伊勢(1944)

Last-modified: 2022-04-26 (火) 00:31:47

1944年 大日本帝国 航空戦艦 伊勢

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日本ツリーの高ティア航空戦艦。期間限定の課金プレミアム戦艦として実装された。
Ver.2.00.041のアップデートにより、それまで戦艦扱いだった艦種区分が「航空戦艦」という分類となった。通常の艦艇とはマッチングせず、攻撃空母とマッチングが組まれるようになったため注意。モデリングも刷新された。
複数回の再販イベントを経て、Ver.2.00.033のアップデート以後は課金艦として恒常購入が可能となっている。

戦艦ではない。航空戦艦である!大事なことなので二度言いました
本来であれば扶桑型として建造されるはずだったが、肝心のその扶桑が些かアレだった為、設計変更の後に伊勢型として建造されたのが本級。無論最初から航空戦艦として建造されたわけではなく、最後の大規模改修を受けるまでは普通の戦艦であったが。
なんやかんやあって最終的に軽空母並みの航空部隊を運用可能な航空戦艦となった。

他画像

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「戦闘迷彩」。迷彩効果は装甲硬度+5%に加え巡航速度+5%で、伊勢の弱点を補強できる。
伊勢のパッケージを購入すると自動で付属してくるため、お得と言えばお得。
なお、Ver.2.00.041以前に伊勢を購入済みのプレイヤーは迷彩パッケージのみ追加購入することで入手可能。

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黒色迷彩。効果はHP+3%。シルバーで購入可能(850000 S)な珍しい迷彩だが、効果は相応に控えめ。
また、購入時に付属する上記の戦闘迷彩の方が戦闘面では使い勝手が良いため出番は少ないものと思われる。
重厚な見た目で戦いたい、撮影をしたい……という場合には良いかもしれない。

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上面図。見て分かるように後部3分の1ほどが飛行甲板となっており、後方が主砲の死角になっている。


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艦載機発艦準備中。


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Ver.2.00.040以前のモデリング。
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Ver.2.00.032以前のモデリング。
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Ver.2.00.022以前のモデリング。

基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1944国家大日本帝国
艦種航空戦艦対潜
耐久値31350戦闘成績(BR)450
無装甲排水量(t)18560無装甲速力(kt/h)32.4(30.8)
基準排水量(t)35405最大速力(kt/h)25.3(24.0)
最大排水量(t)38662最大舵角45.0
可視距離(km)11.3(10.0)格納庫容量2800
最大搭載機数35編隊数5
アンロック費課金購入費用120000S

装甲防御

※単位はインチ(in)表示

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部1.44.31.445
舷側部13.013.013.035

搭載武装

主砲(1~4)名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
45口径 四一年式 三五糎六 連装砲
(近代化改装後)
140031.530396883200(AA)/200
副砲(1~8)名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
40口径 八九式 一二糎七 連装高角砲28014.84.376010425(AA)/425

艦載機

機種名称耐久攻/防航続時間
(sec.)
巡航速度
(km/h)
海面視界
(km)
空中視界
(km)
機体重量
(t)
格納庫容量装備火力装備重量
(kg)
水戦E16A1 瑞雲520300/25510204395.56.53110九九式 二十五番 通常(AP)爆弾一型2135250
九八式 二十五番 陸用(HE)爆弾一型1650250
九五式 160kg 対潜爆弾730191
艦爆D4Y2 彗星二一型58025/3207505469.39.32.51101102lb(500kg) HE爆弾2450500
三式 六番 二七號 汎用ロケット弾38080
三式 二十五番 四號一型 対艦ロケット弾1250315
水攻M6A1 晴嵐 一一型67550/4507584745.55.5380九九式 八〇番 五号爆弾2700800
九一式 航空魚雷改三2285784

