ジェムドール

Last-modified: 2009-01-09 (金) 15:58:55

精霊石を使って作られた人工生命体。既存の生き物そっくりにも作る事が出来ます。
ジェムドールを作るには専門的な知識が必要であり、ジェムドールメイカーがこれらを作る事ができます。

また、ジェムドールに似たものでジェムパペットというものもあります。そちらはより人形やぬいぐるみっぽいものとなります。

材料と製作方法

《宝石》

精霊の結晶(精霊石)です。人形の大きさに応じて必要な大きさも決まります。その生き物の心臓の大きさです(心臓の部分に埋め込みます)。
 良質であれば有る程優秀な人形ができます。通常は一種類。
 禁呪を使えばそれ以上の石を合成できますが、違反行為です。バレれば免許取り消し& その他厳しい罰則。

《胚の実、竜の血》

 胚の実とは魔界の『オーロラの谷』に一本しか無い、虹色の木になる実です。オーロラの魔力を吸って成長します。オーロラの沢山見える日しかなりません。熟れれば落ちて腐ります。
 その前に収穫し、中の胚の部分を竜の血に浸して術者の魔力を加えながら育てます(どんな姿にするかは術者のイメージ次第です)。

 希望の姿になったら心臓部分に宝石を埋め込みます。これでできあがり。

人形と少年のお話

あるところに少年がいました
少年は孤独でした
みんな彼を嘲笑い罵り否定しました
彼が大事にしていた人形も壊されました

でも彼は負けませんでした
彼はココロに天使を住まわせていたからです
辛い事があると天使は撫でてくれました

でも天使なんてホントは居ないんです
でもココロの中に居るから誰にも壊されなくて済むんです

彼は少し成長してから
ある魔族と知り合いました
魔族は、「胚の実」というモノを
自分が思った通りの生き物の形に育てる事ができることを教えました。

「それは、動かすことはできないの?
歩いたり
喋ったり」
「いいや、無理さ。ただの人形だもの。
でもお前と同じように
命を与えたいと思った連中は随分居たようだが
誰も彼もそんなコトできなかったのさ」

彼は
天使を作ろうと思いました。

ココロの中に居るから誰にも壊されなくて済むけれど
決して触れることのできない天使を…

壊れるかもしれないけれど
触れあうことができるものにしようと
したのです。

誰もが無理だと言いました。
彼は時間が必要だと思いました。
長き命を得るために、危険をおかし、自らの守護精霊を抜き取り
かわりに虹をとりこんで、虹の民と同じからだになり
それから長い長い間
方法を探し、試行錯誤をくりかえしました。

そしてついに、
動く人形が出来上がりました。
それは天使そのものでした。

動く人形に興味を持った連中が
天使を狙いはじめました。

天使を失う事を恐れた彼は、
動く人形を作る方法を記したものを残して
天使とともにどこかへ去ってしまいました。

その書物には手紙が一枚ついていました。
そこへはこう書いてあります。

「人形の作り方などいくらでも教えてやる。

ただし天使を作りたいと言うのなら、ここに書いてある方法じゃ無理だ」