矛盾点の整理

Last-modified: 2023-09-09 (土) 16:33:38

明確な矛盾点

月の空

【A】

月の都の空は昼間でも暗い。永遠に夜が明けないのではないかと思う。
いや明かりを点けなくても見えるのだから、暗いというのは適切ではないかも知れない。
空が黒いと言うべきだろう。
そもそも、宇宙とは暗いものなのだ。
その宇宙空間に浮かんだ天体の空も、本来ならば暗くて当然である。
太陽の光を受けているすべての星で、昼間の空が青く明るいわけではない。
太陽の光は青くないし、勿論地上を覆う大気も青くはない。
では何故地上の空はあそこまで青いのだろうか?
それは大気が屈折しやすい波長の短い可視光線、つまり紫から青色の光を拡散させ、
空を青く見せるのである。大気が丁度、空を青く見せる程度の厚みを持っていたから
そう見えるだけなのだ。もう少し大気が厚ければ青色の光は拡散しきってしまい空は赤くなる。
地上でも空が赤くなる事もあるが、人間はそれが見られる時間帯から、夕焼け、朝焼けと呼んでいる。
さらに大気が分厚くなると赤い光も拡散し、遂には地上に光の届かない夜の星となるだろう。
反対に大気が薄ければ光は真っ直ぐ届き、光源以外の空は黒いままとなるのだ。
月の空は後者であった。
その黒い昼間の空が今日は色鮮やかな星空を見せていた。(小説六話 レイセン)

扉絵.jpg

 
空が黒い3.jpg空が黒い4.jpg

【B】
青空がまぶしっ.jpg
秋★枝先生入魂のイラスト.jpg

 

【解説】
大気層の厚みが薄い場合、天頂方向は散乱しないが月平線方向では距離が長くなるため散乱すると考えられる。Aのイラストにおいても月平線付近はやや明るいが、Bの空が月平線近傍の散乱によるものか否かは不明

ヤタノカガミ

【A】

依姫様は大きな神の鏡を掲げ、文字通り神々しく光を反射していた。(小説六話)

【B】
ヤタノカガミ セピア_0.jpg

スペルカード戦 ルール

【A】

玉兎「ねぇ、あの星って当たっても痛くなさそうだけど……」
玉兎「痛くなくても当たればミスみたい。だから華麗にかわすのよ」(小説第六話)
扉絵.jpg

 

【B】
甘… セピア.jpg

レミリアと夢のフロンティア

【A】

驚くことにレミリアは負けた事に対して特に悔しいとも思っていないようだ。
最初から勝てると思っていなかったのかも知れない。
何せ、紫が妖怪を総動員しても全く勝ち目がなかった事を知っていたのだから。
それなのに何故ロケットまで造って月に向かったのだろうか。
紫が月に行って戦ったのはレミリアが生まれるずっと前である。
レミリアはその事が羨ましかったのかも知れない。
勿論、永遠亭の面子に出会ったことも大きな要員だろう。
そこで現実に存在する月の都の話を聞く事となった。
レミリアにとっての夢のフロンティア、それが月の都だったのだ。(小説最終話 神主視点)

 

【B】
レミリアは月の都に行っていない

レミリアの目的

レミリアの目的について

その他の矛盾、描写齟齬

設定

月人が月へ行った方法

【A】

パ「知らないわよそんなもん 私のロケットは 空に映ってる月を
  追いかけるように出来てるの 後は住吉さん任せだし ホーミング弾と同じ原理よ」
輝「そういうもんなの?」
永「ええ 見えている月を追いかければいつか辿り着くでしょう 
 私たちも昔はそうやって月と行き来しましたから 
  その月は外の人間が辿り着いた月とは 異なる場所かも知れませんが…」

 

【B】

``量子的に物事を見た場合、起こりえる事象は必ず起こります。なぜなら量子の世界では確率的に
事象が決まるのに、その情報を完全に捉える事が出来ないからです。
結果を求められない確率で起こる事象とは、
いかなる低い確率であろうと0ではない限り存在する事象なのです。この世は量子から出来
ている以上、地上から月に生き物が偶然紛れ込むなんて珍しいことではありません。
それに私達だってそうやって地上から月に移り住んだのですから ``
私はいち早く八意様の教えを理解し、今では地上と月を結びつけ、自由に行き来できる
数少ない能力者である。(小説三話)

