グリムレインのアズワード創世記

Last-modified: 2009-01-09 (金) 12:38:12

むかしむかし、ずっとむかし。

世界が出来る前のことです。

ここには、青い大きなドラゴンが一匹いるだけでした。

ドラゴンのお腹には双子の赤ちゃんがいたのです。

生まれた赤ちゃんは、太陽と月に育ちました。

ある日太陽は、自分の髪を紡いで光を。その息で火というものを創ったのです。

月も負けじと、髪から闇を、息から風を創りました。

二人はけっこう仲が悪くて、よくけんかをしていましたので、

ドラゴンは、火を消す為に水を、風をとめるのに土を創ったのでした。

やがて光と火、闇と風、水と土から、星が生まれました。

太陽と月は相変わらずけんかをしていたので、
星はドラゴンの背中の上で暮らしました。

ドラゴンは呆れてしまって、毎日眠っておりました。

さて太陽と月は、ついに顔をあわせるのも嫌になってしまいました。

(グリムレインのアズワード創世記 太陽と月の誕生より)