彗星二一型は出撃後着艦不可

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
主砲装填装置(主砲装填時間-5%)新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%)ビルジキール(安定速+18%)ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック)
照準システム(主砲射撃精度+5%)電波探信儀(理想発見距離+6%)ボイラー(巡航速度+5%)側面装甲帯(被雷ダメージ-5%)
射撃管制装置(主砲射程距離+10%)電波探信儀(理想発見距離+7%)方向舵(転舵反応時間-15%)対空自動計算(自動距離計算)
新式徹甲榴弾(徹甲弾ダメージ+5%)水中聴音機(水中聴音機アンロック+2.1km)新型艦首(旋回抵抗-12%)高品質装甲(徹甲弾被弾ダメージ-5%)
強化弾頭(装甲貫徹力+5%)精密探信儀(強制発見距離+6%)変速機(加速性能+10%)傾斜装甲(装甲HP+5%)

立ち回り方

攻撃空母扱いでマッチする戦艦(あるいは戦艦並みの火力を有する攻撃空母)という極めて異質な存在。
Ver.2.00.041以降はマッチングの関係上、基本的には空母としての動きを要求される。一方で砲火力も並の戦艦程度は持ち合わせており装甲も相応に積めるので、場合によっては主力艦隊に追従して砲戦にも参加するなどかなり特殊な立ち回りが必要である。
味方に大型空母がいないのなら、まず敵の攻撃空母を仕留める・もしくは制空権を掌握することを念頭に置いて立ち回ろう。敵戦艦には近づき過ぎず、基本的に航空攻撃でダメージを負わせて砲撃で止めを刺そう。
大型空母戦に参加することになった場合はあまり離れ過ぎずに中間的な距離を保ち、搭載機で味方空母の援護をしつつ砲撃戦を行おう。隙を見て首尾良く攻撃隊も送り込めれば、本艦は正規空母並みかそれ以上の威力を発揮するだろう。

主砲

現在は扶桑金剛と同じ35.6センチ連装砲のみ装備可能。
砲塔の数が金剛と変わらないこと、後述する装甲耐久の問題もあり、敵戦艦とまともに撃ち合うよりは距離を取っての観測射撃や援護射撃の方に向いている。
また、艦体後部に飛行甲板が鎮座している関係上、後方が完全な死角になっているため注意。
主砲門数の少なさと死角の影響で真っ向勝負の砲撃戦では巡洋艦にも遅れを取りかねず、駆逐艦に対しては接近を許すとほぼ対処不能である。

副砲

12.7センチ連装高角砲を8基装備可能。威力も貫通力も低く、副砲ゆえに精度も今ひとつで、放火する以外には全く役に立たない。
戦艦時代に装備していた14センチ砲は航空戦艦改装に伴って撤去されケースメイトも塞がれたため、実装されていない。

航空兵装

伊勢最大の特徴にして、他の艦に無い長所がこちら。
搭載可能な航空機は最大で35機(攻撃機の晴嵐のみ搭載した場合)、もっとも格納庫容量の関係もあって実用的な搭載量は30機弱がいいところ。
攻撃空母としては控えめな数値だが、戦艦としては常軌を逸した数値である。

