連邦法は連邦内に適用される法令で、すべての加盟国が従う義務がある。
概要
連邦法の多くは連邦制度の運用に関する内容で、加盟国に特定の行動を義務付けたり禁止したりする内容は少ない。国内政治で言えば政策に近い性質を持つ。
銀河共同体の決議は制裁などのリスクと引き換えにすれば部分的に無視できるが、連邦法は必ず強制される。
連邦法はそれが強力であるほど、中央集権度が十分に高くないと採用できない。
中央集権度は連邦法「連邦の中央集権化」で強化できるが、これ自体は連邦レベルによる制約を受ける。
従って、強力な連邦法を採用するにはまず連邦レベルを高くする必要があり、それには団結度の維持 (多くの使節の派遣) と長い時間を必要とする。
改正
連邦法を改正するには、まず新法の条件を満たす必要がある。そのうえで改正を提案して投票を行い、過半数の賛成を得ると改正される。
一度改正した連邦法は10年間、再改正できない。
ほとんどの連邦法は、改正したときに団結度が低下する。
提案が否決されると、団結度は低下する。
賛成を集める手段
以下のような投票の仕組みやAIの挙動などを理解して行動すると、賛成を集めやすくなる。
- 団結度が高いほど、AIは賛成しやすい。
- 情報値が十分なら、AIの受諾値の内訳を確認できる。反対する理由が分かれば、対策もとりやすい。
- 投票には連邦法「一票の重み」が適用される。国力に自信がある場合は「外交発言力」を、投票の自由がない従属国を多く従えた帝国は「平等」を選ぶと有利になる。
- 好意を使って集票工作をできる。好意1つにつき、受諾値が5増える。
- 議長国のAIは賛成しやすい。プレイヤーが議長でないときに提案すると賛成票が増えるかもしれない。
- AIは、AIパーソナリティの影響を受ける。とくに「連邦の建設人」は連邦機能の強化に賛成しやすい。
- 危機が発生していると、連邦艦隊の拡張に賛成が集まりやすい。
一覧
連邦の中央集権度
この法自体は特別な効果をほとんど持たず、主に強力な連邦法を採用可能にするための前提条件となる。
連邦法を改正するつもりがないのに中央集権度だけを上げても、団結度の浪費にしかならない。
この連邦法を改正すると、団結度は低下する。変化量は-10。
名称 | [/月] | 加盟国間での 基礎情報レベル | 条件 |
最低 | - | +10 | - |
---|---|---|---|
低 | -1 | +20 | 連邦レベル2以上 |
中 | -2 | +30 | 連邦レベル3以上 |
高 | -3 | +40 | 連邦レベル4以上 |
最高 | -4 | +50 | 連邦レベル5 |
艦隊貢献法
連邦艦隊の有無や規模を定める。
この連邦法を改正すると、団結度は低下する。変化量は-5。
名称 | 連邦艦隊許容量 | [/月] | 連邦種別ごとに必要な中央集権度 | ||||||
拠出割合 | 上限値 | 銀河連邦 | 通商連合 | 研究共同体 | 軍事同盟 | 覇権体制 | 聖なる盟約 | ||
なし | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
低 | 10% | 200 | -0.25 | 低 | 低 | 中 | 最低 | 最低 | 中 |
中 | 20% | 400 | -0.50 | 中 | 中 | 最高 | 低 | 低 | 最高 |
高 | 30% | 600 | -0.75 | 高 | 最高 | (選択不可) | 中 | 高 | (選択不可) |
継承法 (連邦議長国の選出方法)
任期が切れた議長の後継者を選出する規則を定める。
この連邦法を改正すると、団結度は低下する。変化量は-5。ただし、「輪番制」に改正された場合は免除される。
「最も強き者」以外に改正した場合、「議長の任期」が「ステータス変化時」であれば「40年」に変更する。
どの規則を採用した場合でも、他国に従属している帝国は議長になれない。
名称 | [/月] | 選出のルール | 条件 |
輪番制 | -0.5 | 加盟国が順番に持ち回りで議長を務める。 | なし |
---|---|---|---|
ランダム | - | クジ引きのように、ランダムに後継者を選ぶ。現職は選ばれない。 | 要DLC「フェデレーション」 |
対決 | - | 対決の勝者が後継者になる。 | 要DLC「フェデレーション」 中央集権度が「低」以上 |
最も強き者 (覇権体制以外) | -1.0 | 「継承の基準」により、国力が最も大きい加盟国が後継者になる。 | 中央集権度が「高」以上 |
最も強き者 (覇権体制) | - | 要DLC「フェデレーション」 |
継承者を決める対決の方法
要DLC「フェデレーション」
「継承法」が「対決」の場合に、次期議長国を決める手段を定める。
議長国の任期切れが近づくと、議長国改選のイベントが発生し、その内容によって次期議長国が選ばれる。
