秋津洲

Last-modified: 2015-09-12 (土) 10:39:43

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No.245
kcimgc.jpg秋津洲(あきつしま)秋津洲型 1番艦 水上機母艦*1
艦船ステータス(初期値/最大値)
耐久32火力6 / 18
装甲9 / 25雷装0 / 0
回避32 / 57対空12 / 36
搭載2対潜0
速力低速索敵22 / 42
射程12 / --
最大消費量
燃料50弾薬10
艦載装備
112.7cm連装高角砲?
125mm連装機銃?
-装備不可
-装備不可
改造チャート
秋津洲秋津洲改?(Lv35)
図鑑説明
あたしが水上機母艦、秋津洲よ!
そう、大型飛行艇の運用支援や洋上補給のために建造された、飛行艇母艦。
え、迷彩が厚化粧? ホントに失礼かも。二式大艇ちゃんはあげないからね!

※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。

CV:小松未可子、イラストレーター:しずまよしのり (クリックするとセリフ一覧が開きます)
セリフCV:小松未可子、イラストレーター:しずまよしのり
入手/ログイン水上機母艦、秋津洲よ! この大艇ちゃんと一緒に覚えてよね!
母港/詳細閲覧この二式大艇ちゃん? あげないよ!
秋津洲、呼んだかも?
こらー! 提督、あまり余計なとこ触らないでほしいかも! 大艇ちゃん寝れないでしょう?
母港/詳細閲覧(2015梅雨限定)提督……梅雨はちょっといやですね。大艇ちゃんも困ってるかも。テルテル坊主つくろうかな
母港/詳細閲覧(2015盛夏限定)わーい、夏が来たかも! 提督、ほらほら早く水着に着替えて泳ぎに行きましょー。特別に大艇ちゃんにつかまってもいいよー
ケッコンカッコカリ(反転)提督、あたしのこと呼んだ? 大艇ちゃんならあげないよ? え、違う? こ、これは…うわぁ、綺麗~。すっごーい。で、なんでくれるの?
ケッコン後母港(反転)提督、何をぼんやりしてるの? 少し疲れちゃったかも? ふふ、そういう時はこの秋津洲流肩もみ術を! ~っ♪ ね、気持ちいいでしょ?
編成飛行艇母艦秋津洲、抜錨するかも!ぃじゃぁなかった、抜錨!
出撃飛行艇母艦秋津洲、抜錨するかも!ぃじゃぁなかった、抜錨!
今こそ、秋津洲流戦闘航海術実践の時。出撃するかも!
遠征選択時見つけたかもっ!
アイテム発見見つけたかもっ!
開戦敵艦隊、発見したかも! 艦隊、戦闘よーい!
航空戦開始時今こそ、秋津洲流戦闘航海術実践の時。出撃するかも!
夜戦開始や、夜戦ー!? あたしがー!? もー、こうなったら行くしかないかも!
攻撃敵艦隊、発見したかも! 艦隊、戦闘よーい!
攻撃力、あまりないかもなんだけど・・・
連撃/弾着観測射撃/夜戦攻撃厚化粧ですって!? 失礼かも!
小破きゃあー! 被弾!?
あたしの迷彩塗装、あんまり役に立ってないかもー!
中破/大破や、やられたかもー! だから攻撃は得意じゃないって言ったのにぃ!
勝利MVPえ、うえぇ~っ?! 私が一番なの? そんなことって、あるかな~? えぇ?!
旗艦大破きゃあー! 被弾!?
帰投作戦終了! 艦隊が帰投したかもです
補給補給、助かるかも! えへへ♪
改装/改修/改造おほおぉぉおぉおおお! いい装備♪ これは嬉しいかも。
提督、二式大艇ちゃんは外しちゃ駄目かも、だからね。
見つけたかもっ!
入渠(小破以下)ううぅ~、防御力はあまりないかも~。お風呂するかも~…
入渠(中破以上)やられたかもー。わたし、前線とか苦手かもー。後方支援とかならばっちりかも…
建造完了新しい艦娘が来たかもって? どんな子!? どんな子!?
戦績表示情報見るの? それは大切かも。 はい! どうぞ
轟沈(反転)あたし、沈むのね…大艇ちゃん…バイ、ばい…きっと、未来は…
時報(0時)
(6時)
(12時)
(18時)
放置時やっぱこの迷彩派手かな・・・。ううん、そんなことないよね。ね、大艇ちゃん、そうよね。
そうだよね、大艇ちゃんもそう思うよね。あ、提督!次のお仕事?

