ARP Haruna(ハルナ)
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
| 国 | 日本 | ||
|---|---|---|---|
| 艦種 | 戦艦 | ||
| Tier | 5 | ||
| 生存性 | 継戦能力 | 36624 | |
| 抗堪性 | ・防郭防御10% ・火災浸水耐性12.5% ・装甲防御12% ・魚雷防御12% | ||
| 平均装甲厚 | ・艦首0mm ・艦尾0mm ・甲板0mm ・舷側0mm | ||
| 主砲射程 | 12.21km | ||
| 副砲射程 | 5.28km | ||
| 機動性 | 最大速力 | 29.31ノット[kt] | |
| 最大出力への到着時間 | 20.43秒 | ||
| 転舵速度 | 5.6度/秒 | ||
| 転舵所要時間 | 13.80秒 | ||
| 隠蔽性 | 11.34km | ||
・兵装
| 主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 装填時間 | ダメージ(火災率)(防郭率) | 砲塔旋回速度 |
|---|---|---|---|---|
| 356mm L/45, 4基×2門 | 21秒 | HE弾 986(12%) AP弾 1400(250%) | 5度/秒 |
| 副兵装 | 口径,搭載基数×門数(片舷指向可能門数) | 装填時間 | ダメージ(火災率) | 砲塔旋回速度 |
|---|---|---|---|---|
| 152mm L/50, 14基×1門(7門) | 9秒 | HE弾 426(4%) | 10度/秒 |
| 対空砲 | 種類 | ダメージ | 射程 |
|---|---|---|---|
| 大口径 小口径 | 118 67 | 3.6km 1.5km |
・艦艇スキル
| 種類 | 効果 | 持続時間 | クールタイム | 使用可能回数 |
|---|---|---|---|---|
| 精密照準装置Ⅰ | 砲撃精度+25% | 20秒間 | 75秒 | 2回 |
| 超重力砲 | 最大航行速度‐15%、主砲旋回速度およびAP弾貫通力+12%、主砲射程+5% | 30秒間 | 75秒 | 2回 |
ゲーム内説明
旧日本帝国海軍の金剛型戦艦三番艦「榛名」を模した「霧の艦隊」の大戦艦。イ401を追い、キリシマと共に横須賀に侵攻。イ401と交戦し追い詰めるも、千早群像の戦術に逆転され敗北、撃沈された。メンタルモデルのハルナは常に大きなコートを身にまとい、人類の言語に興味があり「言葉集め」をしている。本艦艇は「蒼き鋼のアルペジオ ‐アルス・ノヴァ‐」に登場するハルナを参考に「World of Warships」向けにデザインされている。
解説
2024年9月末に始まった2度目のコラボイベントにおいて追加された日本ティア5戦艦。1度目のARPコラボイベントにおいて2隻、今回のコラボイベントで更に2隻が追加された事で「金剛型」4隻が出揃う形となった。本艦も「ARP Kongo」同様にバンドル販売されており、比較的安価で入手可能。
・主砲
356mm砲を連装砲塔に収めて4基8門構成。
砲配置を始めとする基本的な部分はツリー艦の「金剛」と共通。またプレミアム艦艇用の専用迷彩で強化される部分や、後述する艦艇スキル「超重力砲」使用時の強化が入る部分は「ARP Kongo」と同じ。門数こそ少ないものの、艦艇スキルによる恩恵を活かして戦えばティア5とは思えぬ火力を発揮する事も不可能ではない。
・副砲
152mm砲を単装で片舷辺り7基、両舷合わせて14門搭載。
見た目は搭載数が多く頼りになりそうに見えるが…低ティア日戦の副砲は射程が短い上に精度が悪くあまり当てにならない。この砲に頼らねばならない運用はなるべく避けたい。
・対空
他のARPコラボ金剛型がツリー艦の「金剛」と変わらない対空値であるのに対して、本艦は対空値がほんの少し強化されている。元となった金剛型がティア比としては優秀な対空値を持ち、同格空母の艦載機が頭上を通過した場合に1機程度を撃墜できる対応力を持っていたが、本艦の強化は極僅かであって目に見える程の強化ではない*1。よって対空値強化の調整を受けているからといって過剰な期待は禁物。格上空母の本格的な波状攻撃を凌げるわけでは無いので、基本的に狙われたら機動力をもって回避するのが前提である。
・装甲
ツリー艦の「金剛」と変わらない。本艦は元々巡洋戦艦(BC)であり、装甲で耐えるタイプの艦ではない。しかし本艦は艦形がスリムで艦を立てていれば被弾面積をかなり減らせる事、および射角もそこそこ優れているので速度と機動力を活かして射撃姿勢と防御姿勢のスイッチも難なくこなせる。甘い姿勢を見せなければ致命打を一気に貰うことは無いだろう。とはいえ敵に側面を曝してしまった場合、相応の被害を覚悟しておいた方が良い。
