護観察が決定、管理局任務への従事として罪を償うことになった。 この際、女性局員制服の上に医療班白衣を着ていた。(漫画版Epilogue)
A'sSS02にて、過去のヴォルケンリッターの様子を知ることが出来るが、中でもかつてのシャマルは冷徹非情な面が強く出ており、今のシャマルとの差が激しい。
シャマルの語源は、おそらくマセラッティ(イタリアの自動車メーカーでフィアット傘下の Maserati)の出しているスポーツカーの名前、Shamalから。

ザフィーラ

CV:一条和矢
初登場:漫画版Prologue
守護騎士ヴォルケンリッターの一員で、『盾の守護獣』。 闇の書の意志による二つ名は『蒼き狼』。 アルフと同系の獣人の男性で、獣モードと人間モードの2形態を使い分けている。
性格は寡黙で、言葉を発することも少ない。 常に一歩引き、主や仲間のために最善の行動をとれるようにしている(A's公式)。
八神家では、一人だけ男性がいると、はやてに余計な気を遣わせるだろうとの配慮と、はやてが犬を飼うことに憧れていた、という理由で獣形態でいることが多い。(スターターブック及びDVD版ブックレット)
なのは達と戦う際は、ポジション的にアルフとぶつかることが多い。
アルフ同様、近接格闘に長けているが、魔法戦においては防御面に徹することが多い。 A's第9話ではリンカーコアを回収されながらも一矢報いる形で仮面の戦士を攻撃するが、その後、八神はやての目の前で仮面の戦士の攻撃を受けて消滅した。
しかしA's第12話ではやてによって送還、修復され、最終決戦では「闇の書の闇」の攻撃を防ぎ、他の面々が攻撃に専念できるようにするといういぶし銀の活躍をみせた。
A's第13話で闇の書事件が一段落した後は、他のヴォルケンリッターの面々と同様に保護観察が決定、管理局任務への従事として罪を償うことになった。
ザフィーラの語源は、おそらくオペル(ドイツの自動車メーカー)の出しているミニバンの名前、Zafiraから。
外見年齢は20代なかば。(A'sDVDブックレット)

アルフ

CV:桑谷夏子
1期から継続して登場。 1期と変わらず、主人でありかけがえのない存在であるフェイトの傍らに居続ける。
A'sでは、なのは達の世界に常駐するため、こいぬフォームを習得した(A's第13話でザフィーラに語ったところによると、大形犬の状態よりもこちらの方が周囲から目立たない上に燃費が良いらしい)。
A's第2話で因縁が生じたためか、A's第5話、第7話ではザフィーラとド派手な殴り合いをやっている。 また、その折りに言葉を交わし、「主に尽くす」というザフィーラに共感するものを感じていたようだ。 闇の書事件の終結後には仲良くなったらしく、前述の「こいぬフォーム」を伝授していた。
A's第7話以降は、手足に装甲を装備していた。 これが、主であるフェイトがバルディッシュ・アサルトを得てパワーアップしたことに伴うものかどうかは、明言されていないため不明。
A's第12話では、ザフィーラ、ユーノと共にバックアップとして闇の書の闇による攻撃を防ぎ、さらにユーノ・シャマルと共にコアの強制転送を行った。 また、そもそもこの作戦の立案は、彼女の漏らした何気ない一言から始まっている。 そういう意味では、陰の立役者とも言える。

