目次
概要
用語としての「パートナー」
- partner。
パート(part)は「部」と言う意味であり、パート1、パート2…と言った具合に使われる。
よってパートナーを直訳すると「一員。一部を構成する者」といった意味になる。
現実においては共同で生活・仕事を行う対象を指す言葉として使われ、
具体的には(二人組の)相棒・相方。あるいは配偶者を表す。- 広義においてはアシスタントや仲間、
正規雇用社員から見たら非正規雇用社員の事を示したりもする。 - パートナーの規模が大きくなると団体を意味するパーティー(party)になる。
- 広義においてはアシスタントや仲間、
モンハン世界における「パートナー」
- パートナー関係と呼べるモンスター同士には以下の特徴を二つ以上満たしている場合が多い。
- 代表的なのが火竜リオレウスと雌火竜リオレイアのパートナー関係。
生態的にも密接に関わりあう関係であり、戦闘でも相方の怒りに反応して相方が駆けつけるなど、
世界観の設定とゲームの設定の両面でその密接な関係が表現されている。
- 雌雄関係でなくともパートナー関係にあるモンスターは存在し、
風漂竜レイギエナとその特殊個体である凍て刺すレイギエナのペアがそれに当たる。
両者がどのような関係性のもとパートナー同然の行動をとるのかは明らかになっていないが、
行動を見るにどうやら特殊個体が通常個体を従えるタイプのパートナー関係であるらしい。
- MHW:Iでは、パートナー関係にあるモンスター同士はお互いを攻撃し合わないのは勿論、
互いの攻撃でダメージを受けることがなくなった。
具体的に説明すると、滑空したリオレウスがリオレイアに接触しても当たり判定が発生せず、
逆にリオレイアの放ったブレスはリオレウスを素通りして着弾する。
今まではお互いに攻撃しないものの、互いの攻撃の巻き添えを狙うことは可能で、
空中にいてもパートナーの攻撃で叩き落されるという事も珍しくはなかったのだが、
この調整によりパートナー関係にあるモンスターが合流された場合の脅威度が大きく増した。- 特にMHW以降はモンスター同士の縄張り争いや同士討ちを上手く利用して狩りを進める、
まさに「あるものは全て使う」狩猟によって難易度を緩和できる機会が豊富に存在するのだが、
パートナー関係にあるモンスターは互いに威嚇もしなければ同士討ちもしないため、
他のモンスターが合流した場合より遥かに旨味が少ない。 - MHR(:S)においてもこのシステムは少なからず継承されており、
本作唯一の共闘パートナーとなるリオス夫婦は互いの攻撃で一切操竜待機状態にならない。
……が、操竜してしまえばこっちのものであり、容赦ないダメージをお見舞いできる。
まさに外道
- 特にMHW以降はモンスター同士の縄張り争いや同士討ちを上手く利用して狩りを進める、
- こうしたパートナー関係を持った種は派生作品オリジナルモンスターにもまま見られ、
遺伝子発現の異なる同種であるゴウガルフ、
詳細不明ながらライバル関係とされるアルガノス&ゴルガノスといったより特殊なケースが存在する。
一方、アビオルグのように(剛種以降は)ペアとなって現れる機会が多いモンスターであるが、
相方の居るエリアへ優先して移動する思考やこれといった連携技は存在せず協力関係とは言い難いケースもある。- ちなみにMHFではパートナーというズバリそのまんなな契約が存在していた。
こちらはモンスター同士の関係ではなくハンターにとってのオトモシステムである
が、人によってはそういう意味のパートナーになりそうな内容でもあったり。
- ちなみにMHFではパートナーというズバリそのまんなな契約が存在していた。
パートナー関係の一例
明確なパートナー関係が示唆されているタイプ
リオレウス / リオレイア
- やはりモンスターハンターを代表する雌雄関係かつパートナー関係にあるモンスター。
