『Scarlet Coal』-殴り魔は自らの欲を満たす/登場人物

主人公

トビィ

「あるがままにあるを認める」「心は凪でもなく、時化でもない」「終生は途上にして錐の先」「枷とするは目的唯一つ」「六連星は手を伸ばす先であって、掴むものではない」「理解したならば、汝が為せるがままに成せ」「虎の如き獰猛さ」「蜂の如き苛烈さ」「それらを以って六連星の如き煌めきを見せよ」'
本名虎蜂スバル、二十代の俺っ娘。キャラ名は虎に蜂(Bee)からトビィ。
自頭は悪くないが、長い話を耳で聞いているとすぐ眠くなるタイプ。代わりに速読で400文字程度なら1秒で概要は分かる。5秒あれば詳しいところまで分かる。
アバターは黒のメッシュが入って虎柄のようになった金髪、赤い目。一般的評価としては綺麗な容姿をさせている。
服装は上着はファー付きのロングのコートを前を開き、胸は適当なシャツ、下はダメージのジーンズにドクロ付きのベルト。靴は先端と底に鉄板を仕込んだ安全靴に近いブーツ。装飾品として銀のピアスやネックレス、ブレスレットやナイフを見せつけるように身に着けている。

殴ることを好み、自宅にサンドバッグを常備する殴り魔。「殴る」ことが生きがいゆえに物を素手で殴る事で精密機器クラスの高精度で対象の状態を見極める「殴り探知」技能をも有している。
また殴るのが生きがいなので積極的には使用しないが、その気になれば「手に持つ武器」全般を巧みに使いこなせる技量を持ち、ゲーム内でも素手では足りないリーチや火力を補うため投擲系武装と途中で手に入れた「昴」、時には敵から奪った武装をも使用している。

とはいえ一応自分の性質が少数派なのは理解しており、VRゲームを殴り本能の発散先の一つにする等、無闇矢鱈に何かを殴る程非常識ではない。逆に言うと正当な殴る理由が出来れば容赦はしないが。

運気が乱高下しトラブルに遭遇しやすい傾向があり、作中では「トビィラック」と称されている。なお本人も自分の運の悪さや幸運が続くと強い不運が訪れやすい事を自覚している。

物語が進むにつれ、ゲーム内で『キャンディデート』、『デレゲイト』、『レジェンド』『インヴィディア』、『マレディクタス』、『火昴闘巫(ひすべのいくさみこ)』等の称号を入手している。

• サポートAI「ティガ」
  見た目は体長10センチほどの蜂。
  体色は黄色と黒の一般的なもの。
  作中掲示板では、癒し枠として扱われている
• 武装『昴』
  第一次防衛戦中、陽泉坑道・プラヌライにて「プラヌライの騎士」から奪取した。
  所有する適当なマテリアルを消費して強制実体化する性質を有しており、もしマテリアルが足りない場合はゴーレムのパーツを破壊する。
  作成に使用したマテリアルの数が多いほど性能が向上する。
  常に所有者と共にある性質のため、五十メートル離れたら即座にトビィの元へと戻り、現実世界にも付いてくるヤンデレウエポン。…そのせいで消費しない投擲武装扱いや変則パイルバンカー扱いが多めだが。
  剣ではあるが知性はあるようであり、ある程度の交渉を行うことは可能。
  奪取当初は『プラヌライの騎士武装』という名前だったが、『第一次選抜試験』の第五次選抜坑道で特殊弾『神降・火之迦具土神』を使用した(321話頃)ことで『ポリプーロの契約武装』と名前が変わった。その後第五坑道で拾った十握剣のオリジナル設計図と緋炭石1000個をチェンジャーで改修してストロビハの憑依武装『十拳剣(とつかのつるぎ)・冥煌(めいこう)六連星(むつらぼし)・昴(すばる)』になった。
• 『虚の書(クオリアリーダ)』
  第五坑道をクリアした時に監査(ゾッタ)からげんじつに直接送られてきた本。この世の過去に他者に記憶された物事なら閲覧が可能。しかし、閲覧したことは相手にも気づかれる。(すくなくとも神は気づく)
  作り方は簡単で、そこら辺に居た怨霊、ソフィアのそれを模して作った知識毒、適当な蛇革に紙、ルビーにクオリア、これらを合わせてつくることができる。(ゾッタ作)