ユーノ・スクライア

CV:水橋かおり
1期から継続して登場。
戦闘では1期と変わらず後方支援型だが、ユーノの防御魔法はなのはですらかなりの大技でないと打ち破れないぐらいには強力(サウンドステージM なのは談)で、クロノやシグナムから直接呼び出されて訓練室用結界を張るように頼まれる(クロノは1期SS03、シグナムは漫画版Epilogue)ほど。
A's第7話以降は、時空管理局の無限書庫で、スクライア一族の本領を発揮してみせた。 その後、A's第10話からの闇の書の意志との戦いでは、なのはの傍らに戻り、そのフォローを行っている。 特にA's第11話での、闇の書とはやて、そしてフェイトの現状を瞬時に判断し、なのはの理解しやすい形の指示をとばすというシーンでは、なのは自身から「さっすがユーノくん」と誉められている。
また、A's第12話の対「闇の書の闇」戦でも、アルフ、ザフィーラと共にバックアップに回って闇の書の闇の攻撃を防ぎ、さらには要となる本体コアの長距離転送を決めている。
A'sになってからも、なのはに好意を抱いているようだが、なのは本人は全くそのことに気付いていない。 本編でもリーゼロッテにも食われそうになっていたが、これはおそらく冗談だろう。
クロノには相変わらずからかわれており、出会ってからほぼ一年がたった後でも、「使い魔」と言われてしまう(もちろん冗談だとは思うが)。(漫画版Epilogue)
A's第13話で、管理局の人に無限書庫の司書にならないかと誘われたことを、なのはに伝えている。 彼自身、それを受けるのはやぶさかではない様子であり、後日談となる漫画版Epilogueでは、実際に無限書庫の司書として働いている彼のところに、管理局入りしたなのはが訪ねてくるシーンがある。

クロノ・ハラオウン

CV:高橋美佳子
1期から継続して登場。
本作以降ではフェイトが義妹的な存在となる(A's本編中ではまだ正式にはフェイトとリンディは養子縁組をしていないが)。 このA'sでは彼の過去も少し明らかにされ、グレアム提督の指導を受け、さらにリーゼ姉妹にも魔法戦・格闘戦の教えを受けていることが語られている。
性格も1期と変わらず真面目だが、その性格が災いしてか年上の女性にいじられがち(A's公式)。
A's第10話で、グレアム提督から彼の闇の書封印計画の切り札である『氷結の杖・デュランダル』を託され、第12話の最終決戦においてはこれを使用した。 また、後日談となる漫画版Epilogueでの模擬戦でもS2Uではなくデュランダルを使っている。 このとき、バインド系特化のためか補助魔法のエキスパートであるユーノを差し置いてはやてからバインドを警戒されている。
5歳という早い時期からリーゼ姉妹に付いて魔導師としての訓練を開始していた。 最初は魔力量は両親譲りでそこそこあるものの、遠隔操作も出力制御も下手でフィジカルも弱く、覚えも悪い生徒だったのだが、馬鹿みたいに一途で頑固な性格ゆえに文句のひとつも言わずにそれを愚直なまでの猛特訓で着実に学習し、補い、覆し、現在のAAA+クラスの実力者にして時空管理局執務官になった、いわゆる「努力の天才」であったことがリーゼたちによって明かされた。
この努力の成果は「ミッドチルダ式」項のクロノの魔法の各ステータス・特徴にあらわれており、クロノは遠距離から近接に至るまでのこれらの魔法をデバイスに頼ること無しに使用するというスタイルを取っている。 ただしデバイスを持つということは高速詠唱機能は利用しているはずなので、使用しないのはそれ以外の、照準や操作・誘導などの補助機能と言うことになる。
小説でも日々努力しているという記述があり、また、リーゼが言うにはそんなに才能は無いそうだが、資質自体はもともと高めという記述もある。 難関の執務官試験に一度は落ちていたが、執務官就任後は3年目までに優れた成績と実績を残している。
リーゼの評価では、クロノは「覚えが悪かったけど、一度覚えた事は絶対に忘れない」子であるらしい。 そして実際、現在クロノが保有している技能は多岐に渡り、デュランダルの機能を活用できたのも既に「氷結」関連の学習と鍛錬を済ませていたからだった。
リーゼの指導を受けていた頃は滅多に笑わない子供であったが、士官学校時代にエイミィと出会ったのが精神的にプラスとなった模様(以上、A'sSS02)。 グレアム提督が飾っていたハラオウン一家の写真には父に抱かれて無邪気に笑っているクロノが写っているので、クロノ自身の「こんなはずじゃない人生」という言葉も考え合わせると、笑わなくなったというのは闇の書事件によってクライドが殉職したことか又はその死が母親であるリンディに与えた影響が、彼の心に大きな影を落としたためと思われる。
第5話ではシャマルを確保しつつも仮面の戦士に不意を衝かれ蹴飛ばされて逃がしてしまう。
第10話では仮面の戦士の正体を事前に見破った上で拘束し、第12話では全てのバリアを失い石化砲撃「ミストルティン」を食らってなお無限再生を繰り返す「闇の書の闇」を凍結魔法「エターナルコフィン」を行使して短時間ではあるものの周囲の海域ごと凍結し、なのは、フェイト、はやての砲撃チャージが完了するまでその殆ど全ての活動を封じ込めるという、戦局の転機をなす戦績を見せた。(公式ページ12話あらすじから)
エイミィという姉的存在がおり、フェイトから「お兄ちゃん」と呼ばれたうえに、師匠がネコミミ使い魔2人、そして同じリーダー型のはやてと気が合う可能性も高いとされる(メガミマガジン2006年5月号の都築氏のインタビュー)、とかなり立場的に優遇されている。 しかし本人はリーゼ姉妹との修行時代にかなりトラウマがあるらしく、「なんでこんなのが僕の師匠なんだ」とか「昔はひどい目にあわされた」とぼやいていた。 しかもエイミィとは姉弟のような間柄だがA'sSS03ではエイミィから「あたしの旦那さん候補に入れてあげるよ」と言われたり、フェイトから「お姉ちゃん?」と呼ばれたエイミィが照れる場面があるなどエイミィはクロノに対して少なからず異性と見ている節を見せた。また本編中でのはやてとの直接的な接触は第12話のみでA'sSS03でも会話は無く、漫画版でも台詞から模擬戦等で個人での接触があった可能性が推測できる程度である。
凄く照れ屋さんで、フェイトから初めて「お兄ちゃん」と呼ばれたときには、普段の冷静さはどこへやらの大慌てをしていた(A'sSS02)。
1期ではユーノ同様なのはに少し好意的なものを抱いていたようだ(第13話でも、なのはに「クロノ君ってもしかしてすごく優しい?」と言われてかなり照れていた)が、A'sになってからは全くそのようなものが感じられない。
「フェイトという妹的存在ができたのが影響しているのでは?」(スターターブックから、都築氏)
フェイトが妹的な存在になってからは優しさも表に出すようになったらしく、A'sSS03でも性格の変化が指摘されている。
なのはとフェイトをアースラ組のエースとして認めている(サウンドステージM)。