月の民は昔から世界が可能性で出来ている事、どんな事でも起こりえることに気付いていた。 
 だからこそ、地上から月に移動することが出来たのだ。 (小説三話)

月人と表の月

【A】

永「ただ 新勢力によって月に立っている人間の旗が抜かれたらしいわよ 
  その旗は地上に投げ返されたらしいの 私はその旗を森で見つけたのよ 妖精がおもちゃにしていたわ」
輝「へぇ 人間の旗って月の都の誰にも抜けなかったんじゃないの?」
永「不思議なんだけどね」
永「月の都の人は表の月を弄れなかったはず

【B】

依「表の月には人間が置いていった大きな鏡があります。月との距離を測るために 
  地上からレーザーを飛ばしていますからね 霊験も何もない鏡で
  ''心ない兎達が 良く位置をずらして遊んでいるようですが…(漫画15話)

【仮説1】
書籍文花帖にて、月の都万象展の記事内に宇宙服を着用している文と輝夜のイラストがあるので
それさえあれば、兎達が表の月で活動すること自体は可能のようなので【B】が正しいと思われます。
【仮説2】
表の月を弄るのは絶対に許可されないので誰にも出来ない。
無許可で弄った兎達は発覚すれば重罪人である。
「旗を抜いたってことは ついに始まるのかしら?」と反体制派の月人を想定するのも自然になる。

ゆゆステルス①

【A】

幽「その話 詳しく聞きたいわ」
玉兎「誰?」
(略)

玉兎「お前は……?」
幽「そう怖がらないの ただの迷子なんだから
  ここの主人が留守の間に 桃でも食べて休憩しましょう?」

 

【B】

亡霊には生死が無い。その事が、穢れのない月の都と相性が良かった。
幽々子は月の都にひと月ほど滞在し、誰にも怪しまれることなく行動していたのだ。
(小説最終話)

 

【解説】
小説と違い、漫画では玉兎が怪しんでいる
一方で、漫画最終話にて玉兎と談笑を回想するシーンもある

ゆゆステルス②

【A】

紫「二つのおとりで月の使者の家はがら空きになった 
   幽々子には直接指示はしなかったけど 必ずもう一つの穴を見つけて屋敷に忍び込んでくれる、と」
妖夢「そういうことだったのですか 私も同行しましたが幽々子様は
   なんにも説明してくれないので本当に困りましたよ 
   あれから一ヶ月間も 月の都に忍びこんでいたのですから」

 

【B】

亡霊には生死が無い。その事が、穢れのない月の都と相性が良かった。
幽々子は月の都にひと月ほど滞在し、誰にも怪しまれることなく行動していたのだ。
そして堂々とお酒を盗み出すと、次の満月の時に紫に再び月面と地上の通路を空けて貰い、
地上に降りてきたのだ。(小説最終話)

 

【解説】
漫画だと
「がら空きになった隙に酒を盗み、あとは隠れている」という感じなのが、小説だと
「一月ほど滞在して、堂々とお酒を盗み出す」になっていいる

月と地上

【A】

──嫦娥計画。現在の月の都では人間が送り込んだ刺客アポロの脅威はほとんど失われていた。
新たに危険視しているのは嫦娥計画と呼ばれる中国の月面探査である。
アポロは太陽神である。太陽と月の都は相容れなかったため月の都は見つからず危機は免れた。
だが嫦娥は不死の薬を飲んで今でも月の都に幽閉された実在の人物である。
その名前を冠する計画は月の都にとって恐怖であるのに違いなかった。
ちなみに月の兎達の多くが幽閉されている嫦娥の罰の代わりに薬を搗き続けている。
(漫画二話 ナレーション)

 