プレイヤー

Fluoride A

ハンネ

本名春夏冬ヤスコ、二十代。
トビィの友人、検証班
アバターはトビィより少しだけ背が低く、白い髪に青い目。服装は普通に街に居るぐらいのおしゃれな洋服。
トビィ曰く、「割と腹黒というか、ほくそ笑んでいるというか、そういうイメージがある」
トビィの殴り魔と同じく、性癖といっても差し支えないレベルで知らないことや隠されていることを探らずにはいられない。その結果、自分や周囲に不幸が起こる可能性があるとしても欲求を止めることができない。
ハンネがトラブルをトビィに持ち込み、トビィがそれを殴って解決するといる一見すると酷い友人関係を構築している。ただし、本人たち視点ではWIN-WINの関係。
戦闘スタイルは罠とヘイトの活用。ヘイトは罠にかけるためだけでなく、他プレイヤーや別の魔物に押し付けたりできるタイプ。

• サポートAI「ヘール」
  デフォルメされたユキヒョウの姿を持つ。

フッセ

本名伏屋カナ
アバターは金色の髪をドリルの形でまとめ、気が強そうな赤い目。服装は夜会に着ていけそうなドレス。
トビィ曰く、雰囲気は「悪役令嬢」
「おーっほっほっほっ！」という自信に溢れた高笑いや普段の言動からもわかる通り自己肯定感が非常に高い。
主武装は二本のアサルトライフル、副武装としてマシンピストルと筒状の物体を腰から下げている。
戦闘スタイルはトリガーハッピーに見せかけた正確連射。
リアルはお嬢様、十代。

• サポートAI「サライオン」
  オレンジ色のライオンの姿を持つ。

ネル

本名沖ウタウ、旧姓は音流
アバターは茶髪に地味で眠そうな感じの黄色の目。服装は芋ジャージと呼ばれそうなタイプのジャージ。
効率最優先であり、プレイ中でも効率を突き詰めている(ここでいう効率は維持可能であることが第一であり、維持できない効率はむしろ非効率)。
主武装はデイムビーライフルという名のスナイパーライフル、副武装は適当な長さの剣とマグナム拳銃。
戦闘スタイルは隠密スナイパー
リアルはギリギリ30代で2人の子供*1がいる。旦那様とはラブラブで隠し事はなし。

• サポートAI「マクラ」
  デフォルメされた巨大な芋虫の姿を持つ。

リツ

本名沢生リツコ
商人プレイヤーで他メンバーとは違い、戦闘能力は低いが商人としてはトップ層。
アバターの姿は腰下まで伸びた黒髪に綺麗な緑色の目。服装は全身黒ずくめの魔女衣装。
商売と貯蓄が大好き。しかし、商人としてがめついというわけではなく有益なアイテムは薄利多売で販売してくれたり装備の相談に真摯に乗ってくれたりと他プレイヤーからは好印象。
リアルは十代。

• サポートAI「デンク」
  黒一色のカラスの姿を持つ。

検証班

デイトレ

検証班の一人
アバターの姿は白髪の若い男性。服装は執事服。
リアルは政府関係者

ウチサイダ

検証班の一人。
リアルは政府暗部。

GGG

「シルバーバック」所属の検証班。女性。

オガミ

「アイアンボーン」所属の検証班。

ヤススケ

「アイアンボーン」所属の検証班。
「第一次選抜試験」の「第三試験」にてフッセと戦った。

プロゲーマー

ビッカース

「タングススティック」所属のプロゲーマー。
格闘・ロボのVRゲームを得意としており、国内ランキングでは二位の実力を有する実力者。
戦闘スタイルは盾と槍を持つ前衛であり、タンク役。
割と運が悪い*2

『キャンディデート』、『デレゲイト』等の称号を保有している。
「第一次選抜試験」の「第二試験」にてトビィと一緒になった。
「第二次防衛戦」で盾型のプラヌライの騎士武装を手に入れた。

ロックウェル

「タングススティック」所属のプロゲーマー。
戦闘スタイルはナイフを扱う近接型だが、それに加え口からナイフを射出することで１００メートル以上離れた地点への狙撃も出来る。
「第一次選抜試験」の「第四試験」にてトビィと戦った。

