あ行
- 亜光速航行
光の速さの数十%の速さでの宇宙航行。mod抜きでは実現不可能。
光の速さでも数時間かかる旅程を半日程度に抑えられる。 - アンドロイド
製造元から課される雇用期間は概ね五年。
他の個体と無線通信で情報のやり取りも出来るため、雇用期間を過ぎてなお同じ主人に付き従う事は仕えている主の正常さを示す指標になる。
大抵は体内にブラスターの一つや二つは内蔵しているものであり、身体能力もヒューマンのそれとは一線を画している。 - 異水鏡
正式名称は、試作四〇号、携行サイズ、水見式異法探知レーダー、Ver.1.06。
フラレタンボ星系の事件の際、宇宙怪獣を見つけるためにセイリョー社から借りてきたレーダー。外見は直径30センチ程度のお盆または浅い皿のような機械。
欠陥品と呼ぶほど要求スペックが高く、皇女付きであるメモクシほどのスペックが必要でそれでもノイズの除去ができない。ノイズの除去には盆の中にスライム種を入れるのが一番手っ取り早く、本編ではジョハリスが担当している。
その分性能は凄まじく、リアルスペース限定なら0.01光年感知できる上に異相空間にいる宇宙怪獣も捕捉できる。パッシブソナーとしての性質が強く、詳細の知りたい場合はソナー対象が同コロニーにいるぐらい出ないといけない。ちなみに、見た目は球形のレーダーに波紋が出るような感じ担っている、
後に改修されたメモクシに搭載された。 - 宇宙怪獣
宇宙空間で活動し、単独で星系間航行が可能な生物の事で、大体が獰猛で危険。
個体によっては発見されれば帝国軍や専門家が総動員されて退治に向かうような存在である。
日常的に使われる航路に姿を現すことは極めて稀。
超光速航行中の宇宙船に干渉できる。
帝国の歴史上、少なくとも表に出て来ている範囲では、人類に友好的で、対話が可能な、人造の宇宙怪獣と言うのはサタが初めての存在となっている。
ほぼ間違いなく独自のOSを保有展開している。
サタは宇宙怪獣としては最小クラスであり、資料上では恒星サイズの化け物も存在している。 - 宇宙怪獣教
宇宙怪獣という人智が及ばない相手を信仰対象として崇め奉る、精霊信仰や自然信仰に近い宗教。
一部の教徒は、宇宙怪獣の力を手に入れ権力や武力を手に入れたいと考えており、さらにその一部は目的のためなら法律や倫理を無視する狂人もいる。
実は由緒正しい宗教であり、開祖の時点で皇族と関わりがある(場合によっては継承権問題に発展するレベル)。 - 宇宙航行法
民間の船に対して、暗色系の色を外装に用いる場合の割合に制限をかけている。
か行
- ガイドコロニー
ガイドビーコンに併設される、関所の役目を持つコロニー。
直径数キロメートルに及ぶ巨大な輪が二つと、それを繋ぐように併設された棒のような見た目をしている。
巨大な輪はスキャン装置になっており、輪の内側は緑色の光が満ちている。
この輪の中を通過することで船に乗り降りすることなく、スムーズに違法な品や人の有無を探る事が出来るようになっている。
スキャンされて駄目なものが見つかると、その瞬間に輪の中の光が赤くなる。
また、タグ付けの装置でもあり、一部例外を除いてガイドコロニーでのタグ付け無しで、人や物を別の星系へ移動することは帝国では違法となっている。
余所から超光速航行で入ってくる何者かに対しての防衛施設でもある。 - ガイドビーコン
超光速航行を行う際に必須となるもの。
これがない超光速航行は宇宙の何処に出るのかが不確かになる。
一般的な宇宙船はガイドビーコンを利用しなければ超光速航行を行えないようになっており、大半の星系では特定のエリア以外では超光速航行に移行することも出てくることも出来ないようにmodが配されている。 - カメラアプリ
撮影許可が出ていないものは一定の解像度以上で撮れないようになっていたり、そもそも起動しなかったりする。 - 機械知性
独自行動を取ることができるアンドロイド。
