ステップ1:「瞬く」とは
魔理沙「月の都で見える星は瞬いていないらしいな」
依姫「星が瞬いて見えるのは 大気の揺らぎなのです
大気の少ない月の都では 星はほとんど瞬かない(星弾を食う」
依姫(甘…)*1
【解説】
①魔理沙のセリフ
魔理沙「月の都で見える星は瞬いていないらしいな」
というセリフは、止められたレヴァリエを指して発せられている。
止められたレヴァリエ=瞬いていない星と、表現したのだ。
瞬きとは「ちらちらと光る」なので「瞬く星」は「動き(変化)がある星」と言えます。
(ちらちら光って見えるので、動きがあるように見える)
だから、止められた動かない星弾は、「瞬かない星」つまり「動き(変化)のない星」です。
(光りっぱなしだから、止まっているように感じる)
要するに、瞬く(ちらちら光る)=動きがある、としたのでしょう
とにかく、魔理沙はレヴァリエ=瞬かない星という比喩をしている。
魔理沙のセリフを、直すとこうなる。
魔理沙「レヴァリエが止められてしまった。まるで瞬かない星だな」
②依姫のセリフ
依姫「星が瞬いて見えるのは 大気の揺らぎなのです
大気の少ない月の都では 星はほとんど瞬かない」
『光が、大気の影響を受ける』というのは、現実でも同様だし、小説版でも語られている。
月の都の空は昼間でも暗い。永遠に夜が明けないのではないかと思う。
いや明かりを点けなくても見えるのだから、暗いというのは適切ではないかも知れない。
空が黒いと言うべきだろう。
そもそも、宇宙とは暗いものなのだ。
その宇宙空間に浮かんだ天体の空も、本来ならば暗くて当然である。
太陽の光を受けているすべての星で、昼間の空が青く明るいわけではない。
太陽の光は青くないし、勿論地上を覆う大気も青くはない。
では何故地上の空はあそこまで青いのだろうか?
それは大気が屈折しやすい波長の短い可視光線、つまり紫から青色の光を拡散させ、
空を青く見せるのである。大気が丁度、空を青く見せる程度の厚みを持っていたから
そう見えるだけなのだ。もう少し大気が厚ければ青色の光は拡散しきってしまい空は赤くなる。
地上でも空が赤くなる事もあるが、人間はそれが見られる時間帯から、夕焼け、朝焼けと呼んでいる。
さらに大気が分厚くなると赤い光も拡散し、遂には地上に光の届かない夜の星となるだろう。
反対に大気が薄ければ光は真っ直ぐ届き、光源以外の空は黒いままとなるのだ。
月の空は後者であった。
その黒い昼間の空が今日は色鮮やかな星空を見せていた。(小説六話 レイセン)
要するに「光は、大気の影響を受けて拡散したり屈折したりする」というのがポイント。
空が青く見える理屈(散乱)と星がまたたく理屈(屈折)は別だが、大気の影響という点では同じ。
依姫はこの理屈で「星が瞬いて見えるのは、光が大気で屈折するからだ」と説明している。
「星の瞬き=光の屈折」である。
参考
セリフにすると、こうなる。
依姫「月の都は大気が薄いので、星は瞬きません(星の光は屈折しません)」
【結論】
①②を、セリフを補いつつまとめると、こうなる。
魔理沙「月の都で見える星は瞬いていないらしいな」
依姫「星が瞬いて見えるのは 大気の揺らぎなのです
大気の少ない月の都では 星はほとんど瞬かない」
↓
魔理沙「レヴァリエが止められてしまった。まるで瞬かない星だな」
依姫「月の都は大気が薄いので、星は瞬きません」
ステップ2:「完全な直線」とは
【解説】
依姫「瞬かない星の光の軌道は 完全な直線です」
これは、ステップ1の内容を踏まえれば、簡単に理解できる。「瞬くのは大気のせい」で、
「瞬き=光の拡散」であるため、
「瞬かない=大気の邪魔が入らず、拡散しない」である。
要するに、上記のセリフは
「月の都では、星の光がまっすぐに降り注ぐ」という内容になる
【結論】
依姫「瞬かない星の光の軌道は 完全な直線です」
↓
依姫「大気に邪魔されないので、星の光は直線の軌道で降り注ぎます」
ステップ3:まとめ
魔理沙「月の都で見える星は瞬いていないらしいな」
依姫「星が瞬いて見えるのは 大気の揺らぎなのです
大気の少ない月の都では 星はほとんど瞬かない
瞬かない星の光の軌道は 完全な直線です
等速度の攻撃は加速度系において止まっているに等しい」
止まっている弾幕なら 誰にでも避けられるでしょう?」
↓
魔理沙「レヴァリエが止められてしまった。まるで瞬かない星だな」
依姫「月の都は大気が薄いので、星は瞬きません
つまり、星の光は大気に邪魔されず、直線の軌道で降り注ぐのです」
等速度の攻撃は加速度系において止まっているに等しい」
止まっている弾幕なら 誰にでも避けられるでしょう?」