月人の文明

Last-modified: 2023-07-20 (木) 13:41:24

物質的には完成された高度な都

月の都は完成された高度な都市であった。物質的、技術的な豊かさはとうの昔に満たされており、
精神的な豊かさを高める事が最も重要であるとされていた。
勿論それは月の民にとっての話であり、
月の兎はその為に働かなければいけないのだが。ただ、それを実現するために必要な事は、
穢れた者の存在のことを決して認めないことだった。万が一月の民が穢れを負ってしまうと
地上に落とされる。月にとって地上は大きな監獄であった。そして地上に落とされた罪人を監視するのが
私たち、綿月姉妹の仕事である。(小説三話)

文明品の引用(兵器は「月人の軍事」へ)

コールドスリープ

300年後の地上に送り返すためには、まず彼を人工冬眠(コールドスリープ)させる必要があった。
私達は一五〇〇年以上前の当時の最先端の医療技術であった人工冬眠を施し、そのまま三百年ほど
眠らせた後地上に返すことにした。(小説三話)

自動ドアと月都ブック

霊夢「見た目古い扉は触れずに開くし 本に書かれた文字は拡大縮小自由自在だったわ。
    何より住んでいる人たちがみんな明るくてね」(漫画20話)

暖房

霊夢「そもそもこんなに寒いのに水遊びってねえ あーあ、月の都は暖かかったなあ。
    まさかこんなに神社が冷えるなんて…」(小説最終話)

フェムトファイバー

紫「ちょっと そんなにきつく縛って 跡が残ったらどうするのよ」
豊「よかったわね 月まで来た手土産になるじゃない。
  ちなみに その紐を切ろうったって無理だからね
  フェムトファイバーの組紐」
紫「フェムト?」
豊「フェムトわかりやすく言うと須臾
  須臾とは生き物が認識できない僅かな時のことよ
  時間とは、認識できない時が無数に積み重なってできています
  時間の最小単位である須臾が認識できないから
  時間は連続に見えるけど
  本当は短い時が組み合わさってできているの
  組紐も1本の紐のようだけど
  本当は細い紐が組み合わさっているもの
  認識できない細さの繊維で組まれた組紐は
  限りなく連続した物質に見えるでしょう
  そのとき紐から余計な物がなくなり最強の強度を誇る
  さらには余計な穢れもつかなくなるのです
  この紐をさらに組み合わせて太い縄にすることで
  決して腐らない縄ができる
  その縄は遥か昔から
  不浄な者の出入りを禁じるために使われてきたのよ」
(漫画19話)

月の羽衣

月の羽衣とは、満月と地上を繋ぐ一種の乗り物である。しばしば天女の羽衣と混同される事もあるが、
天女の羽衣は反物質の布であるのに対し、
月の羽衣は月の光を編み込んだ波で出来ているゼロ質量の布である。
この二つは全くの別物である。(小説一話)

鈴仙もその昔、地上に逃げてきた時は月の羽衣を使用したらしい。
その羽衣は今でも永遠亭に仕舞ってあるが、もう月に行くことはないと決めて封印してある。
月と地上を行き来する手段は沢山あるが、月の羽衣はその手段の中では
非常に原始的で時間もかかる。主に月の兎達が利用する手段である。(小説一話)

月の都に住んでいる時は余り用のない月の羽衣。それは空を自由に飛べる様になる不思議な
羽衣なのだが、付けると同時に心を失わせる力を持っている。
つまり、自由が利かなくなってしまうのだ。私はそれを取りだし、地上に向けて飛び出した。
地上に辿り着くまでの数日間、記憶が曖昧である。
この羽衣は、地上から月人を呼び戻す時、未練が残らぬよう着せる物だという。その昔、地上に
幽閉されたかぐやという姫がいた。その姫を月に呼び戻そうとした時に
その羽衣が使用される…筈だった。(小説六話)