リンディ・ハラオウン

CV:久川綾
1期から継続して登場。
クロノ同様に、A'sでは過去が少し明かされ、夫のクライドを11年前の事件で失い、以後仕事の傍ら、クロノを女手一つで育て上げてきたことが語られている。
フェイトの養子の件に関しては、A's本編では保留状態だったが、最終的に親子となった。(A's最終話、A'sSS03、漫画版Epilogue)
闇の書事件が規模の割に被害が少なかったうえに、はやて達優秀な魔導師を管理局に引き入れたことはリンディの手腕と評されているらしい。(漫画版Epilogue)
A's第12話では、アルカンシェルで「闇の書の闇」の本体コアを撃ち抜き、夫の死の因縁に自ら幕を引くこととなった。
1期から登場している主な登場人物の中で本編中では唯一、なぜか年齢が明らかにされていない人。 ただし、A's設定資料集によると、11年前の時点で20代前半。ここから計算すると現在の年齢は30代前半と推測される。

クライド・ハラオウン

CV:中田譲治
初登場:A's第10話
リンディの夫で、クロノの父親。時空管理局提督で、グレアムの部下だった。
11年前、「闇の書」の輸送中に、その闇の書に彼が指揮していた艦の制御を奪われ、やむなく沈められた艦と運命を共にした。 自分の艦の破壊はクライド自らグレアムに提案したことである。
当時彼の乗っていた艦船はアースラ同型艦「エスティア」。
11年前の時点で、25歳。(A's設定資料集から)