通常種同士のみならず、亜種同士、希少種同士、二つ名同士、ヌシ同士のいずれにおいてもパートナーが成立している。
通常種は頻繁にお互いを他エリアから呼び寄せ、夫婦で協力して敵を排除しようとする。
夫婦仲はかなり強く、同エリアのパートナーを転ばせたりすると怒る。
また、MHW:Iでとうとう希少種が合体技を習得しており、
2体が同時にブレスをすることでブレスが混ざり合い、視界を覆い尽くすほどの大爆発を発生させる。
- 当然ながら互いに敵対し攻撃を仕掛けることはないが、通常種・亜種同士では敵対し攻撃を仕掛ける*1。
そのためあくまでも同じ種族同士でしかパートナー関係が成り立っていない。
これは、種族が亜種より近い「通常種と二つ名」や「通常種とヌシ」でも同じことが言える。
- また通常種でしか見られないが、片方が巣で寝ていると近くで滞空し見張りを行うという行動が見られる。
これはリオレウス、リオレイアが両方登場する古代樹の森でしか見られない。
テオ・テスカトル / ナナ・テスカトリ
- 古龍であるテオ・テスカトル、ナナ・テスカトリも雌雄の関係にある。
が、同時に出てくることはなく、ナナ・テスカトリはソロ限定、
モーションもそんなに違いはなく、雌雄の関係というのは世界観上の設定であり、
プレイヤーからはただの色違いでの認識でしかなった。
- しかしMHWorldでは一変し、ナナ・テスカトリが10年ぶりに復活し更にモーションが一新された。
テオ・テスカトルは爆破属性と火属性、ナナ・テスカトリは特化した火属性のみを扱うという、
完全に差別化されたうえにナナ・テスカトリはソロ限定という仕様が撤廃。
加えてテオ・テスカトルと同時に出てくるようになった。
もちろん二頭クエストも登場しており世界観上での雌雄関係ではなく、
ゲーム上でも雌雄関係かつパートナー関係として確立したのである。
更にそれだけでは物足りず完全なる合体技まで習得した。詳しくはこちらを参照。
- MHWorldでは遂にムービーで共演を果たした。
その内容は弱っているテオ・テスカトルをネルギガンテが襲撃、そこにナナ・テスカトリが乱入し、
二頭で協力してネルギガンテを追い払うというもので火竜種並みの絆の強さを見せつけた。
合体技の名前も炎王龍との絆/炎妃龍との絆であり、火竜に次ぐ雌雄関係かつ夫婦という関係性である。
イブシマキヒコ / ナルハタタヒメ
- MHRiseにて登場した、超大型モンスター同士の雌雄関係にある古龍種。
リリース時点では『対の関係』にあるという事がヒノエ・ミノトとの共鳴によって明かされており、
イブシマキヒコは対を探し求め、ナルハタタヒメは対の到来を待ち望んでいた様子。
しかしイブシマキヒコの到来は百竜夜行を引き起こし、カムラの里が危機に陥っていたため、
主人公ハンターである「猛き炎」が各個撃破し、その巡り逢いを阻止した……はずであった。
- Ver.3.0ではストーリーの続きを書くクエスト『百竜ノ淵源』が追加。
対の古龍は龍宮砦跡にて遂に逢着すると、お互い見つめ合いながら嬉しそうに飛翔し、
絡み合いながら風と雷が吹き荒れる求愛行動をムービーにて披露。
はれて二体は"つがい"となり、悲願であった次世代に繋ぐ新たな生命をもうける事に成功する…という、
古龍の繁殖行動がストーリー上で大きくクローズアップされる驚きの展開になる。
未だかつて、ここまでモンスター同士の絆、愛、そして執念が描かれた事があっただろうか。- しかし「猛き炎」との交戦で弱っていたイブシマキヒコは、再びの戦闘に耐えきれず大穴の底へ落下。
これを見たナルハタタヒメは、なんとイブシマキヒコに喰らいついて体液を啜り、
その能力と養分を手にした新たな姿へと変容する。
果たしてその真意が何であったかを読み取る事はできないものの、