  • 瑞雲
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    爆撃機と戦闘機とを兼ねている万能機。
    ただし空戦性能そのものは大型空母の艦戦と比較すると高いわけではないので、真っ向勝負はご法度。かつては零戦を一方的に叩き落すほどの格闘戦能力を持っていたのだが、度重なるナーフによりご覧の有様である
    しかしながら低速の攻撃機や観測機に対する迎撃用としてはそこそこ強力であり、攻撃空母同士の戦いと考えれば活躍の余地は大きい。
    速力も水上偵察機の中では最速を誇っていたが、米艦にSC-1 シーホークが追加されたため二位へと転落してしまった……だが、敵戦艦・巡洋艦の観測機排除に役立つことは変わらない。瑞雲は最大10機編成が可能なので、水上機のみの空戦における優勢は揺るがないだろう。
    爆撃については自動ではイマイチだが、散布界自体は狭い方なので手動攻撃に熟達すれば大量命中も見込める。
    Ver.2.00.041以降は区分が偵察機になったことで、観測射撃も可能となった。
  • 彗星
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    Ver.2.00.023にて彗星『改』として実装、Ver.2.00.041にて彗星二一型に名称変更された。空母搭載版の彗星より10km/hほど高速。
    伊勢のメインウェポン。
    戦闘機並みの速度で爆弾を敵艦にデリバリーできる強力な爆撃機
    かつては覚束なかった命中精度に関しても艦載機の彗星とほぼ同等のものを手に入れた。
    爆弾については500kg陸用(HE)弾だけだが、攻撃空母枠への変更に伴って250kg徹甲爆弾が250kg徹甲(AP)ロケット弾へと換装。さらに対空・対艦両用の汎用ロケット弾も追加され、重装甲艦艇のみならず軽快艦艇や航空機への打撃力が一気に向上。複数の編隊で連続して攻撃を成功させられれば航空爆撃だけで戦艦にも強烈なダメージを与えられる。
    伊勢が複数いた場合は、次々に飛来する彗星によりあっという間に水上艦が壊滅することも。
    ……ここまで聞くと良いことずくめのようだが、彗星は陸上機なので一度出撃させると収容が不可能という重大な欠陥も抱えている。出撃させる前に装備はよく確認して、確実な航空攻撃ができるように立ち回りや運用計画の見直しをする必要がある。
    なお、こちらも瑞雲同様に偵察機に区分変更されたので、攻撃後は観測射撃用として運用できる。
  • 晴嵐
    [添付]
    Ver.2.00.041にてラインナップに追加された水上機。格納庫容量を食わないため大量搭載が可能。
    以前は搭載機として運用可能だった天山に代わって雷撃機として新たに搭載できるようになった。
    水上機とは言え大戦末期の機体であり、TBFやバラクーダ、Ju87Dなどの大抵の艦上雷撃機を上回る速度を発揮することが可能。天山ともほぼ互角である。
    何より、水上機であるが故に伊勢でも回収と再出撃ができるのは大きな強み。
以前搭載可能だった機体
  • 天山
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    単純に言えば九七式艦攻の上位互換であり、雷撃機としてはかなりの高速を誇っている。ちなみに空母に搭載される天山とは別物であり、耐久力と魚雷の浮上距離に劣る。自動雷撃にすると殆ど当たらないため、手動で攻撃する練習を積んでおこう。
    これを搭載枠数全てに当てることができたため、機体の仕様に慣れたら伊勢本体はただの母艦と化す(あれこれ空母でいいんじゃ…)
  • 零式観測機
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    日本艦御用達の複葉偵察機。速度は瑞雲より遅いものの無類の格闘戦性能を誇っており、編成機数を多く調整した場合ドッグファイトに限定すれば本職の艦戦を相手に脅威的な粘りを見せつけることすら可能。本来の観測任務のみならず、味方空母の支援や敵観測機の排除など出番は多い。

伊勢は最大14機、2部隊(8機+6機)の発艦準備が可能。準備時間そのものはそう長くないが、他の攻撃空母と比べると最大展開力には欠ける。
航空偵察の場合は少数を小出しに運用しても問題ないが、攻撃隊を編成する場合は小出しにすると対空砲火による損害が大きい。敵艦攻撃の際は複数の部隊を順次発艦させておき、数が揃った時点で一斉に目標に向けるよう操作すると良い。

対空

アップデートによって対空砲火が強化されたこともあり、大和の次に対空兵装の多い伊勢は、日本艦としては比較的頼れる弾幕を張ってくれる。
とは言え、艦上空を通過したり空戦をしたりしている航空機については対空砲火のみでも相応の機数を撃墜することが出来るものの、自身が狙われた場合はとてもではないが落とし切れない。瑞雲で上空直掩を行うか、もしくは味方空母のエアカバーから離れすぎないようにしよう。
手動対空実装により、主砲を用いての対空射撃も可能になった。とは言え相当習熟しないと航空機に当てるのは至難の業である。

装甲

舷側装甲はデフォルト状態で13インチ。
水平装甲は中央のみがやや厚い変則的な装甲配置である。
舷側に関しては狙われやすい艦体中央、甲板については飛行甲板のせいで撃ち抜かれやすい艦尾重視で装甲を貼るのが良いかもしれない。
集中防御にすればそこそこ厚くすることは出来るが、本艦は装甲耐久が褒められたものではないため油断は禁物。