マザーと呼ばれた機械知性から生まれ、帝国法を遵守し人間に仕えることをよしとする機械知性だけを世に出している。機械知性たちの名前はボディではなく精神の生まれ場所に依存している(ボディを改修しても別人になるわけではない)。
機械知性同士なら情報のやりとりは基本一瞬で終えることができる(あえて時間をかけた対応をすることも可能) - 貴族
地位の分だけ接触する人間が多く、名前被りを出来るだけ防ぐために名前が長くなりがち。
時々、平民が貴族っぽくするために長い名前にすることもある。 - 空間跳躍
- グレードExの秘匿情報
帝室関係者が、自分が閲覧したと言う記録を残さなければ見れない情報。 - コロニー
ラテン語のコロニア(Colonia)と言う言葉を由来とする、入植地、 植民地を意味する言葉。
当作品では基本的にスペースコロニーの略称である。
さ行
- シールドmod
帝国の殆どの人間が持っていて、日常的に利用しているmodであり、安全を維持するのに欠かせないもの。 - シェイクボーダー
ジョハリスが運転していた宇宙船の名前であり、ジョハリスが仲間になってからはヤタたちが旅に使っている全長100メートルちょっとの小型宇宙船。
貴人送迎用のカスタムモデルであるため、無数の衣類や装飾品、化粧品に加え衣装に関する最新・準最新の情報、マナー関連の情報などが閲覧できるドレッサールームが完備されている。他にも無制限の汎用デュプリケータもあり設計図さえあればmodを含まない品はおおよそ作り出すことができ、modについても高品質なものが揃っている。
武装は偽装されているが戦艦用ブラスターmodや実弾砲、移乗戦闘移行用の可動式衝角も備えている。超高速航行は一般的な貨客船の3倍、亜光速航行と通常航行についても、速度特化の中型船並の速さと戦闘機並みの小回りを両立している。さらに、軍用グレード7のダブルコア(シールドが破壊されても次のシールドが展開される)シールドを持ち、逃げ隠れるだけなら最新の戦艦にも対応できる。また、装甲塗装に自在変色mod、さらに各種レーダー対策modも搭載されており帝国軍や傭兵、宙賊のレーダーをすり抜けることもできる。
シブラスミス星系で改修され、外見はそのままだが内部はメンバーの好みに合わせた形に調整された。
船の名前は「シェイクボーダー」だが、作中では上記したmodを使い外見や名称は度々偽装している・パンプキンウィッチ
・クールコカトリス
・セクシーミアズマ
・カーニバルヴァイパー - 事象破綻
相性の悪い複数のmodが競合した際に起こる現象。一般には知られていない。
事象破綻にはいくつかの段階があり、最も軽度であれば、相性の悪いmod同士が競合した場合には片方あるいは両方が強制停止するか、より高出力の方だけが残る。
この程度であれば一般人は事象破綻が起きたと認識することはない。
段階が進むと、最初は匂いがし始め、少しずつきつくなっていき、悪臭になっていく。
そして悪臭で留まらなければ爆発のような破壊的現象が発生するようになる。
帝国の歴史上で最も悲惨な事象破綻として、起きた場所を中心に半径1光年程度が一瞬で消滅したというものが発生している。 - 宗教
バニラ宇宙帝国では、宗教の自由が認められており様々な宗教が存在する(作中では宇宙怪獣を信仰する「宇宙怪獣教」が登場している)。
原則は、自由だが「神や宗教を自分の行いの言い訳に使うな」、「如何なる理由があろうとも犯罪は犯罪である」ということは徹底されており、破ると同門から徹底的に論破された上帝国法により裁きを受ける - 人造人間
製造元から課される雇用期間は概ね五年。 - スペースコロニー
宇宙で作られる人工の居住地のこと。 - 成人資格証
大人としてきちんとした責任能力を有している証明のようなもの。
偽造不可能かつ現在の人類の生存圏全域で有効。
