Tier 5 ソ連 中戦車(プレミアム)
スペック
車体装甲厚(mm) | 75/70/55 | 本体価格(ゴールド) | 1,500 | ||
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最高速度(km/h) | 前進 | 25 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 5~6 | |
後退 | 10 | シルバーボーナス(%) | 50 | ||
隠蔽率 | 静止時 | 0.27 | 経験値ボーナス(%) | 45 | |
移動時 | 0.20 | 搭乗員経験値ボーナス(%) | 無し |
パッケージ
Matilda IV 1,500G |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
Matilda IV | AEC3 | 76 mm ZiS-96 | Matilda II | Matilda IV | 610 | WS No. 19R | |
274 | 38 / [31.67] | 75/75/75 | 570 | ||||
9.99 | 1.0/1.2/2.2 | 38 | 360 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
76 mm ZiS-96 | AP APCR HE | 56 6G 56 | 86 102 38 | 110 110 156 | 16.67 | 1,834 | 1.71 | 0.41 2.22 1.25 | 60 | +25 -14 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier5のソ連課金中戦車。
イギリスからソ連へレンドリースされたMatilda歩兵戦車であり、それにソ連独自の改造を施した試作車輌である。
マッチング優遇があり、Tier7戦車とはマッチングしない。
- 火力
- 76 mm F-96
KV-1の初期砲ZiS-5と性能的にほぼ同じだが、こちらの方が精度・連射速度が微妙に高い。
単発威力は決して低くないものの、貫通力は軽戦車にも劣り、Tier5戦車の中でぶっちぎりのワースト。
実質的にTier4程度の貫通力しか持たず、同格の中・重戦車、場合によっては格下相手ですら正面から当たっていくと苦戦を強いられる。
APCRの貫通力上昇は僅か16mmで102mmにしかならないが、これでも貫通可能な相手は大きく増える為ある程度持っていくと良いだろう。
ダメージを与えられる相手ならば、持ち前の14度の俯角を活かしたハルダウンと高いHP、また高めの単発の割にDPMも維持されており、勝算は十分ある。
- 76 mm F-96
- 装甲
ほぼTier4のMatildaと変わりはなく、相対的に頼れる状況は少なくなっている。
砲塔の形状がMatildaとは大きく異なっているが、実質75mm程度の場所が多く防御性能に大きな違いは無い。
それでも一般的な中戦車よりは厚いので格下の攻撃ならばある程度は防ぐことができる。
HPは610と高く、重戦車には及ばないが、同格中戦車に比べると砲弾一発分くらいは余裕がある。
機動力に問題がある本車ではこの装甲をなんとかやり繰りして戦わざるを得ない。
ちなみに、車体前部は一見普通の平面に見えるが、車体側面から前方に絞られたような傾斜装甲になっている。
- 機動性
歩兵戦車(歩兵に随伴する支援戦車)として開発されたせいで鈍足。
しかし本家Matildaよりはエンジン出力が上がっている為、幾分改善されている。
とは言え、やはり中戦車的な動きは不可能であり、重戦車と同等の機動性しかない。
- 総評
本車は機動性が低く重戦車的な動きでありながら、低すぎる貫通力のせいで重戦車と同じ場所では戦うことができないという大きな矛盾を持った車輌である。
このTierで弱点と言われる75mm装甲程度ですら傾けられると貫通することが困難になり、精度が低い為に弱点狙撃もままならない。
格上は言うまでも無く、ExcelsiorやAT 2のような隙の無い装甲を持つ相手には完封され、StuG III Ausf. Gと言った普通の戦車では気にすることの無い装甲でもいちいち弱点を狙撃する必要に駆られる。
よって、この戦車が活躍できる場所は最前線ではなく中戦車や格下戦車が狙いに来る迂回戦線であり、まさしく本来の車輌タイプである中戦車の戦場である。
ただし、機動性が低い為あまり大きな迂回路に向かうと主戦場に戻ることができなくなる。
格下戦車が相手なら悪くない旋回性と砲塔旋回速度で軽戦車を追い散らし、小さな車体に重戦車KV-1並みの重装甲、本家から大幅に増加した耐久値で十二分な防御力を発揮する。
しかし同クラスの他の中・重戦車と比較して傑出しているところがないため、同クラス以上を相手にするのは難しい。
ただし、接近すると体力勝負に持ち込まれて苦戦する時もあるので、基本的に遠距離から対処するほうがいい。
史実
レンドリース法により、イギリスから貸与されたマチルダ歩兵戦車は2ポンド砲とマチルダI譲りの重装甲を誇る歩兵戦車で、イギリス軍が自信を持ってソビエト連邦に送った戦車の1つでした。
マチルダ歩兵戦車 Mk.IVでは行動距離の延長を狙ってディーゼルエンジンに換装、同軸機銃も7.92mmベサ機銃に変更されていました。
重装甲による27トンという車重に対して、レイランド148液冷V6気筒ディーゼルエンジンを2基搭載して174馬力を発生させても、出力不足は否めず最大時速も24km/hという鈍足でした。
加えて、東部戦線では積雪と泥濘による足場の悪さが災いして、本車側面を大きくカバーしているスカートと軌道部の間に詰まるとスカートの取り外しが困難な上にスタックもよく起きた事からソ連兵には不評であり、同じ時期に貸与されたバレンタインと明暗を分ける事になりました。
2ポンド砲が対ドイツ戦車には火力不足とされた本車は攻撃力を強化するため、KV-1に搭載されていた76mm ZiS-5を改造した76mm ZiS-96を搭載する試作車が製作されたものの、
チャーチル歩兵戦車やM4中戦車などの貸与もあり、制式化するよりそっちを使った方がましであると判断され、開発は中止されたそうです。