ゲームにおいて

  • 2015年4月28日のアップデートで新規に実装。春イベント2015:期間限定海域【発令!第十一号作戦】?のE6をクリアすると入手できた。
    • 新規に実装と言っても通常海域でのドロップや建造では入手不可のため、通常は新規/追加入手の手段が無い。
  • 千歳千代田?とは分類が同じだけで、全く異なる性格の艦である。
  • 本人の『戦闘は苦手』という台詞の通り、戦闘能力はやや低め。だが装備編成次第では活路もある。
    • 下の史実の項に詳しいが、本来は泊地で二式大艇の修理・整備をしていた船であり、二式大艇の発艦はおろか二式大艇を搭載したまま航行すらしていない(できない)
      つまり、そもそも戦闘艦艇ではないのだ。戦闘が苦手なのは当たり前である。
    • 史実の二式大艇?は当時としてはオーパーツレベルで防御力も攻撃力も高い大型飛行艇だったのだが、
      「艦これ」では航空機の防御力という概念が存在せず、またステータスも爆装・雷装・対空全てがゼロ。
      唯一高い索敵も他の各種索敵機・観測機で十分代用可能と、凡庸な性能である。
      二式大艇の運用が存在理由でありアイデンティティである秋津洲も、必然的に活躍場所が非常に限られた艦娘となってしまっている。
    • まあ、仮に雷装や爆装が付いたところで搭載機数が1しか無い秋津洲では即全滅して棒立ちになってしまうため、使い所がますます狭まるだけ。
      つくづく「艦これ」のシステムと相性の悪い艦娘である。
    • 6-3も15夏E5も他艦娘でもルート固定出来る。
    • 艦これにおける二式大艇は2015春を突破出来た自慢用アイテム、実際の使用体感で厳しく言えば倉庫の肥やしでしかない。実際、艦これでは瑞雲でも積んでた方がマシなのだ。
    • 二式大艇は零式水上観測機と違い対潜攻撃が可能、かつ瑞雲のように航空戦に参加しないので搭載スロットが1機の秋津洲でも全滅することはほぼない。対潜シナジーを有効に活用するために重要な装備である。
    • 本来大型飛行艇のサポートが主任務となる艦だが、その大型飛行艇の役割が現状見当たらないため、性質的には潜水母艦のままの大鯨に近い特殊な艦種である。
      • 二式大艇を航空戦に参加させると触接発生率が大幅に上がることが判明している。
      • また6-3や15夏イベントE-5に存在する資源探索マスで、大成功の確率が上がる。