結果にランダム性があり、有利にする方法はあっても確実に勝利する方法はない。ただし黄金律を除く。
名称 | 次期議長国の選出手段 | 条件 |
闘技場での戦い | 統治者 (リーダー) 個人が戦い、議長国を決める。負けた統治者は全員死ぬ。 勝率は統治者のリーダー特性や帝国の志向、国是などに依存する。 ゲシュタルト意識帝国は参加権利がない。 統治者が空位の帝国 (例えば死んだ統治者の後継を決める選挙が終わっていない帝国) も参加権利がない。 | なし |
---|---|---|
超能力での戦い | 超能力者が集団で戦い、議長国を決める。 勝率は超能力者のPOPの数やテレパスに就職しているPOPの数に依存する。 100~1000を使って勝率を底上げできる。 超能力者のPOPがいない帝国は参加権利がない。 | いずれかの加盟国に以下の特性を持つPOPがいる: ・超能力者 ・潜在的超能力者 |
黄金律 | 各加盟国が順番にのかけ金を積み上げ、最後まで出し続けた帝国が勝者となる。 すべてのかけ金は一度没収され、新議長国がその使い道を決定する。 | なし |
論文審査 | 論文のコンペで議長国を決める。 勝率は帝国の技術レベルと科学者の特性に依存する。 | なし |
精神のコンクラーヴェ | 聖職者による審議で議長国を決める。 精神主義に関する職に就いたPOPの多さ、統合力の利用状況、賄賂などによって勝者が決まる。 | なし |
闘技場での戦いについて:
勝率は以下の影響を受ける。
- 統治者のリーダー特性。特に人工生命体や超能力者は強い。
- 統治者の種族特性。強靭・とても強靭は強い。
- 統治者が以前についていた職 (総督や提督など) でのリーダー特性にも影響を受ける。元総督は不利な要素が多く、元将軍は有利になりやすい。マローダーの提督や将軍が出身の統治者は特に強い。
- 軍国主義志向やそれ専用の国是は有利になる。平和主義志向は不利。
- 「選ばれし者」は極めて強い。しかし勝率の計算方法に問題があり、不利な要素が他に少しあるだけで勝率が平凡になってしまうことがある。
超能力での戦いについて:
POPの種族特性などから以下のポイントが発生し、ポイントが多いほど有利になる。
- 潜在的超能力者=1pt、超能力者=3pt、テレパス=10pt
- ズィロ:100消費=40pt、500消費=60pt、1,000消費=80pt
- ポイントの上限は400。例えば超能力者のPOPが134以上いるならズィロは何の意味も持たない。
黄金律について:
かけ金の用途は、以下の3つがある。
分配や独占の場合、収入の合計とかけ金の合計は一致せず、一部が手数料の名目で失われる。
用途 | 効果 |
投資する | 全加盟国が1年間の帝国補正を得る (+10%、産出+5%)。 |
分配する | 全加盟国でかけ金を山分けする。 |
独占する | 新議長国がかけ金を全て独占し、さらに5年間の帝国補正を得る (産出+10%)。 ただし、他の加盟国から外交態度のペナルティ-100を得る。 |
継承の基準
「継承法」で「最も強き者」を選択している場合に、国力を比較する基準を定める。参照:外交発言力の算定基準。
この連邦法を改正すると、団結度は低下する。変化量は-5。
名称 | 効果 | 条件 |
外交発言力 | 国力を比較する基準を定める。 | なし |
---|---|---|
経済 | ||
技術 | ||
艦隊 |
議長の任期
議長国の任期を定める。
名称 | 効果 | 条件 |
10年 | 定期的に議長国の選出を行う。 | なし |
---|---|---|
20年 | ||
30年 | ||
40年 | ||
ステータス変化時 | 「継承の基準」に従って国力を比較し、 加盟国が議長国を25%以上上回ると交代する。 | 要DLC「フェデレーション」 「継承法」に「最も強き者」を採用している |
連邦艦隊の建造
連邦艦隊の艦船を建造する権利を、どの国に与えるかを定める。
名称 | 効果 | 条件 |
全員 | 全加盟国が建造できる | なし |
---|---|---|
指導国のみ | 議長国のみが建造できる | 要DLC「フェデレーション」 中央集権度が「低」以上 |
従属国の加盟可否
加盟国の従属国をどのように扱うかを定める。
従属国は外交の自由の有無にかかわらず、自分の意思で連邦に加盟・脱退はできず、宗主国の意向とこの連邦法に従う。
名称 | 効果 | 条件 |
いいえ | 従属国は、連邦加盟国として扱われない。 | 連邦種別が「覇権体制」でない |
---|---|---|
はい | 従属国は、連邦加盟国として扱われれる。 | 要DLC「フェデレーション」 |
一票の重み
多数決における一票の重みを定める。
この連邦法を改正すると、団結度は低下する。変化量は-5。