仮面の戦士

CV:檜山修之
初登場:A's第5話
A's第5話で、シャマルを逮捕しようとしたクロノの前に突然立ちふさがった謎の戦士。 そしてその後、何度もヴォルケンリッターとなのは達が対峙している場に現れては、そのたびにヴォルケンリッターを助けた。
その折りに、「いずれこれが正しいことだと分かる」など意味深な言葉を残している。
その目的は闇の書の完成であるようだったが、何をしようとしているのかは、当初は全く不明だった。 なのはのディバインバスター・エクステンションを真っ向から防ぎ、逆にその長距離でも一瞬でバインドをかけ返したのは、まだ高位レベルの魔導師ならあり得なくもなかったが、通常ではありえない速度で次元間移動を行ったり、管理局のサーチャーにもかからず、フェイトはおろかクロノにすら気付かれずに彼らの背後を取ったりしたのは、魔導師としてはあり得ないこととされた。 さらに、A's第9話では同時に2人現われ、謎だらけの人物ということになっていた。
A's第9話で、なのはとフェイトの姿を用い八神はやての目の前でヴィータとザフィーラに止めを刺し、絶望したはやてに闇の書を発動させた。 その姿はバリアジャケット(セイクリッドモード、ライトニングフォーム)で、偽なのはは青の部分が赤に、偽フェイトは赤の部分が青に色が変わっていた。目つきがやや悪い。
A's第10話にしてついに判明したその正体は、変身魔法を使用したリーゼ姉妹だった。 ありえない速さの次元間移動のタネは、もともと二人いて、それぞれが別の場所に向かったから。 作中では明言されていないが、フェイトやクロノに気付かれない攻撃をしたのは格闘戦に長けたリーゼロッテ、なのはの攻撃をしのぎ長距離バインドをかけたのは魔法戦に長けたリーゼアリアが担当したと思われる。
魔法のカードケースを所持。カードが沢山入るらしい。(A's設定資料集から)

エイミィ・リミエッタ

CV:松岡由貴
1期から継続して登場。
前作同様、アースラのNo.3。 2人が不在だったA's第7話では指揮代行として実際に現場の指揮を執っている。
クロノとのコンビも相変わらずで、2人のコンビは、管理局内でもわりと有名なことがリーゼ姉妹によって明かされた。 このときの話によると、エイミィの存在がクロノの現在の性格形成にかなり影響を与えていたらしい(A'sSS02)。
闇の書の事件では、仮面の戦士の暗躍やヴォルケンリッターの逃走先を全く探知できず、結果として全て後手に回ることになったため、本人はかなり落ち込んでいた。
なのは達の世界では、年が近いこともあってか美由希と仲良くなっていた。 当然、魔法絡みや異世界絡みの話は避け、通信関連の仕事をしていると言っていた(A'sSS01)。
A's第7話では、平然とかぼちゃを上から掴んで持っていたところから、かなり握力があると思われる。
リンディ宅のコードばかり部屋は、エイミィの自室らしい。(A's設定資料集)
魔法能力の描写は今までの所、一切無い。

アレックス

CV:平井啓二
1期から継続して登場。
アースラのブリッジオペレータ。 1期の頃はオペレータAだったが、A'sになってようやく名前がついた。
A's第3話でフェイトの制服を持ってきた眼鏡がアレックス。
一応、エイミィやリンディに何度か名前を呼んでもらっている。

ネーミングは、おそらくトヨタ(日本の自動車メーカー)の出しているハッチバックの名前、Allexから。

ランディ

CV:柿原徹也
1期から継続して登場。
アースラのブリッジオペレータ。 1期の頃はオペレータBだったが、A'sになってようやく名前がついた。
青のショートヘアがランディ。

