Mikasa

250 で購入可能。効果：HP+4%、主砲射程+4%、最大主砲散布界⁻4%、魚雷防御+6%、EXPアップ+10%、シルバーアップ+10%

効果：HP+4%、主砲射程+4%、最大主砲散布界⁻4%、魚雷防御+6%、EXPアップ+10%、シルバーアップ+10%
ヒストリカル迷彩と同じ効果。日章旗が今にも落下しそうだ。

言わずと知れた、近代海戦史上まれに見る一方的勝利となった日本海海戦時の連合艦隊旗艦である。掲げられたZ旗の意味は『皇國ノ興廢此ノ一戰ニ在リ、各員一層奮勵努力セヨ』

日本海海戦
　　　　　　　　　　　日本　　　　　　　　　　　　　ロシア
　司令官　　　　　　　東郷平八郎大将　　　　　　　　ジノヴィー・ペトロヴィチ・ロジェストヴェンスキー中将
　戦力　　　　　　　　戦艦４隻含む計108隻　　　　　戦艦８隻含む計38隻
　損害　　　　　　　　水雷艇３隻撃沈　　　　　　　　21隻撃沈12隻は鹵獲など
　戦死　　　　　　　　117名　　　　　　　　　　　　約5000名
　戦傷　　　　　　　　583名　　　　　　　　捕虜　　6106名
対ロシア戦に備えた六六艦隊計画に基づき、英国ヴィッカース社に発注された4隻の敷島型戦艦の1隻で、当時世界最大級の船体をもち、新設計のアームストロング社製305ミリ砲を2連装2基搭載する（当時としては）重武装の最新鋭戦艦であった。
ロシアバルチック艦隊は徹甲を用い船体に穴が開くだけであったため、東郷平八郎大佐は戦艦三笠の上で直接指揮をしたと言われている。対して日本海軍は下瀬火薬（成分はピクリン酸（わからなければ調べてほしい）で、それは開発者である下瀬雅弘の左手が火傷してしまったといえば爆発力が分かるだろう。もちろん榴弾を日本軍は用いたため海に落ちてもそこで爆発、破片によって多くのロシア兵を襲った。まさに当たっても地獄外れても地獄である。
さて、下瀬火薬に着火するのも信管が必須であった。少しの衝撃でも着火するよう開発をしていたのだ。伊集院五郎大佐によって開発されたため、伊集院信管と呼ばれた。砲弾が飛びながら安全ピンを外すので多くの作業を省略できた。

同型の中で、本艦のみ、装甲が最新のKC鋼で施されており、高い防御力を有した。日本海海戦時には先頭を走ることで、被害担当艦も務めている。また主砲の砲架も他と違い、新型となっていて、防御力と発射速度があがっていた。

その後、ワシントン軍縮条約で廃艦が決まり、関東大震災により座礁したままになっていた本艦であったが、当然のことながら保存運動が高まり、兵装をダミーとし、船体を出港できないように埋めてしまうことで記念館として存続することができた。
それから敗戦後の資源不足で鉄泥棒にあって荒廃し、恨み骨髄のロシア（ソ連）が解体を主張したり、ダンスホールや水族館になったと苦難の時期を過ごす。

戦後、再び復元処置が行われたが、オリジナルの部分を残している箇所は少ない。砲身はコンクリート製、司令塔の装甲なども鉄板によるハリボテ、マストなどもレプリカとなっており、一部の壁や甲板がオリジナルの状態を残すのみとなっている（もちろん船体はオリジナル）。