名称 | 効果 | 条件 |
平等 | 全加盟国の一票の重みは等しくなる。 | なし |
---|---|---|
外交発言力 | 各国の票の重みは外交発言力に比例する。 | 要DLC「フェデレーション」 中央集権度が「中」以上 |
宣戦布告
連邦から他国へ宣戦布告するときの、意思決定方法を定める。
この連邦法を改正すると、団結度は低下する。変化量は-5。
名称 | [/月] | 効果 | 条件 |
全会一致 | - | 全会一致で決定する。1か国でも反対すると宣戦できない。 | なし |
---|---|---|---|
多数決 | - | 一票の重みに従い、多数決で決める。 | 要DLC「フェデレーション」 連邦種別が「覇権体制」であるか、中央集権度が「低」以上 |
議長国の決断 | -0.5 | 議長国が独断で決定する。 | 要DLC「フェデレーション」 中央集権度が「高」以上 |
連邦への加盟
連邦への新規加盟を加盟承認する際の、意思決定方法を定める。
この連邦法を改正すると、団結度は低下する。変化量は-5。
名称 | [/月] | 効果 | 条件 |
全会一致 | - | 全会一致で決定する。1か国でも反対すると加盟は認められない。 | なし |
---|---|---|---|
多数決 | - | 一票の重みに従い、多数決で決める。 | 要DLC「フェデレーション」 連邦種別が「覇権体制」か、中央集権度が「低」以上 |
議長国の決断 | -0.25 | 議長国が独断で決定する。 | 要DLC「フェデレーション」 中央集権度が「高」以上 |
連邦からの追放
加盟国を連邦から追放する際の、意思決定方法を定める。
この連邦法を改正すると、団結度は低下する。変化量は-5。
名称 | [/月] | 効果 | 条件 |
多数決 | - | 一票の重みに従い、多数決で決める。 追放の対象となる国は、投票に参加できない。 | なし |
---|---|---|---|
議長国の決断 | -0.25 | 議長国が独断で決定する。 | 要DLC「フェデレーション」 中央集権度が「最高」である |
※「全会一致」は存在しない。
無償の移民協定
影響力不要の移民条約を、全加盟国間に強制するか否かを定める。
この連邦法を改正すると、団結度は低下する。変化量は-5。
名称 | 効果 | 条件 |
無効 | 無償の移民条約を強制しない。 二か国間の移民条約締結は妨げない。 | なし |
---|---|---|
有効 | 無償の移民条約を強制する。 ゲシュタルト意識帝国には適用されない。 | 要DLC「フェデレーション」 中央集権度が「中」以上 |
個別の条約締結
一部の条約について、加盟国と非加盟国のあいだで個別に締結することを、規制するか否かを定める。
規制の対象となる条約は、研究協定、移民協定、通商条約、被従属国化の申出の4種類。
この連邦法を改正すると、団結度は低下する。変化量は-5。
名称 | [/月] | 効果 | 条件 |
禁止 | -0.1 | 締結を規制する。 | 要DLC「フェデレーション」 中央集権度が「低」以上 |
---|---|---|---|
許可 | - | 締結を規制しない。 | なし |
デフォルトの連邦法
デフォルトの連邦法は連邦種別によって異なり、下表のとおり。
連邦法 | 連邦種別 | |||||
銀河連邦 | 通商連合 | 研究共同体 | 軍事同盟 | 聖なる盟約 | 覇権体制 | |
連邦の中央集権化 | 最小限 | |||||
議長国継承法 | 輪番制 | 最も強き者 | ||||
継承の基準 | (外交発言力) | (経済) | (技術) | (艦隊) | (艦隊) | 外交発言力 |
議長の任期 | 20年 | ステータス 変化時 | ||||
従属国の加盟可否 | いいえ | (はい) | ||||
艦隊貢献法 | なし | なし | なし | 低 | なし | 低 |
連邦艦隊の建造 | 全員 | |||||
一票の重み | 平等 | |||||
宣戦布告 | 全会一致 | 多数決 | ||||
連邦への加盟 | 全会一致 | 議長国の決断 | ||||
連邦からの追放 | 多数決 | 議長国の決断 | ||||
無償の移民協定 | 無効 | |||||
個別の条約締結 | 許可 |
以上の内容はあくまでデータ上の初期状態であり、実際の初期状態と異なる場合がある。
たとえば、艦隊貢献法を「なし」から「低」に変えると連邦艦隊の建造は「指導国のみ」に変化する。そのため、通商連合などでは実際の初期状態は「全員」とは言えない。
覇権体制の従属国の加盟可否は初期状態が設定されないが、実際には「はい」が選択される。
属国に対する「独立支援」の結果なんでしょうか?それとも、覇権体制の加盟国は「秘匿忠誠」が可能? -- 2024-03-18 (月) 21:55:02