  • 上記の通り、使い所の非常に限られた艦娘である。
  • 一応、1-5の軽空母枠としての運用が可能。彩雲によるT字不利回避は捨てることになる一方、秋津洲は中破しても対潜攻撃が可能なのが特徴。
    • 彩雲搭載不可・中破攻撃可の点で競合するのは航巡(とあきつ丸)。
      • メリットは、強力かつ(カ号に比べて)比較的入手が容易な三式水中探信儀?三式爆雷投射機?が装備可能なこと。
        カ号は航空戦艦に優先して積まれるため、航巡の分まで用意するにはかなりの数のあきつ丸を大型建造なりイベント掘りなりで揃える必要がある。
      • デメリットは言わずもがなその脆さ。並の駆逐艦以下の装甲と扶桑型戦艦並の回避しか持たないので、大破連発に挫けぬ心が必要である。
        具体的には、ちとちよ改二や隼鷹改二ではクリティカルでも中破しない1-5道中の梯形eliteカ級の攻撃で、クリティカル無しで中破しうる脆さ。
        航巡とは比べるべくもない。
      • 1-5ではダメージソースは軽巡と駆逐、航空戦艦で十分なため、軽空母枠にはどちらかと言うと
        対潜攻撃力より大破しないことによるルート固定役の全う(と彩雲によるT字不利回避)が求められる。(もちろん対潜攻撃力を持っていればなおベターであるが)
        その点で秋津洲は不利である。
      • 1-5は羅針盤の都合上4隻しか艦隊に組み込めないため、手数が重要になる。特にボス戦の開幕雷撃で軽巡駆逐が大破したりするとS勝利を得るためには秋津洲の対潜能力も重要である。
    • 気になる対潜能力は、瑞雲ガン積み航巡<晴嵐+三式セット秋津洲<カ号満載航巡 と、何とも微妙な立ち位置である。
      カ号が足りないなら起用もワンチャン無くはない、かも。
      ただし、8/10に実装された航空機熟練度により瑞雲は対潜攻撃力も強化されるため、(どの程度上昇するか検証次第だが)瑞雲装備の航巡に対する秋津洲の優位性は揺らいでいる。
    • 秋津洲に比べ航巡は燃費がかなり悪いが、大破しやすさ(=撤退による艦隊全体分の燃料弾薬丸損しやすさ)を考慮すれば一概に秋津洲の方が燃費が良いとは言えない。
    • 回避能力に関しては秋津洲は軽空母改と同等かそれ以上あり、実際にはそこまで大破することはない。開幕のクリティカルによっては航巡や航戦でも大破の可能性があるため実際には差はないと思われる。
  • 初期の重巡など救済策が施されたケースは一応過去にはあるので、『もしかしたら…』と思うのであれば育成する価値はある。裏切られる可能性も十分あるが。
  • アーケードや艦これ改において「索敵」の存在意義が見直されれば二式大艇ちゃんの素晴らしさを再現出来るかも……。出ない可能性も十分あるが。
    • 2015年夏イベE-5では秋津洲と駆逐艦1隻を加えることでルート固定要員となった。期間限定だがようやく役割ができたかも。航巡と駆逐2隻でも固定できるのは内緒
  • ちなみに「かも」が口癖なのは同イベントで実装された高波?も同様かも。
    同一イベントで同一口癖艦が実装されるのは初かも。
  • 秋月?天津風?島風照月?らと同じく自身の装備?に「大艇ちゃん」と愛称を付けている。なお、兵装に愛称をつける艦娘は全てしずま艦。晴嵐さんたちは友達だもーん
    ちょっとわかりにくいが、ノーズアートのようなお顔が側面にある。
    実機の前部搭乗用ドアを右目にアレンジ、口と左目は加筆によるオリジナルである。
    中破するとわかりやすい、そして萎びる。???「飛べない豚は只の豚だ。」(╹‿ ╹. )「!?」
    • 変形するかも?*2
    • 2015年8月現在まで提督と二式大艇以外の艦娘と親しくする姿は一切見せてない。
    • 時報や母港ボイス等で頻繁に言及する割に初期装備では持ってこないイマジナリーフレンド?
      2015年春イベントの拡張作戦を丙で突破した人は、改造まで奇妙な時間を過ごすことになる。
    • また、立ち絵で確認できない右舷に弾薬庫があり、白系の色で塗られた魚雷らしき物を携行している。
      実艦は補給用に九一式航空魚雷を最大36本携行しているので、ソレと思われる。
      • 秋津洲単艦には雷撃能力はない。実艦が装備した記録もない。
      • 帝国海軍では黒色が実弾(駛走中を見られると避けられてしまうので隠蔽色を使う)、
        赤色が演習弾(炸薬を入れずに敵役に向けて発射し、演習後回収する)、
        白系は記録が無いが、甲板上での炎天による機器と炸薬の劣化を防ぐ意味で航空魚雷は天面側に明色を使い、下面は機体底面色に近い色に塗りつぶすことがある。
      • 今のところ二式大艇の雷撃能力は封印されている。つまり更新フラグか?
  • なお、艦これでは単に「あきつ」といえば基本あきつ丸を指すため、混同しないように注意が必要である。