宙賊でも持ってるのが普通なレベルで取得が容易な資格であり、身障的な理由で試験が受けられないなどの相応の理由がない限り、持ってない者は落伍者扱いされる。
た行
- 宙賊
宇宙船を所有し、他の宇宙船から物資を奪う事で生き延びている犯罪者。
小惑星帯のような、軍や治安維持機関の哨戒が間に合っていない領域に潜むことが多い。
中には時々、ハイパースペースに干渉できるmodを搭載している船があり、超光速航行中の船に干渉して襲い掛かってくることがある。
とは言えそのようなmodは一般には広まっていないので、超光速航行中に襲い掛かってくるような宙賊は稀。
宙賊はそうであると確定した時点で、生死を問わず、と言う対応が許されている。
そのため、船乗りの中には少なからず宙賊との戦闘経験がある人間が存在しており、宙賊を専門的に狩るハンターのような宇宙船乗りも居る。 - 超光速航行
特定区間に限り、光の速さを超えての移動が可能。
近い距離であってもなお光の速さで数年かかる距離を数時間から数日で駆け抜ける事ができる。
帝国を宇宙帝国にして見せたmod技術。
原理としては、ハイパースペースと言う特殊な空間に宇宙船を転移させ、その空間の中を亜光速航行し、目的地に着いたところで元の空間に転移することで、光速の壁を打ち破るというもの。
そのためガイドビーコンが必須となっている。
mod技術の中でも特に特殊なものとなる。 - 超光速通信
超光速航行よりもさらに早く情報を伝達できる通信技術。 - ツメバケイ号
ヒラトラツグミ星系とグログロベータ星系を繋ぐ星系間定期船であり、人間よりも各種貨物を運ぶことをメインとした貨物船。
外見としては色々なものを食べ過ぎて腹が膨れ、太った鳥のようにも見える。カラーリングは概ね白。
全長は1キロメートルほどで、幅と高さはそれぞれ数百メートル。
大体4分の3程度の膨れた腹部分が貨物スペースであり、残りが船員と乗客の為の居住スペースになっている。 - 帝国共通時間
一日が24時間、一週間が7日、一か月が5週間、一年が12か月の420日。
バニラ宇宙帝国の中心である帝星バニラシドに合わせた数字。
宇宙船内やコロニーでは自然現象によって昼夜が代わることがないため、大体のコロニーは帝国共通日時に従って動いている。
惑星には惑星独自時間も存在し、日時の確認をする時はどっちの数字でなのかを明確にしておくのがマナーとなっている。
な行
- ナインキュービック
9×9×9の盤をホログラムで表現する盤上遊戯の一種。
自分で27の駒を選び、配置し、動かし、相手の大将駒を討つことを目的とする。
盤は1立方メートルもないサイズなのが一般的。
宇宙空間での艦隊決戦を元に作られた遊戯であり、乱数要素を加えればバニラ宇宙帝国の軍学校の簡易盤上演習で用いられる事もある。
『ツメバケイ号』の遊戯室に設置されているものは一辺が3メートル近い特大サイズな上に、乱数要素の追加、マイナールールの追加、オリジナル駒も入れられるようになってるガチ台。
は行
- ハイパースペース
超光速航行の為に存在している空間。
内側から見た光景は、周囲全てが黄金色の光に包まれて、その境界を示すように虹色の薄い膜が広がり、激しく揺らめいている世界である。
虹色の膜に触れてしまったものは区別なくチリと化すので注意が必要。 - バニラポンド
バニラ宇宙帝国の通貨単位。 - ヒューマン
- プライマルコロニー
その星系内でも大きかったり賑わっているなど、人の動きのメインになっているコロニーを指す言葉。 - ブランクOS
一般的にはバニラOSの外の領域、より専門的にはあらゆるOSが存在しない領域である。
後者においてはOSの存在を前提としているmod技術が効果を発揮しなくなるため、mod技術の利用を前提としていては生存不可能であり、極めて危険な領域である。 - ヘーキョモーリュ
ニリアニポッツ星系でヤタがチラリズム溢れる格好をした着た自称変なおっさんからもらった草。