ナルハタタヒメは自身とその子孫を護らんとしてハンターに襲い来る事となる。
- しかし「猛き炎」との交戦で弱っていたイブシマキヒコは、再びの戦闘に耐えきれず大穴の底へ落下。
- 結果的に同時に相手取る場面は来なかったものの、
数多のモンスターを恐怖と混乱に陥れ、里一つの存続に関わるほどの厄災を引き起こす、
MHRiseにおける騒動の全ての元凶が一対の夫婦の巡り逢いだったという展開は、
シリーズを通しても屈指のパートナー愛を示すものだったと言えるだろう。
カム・オルガロン / ノノ・オルガロン
- シリーズを通してみても珍しい狼型の牙獣種モンスター*2。
常に雌雄一対で行動する習性を持ち、休息時も互いを毛繕いし合う姿も見られる。
単体クエストでも番の片方が一時的に離れる形で行われ、
戦っていた側が討伐されるとその亡骸に近付き、鎮魂の咆哮を一つ上げて去っていく。- こうした討伐後の演出があるモンスターは前例がなく、
残されたオルガロンを見て胸を痛めるプレイヤーも少なくなかった模様。
それでも狩人祭になると情け容赦なしに次々と討伐されていくわけだが。
- こうした討伐後の演出があるモンスターは前例がなく、
- G級以前の通常個体は相方がシビレ罠に掛かった時に妨害を加える程度の連携しかなかったが、
特異個体が実装されてからは特殊な怒り状態である「激昂状態」が追加され、
相方が倒されると専用モーションが解禁されるなど、常に雌雄一対で行動する生態に磨きが掛かる。
そしてG級の二頭クエストでは専用の連携技が追加された。
関係は不明だが、コンビとして現れる可能性があるタイプ
レイギエナ / 凍て刺すレイギエナ
- なんと通常個体である風漂竜レイギエナと特殊個体である凍て刺すレイギエナも
雌雄関係ではないがパートナー関係にある。
通常個体と特殊個体のパートナーは前例がなく、予想したハンターは少なかっただろう。
パートナー関係なのでといっても火竜夫妻とは違い戦闘時にお互いに呼び合うわけではなく、
凍て刺すレイギエナがレイギエナを呼ぶという一方通行である。
特に合体技もなければ雌雄の関係でもないため夫妻というよりオトモギエナと言われている。
アルガノス&ゴルガノス
- ヴォルガノスに酷似した
意味不明正体不明の魚竜種モンスター。
設定上は両者ともライバルで縄張り争いを日夜繰り広げている関係なのだが、
実際に対峙してみるととてもそうとは見えない連携プレーでハンター達に襲い掛かる。
- 当時としては珍しい連携技を持っていたこともそうだが、
仮死状態になった相方をショック療法で無理やり蘇生させる行動は前代未聞。
二頭同時狩猟前提のモンスターとして強烈なインパクトをハンター達に与えたという。- しかしペアではあるが連携技をよく見てみるとかなり荒っぽい。
協力関係だが互いに対立関係でもあることを密に表れているのが分かるだろう。
その割には相方を失うと喪失感に襲われるような節もあるのだが……
- しかしペアではあるが連携技をよく見てみるとかなり荒っぽい。
そもそも生態の項でライバル関係という言葉が使われてる時点で些かアレなのだが
どういうことなのか彼らが関わるクエストには妙な空気が流れる傾向にある。
あるイベントでは突如来襲した辿異種リオレウスに上手に焼かれる倒されてしまうのだが、
それを憂いた依頼人から彼らの敵討ちを頼まれるというクエストも存在したんだとか。
レイ・ゴウガルフ / ロロ・ゴウガルフ
- ラージャンの近縁種と目される牙獣種のモンスター達。
前述の通り遺伝子発現の異なる同種同士であり、雌雄関係については不明。
他のペアとは違いあくまでタッグのパートナーとしての意味合いが強い。
元ネタの作品がそういう話だからそうなったということは言わないように。
- 豊富な連携技を持つだけでなく、相方が罠に掛かると妨害技を行う、
片方が怒り状態になるともう片方が怒り状態になり、片方が倒されると常時怒り状態になる、