・機動性
素の最高速度はツリー艦の「金剛」と同等。加速力についてはツリー艦の「金剛」よりも若干優れる程度。同郷の「ARP Kongo」は若干速度が速く、同郷の「ARP Kirishima」は若干旋回性能に優れるという調整を受けているが、本艦はその恩恵を受けていない。その上でARP艦独自の艦艇スキル「超重力砲」使用時には速度が低下するため、より舵も効きにくくなるのでこの点も頭の片隅に置いておこう。
・隠蔽性
元となった「金剛」同様に素の被発見距離は11.34kmと実は隠蔽が良くない。更に専用迷彩の効果には隠蔽の向上効果が全くない上に、本艦は他の迷彩を全く使用できないという縛りが存在する。このため元となった「金剛」よりも劣って居る。
・生存性
HPに関しては専用迷彩の効果にHPの向上が含まれているため、元となった「金剛」よりも体力で上回る。しかし装甲の面では頼りにならないため、この体力的な優位は水物である。また耐性についても特筆すべきものは無いため、生存性に関しては乗り手の技量次第と言えるだろう。
・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン 」「高級船員食糧」「予備整備パック」の搭載を推奨。
・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルは元となった「金剛」同様に「精密照準装置Ⅰ」を2回と、ARP艦独自の艦艇スキル「超重力砲」を2回使用可能。本艦は日本国籍であり、日本艦長を搭乗させることが可能。
超重力砲使用時の本艦には、黄色い靄のようなエフェクトが発現する。

・装備
・兵装
・防御
・適正
・エリート特性
・戦艦近代化改修 HP+3% 小口径対空兵装ダメージ+5% 対水雷防御+5%
・エリート砲術員 主砲装填時間-3% 主砲塔旋回速度+7%
・功績 EXPアップ+10%
※艦艇スキルが2つとも主砲を強化する類のものであり、基本的には「エリート砲術員」を選択して主砲の火力を向上させた方が良いだろう。「戦艦近代化改修」を選択することで小口径対空砲ダメージを増す事ができるが、元の値が67と低く71程度になるだけなので効用が低い。またHP向上の効果もあまり高いとは言い難いのだが、どちらを選んでも向上するのは極わずかであり、好みで選んでしまって問題ないだろう。
・総論
速度や旋回性能に若干の調整を受けている「ARP Kongo」や「ARP Kirishima」と異なり、本艦は同ティア比ではそこそこ優秀であった対空値が微増しているという調整。但しエリート特性等で強化しても目に見えた効果がハッキリ見える訳ではなく、調整の方向性としてはかなり微妙と言わざるを得ない。しかしそれは姉妹艦内で比較してしまうからであって、他国同格と比較すれば普通に強力かつ扱い易い艦と言える。このため前回のコラボでARP艦艇を買い逃した艦長や、初めてコラボイベントに挑戦する艦長にとってはバンドル販売で手軽に入手できる艦艇として貴重な存在。本艦を入手した上でイベント「霧の艦隊:ブリッツチャレンジ」に挑み、トークンを集めて更なる報酬を狙うのも悪くない。もちろん、コレクターの艦長にもお勧めである。
戦闘名誉章
| レベル | 1 | 2 |
|---|---|---|
| 報酬 | シルバーブースターⅢ×2 EXPスーパーブースターⅡ×2 シルバー100k | カッパー1 |
| ミッション内容 | 5戦プレイ | 1戦中に2隻の敵戦艦を撃破 |
史実
本艦はARPコラボ艦であり、史実におけるエピソードは存在しない。とはいえ、金剛型戦艦の1隻である「榛名型」として初の実装である為、本項目に史実における「榛名」の略歴を記載させてもらう。
「榛名」は金剛型巡洋戦艦(後に艦種が戦艦に変更となる)の3番艦。金剛型戦艦は1番艦である「金剛」が英国のヴィッカース社において建造、その経験を基に2番艦「比叡」を日本国内の横須賀海軍工廠で建造。そして3番艦・4番艦を民間の造船所で建造するという前例の無いやり方で建造が開始された事から、本艦と4番艦「霧島」は共に「民間造船所で建造された初の国産戦艦」という事になる。起工は「霧島」よりも1日速い1912年3月16日に「神戸川崎造船所」にて行われた。川崎造船所は榛名の建造に先だってドイツ製の大型ガントリークレーンや艤装用のイギリス製大型クレーンを導入するなどしていたが、進水は「霧島」よりも遅れて1913年12月。そして1914年11月に機関の係留試運転を控えた前日に故障が発見され、その結果試験が予定よりも6日遅れる事となった。本来の試運転当日の朝、機関製造の最高責任者であった篠田工作部長が自刃…当時の軍艦建造はこれほどの重大な責任感を持って行われていたのである。篠田工作部長の死から約半年後の1915年4月19日に「榛名」は「霧島」と同日竣工、海軍横須賀鎮守府に引き渡された。これは篠田工作部長自刃の報を受けた海軍が両社へ配慮を促したためである。