玉葱のような球根から茎を伸ばし、白と黄色の二色で彩られた花をつけ、スッキリとした感じの香りがする。強力な毒性はなく、胃腸関係で多少の薬効はあるが栄養価的には食料には向かない。花から作り出す香料はスッキリ系だが、球根部分をすりつぶして作ると特徴的な匂いがし、中取れない。さらに、球根部分は焼くと、染みるような、焦げ臭いような、苦くて渋い感じの臭いがする。
サタ以外は問題なく食べられるがサタが食べた際には、口の中に苦味、渋味、えぐみ。金属臭、焦げ臭さ、酸っぱさ、辛さ、臭さ、その他諸々食べ物から漂って欲しくはない味を筆頭として、今すぐにでも吐き捨ててしまいたいような味を感じ、エーテルスペースに待機させているサブ人形はおろか、本体にまで味が及ぶ異常性を持つ。
その正体はバニラOS以外のOSを基礎に設計されたmodに対する融解成分、つまり宇宙怪獣のみに作用する毒を持つ植物である。低濃度、少量ならば一時的な不具合すら起こさないが高濃度、大量に浴びれば立ち上がることさえできなくなる。
ま行
- 魔法少女マジカル☆パンプキン
シブラスミス星系、帝星バニラシド、その他周囲の星系で人気の子供向けアニメシリーズ。食育をテーマにしており、ヴィリジアニラも小さい頃に見て食事改善がされたとか。
作中では、「魔法少女マジカル☆パンプキン・ブロス」が放送されており、決め台詞は「貴方の胃袋に栄養満点のカボチャスープを!」。南瓜モチーフでフリル満載な衣装を着ていることが確認されており、テーマソングではカボチャ頭の小人がラインダンスを踊っている。
元ネタ?はアウターワールドシリーズに度々登場している魔法少女マジカル☆パンプキン。『パッ、パッ、パッ、パッ、パンプキ~ン♪ パッ、パッ、パッ、パッ、パンプキ~ン♪』
『ビタミンA! カロテン、堅皮、内側、たっぷり!! ビタミンB! 1,2,3,5,ロッキュー!! ビタミンC! つやつやお肌でヘルス! (ヘルス!!) ビタミンE! バイバイラジカル!! (ラジカル!!) ビタミンK! カチカチボーンで健康だ!! (健康だー!!)』
『パッ、パッ、パッ、パッ、パンプキ~ン♪ パッ、パッ、パッ、パッ、パンプキ~ン♪』 - マルマルダチョウ
ヒラトラツグミ星系特有の大型家禽。
料理の一つに、中期長期航海をする宇宙船が出航を記念すると共に航海の安全を願うべく、ヒラトラツグミ星系の港に停泊している期間をめいいっぱい使って作るマルマルダチョウのロングローストというものが存在する。 - モーモーダック
ヒラトラツグミ星系特有の鳥。
その卵は牛乳と普通の卵の中間のような味がする飲み物となっている。
や行
ら行
- ライムスツノ号
ギガロク宙賊団の残党が保有していた衝角付きの船。
人造人間の製造装置が積まれていた。
サタによって制圧され、自体が一段落した直後に蟹型の人造生物の襲撃を受けた。
わ行
英数・その他
- mod
モッド。当作品では局所的事象改変を指す用語。
バニラ宇宙帝国を支えると言っても過言ではない技術である。
ありとあらゆる種類が存在し、人が想像できるおおよその現象を実現して見せると言っても過言ではない。
日常生活をサポートするmodも多数存在し、その中には食べ物の味を良くするものもあれば、本来食べられないものを食べられるようにするmodも存在する。
大規模すぎる事象改変は事象破綻を起こすことになり、小規模の事象改変でも今の現実と異なりすぎる事象を無理やり起こそうとするなら相応のエネルギーを浪費する必要がある。 - OS
オービタルセッター。
modやSwと言った局所事象改変技術が成立するために必要な土台。
バニラ宇宙帝国の版図を定めているものでもあり、『バニラOS』と呼ばれるOSが展開されている領域はそのままバニラ宇宙帝国の領土と言っても過言ではない。 - Sw
スターウェア。星系ごとの特色をもたらすものであり、星系中に張り巡らされ、常時発動している大規模mod。