エリア移動は相方に合流する形で行うなど、ペアとしての要素は実に多彩。
この2頭の連携が「あらゆるモンスターの中でも随一」と特記されるだけのことを感じられるだろう。
- 一方でどちらかが気絶すると混乱した相方が片方を攻撃し、もう片方も相方を攻撃しだすという
パートナー関係にあるまじき仲間割れ行動を引き起こす習性もある模様。
ここまでくると別の意味で信頼の厚さを感じられるような、ないような。
広義的な意味での「パートナー」とは言い難いタイプ
アルセルタス(亜種) / ゲネル・セルタス(亜種)
- MH4で初登場したアルセルタス、ゲネル・セルタスだがこのモンスターも雌雄関係かつパートナー関係にある。
このモンスターは合体するという極めて異質な特徴も持つ。
アルセルタスがゲネル・セルタスの背中に乗り、そのまま一緒に攻撃を仕掛けたり、
何よりあの巨体にもかかわらずアルセルタスの介助で飛行する。
- パートナー関係とはいえ火竜の夫妻の関係ではなくこちらは女帝と
奴隷兵士である。
合体状態での飛行及び突進はどうみてもアルセルタスに重大な負荷がかかっているように見える。
実際アルセルタスはフェロモンによって洗脳状態に近い状態となっている。
- そして当然亜種も
主従パートナー関係にあるのだが、こちらは通常種よりも関係性が凄ましい。
甲虫激砲はもはや有名であり、パートナーでは無く完全に道具である。詳しくはこちらを参照。
- そして通常種亜種共にゲネル・セルタスは疲労状態になると、
尻尾でアルセルタスを地面に叩きつけて殺し、あろうことかそのまま捕食する。
よってパートナー関係といえるがどちらかといえば主従関係の方がしっくりくるだろう。
余談
- 既述の通り、突き詰めると雌雄関係であるモンスター同士がパートナー関係になるケースが多いのだが、
他のモンスターと比べると協力関係の意味がキナ臭く感じるセルタス夫妻、
雌雄関係であるにもかかわらず縄張り争いを行う関係のディアブロスとその亜種、
雌雄関係になりうるにもかかわらずこれといった協力関係はないヒプノックとその繁殖期など、例外も少なくない。
- モンスターに限らず、人間などのハンターが特定の対象と協力関係を結び狩猟を行うケースも多数存在している。
その主たる例が言わずと知れたオトモアイルーであり、
(契約内容に差異はあれど)それに似たような協力関係が各所様々な形で現れ続けている。
MH2やMHFの大闘技会で共闘するモンスターや、MHSPのトモなども一種と言えるだろう。- ハンター以外では、MHSTのライダーもモンスターと絆を結ぶことで、
彼らを「オトモン」と呼び共に生活を送っている。
- ハンター以外では、MHSTのライダーもモンスターと絆を結ぶことで、
- 我らの団団長は加工担当の事を相棒と公言している。
- 新大陸古龍調査団は、所属ハンター1名につき専属の編纂者を1名付けるバディ制を採用している。
そのため、MHWorldの主人公の専属編纂者となった受付嬢は、主人公のことを相棒と呼ぶ。- 同MHWorldではオトモアイルーを「ハンターの狩りのパートナー」「小さくとも頼もしき相棒」
と紹介しており、ゲーム中でも「オトモさん、最高の相棒ですよね」と称されている。
- 同MHWorldではオトモアイルーを「ハンターの狩りのパートナー」「小さくとも頼もしき相棒」
- 同じ素材で生産できる武器と防具や調合素材と調合素材、
同じ作品で初登場した同種族モンスターなどの事を、当wikiで相方や相棒という書き方をする事が稀にある。
これは当然比喩的表現であり、本来のパートナーに当てはまるものではない(前者2つは生き物かすら怪しい)。
これから生まれたこいつらの事や、この時デビューしたこいつらなんかの様に、
対象が少ないほどそういったイメージを持たれやすい様である。