ネーミングは、おそらくスズキ(日本の自動車メーカー)の出している小型ワゴンの名前、Landyから。

ギル・グレアム

CV:長克巳
初登場:A's第3話
時空管理局提督。かつては艦隊指揮官、執務官長を歴任したが、現在は現場からは退き、顧問官として勤めている。「時空管理局歴戦の勇士」という通り名を付けられている。
出身はイギリス。 元々はなのは達の世界の住人にも拘らず、魔法資質が高く、行き倒れの時空監理局員を助けたのが、時空監理局に勤めるようになる原因となった。
優秀な魔導師は正式な認可を得ずに管理局の管理外の世界に滞在できないからという可能性もあるが、管理局に勤めているということは、彼が自分の意志で魔導師として管理局にいることを示している。(小説設定から推測)
リーゼアリア、リーゼロッテの2人の使い魔を若い頃から連れていて、リーゼ姉妹からは「父さま」と呼ばれている。
クロノの執務官研修を担当していたこともあった。
11年前に、当時の闇の書の事件の指揮を執っており、部下だったクライドを死なせてしまったという過去がある。
本人は11年たった今でもその事件のことを引きずっており、ハラオウン親子に対して負い目を感じていたり、これからの闇の書の封印の成否に関しても不安を隠せないようだった。 使い魔のリーゼ姉妹と共に、半ば違法的な行動で闇の書封印を目指していた。 A's第10話にて、その事実が発覚し、拘束される。 自分の過ちをクロノに諭され、彼に切り札となる「氷結の杖デュランダル」を託した。
闇の書の動向については、11年前の事件後の独自の調査に幸運も相まってかなり早期に把握しており、両親を失ったはやての「おじさん」として財産管理や資金援助を行っていた。 その事実をクロノ達が把握したのは、彼の行動が発覚した後のことだった。
はやてに対しては偽名など使わず、「グレアム」という名前をそのまま使っていた。(はやてが「グレアムさん」宛てに書いた手紙がA's第10話で画面に出ている)
フェイトの保護観察を担当していたのはこの人。
事件後に希望辞職という形をとっており管理局から罪は問われず(公式)、その後リーゼ姉妹とともに、自らの故郷である英国ではやてへの財産管理と資金援助等は継続しつつ、隠遁生活を送っている。

リーゼアリア

CV:谷井あすか
初登場:A's第6話
猫を素体としたグレアムの使い魔、双子の一人。通称アリア。 二人まとめて呼ぶときはリーゼ。(A'sSS02)
魔法戦に秀で、クロノの師匠でもある。
ロングヘアで、背筋がぴしっとした素行の良いのがアリアの方。
実は、仮面の戦士(のうちの1人)の正体。作中中盤で仕事のため時空管理局本局を離れられないと言っていた真の理由はこのため。
魔法に秀でる所から、
・第7話 なのはのディバインバスター・エクステンションを受け止め、超遠距離バインドを決めた。
・第9話 その場の全員をバインド。叩きつけられるフェイトを救った。砲撃に長けるなのはに変身。
以上がアリアと思われる。
デバイスを持っている様子も見られなかった(カードは単に魔力を溜めておくためのもの)のに、インテリジェントデバイスやアームドデバイスを駆使するなのはや騎士達を手玉に取る辺りは、さすがはクロノの魔法の師匠というべきか。 切り札「デュランダル」を持っていたのもアリアだった。

リーゼロッテ

CV:松来未祐
初登場:A's第6話
猫を素体としたグレアムの使い魔、双子の一人。通称ロッテ。
一見若いが、前回の闇の書事件を「ほんの11年前」と言うほど年を取っている。
本人曰く、長距離魔法は苦手。格闘戦に秀で、クロノの師匠でもある。
ショートカットで、クロノを食べたりユーノをおいしそうに見てたりしたのがロッテの方。
話を聞いている最中もソファにもたれかかり尻尾をふりふりしたりと、素行はあまりよろしくない。
クロノのことをクロスケと呼ぶ。
実は、仮面の戦士(のうちの1人)の正体。
近接に秀でる所から、
・第5話 不意討ちでクロノを蹴り飛ばした。
・第7話 不意討ちでフェイトのリンカーコアを奪った。
・第9話 不意討ちでフェイトを蹴り落とし、騎士達のリンカーコアを奪った。近接に長けるフェイトに変身した。
以上がロッテと思われる。