運用面

  • 千歳型とは全く異なるため、これらの特徴を理解した運用が求められる。
    「×/○」の表記は改造前は不可、改造後は可能であることを示す。
    装備\艦級秋津洲
    水上機母艦
    千歳型
    水上機母艦
    甲標的 甲?×
    大発動艇?×
    対地装備?×/○
    大型飛行艇?×
    水上偵察機
    水上爆撃機
    小口径主砲
    副砲
    魚雷×
    大型ソナー?
    ソナー×/○×
    爆雷
    熟練艦載機整備員?×/○×
    雷撃戦不参加参加
    速度低速高速
  • 大発動艇?甲標的 甲?を搭載できない。
  • 雷装値がなく、雷撃戦に参加できない。魚雷自体も装備不能。
  • 改造後はソナーが装備可能で、他の水上機母艦にはできない対潜シナジーが可能。
  • 大型飛行艇を唯一搭載可能。
    • 同時実装の二式大艇?については普通に使う分には水上偵察機相当で、触接が可能。
      • 大艇による触接はその発動確率が著しく向上する事が確認されている、空母の補助として連れていくのは十分あり。
      • スロットの都合で、秋津洲により安定触接の威力を得ると艦載機の物量による威力が減る。そのため空母は多いほうが能力は活かしやすい。
      • 触接後の弾着観測射撃は行えず、二式大艇+主砲×2、または二式大艇+主砲+副砲の組み合わせ共に確認されていない。
      • なお二式大艇以外の水上機なら弾着観測射撃も可能である。状況によって積み分けるべし。
    • 水上艦への攻撃能力はなく、航空戦も発動できない。
    • 単体での対潜攻撃能力を持っており、カ号観測機?三式指揮連絡機(対潜)?と似ているが、二式大艇?のみで発動できる。爆装のない試製晴嵐?ぐらいに思っておけば良い。
      併せ、持ってくるのは改装後となる。事前に二式大艇?を入手をしていないなら、瑞雲などの水上爆撃機を代用すると良い。
      なお、水上機母艦は対潜攻撃に艦載機を使う艦種なのでソナーや爆雷だけでは対潜攻撃出来ない点には注意。
      また、対潜攻撃目的で水上爆撃機系を搭載していると、スロット1が災いし航空戦で撃ち落とされ対潜攻撃ができなくなって置物化することもある。1-5のような潜水艦オンリーマップはともかく、演習等で通常艦艇混じりの敵相手に対潜要員として使う場合は、対潜能力が下がっても二式大艇を選択するのが安全だろう。
  • 基本的な武装は互換する。
    • 特殊な物を除けば、千歳型水母と同じ武装と水上機全般を扱える。ドラム缶(輸送用)も積める。
    • 水上機の搭載機数が少ないため、単艦では開幕の索敵すら覚束ない。航空機運用には別途僚艦の補助を考慮しよう。
  • 水母だが、低速
    • よって5-4北ルート周回によるレベリング時は渦潮を覚悟しないといけないので注意。
  • 燃料・弾薬消費は5010。5500t型軽巡よりも小柄なはずなのに、燃料消費はその倍に当たり、なんと排水量10000t超えの明石と同値。
    自身が使う重油だけでなく、飛行艇に補給する航空ガソリンまで計上されているのだろうか?
    明石と同じく弾薬消費は控えめだが、現状、燃料を消費せず弾薬のみ消費する遠征が無いため、遠征要員としても難があるか。
    • 水上機母艦枠のある遠征、「水上機基地建設」ならば燃料・弾薬ともに80%消費するため、千歳甲千代田甲?だと燃料28+弾薬36の消費(35と45の8割)となるのに対して燃料40+弾薬8の消費で済む。
      燃料・弾薬の合計ではかろうじて資源を節約した計算(64対48)になる。差し引きで資源が16浮くのだ。ただし改造すると燃料48+弾薬12の計60へと消費が上がり、節約量は微差の-4。
    • 消費量のバランスから、燃料に余裕があって弾薬が足りない司令部だと有用性が増す。
    • 千歳型を2隻も拘束し、長時間遠征である水上機基地建設を出しながら千歳型で戦闘したい……という時は秋津洲に代行してもらう、という役回りは与えられるかも?
    • なお、獲得資材を5%増やしてくれる大発動艇?は一回の遠征につき4スロットまで効果があり、千歳型1隻では3スロットが上限。大成功させた水上機基地建設の場合、大発一つにつき燃料36、鉄鋼15、ボーキ15の計66の利益が加わるため、秋津洲で節約するよりも2隻目の千歳型に大発を積んだ方が見返りが高くなる。*3大発の所持数と相談して決めよう。
  • 火力も低く雷装もないため、キラ付けにも苦労するかもしれない。
    • 1スロット1機とはいえ、対潜攻撃を行う水上機を搭載できるのがせめてもの救いか。爆雷も装備でき、水上機と合わせればある程度の対潜威力を出せる。
  • 現状最も有効に使えるのは、2-2のボスマスへの到達率を上げる羅針盤操作で『南西諸島海域の制海権を握れ』任務を遂行する事だろうか。
    • 何より搭載数が1スロットにつき1機なので、水爆を積んで撃墜されてもボーキサイト消費が少なく、ヲ級と出くわさない限り制空権を確保してくれる。
      同じく搭載数の少ない潜水空母と似た使い方であり、3-2-1レベリングや演習の随伴艦にも良いだろう。
      残り2スロは夜戦補助の探照灯・照明弾(または夜偵)か、少しでも生存率を上げる缶・タービンあたりが無難か。
  • レベリングにはやはり演習旗艦が一番手っ取り早い。Lv35と少し長いが1ヶ月足らずで達成できるだろう。
    • 艦隊司令部施設が積める為、資源が許せば連合艦隊マップでの掘りを兼ねた旗艦レベリングも一考。

