サタヴィーの宇宙帝国漫遊記/世界観

Last-modified: 2024-04-14 (日) 20:27:20

バニラ宇宙帝国

事象改変技術を手に入れ、銀河の片隅にて確実に版図を広げ、多少の問題を孕みつつも栄華を謳歌している。
通貨の単位はバニラポンド。
ヒューマン、オーガ、エルフ、ドワーフ、ハーフリング、ウェアビースト、アンドロイド、ハーピー、マーマン、インセクター、リザードマンなど、多種多様な人種が暮らしている。
帝国法ではどの種族もまとめて人間として定義される。

帝国には皇室と貴族が存在しており、これは文明が宇宙にまで広がるに当たって、指導者層の権力の絶対化と指導者層の基礎能力の向上によって生じた地位の差である。
地位は上から順に皇室(エン)、公爵、侯爵(マルク)、伯爵(カウント)、子爵(ヴィスカ)、男爵、平民(コモン)。フルネームを名乗る際にはこの地位も表すことになる。
また、上の地位にある人間ほどmodによる各種強化が進んでおり、人間離れした情報処理能力などを持っている。
貴族達は優れた能力を持っているが故に、それだけ大量の仕事を任され、休日以外は仕事に忙殺されているのが大半である。
平民達はそれを知っているため、そんな貴族の能力に憧れを抱きつつも貴族になりたいと考えるのは極一部だけである。
また、頭のおかしい貴族の割合が圧倒的に少ないこと、平民の意見は官僚や議会を通じて上にまできちんと伝わること、平民の生活がだいたい安定していることもあって、だいたいの平民は貴族に対して畏敬の念を抱いている。

帝星バニラシド

バニラ宇宙帝国の中心。
一日が24時間で、一年は420日。これは一週間が7日、一か月が5週間、一年が12か月であるためであり、これが帝国共通時間として使われている。

ヒラトラツグミ星系

フラットタイガー伯爵家が統治している。
Swの影響により、トラツグミの鳴き声のような音がヒラトラツグミ星系の時間で0時と12時に、星系中に同一音量で響く星系特有の現象がある。
より正確に言えば、ヒラトラツグミ星系の鳴き声が正確かつ定期的に響くため、そこが0時と12時に設定された。
モーモーダックとマルマルダチョウと言う星系特有の家畜が存在する。
構成種族はほぼヒューマンであり、極一部に移住してきたハーピーが居るだけで、他種族は殆ど居ない。

ヒラトラツグミ星系のプライマルコロニー

ネジ型と呼ばれる形をしており、半球形の平面部分に円柱がくっついている。
その半球形の部分にはコロニー外部と出入りするための宇宙船が集まる宇宙港が設置されている。

セイリョーコロニー

セイリョー社の本社が存在する星系間コロニー。
mod研究と検査の為に星系間に建造され、運営されている。
最寄りの星系であるヒラトラツグミ星系まで3光年ほど離れた辺鄙な場所にあるが、これはmod研究と試験の最中に万が一致命的事象破綻が起きた時のことを考えた位置取りとなっている。
サタはここの人造人間製造部門で製造された。

グログロベータ星系

農業星系。
Swの効果は植物の生育速度増幅であり、四つある居住可能惑星、八つあるプライマルコロニー、無数かつ大小さまざまな小惑星、衛星、コロニーたち、その殆ど全てで農業あるいは農作物の加工事業が行われている。
作り出された農作物は加工を施された上で、グログロベータ星系内はもちろん、周囲にある他の星系、さらには帝星バニラシドなどで消費されている。
名産品はベジタブルチップスやフルーツジュースなど。
グログロベータ星系にある星は星全体が巨大な農場であり、農作物に対する病気などを警戒しているため、基本的に部外者は立ち入れない。
また、Swの効力圏内に踏み込む際に、本人も知らずに植物の種子などを付けていないかを確認するべく、まずは一日、外部から隔離された部屋で過ごして、異常が発生しないかを確かめる必要がある。
これを怠ると最悪の場合、突然全身に植物の根が張ってミイラになるということが昔はあったとのこと。
更に、植物の要素が強い人間にとっては寿命を縮めることにもなるため、星系内に立ち入ることが出来ない。

フラレタンボ星系

交通の便が良くないなどの理由から開発が遅れ、情報の伝達にもラグが生じるようになっていることから田舎星系と呼ばれている星系。黎明期には航行中の船が一切の痕跡を残さずに行方を絶つ時間が何度が起きており解決もされていない。
Swは一定体積以上の液体が球体となって、他の液体と混ざらないようになる。そのため、川などは球体となった水が敷き詰められ転がり流れている。また、水球から水球へ飛び移る魚や水底にへばりつく植物などの生物も生息している。このSwは生物の体内にも影響を与えており、普通の人類なら影響はないが巨大な宇宙怪獣などからすると不快感を感じるらしい。体内に液体を持たない個体や0S違いによる軽減や無効化できる個体など穴は多いが宇宙怪獣が近寄りがたい状態にしている(宇宙怪獣にも影響を与える可能性があることは、同じ宇宙怪獣であるサタが伝えるまで管理しているフラレタンボ伯爵家も知らなかった)。

