青い聖書

Last-modified: 2009-01-09 (金) 00:58:34

英雄リリィアスを崇める、アスセーナ教の経典。表紙は青い布に銀色の糸で刺繍がしてある。しおりの代わりに白い羽根を挟んでおく習慣がある。

-序章-

神在らざる神願う。

右手に蒼き癒し
左手に白き友愛

故に我在りと

混沌の奔流にひとすぢの導き
やがては聖なる河へとなると説く

ひとつぶの粒子
一滴の水玉(すいぎょく)
流れの導きの本筋は
梵であり我に在り

流れのたどり着くところは在る
坩堝か、海か、
数多の河の流れで聖なる流れを見つけよ

多くの水が惑わされれば河は氾濫し
導かれれば大河となり人々を潤すであろう

銀の十字の軌跡辿れ
聖霊の正しき導きのもとに

病める世に
浄化と癒しを

※この序文は、翻訳者のロベルト・ハーウィンの著作であると思われる。