小ネタ

年表
194010.29川崎重工神戸にて起工
19417.25進水
19424.29竣工、水上機母艦に類別
8.7ガダルカナル方面に進出
8.8三川軍一中将が指揮する第八艦隊と遭遇し、情報交換
8.16ショートランド方面に進出
19433.12マキン入港。八〇二空所属飛行艇の母艦として従事
6.6イミエジ出港、八〇二空の損傷飛行艇を輸送
7.6ケ号作戦支援のため幌筵島柏原湾に入港
19442.17トラック島空襲、損傷を受ける
8.2呉で工作艦設備を付与
9.24コロン湾にて艦上機の攻撃により戦没
11.10除籍
  • 秋津洲型水上機母艦の1番艦。
    秋津州(あきつしま)とは、あきつ丸の項で述べられているように日本の雅称のひとつ。島としては本州の意味になる。本艦は日本の海軍籍としては二代目。
  • 実質は飛行艇母艦*4であり、艦これでの役割もそうなっている。……その割に艦種アイコンは”水母”。どっちなのか。
    • もっとも、艦種としての飛行艇母艦は水上機母艦の中の狭義でしか無いので、書類等では水上機母艦で記されていた。おそらくこれが元にされていると思われる。
      ちなみに水上機と飛行艇と違いは、水上に降りた時、浮力をフロートで得るか胴体で得るかの違い。
  • 千歳型とは全く別の性格を持った艦である。
    • 千歳型が単発の小型水上機をカタパルトで撃ち出す、「航空母艦の仲間」であったのに対し、秋津洲はエンジンが4基で10人も乗れる「二式大艇?」をはじめとする大型飛行艇をクレーンで吊り上げて甲板上で整備や補給を行うという、潜水母艦の大鯨や工作艦の明石に近い性格の艦であった。
      • 二式大艇がクレーンに吊り下げられている写真は秋津洲の英語版Wikipediaに掲載されている。
      • その特徴的な艦尾のクレーンは、全備状態の二式大艇に対応するため吊り上げ能力がなんと35トン
        12.7cm連装砲?の砲室だけなら*5持ち上げられるし、チハたんこと九七式中戦車は2輌まとめて余裕である。明石のクレーンで一番大型のものでも23トン、といえばその凄さが分かっていただけるだろう。
        なお、クレーン支柱は高さを利用して無線アンテナを兼ねていた。
    • そもそも大型飛行艇を搭載して動き回わるようなことはせず(できず)、基本的には泊地での飛行艇整備のための移動整備工場といっていい。
      二式大艇を搭載した姿の模型を見ると分かるが、船に比べれば軽い32トンとはいえ巨大な大艇を載せたまま無理に航行すれば、風に煽られたり高波ちゃんに大艇をさらわれる事は想像に難くない。二式大艇ちゃんはあげないからね!いや、今のところ貴女しか装備できないんですが
      というか泊地での引き揚げ整備が前提であり、飛行艇を艦載したままの航行は全く考慮されてないため、この状態での航行は不可能だったとの資料もある。
    • 当然、カタパルトなんて備えておらず、艦から直接飛行艇を飛ばすことはできない。整備が終わったらまたクレーンで吊り上げて海面に降ろす。要するに固有の搭載機はなく、運用もできない。
      • じゃあ、どうやって二式大艇を戦場まで運んでいたのかというと、そもそも運ぶのではなく、長い航続距離を活かして二式大艇が自力で飛んで行ったのである。
  • 広く平たい甲板、飛行艇整備用の機材や工具、そして大型機を吊り上げられるパワフルなクレーンを備えているとあって、戦争後期には輸送艦や工作艦として、さらには沿岸の基地設営を手伝うクレーン船として活動することもあった。意外と多芸な艦だったのだ。明石「…強力な助手が着任したと聞いて…」
    • 艦の大きさも全長:114.8m、基準排水量:4,650tと駆逐艦以上香取?型練巡未満であり、空母改装を前提とした彼女たちよりも小柄であった(千歳型は全長192.5m、基準排水量:11,023t)。
    • 武装は、この手の艦艇ではもはや定番の感がある12.7cm連装高角砲?25mm連装機銃?を各2基。これまた言うまでもなく自衛用である。他に、補給用の航空燃料や各種爆弾、魚雷、航空機銃用の機銃弾を搭載していた。
    • 「母艦」を名乗るだけあって航空隊員が休むための部屋も備えている。艦のサイズからして、大鯨のものほど豪華だったかは怪しいところであるが……。
  • 日本語では母艦という字面も(航空母艦や回天母艦のように)「輸送・出撃拠点を構成する艦」と、「潜水母艦」のように「補給を主用とする艦」の両者を指す曖昧さがある。英語での水上機母艦は「Seaplane carrier(搭載艦)」と「Seaplane tender(補給艦)」の区別が可能で、飛行艇を搭載しない秋津洲は「tender」に近いのである。
    ただし、艦これの図鑑では千歳型も秋津洲も「carrier」表記で統一されている。とはいえ日本語で「水上機母艦」に秋津洲が分類されること自体は先述の通りおかしくない。