ヒノモト星系

バニラ宇宙帝国で一番の食狂いと言われるような文化が根付いている星系。
有毒魚の特に毒が強い部分を原理は分からんけど毒抜きできたからヨシッと美味しく食べたりする。他にも色々な有毒物をどうにかして食えないかと加工し、食べられるようにしたりもしている。

企業・組織

セイリョー社

セイリョー社
modの検査と調査を行う会社。
安全なmodの研究、組み合わせてはいけないmodのパターン研究、違法modの検査などを行っている。
サタ曰く、オープンで、帝国の皇室、貴族、議員、官僚と言った面々との仲も悪くない、探られて痛い腹もない超ホワイト企業とのこと(ただし、「好きで働きすぎる」「実力限界ギリギリまで」のようなついてきそうな感じ)
サタたちがセイリョー社の協力を得た際には、レポートの提出を求められるがその量と内容から幼児退行したり、顔の造形が微妙に崩れるほど。
アウターワールドお馴染みの『多次元間貿易会社コンプレックス』と負けず劣らずの人材(変態)が揃っているが感想で、「海月はいない」と明言されている。

ジャスミノイデス

ファミリーレストラン。安くて美味いことで有名。
満足するまで食べても10バニラポンドくらいしかかからない。

スデニバンクラ社

シリアル製品のメーカー。
『ツメバケイ号』がガイドコロニーに着いた頃に倒産を表明している。
色々と疑惑のある会社であり、『ツメバケイ号』の仕入れ担当が、保存や加工に使われているmodが暴走している粗悪品を大量購入してしまっている。
その粗悪品はかなり濃い、アルコールに似た薬品臭と、鉄の棒を直接噛んでいるような金属臭がする不味いものであった。
サタが軽度の事象破綻を引き起こして食べられるようにしたものの、マシになっても流し込めるレベルになっただけ、食えない味を食える味にしただけであり、modの暴走がなくても元のシリアル自体も粗悪品だったようである。
その味たるやヴィリジアニラはサタの手が入った後のシリアルでも一匙でギブアップしており、顔を渋いものにした後、手を付けることはなかったほどである。

ボーンボンハッチ社

帝国全域にその手が及んでいる一大お菓子メーカー。
ベジタブルチップスも製造している。
グログロベータ星系には、ボーンボンハッチ社の原材料の生産から加工までを一手に引き受ける大規模生産コロニーがあるらしい。
なお、もっとも有名な商品はベジタブルチップスとは別の、芋を加工したお菓子である。

ギガロク宙賊団

帝国の外れの方で活動している、十数隻の宇宙船からなる大規模宙賊団。
超光速空間への干渉が出来る艦と鹵獲狙いの乗り込み戦闘が出来る艦を所有している。
『ツメバケイ号』を襲撃した二週間ほど前に、全く別の宙域で内部崩壊により壊滅していた。
内部崩壊の結果酷い同士討ちも起き、それを生き延びた連中は帝国各地方々へと散っていった。

トリティカムファクトリー

小麦の栽培から加工まで行うバニラ宇宙帝国でも屈指の企業。
サタが確認できる限りでは評判は上々で、正しく大企業らしい大企業のようだ。

エニウェアツー

帝国全土で衣料品を製造、流通、販売している衣料品メーカー。デザインは可もなく不可もなく、普通の帝国人が着る服という感じで何処の星でも安定して販売している。
その正体は帝国軍諜報部隊が所有しているフロント企業。ジョハリスもヴィリジアニラの指揮下に入る前はここに所属していた。

バニラプレス社

帝星バニラシドに本社を持ち、帝国全星系に支社を置いている報道関係の大企業。ヴィリジアニラが普段書いている記事を卸している先であり、帝国軍諜報部隊のフロント企業の一つ。帝国軍諜報部隊のフロント企業なので、皇族や貴族寄りの報道を行なっており帝国貴族の世論操作の一端を担っている。
ただし、汚職の類は許さず庇いたてようのない事件も報道しているため中立公正の範疇ではある。

バニラゲンルート子爵家

ヴィリジアニラの実家。皇帝が住んでいる宮殿にいる何百人と言うメイドと執事を指揮して、住環境を維持している。
何処かの間諜が仕掛けた盗聴器などをあっさりと見つけた上に逆探知できる腕を持つ。
本来は秘匿されているチラリズム=コンプレークスおよびフナカ=コンプレークスのこともある程度察していた。

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