トヨハ

「インジーゲームズ」所属のプロゲーマー。
FPSの国内有力チームの一員。
戦闘スタイルは束縛や弱体の特殊弾やネットシューターのような特殊な銃を用いてのデバフばら撒き、そこから仕留めていくといったもの。
『キャンディデート』の称号を保有している。
「第二次防衛戦」でボウガン型のプラヌライの騎士武装を手に入れた。

ダクティー

「英雄譚吟遊団」所属のプロゲーマー。
リアルタイムストラテジーと呼ばれる戦略性の高いVRゲームの国内有力者。
戦闘スタイルは複数のドローンを用いて多方面から攻撃を仕掛けるといったもの。
「英雄譚吟遊団」のまとも枠。
『キャンディデート』の称号を保有している。

ヴィスコシ

「英雄譚吟遊団」所属のプロゲーマー。
『猟犬のキャンディデート』の称号を保有している。

デンシティ

プロゲーマーチーム「英雄譚吟遊団」のトッププレイヤー。
見た目と口調は紳士的だがルールは守るがマナーは守らないタイプで評判は悪く、「英雄譚吟遊団」のプレイヤーたちの評判が悪いのも彼がきっかけと言える。
初邂逅ではFluoride Aとの停止された取引をなんとかするために、「プロゲーマー」が「逃げ隠れできないイベント会場」で「イベント主催者に断りなく」(しかもおそらく自チームの法務部を無視して)謝罪を行おうとした。が、「謝罪したからお前たちも許せ」という内心を見透かされ撤退した。
その後、人類側を裏切り内通者として敵を引き入れる。バレた後は現実世界の体ごと消失、後に開発側の手先としてプロパガンダを行っている(トビィたちには中身は別人だと言われている)。
最後はヨドミ種のような姿で登場し、トビィの侵入を妨害しようとしたが失敗、文字通り捨て駒にされ魂まで分解・消滅した。

実況者

サンソウ

「オキシジェンホビィ」所属のプレイヤー。
実況者としてもプレイヤーとしてもトップクラスの実力を有している。
『刺突のキャンディデート』の称号を保有している。

リヒトマティータ

「ネオンライター」のリーダー。
炎上系のプレイを主とする問題児グループ。
「第一次防衛戦」ではフッセに討伐数の勝負を持ち掛けるものの、トビィにボコられ、ゴーレムの核だけにされる形でイベントから追放される。核だけにされた後は政府暗部所属のウチサイダの手へと渡される。
以後、実況スタイルは変わらないものの政府の小飼となり、失っても惜しくないグループとして良いように使われるようになる。
ゴーレムを蛍光色に塗装している。

エーバー

「ネオンライター」所属のプレイヤー。

ヤークトフント

「ネオンライター」所属のプレイヤー。

ヴェタハン

「ネオンライター」所属のプレイヤー

切桐舞

「プラチナムス」所属のプレイヤー。
戦闘スタイルは居合特化。
「第一次選抜試験」の「第三試験」にてトビィと戦った。

その他プレイヤー

シメアジ

無所属のプレイヤー。
速度に特化したゴーレム構成なようで、「第一次選抜試験」の「第一試験」を最速クリアするほど。
「第二次防衛戦」で靴型のプラヌライの騎士武装を手に入れた。

アセティア

「C」所属のプレイヤー。
「第一次選抜試験」の「第二試験」にてトビィと一緒になった。

ハカタ

無所属の一般プレイヤー。
「第一次選抜試験」の「第二試験」にてトビィと一緒になった。

現実関係者

雲井ンン

伏屋研究所のリアルゴーレムプロジェクト主任。
ゲーム中では「ンク」というプレイヤーネームを名乗りFluoride Aのギルドホームでメイドの一員として混ざっている。

外の神

監査

ゾッタ

ハンネたちの世界にとっては、外の神であり監査と呼ぶ神の一柱。
トビィとネラカーンの11階層目で出会ったときは黒い鎧(エヴァンゲーリオ状態？)を着て五つの輪を浮かしていた(エファス・フォ・エフィル、エクナック・フォ・エフィル、、、)
過去作、AIOライト主人公であり終焉の眷属ゾッタ本人。
本作の敵である「Scarlet Coal」開発部メンバーが(無許可で)ゾッタの一部をモチーフによるボスを作ったことでそのつながりから登場。
ヒノカグツチノカミと共にトビィの前に現れ、情報を提供。さらに、自身が介入した劣化コピーしたボスに辛勝したトビィに「贈り物」をした。

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