    • 余談だが、空母にも似たような曖昧さがある。艦これでは正規空母・軽空母・装甲空母と分かれているが、実際は航空母艦でまとめられており、書類等では〇〇型航空母艦と記されている。その中に正規空母・改装空母・特設空母と細かく分類されていた。この辺りは雑学?の「正規空母」の項を参照されたし。
    • 米国でも飛行艇母艦は水上機母艦と同じ「AV」が割当てられていた。もっとも運用していたPBYカタリナ飛行艇は比較的小型である。
    • その他、同盟国ドイツにもブッサート級飛行艇母艦が存在する。こちらは秋津洲と違い飛行艇を最大3機搭載可能、カタパルトでの発艦も可能というバケモノ地味た船である(回収はクレーン)。乗せてる飛行艇は二式大艇より少し小さいものの三発機のDo24やBV138である。
  • 有名な公試中の写真では盛大に波を蹴立てている……ように見えるがこれは速力を欺瞞するための迷彩である。
    第1次ソロモン海戦でツラギ方面に派遣された後、鳥海座乗の第八艦隊大西参謀長からこの偽艦首波とストライプを「厚化粧みたいにゴテゴテと塗ってきたな」と評されたのが図鑑ボイスの由来。
    これに発案者である黛艦長は「攻撃力がないから、昆虫のように保護色にしたんですよ」と返している。黛艦長は他にも、航空攻撃や潜水艦からの雷撃を避けるために奇抜な方法を実践している。
  • 「秋津洲流戦闘航海術」のうちの一つは、ミッドウェー海戦後のラバウルにて、連日のように空襲があり、航海士小沢孝少尉がB17の爆撃の癖を掴み、黛艦長に報告し、黛艦長が副長椋田実中佐、航海長檜野忠一大尉、運用長北川次郎大尉らの意見を聞き、生み出された独創的な爆撃回避法であった。*6
    これは、両舷の錨を右舷側に寄せて長く伸ばした状態で停泊し、あるタイミングで前進一杯(機関の非常最大出力)を号令すると、さながらバウ・スラスター(サイド・スラスター)のように急速に右舷側に移動し爆撃を回避するものであった。
    始動が早く、速力変更の即応性が高いディーゼル推進艦ならではの芸当である。
    • 余談だが、某宇宙戦艦が錨を使い回避等をしていたり、某潜水艦がサイド・スラスターを使い秋津洲と似たようなことをしている。
      さらには米帝の某戦艦も異星船からの攻撃を錨を使って回避している*7
  • もう一つの「秋津洲流戦闘航海術」は、陸地近くを通ることによって、潜水艦の襲撃を回避するものであった。ソロモン海では、島と島の間を進む時、通常は中央の航路を通るが、それに対してできるだけ片側の島に近いところを通ることをしていた。*8
    言うなればせりあ丸航海術。
    潜水艦が持つ最大のアドバンテージである「潜って隠れる」という戦法を封殺したわけだ。しかし、言うまでもなく秋津洲自身が座礁する危険がある、綱渡り的な手でもあった。*9
  • 秋津洲艦長の黛治夫大佐は、他にも三式弾の開発に携わったり、大和の副長と砲術長を務めた際には大和型戦艦の水中防御が不足していると指摘して艦首区画の隔壁補強や浮力材の充填などの改善策を上申*10するなど、アイデアマンぶりを随所で発揮している。提督よ、戦闘は兵站や準備こそが大事なのじゃぞ?
    また重巡利根?の艦長として参戦したレイテ沖海戦では、空襲で損傷した武蔵?に「艦首浮力の保持に努められよ」と進言*11、サマール沖では他の重巡が次々に脱落する中で奮戦、利根を生還させている。
    その一方で、自身の調査分析から「制空権下における日本海軍の砲撃命中率は米海軍の三倍」*12として、空母による真珠湾攻撃ではなく水上部隊による艦隊決戦で米艦隊を撃滅すべきだったと戦後主張したり、三式弾について誇張気味な評価をしたり、利根艦長時の捕虜虐殺事件への関与から戦犯として処罰されるなど、負の側面も少なからずある人物であった。
    良くも悪くも艦隊勤務一本な「両舷直」気質の士官であったといえる。
  • なお、「秋津洲流戦航海術」という言い方が一般に広まっており、艦娘の秋津洲本人もそのように言っているが、黛艦長は「秋津洲流戦航海術」と言っていたようである。
  • 他に艦娘として実装済みの艦艇との縁としては、陽炎?に燃料の補給をしたことがある。まさか補給用タンクの航空燃料ではないだろうし、自分用の燃料タンクから「おすそ分け」をしたのだろうか。
    ちなみに秋津洲はディーゼル機関のため、足は遅いが航続距離は長く、ちゃんと護衛してもらえれば少しだけ分けるぐらいなら足並みは揃えられる。また、大型艦艇から小型艦艇への給油は日常的に行われており、珍しくもない。
    戦艦達が給油艦とか陰口を叩かれる所以である。 しかしながらこの二隻、積める重油の量は大して変わらない。
    • なお、千歳?水上機母艦は高速給油艦でもあるため、正規の給油設備を備えており、下駄履き運用と併せて本来業務である。「給油はいかが?」
  • 直接の縁ではないが、二式大艇の支援を行った艦としては伊19もいる。
    その飛行ルート上で待ち受け、洋上で会合して給油を行ったのである。詳しくは彼女のページで。