機動性

速力はデフォルトで24ノット。
ボイラーを積み迷彩も装備すれば満載でも25ノット台をキープでき、戦艦としては標準以上の速度を発揮できる。
舵の効きは比較的良いものの、旋回時の速度は19kt程度まで落ちる。しかし旋回半径が小さめなので、回避や敵艦から距離を置きたい時は心強いだろう。
砲撃戦に関して普通の戦艦と同じような運用が難しい伊勢の場合、多少装甲を削って機動力重視のカスタマイズにした方が生存性は高くなるかもしれない。

その他

本艦は攻撃空母としてカウントされるが、他の攻撃空母と違って対潜能力が著しく低い点には気をつけよう。
アクティブソナーを有しておらず、パッシブソナーの範囲も大多数の戦艦と同程度の2.1kmしかない。
一応瑞雲に対潜爆弾は積めるものの、能動的な対潜戦闘は不可能だと考えた方が良い。

総評

課金艦だけありかなり特殊な運用が要求される。
一言で言えば『戦艦との砲戦もこなせる軽空母』。こなせるだけであり、戦艦としてまともに戦った場合は撃ち負けてしまう可能性が高い(もっとも、搭載機体数の多さにものを言わせた遠距離観測射撃態勢に持ち込めればその限りではない)。
ただし本艦は試合の際に空母ではなく戦艦扱いでマッチングするため、伊勢同士のミラーマッチにならない限りは航空戦力においてかなりのアドバンテージを得ることが出来る。アップデートにより攻撃空母扱いとなった。このため、空母戦や制空戦闘は覚悟してかかる必要がある。
こうした変更を経たとはいえ、航空攻撃と砲撃のコンボがタイミング良く決まった場合の破壊力は凄まじいものがある。
敵側からのヘイトは非常に高く、見つかると大抵は真っ先に攻撃対象にされる。攻撃をしくじるとジリ貧になってしまう点も注意が必要。砲戦と航空戦の両方を行なわなければならないため、操作も通常の戦艦や空母と比較してさらに忙しくなりがちであり、総じて上級者向けの艦と言えよう。


歴史背景

伊勢型戦艦(いせがたせんかん)は、大日本帝国海軍の戦艦の艦級である。本級は扶桑型に引き続き建造された超弩級戦艦である。
同型艦は伊勢、日向の 2隻。
当初は扶桑型戦艦(扶桑、山城)の3番、4番艦として予定されていた。しかし、予算の関係で予定していた3番艦の起工が遅れ、しかも扶桑型に欠陥が見つかったため再設計された。

扶桑型の問題点で解消できた部分は多いとはいえ、まだまだ日本独自の技術よりはイギリス式から受け継いだ流用技術に依存するところが多く、当時の日本の建艦事情の問題点も窺える。
英国技術を日本流に昇華させ、日本独力の技術で建造された純正戦艦と呼ばれるようになるのは次の長門型戦艦まで待たなければならなかったとも言われる。

前級まで採用されていた国産の「宮原式ボイラー」は燃料消費が激しい欠点があったが、本級から採用された「ロ号艦本式ボイラー」は石炭・重油混焼水管缶であった。推進タービン機関は性能比較のため伊勢と日向では異なっており、伊勢では巡航用タービンを備えたブラウン・カーチス式直結タービン、一方の日向はパーソンズ式であった。姉妹艦ともに高速型タービン2基と低速型タービン2基の構成で、これにより出力は前級よりも5,000ps上昇した45,000psとなり、速力は0.5ノット増しの23ノットを発揮した。航続性能は石炭:4,600トンと重油:1,411トンを満載状態で14ノットで9,680海里と計算された。


コメント

  • 彗星の性能が良かったなら(50番が徹甲+ちゃんと”急降下”爆撃機なこと)天山と変えてくれて全然ok -- 2018-08-28 (火) 17:08:29
  • 伊勢の天山脆すぎて草。 -- 2018-08-28 (火) 17:09:17