レティ・ロウラン

CV:鈴木菜穂子
初登場:漫画版Prologue
時空管理局提督。リンディとは同僚でもあり、友人同士で、ちょっとした余暇にはお茶を飲む間柄。眼鏡の似合うお姉さま。
本局運用部に勤務しており、人員や艦船の配置などを取り仕切る立場。
人事をやっている関係で、フェイトの嘱託魔導師認定試験の合否判定もしていた(漫画版Report2)。 闇の書事件後、管理局が、はやて達が一緒にいられるように取りはからったのも、裏で彼女が5人の高ランク戦力をまとめてゲットしようという計算をしたから、ということもあるのではないかと、はやては推測していた(漫画版Epilogue)。 この推測を聞いたエイミィ、さらに直接の部下であるらしいマリーまでもが、それに同意している辺りからも、レティ提督の人柄が窺える。
立場上、時空管理局のほぼ全ての動きを把握しているようだが、さすがにグレアム提督やリーゼ姉妹の暗躍までは掴んでいなかった模様。
男の子供がいるらしいが詳細は不明である。(A'sSS03)
リンディは「底無し」と評していたが、A'sSS03では異世界のアルコールを呑んだせいか、かなり酒癖が悪かった。
ネーミングは、おそらく日産自動車(日本の自動車メーカー)の出しているスポーツタイプの乗用車、FAIRLADY Zから。

マリー

CV:阪田佳代
初登場:漫画版Prologue
時空管理局の職員。 レティの部下の一人で、主に魔導師用の装備のメンテナンスを担当しているようだ。 本編では、本局メンテナンススタッフと名乗っていた。
本作では、美由希の他に数少ない眼鏡っ娘である。 エイミィの後輩にあたるらしく、レイジングハートとバルディッシュが修理の仕上げにカートリッジシステムを要求してきたときには、エイミィに相談を持ちかけてきていた。
レイジングハート・エクセリオンとバルディッシュ・アサルトを組み上げたのはこの人である。 カートリッジの供給も彼女が仕切っているらしい(サウンドステージM)。 漫画版Prologueでは武装局員の装備の準備もしていた。
アニメ本編では、A's第3話の前述の相談シーンでのみ登場。 サウンドステージMの時には、アースラに遊びに来ているというのが興味深い。
事件後には、はやての杖を調達したり、デバイスの調整をしたりしていた。(A'sSS03他)
16歳。太マユ、タレ目、でこ、眼鏡。(A's設定資料集から)

ギャレット

初登場:A's第3話
アースラの捜査スタッフ。武装局員(A's設定資料集より)。本編ではほとんど描写がないが、A's第3話で名前を呼ばれていたシーンから推測して、おそらくはリーダー的存在と思われる。
ネーミングは、おそらく米ハネウェル インターナショナル(Honeywell International Inc.)の自動車用ターボチャージャーブランド、ギャレット(Garrett)から。

プレシア・テスタロッサ

CV:五十嵐麗
1期に登場。
A's第11話に再登場。 フェイトの夢の中なので、1期の魔導師プレシアではなく、アリシアとフェイトの姉妹に対する優しさを持った母親として描かれていた。
「優しい人だったんだよ、優しい人だったから壊れたんだ」(アリシア・テスタロッサ談)

アリシア・テスタロッサ

CV:水樹奈々
1期に登場。 ただし1期初登場時においても既に死亡しており、その遺体と回想シーンでのみの登場。
彼女もA's第11話に登場。その際にはあくまでフェイトの夢の中の存在である為、その姿は幼いままとなっており、フェイトの方が年上にしか見えない。 しかしアリシア自身に、本来は自分が姉に当たるという自覚があり、フェイトの決心を後押しする行動をとった。

リニス

CV:浅野真澄
1期に登場。ただし1期の本編では未登場で、SSと小説版でのみの登場。
A's第4話のフェイトの学校での台詞で、若干触れられていた。
A's第11話で、アニメ本編には初登場した。 このときはメイドさん的役割である。(A's設定資料集から)