ともあれ、旧海軍艦艇として唯一の保存軍艦となっている。ぜひ見に行ってほしい。（が、上記の理由により、宇宙人が攻めてきても出撃は難しい。）

・WGの動画がおおよそよくまとまっているので参考にどうぞ。
[Naval Legends] Mikasa

　本艦の艦名の由来は、奈良の春日大社の東側にそびえる「三笠山(春日山とも)」から。
　この山は古くから神の宿る山として信仰されており、特に平城京遷都により都が奈良に移されてからは地元民だけでなく、朝廷や権力者からも大切にされた。768年(神護景雲2年)に「藤原の不比等」の孫である「藤原の永手」が祖父所縁のこの地に氏神を祀る春日大社を創建。以降は藤原氏の勢力伸長と共に一帯に対する藤原氏の支配が強められ、841年(承和8年)には神域として狩猟や伐採が禁じられた。また山岳信仰の修行場として隣接する「興福寺」だけでなく、奈良の僧侶達からも重んじられ古代から中世にかけての多くの仏教遺跡が遺っている。古くから狩猟や伐採が行われなかった事から広大な原生林が今日まで残されており、古都奈良の自然・文化遺産の一部として世界遺産にも登録されている。

戦艦三笠が起工した1899年当時の戦艦についてみてみよう。ちょうどこの頃の1895年に英国でマジェスティック級戦艦が就役している。マジェスティック級戦艦は三笠と同様の30.5cm砲をコンパクトにまとめた連装形式で全面装甲式砲塔内に格納し、その砲塔を艦の前後にそれぞれ1基づつ、計2基を装備していた。マジェスティック級戦艦の登場は当時非常にセンセーショナルであり、日本海軍の敷島型戦艦(三笠は4番艦に相当する)が直接の手本としたほどであった。この形式を元に、各国海軍は(暗黙ながら)概ね以下のような要件を元に「戦艦」の定義を認識していた。
　1.建造時に製造可能な最大の口径の主砲を搭載している。
　2.装甲は自艦に搭載した主砲の被弾に耐えられるレベルである。
この「戦艦」の定義は1906年のドレッドノートの登場で旧式化し「前弩級戦艦」と呼ばれることになるが、それ以前は砲塔2基を有するこのスタイル(予算等その他の不足で該当しない艦もあったが)が事実上「基準戦艦」とか「標準戦艦」と呼ばれる世界標準であったのだ。

一昔前の資料では、丁字戦を行う為に東郷ターンを行ったとされているが、実際は反航戦から同航戦に持ち込む為で、丁字戦になったのは半ば偶然であった。
砲撃戦を行う時にもっとも効果的とされる丁字戦だが、まともに成功した海戦はたったの3回しかなく、しかも艦隊運動中に成功したのは日本海海戦だけだった。
ちなみに、残りの2回(サボ島沖夜戦・スリガオ海峡海戦)にも日本海軍が関わったが、どちらも完敗してしまっている。

　日露戦争当時の列強海軍の用いていた砲弾の炸薬(砲弾を炸裂させるために砲弾内に詰める火薬)は黒色火薬や綿火薬であり、ロシア海軍においてもそれは例外ではなかった。しかし日本海軍においてはより強力な「下瀬火薬」を実用化し、この火薬の採用が日本海海戦の勝利に大きく寄与したと言われている。これについてはロシア海軍のセミョーノフ中佐が下瀬火薬の威力について以下に書き残している事からも判明している。

　この下瀬火薬はピクリン酸を主成分としており、爆発力は強力だが非常に不安定な物質で鉄と接触すると爆発するという特性を持っていたり、衝撃に対しても非常に敏感であったりと扱いずらい代物であった。しかし日本海軍においては砲弾の内側に漆を塗る事で直接の接触を回避。更に砲弾内に大量に装填するための技術を確立、量産体制を整えた事で日本海海戦までに必要量を賄う事ができたとされている。ところが衝撃に対して非常に敏感であるという点に関する対策は不完全であり、1905年9月の三笠の爆沈事故(後部弾薬庫の大爆発)の大きな要因となったとされている。
　第1次世界大戦の頃には列強の多くの国が砲弾の炸薬にピクリン酸を使用する様になったが、1917年にカナダのハリファックスで起きた大事故でピクリン酸の危険性が広く認知されてからはより扱いやすいTNT火薬が主流となった。なお日本においては第2次世界大戦においても手榴弾の炸薬としてピクリン酸を使用し続けていた。

• Mikasa/コメント
• Mikasa/編集用