1920年9月、シベリア出兵支援のための戦闘訓練中に1番砲塔右砲内で榴弾が破裂する事故が発生。15名の死傷者と船体全域に渡る損傷を負い、修理のため横須賀へと回航される。この時、修理と併せてユトランド沖海戦の戦訓を基に水平防御力の強化や主砲射程の延長工事が行われた。またこの改装中にワシントン海軍軍縮条約(1921年)が締結され、「金剛型」の代替艦と考えられていた「天城型」が建造中止となった事から金剛型全艦を近代化改修して第1戦級の戦力維持を図る事になった。このためちょうど改装を終えたばかりの「榛名」が最初に第1次近代化改装を受ける事になった。1933年9月、海軍軍縮条約失効を見越して第2次近代化改装を実施、約30ノットの高速を発揮する高速戦艦へと生まれ変わった。
1941(昭和16)年に太平洋戦争が始まると1番艦「金剛」と小隊を組み第3戦隊に所属、陸軍のマレー上陸作戦・フィリピン上陸作戦・蘭印攻略作戦等を支援。ガダルカナル島の戦いにおいては1942年11月の「第三次ソロモン海戦」で11月12日から13日にかけて発生した「第1夜戦」において「比叡」を、続く14日に発生した「第2夜戦」で「霧島」を喪失。これにより金剛型は本艦と僚艦の「金剛」2隻のみとなってしまった。1944(昭和19年)1月、サイパン島に上陸したアメリカ軍およびその支援を行う米艦隊を撃滅する「あ号作戦」において、榛名は後甲板に艦載機の攻撃により爆弾の直撃を受け火薬庫に浸水する程の被害を受けてしまう。しかも修理完了後も全速力を出すと艦尾が振動する不具合が直らず、最高速は27ノット程度に制限されてしまった。同年10月のレイテ沖海戦においては、サマール島沖海戦においてアメリカ艦隊を追撃したが、前述の艦尾振動の影響により金剛ほどの戦果を上げることができなかった。
1945(昭和20)年に入るとレイテ沖海戦を生き延びた艦艇と言えども、艦船を運用する燃料にも事欠く事態となり修理を受けた呉で停泊するのみとなった。4月になって予備艦籍に入ると対空火器や副砲の多くが陸上防衛のために取り外され、防空砲台となるべく呉の対岸・江田島小用海岸に移動。結果としてそこが最後の地となった。7月24日と28日の呉軍港空襲により20発以上の命中弾を受けて大破・浸水し着底。同年11月に除籍され、1946年5月に浮揚、解体作業が開始され7月に解体完了した。「榛名」は開戦時すでに艦齢26年の老朽艦であるにもかかわらず最前線にあって主要海戦の多くに参加しており、しばしば損害を受けた。その痛ましい姿は幸運艦と呼ばれた艦とは対照的であるも、日本戦艦で最も多くの海戦を生き延びその終末を解体という形で迎えたことから、多くの書籍においては「戦艦榛名は戦後復興のための資材となった」という記述がよく見られる。
小ネタ
本艦の艦名の由来は群馬県中央部にある「榛名山」から。この山は赤城山・妙義山と併せて上毛三山に数えられ、古くから信仰の山として知られている*2。
なお山頂にはカルデラ湖でもある榛名湖と中央火山丘である榛名富士(溶岩ドーム)があり、約5万年前に榛名富士を含む5つの溶岩ドームが形成されたと考えられる。その後に幾つかが山体崩壊を起こし、榛名山東側及び南側になだらかな地形を形成。この時の活動が山頂付近にある数々の峰(最高峰は1449mの掃部ヶ岳)を形成、現在みられる複雑な山容を形づくったとされる。その後5世紀に火山活動が再開、6世紀(古墳時代後期)には1344mの二ッ岳が度々大規模噴火を起こし、火山灰や火砕流で被災した古墳時代後期の遺跡が残っている事から当時の群馬県域には甚大な被害があったことが解っている。しかし残念なことに当時の北関東はいわゆる大和政権とは別の地域であり、文献からはその状況を確認する事はできない*3。榛名山は現在も活火山のランクBに指定されているが、そのおかげか周辺には伊香保温泉をはじめとする良質な温泉が湧き出しており、保養客や観光客を楽しませている。
編集用コメント
- 史実以降が格納状態であったのを修正 -- 2024-09-26 (木) 19:48:14
- 史実および小ネタを記載。 -- 2024-09-27 (金) 19:41:39
- 解説の艦艇スキルについて、新設されたスキルで回数を増やせる可能性があるので最後の項目を削除。まだ未検証なのでそれについては記載しません。 -- 2024-09-28 (土) 18:10:47
コメント欄
- 15Lv五十六載せてるのに他の同型艦より半貫通連発するんだけど運悪いだけかな? -- 2024-09-27 (金) 23:00:19
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