 

  • 最期はフィリピンのコロン湾にて、米空母艦載機の攻撃を受け沈没した。
    • 比較的浅い場所のため、現在は伊良湖等とともにダイビングスポットとなっており、海底に沈む船体を観察することができる。
      • ダイバーが撮影した映像があるので、興味のある方は是非。(こちら)
  • また、海上自衛隊舞鶴地方総監部内にある「海軍記念館」では、彼女の遺品である軍艦旗が玄関に展示されており、見ることができる。
  • 先代となる初代「秋津州」は、初めて日本国内のみで一貫建造された近代巡洋艦(防護巡洋艦)の純国産艦第1号。
    扶桑(日本初の国産超弩級戦艦)、大和(いわずと知れた超戦艦)ほどではないにしても、当時の日本が先代・秋津州にかけた期待の程がうかがい知れる。
  • 戦後、2013年に竣工した海上保安庁の大型ヘリコプター搭載型巡視船(PLH-32)が「あきつしま」を継承した。
    同型のネームシップ「しきしま」(PLH-31)とともに、最近まで世界最大の巡視船だった。*13
    「あきつしま」「しきしま」ともに日本の雅称であり、この船級が背負っているものの大きさは下記も含めお察し。
    • 2015年4月に行われた、天皇皇后両陛下のパラオご訪問の際には、「あきつしま」が両陛下の御宿泊船に抜擢された。
      パラオの空港は大型旅客機の離発着ができる滑走路の距離が足りておらず、日本国の政府専用機が離発着できない問題があったため。
      また、激戦の舞台となったペリリュー島への訪問時の移動手段が課題でもあった。
      その結果、正式ではないがヘリコプターを搭載・運用できるあきつしまが1940年以降途絶えていた「御召艦(船)」の大役を賜ることとなった。
      …が、実用一辺倒の武骨な船、罷り間違っても貴賓用ではない。頑健な海上保安官仕様の所、両陛下の御為、大急ぎでバリアフリー改修を経て任務に就くこととなった。
    • 本級の本来のお仕事は携行重火器武装をしたテロリストから護衛対象(プルトニウム)を護りきることだった。*14
      護衛失敗は将来の大量虐殺に直結するため、警察機関が持つには分不相応な仕様を与えられた、軍用規格品と国家機密の塊である。
      言うなれば、大砲が無い重巡洋艦である。姉の「しきしま」の時に白くするか、灰色にして代目継がすか、国会内外でいろいろ揉め、結局白くなった。*15
      結局プルトニウム輸送護衛は姉のしきしまが就役直後に1度行ったきり。*16とはいえこの大型の船体は海賊対策で東南アジアに派遣する等の勝手が良かったようで、2番船のあきつしまが作られた。大型の船体に大型のヘリを2基搭載するなど救難能力も高い。
      姉のしきしまが海自と同型の対空電探を持っているのに対し、あきつしまは持っていないなど、いろいろオミットされてしまった代わりに額面30億円ほど安く付いた???「姉より優れた妹など存在しねぇ!」
      なお、姉の時のすったもんだと異なり、当時の国交相肝煎りなので、純血真っ白の海上保安官である。バブル明けで20年間審議が腫れ物で予算付かなかったとか言わない。
    • 大型の飛行艇を背負う軍艦秋津洲に対し、巡視船あきつしまは中型ヘリ2基を搭載する。相変わらず空と縁が強い。
    • 海自のヘリ空母搭載護衛艦の「ひゅうが」「いせ」「いずも」と同郷のJMU(元IHIMU)横浜磯子工場である。
      ポンツーンとなった未成空母天城型1番艦天城*17もいる。
  • 「千早」という名前の妹が計画されていたが、未成に終わっている。日本の海軍籍としては三代目。たぶん実装されない娘なので以下簡単に紹介。
    • 初代「千早号」明治前期の輸送船。
    • 二代目「千早」明治後期の通報艦。
    • 四代目・五代目「ちはや」戦後に潜水艦救難艦を二代にわたり襲名。
      五代目が現役。同僚に潜水艦救難艦の四代目「ちよだ」が居る。*18

