お稲荷

Last-modified: 2017-12-17 (日) 16:39:20

キツネが油揚げが好きな理由


現代に於いてキツネが油揚げを好物とする、という共通認識があり創作の文化では既に当たり前となっている。
しかし、実際にキツネに油揚げを与えてもよっぽど空腹でない限りは食べないとのことだ。
(中には油物を好む個体がいるので、全く食べないというわけではない)
では何故、キツネが油揚げを好物とする話がついたのか。
これには諸説ある。

  • 油揚げの色がキツネと似ている
    単純に油揚げがキツネ色なので、という説。
  • 油揚げをキツネが盗むから
  • 昔話ではネズミの揚げ物が好物だったから説
    キツネはネズミの揚げ物の匂いを知るや否や火の中でも飛び込んでくる、という昔話の定説。
    それを殺生を禁じた仏教の導入でネズミ抜きの揚げ物に変えた説。
    一応、野生のキツネはウサギやネズミを食べるので上記の油物を好む例を考えるとあながち間違いではないのかもしれない。
    …少し調べたが、わざわざネズミを揚げる人物は見つからなかった。
  • 昔話でたまたま油揚げを食べた説
    尾を稲穂に例え、豊穣の神としてまつろうとした時に複数の食べ物を置いた中で油揚げを選んだ説。
  • 稲荷大神の由来がインドの荼枳尼天だからそこの設定から取った説
    荼枳尼天は天秤と赤ん坊を両手に持っていて、人間の頭を供え物とする、使いとしてジャッカルが居る。
    それが日本に移った際、使いをキツネに変え、殺生の無い油揚げとなった。
    その理由として、荼枳尼天から出る油から取った等さらに説が分かれるらしい。
    もしかしたら因果関係が逆かも。



ちなみに天かすがたぬきうどん等とされるのは単純に「種抜き」から来ていて深い意味はない。
※注意!
キツネは犬猫と同じように人間と同じものを食べてはいけないものが多くあります。
レーズンなんかはもってのほかだぞ!
(体の大きさによるものが多いので、人間と同じ身長のかやちゃには何を食べさせてもOK)