アリサ・バニングス

CV:釘宮理恵
1期から継続して登場。
1期同様リーダーシップの高いまとめ役であり、A's第4話ではクラスメイトに質問責めにあっていた転入生フェイトを見かねてさっさと仕切りに入って助けた。
頭の良さは3人組の中でずば抜けており、試験では全科目満点を取って、百点はあたりまえで面白くないとこぼしていた。 また運動も、ドッジボールではリーダーをしていた。
すずか同様、闇の書の意志との戦いを目撃し、その後、なのはやフェイト、はやての事情を知ることになった。

月村すずか

CV:清水愛
1期から継続して登場。
はやてとは図書館で出会い(A's第1話)、同じ本好きということで友人として付き合っている。 既に互いの家にお呼ばれするほどの仲。このためヴォルケンリッターの面々とも面識があるが、普通の人間だと思っている。 シャマルやシグナムとは図書館で会ったが、ヴィータと初めて会ったのはスーパー銭湯だった(A'sSS01)。
すずかははやてを友人3人に早く紹介したかったようだが、タイミングが合わずにA's第8話の時点まで遅れた。(漫画版Report5)
彼女が橋渡しとなり、はやてとなのは、フェイトを引き合わせた。 A's第10話では、なぜかアリサと2人だけ結界内に取り残された(その理由は、今のところ明言されていない)ところを、なのはとフェイトに助けられたが、それは同時に2人が魔導師だということを知ってしまったことになる。
最終的に、アリサと共に、なのは、フェイト、はやての3人から全ての事情を打ち明けられた。
運動神経が高いという設定はA'sでも健在で、ドッジボールの試合において、フェイトが空中から投げつけたボールを、キャッチした勢いのまま投げ返し、まだ着地前で空中にいたフェイトをそのまま撃墜するという離れ業を披露している。(漫画版Report4)

ノエル・K・エーアリヒカイト

CV:氷青
1期から継続して登場。
はやてがすずかの家に泊まったとき、彼女の送り迎えを車でしていたシーンで登場している。運転をしているところから、普通免許は持っているようだ。

ファリン・K・エーアリヒカイト

CV:谷井あすか
1期から継続して登場。
A'sでは、はやてが月村家を訪れたときに、1カットのみ登場。

高町士郎

CV:一条和矢
1期から継続して登場。
高町一家は、A'sでは登場が少なかったが、最終話でなのはやリンディ提督から事の真相(魔法について)を打ち明けられた。 詳しくは語られていないが、漫画版や本編エピローグの描写からすると、特に騒ぐこともなく自然にそれを受け入れた様子である。

高町桃子

CV:天野エリカ
1期から継続して登場。

高町恭也

CV:緑川光
1期から継続して登場。

高町美由希

CV:白石涼子
1期から継続して登場。
A'sにおいて、なのはを除く高町家のメンバーの中では比較的描写も多く、特にSSシリーズへの登場が目立つ。
A'sSS01では、エイミィと仲良くなり、一緒にスーパー銭湯に出かけていた。 エイミィの正体を含めた魔法のことを全て知らされた後の話であるA'sSS03でも、彼女との友情は継続していることが窺える。

デビット・バニングス

1期から継続して登場。ただし、1期では本編やSSではなく、小説版のみの登場。
A'sSS03の花見にも来ていたようだが、名前がちらっと出ただけで登場はしなかった。

石田幸恵

CV:佐久間紅美
初登場:A's第1話
海鳴大学病院の医師で、はやての主治医。本編では「石田医師」としか呼ばれていない。
医師として真剣にはやてのことを思い、治療を続けているが、全く効果を上げられないでいる。 はやての病気は、実は闇の書がはやてのリンカーコアを浸食していたことの副作用なので、現代医療で根本の治療は不可能なのだが、さすがにそのようなことは知るよしもない。
それでも、はやてが倒れたときに、シグナム達はまずはやてを病院に運び込み、その後の入院についても異議を唱えなかったところからして、ヴォルケンリッター達にも信頼されているようだ(A's第8話)。 ヴィータが「いい先生だ」と言い(A's第13話)、敬語を使う(A'sSS02)ほどの人物。
神経内科医師、30代。(A's設定資料集から)