この艦娘についてのコメント

過去ログ

*1 ゲーム中での表記による。
*2 絵師のジョーク。なお、反対側に顔は無いとのこと。
*3 厳密には2隻目の水母が千歳型(大発1スロット搭載)であれば、燃料+8、弾薬-36、鉄鋼+15、ボーキ+15の収支が生じ、秋津洲であれば燃料-40、弾薬-8(改造後なら燃料-48、弾薬-12)の消費が生じる。単純計算の差し引きでは2隻目を千歳型にした方が50or62多く稼げる。
*4 「飛空艇」ではない
*5 つまり連装砲ちゃんの頭のみ。胴体ごとはさすがに無理
*6 出典元 『光人社 ライオン艦長黛治夫 ある型破り指揮官の生涯 生出寿著』P44
*7 もっとも劇中のように高速航行中に錨を落として回頭するのは演出上のフィクションであり、実際にやっても運動エネルギーが大きすぎて錨が海底に刺さらず、海底に錨を引きずるだけ(走錨)である
*8 出典元 『光人社 ライオン艦長黛治夫 ある型破り指揮官の生涯 生出寿著』P47
*9 実際、潜水艦警戒航行のため陸に寄り過ぎ、暗礁に乗り上げて沈んだ青函連絡船がある
*10 工期が延びることを理由に却下された。
*11 結果的に、大和型に対する黛の懸念は的中してしまったことになる。黛は過去の戦訓の研究に熱心な人物で、第一次大戦で損傷したドイツ戦艦が浮力を保持して帰還した事例を重視していた。
*12 現在ではこれが事実であったことが小室直樹らの研究により論証されている。
*13 まだ就役前だが、中華人民共和国海警局(日本の海保に相当する沿岸警備隊)所属の「海警2901級」(2014年末進水)が1万トン級で世界最大級の巡視船となる見込み。余談だが、伊400型が持っていた「世界最大の通常動力型潜水艦」の称号も人民共和国海軍の潜水艦が奪取している。大艦巨砲主義の再来か
*14 「しきしま」が護衛した対象は高速増殖炉「もんじゅ」(プルトニウムを燃料とし、核分裂反応により運転で使用した以上のプルトニウムを生成する原子炉)の交換燃料用濃縮プルトニウムで、濃縮度が高く核爆弾転用可能なこと、プルトニウム輸送船が非武装であることから護衛艦船による警護の必要性が生じた。
*15 ようはプルトニウム輸送護衛任務を海自にやらせるか、海保にやらせるか、である。米国の協力を得られたこともあり、海保がやることに決定され「しきしま」が建造されることとなった。
*16 英仏からのプルトニウム輸送はその後も何度か行われたが、これらは一般的な原発用のウラン・プルトニウム混合燃料(MOX燃料)で濃縮度が低く核爆弾に使うには再処理が必要などテロリストに奪取される危険性が少なく、また武装輸送船(30mm機関砲×3)での輸送となったため、「しきしま」の出番は無かった。
*17 雲龍型の_(:3」∠)_ ?ではなく、赤城のお姉さんの方。現在の名前は「10-11号バース」さん。
*18 なお「千早」は代によって、雅称由来の場合と、千早城由来の場合があるので注意。この辺の事情も千代田と同じ