【B】

その昔、人間は月面に旗を立てて、月を自分たちの物だといった時代があった。
人間は自分の科学力を盲信していて、月ですら自分の物だと思ったのだろう。
しかし、蓋を開けてみると月の都の科学力とは雲泥の差であった。
月に月面をつくると豪語していた人間も、
基地どころか建造物を造るような段階まで至らずに逃げ帰ってきたのだ。
人間の惨敗だった。
外の世界では、月面着陸は大成功のように報道されているが、
惨敗だったときは報道されていない。最初の月面到達以来、人間は負け続き
だったのでそれ以降月面には行っていないことになっている。
本当は、何度も月に行っては月面基地開発に失敗している事を、
月と通じている私たちは知っていた。
人間は大して成長していない。むしろ退化している位である。
再び月を侵略開始しようと、月の都にとって大した恐怖ではないだろう。(小説一話)

【備考】
永琳の情報源は鈴仙の通信のみである。

レヴァリエの威力

【A】

人間が何かを叫んだと思った次の瞬間、大きな星形の物体が耳を掠めていった。
風がそよぐ。遠くで見ていた時は光か熱の塊かと思っていた星だが、想像と違い質量を感じた。
背筋に冷たい水が流れた。(小説六話)

 

【B】
左のウサギはどういう表情だこれ.jpg

 

【解説】
Aはレイセンのモノローグである。Bのイラストにはレイセンは写っていない。

依姫の弾幕回避

【A】

依姫様はカラフルな銀河を何の問題もなくかわしていた。
まるで雨の中を泳ぐ天女のように身軽に、
地上を駆ける兎のように機敏に身をこなしていた。(小説六話)
扉絵.jpg

 

【B】

ウィッシュ.jpg
依姫「瞬かない星の光の軌道は 完全な直線です 
   等速度の攻撃は加速度系において止まっているに等しい
   止まっている弾幕なら 誰にでも避けられるでしょう?」
天女だお…よっちゃんは天女だお!_0.jpg
魔理沙「よく判らんが 確かにお前の周りは止まっているな」

 

【解説】
漫画では止めた弾幕を避けているだけ

スペルカード戦①

【A】

魔理沙「ま、こんな感じで基本一騎打ちで戦うんだ
    その際自分の持っている大技をすべて見せて相手にかわされるか潰されたら負け 
    技と体力が残っている側はさらに続けても構わない 
    でも勝負がついたら大人しく引き下がる」(漫画14話)

 

【B】

依姫「私には八百万(やおよろず)の技がある 一人頭二つしか使ってないんだから
   あと399万回連戦しても勝てる計算」(漫画15話)

【解説】
Aだと普通に解釈すれば毎戦800万回使っていいというルールになる。
しかしBでは通しで計800万回以内で勝利する必要があるというルール解釈である。

スペルカード戦③

【A】

豊姫「美しくって誰が判定するの? というか人間が思う美しさって何? 
   美人コンテストでもやってるのかしら、面白そうだわ」
レイセン「い、いや、言い方が悪かったですかね。
     美しさというか穢い手を使わないで戦うというか」(小説六話)

 

【B】

霊夢「『大禍津日』あんたたちの弱点はわかっているわ 穢れなきこの浄土に
    穢れを持ち込まれるのを極端に嫌う事」
依姫「なんですって? じゃあ さっき投げた物は」
霊夢「大禍津日神がその身に溜め込んだ厄災よ 放っておけば月に寿命をもたらすわ
   弾を一つ一つ潰さないと月は地上と変わらなくなる
   これであんたは私の弾を避けるわけにはいかないでしょ?

【仮説】
幻想掲示板でのスペルカードルール解説では、何度も不意打ち禁止と説明されていたので
幻想郷では真正面から人質を盾にするのは問題なく、リグルキックは恥ずべき行為とされるのかもしれませんね。

スペルカード戦④

【A】

魔理沙「美しいほうが勝ちなんだ つまり精神的な勝負ってことだ」(漫画15話)

 

【B】

レイセン「そもそも、なぜ私がこんな殺伐とした戦いの前線にいるのだろう。」(小説第六話)

行動

豊姫、放置していればよかったのでは

【A】

だが一つ気がかりなことがあった。
彼を地上に帰して三年間も何処に行っていたのかを問われれば、彼はここで過ごした経験を語るだろう。
そうすれば竜宮城─月の都に興味を持つ者が出てくるかも知れない。
それは月の都のピンチを招きかねないのでは無いか。

 

【B】       

しかし、老人となったことが幸いした。
三百年前の話を知っている老人は、村では生き神様のような扱いを受けるようになった。
彼の不思議な話は神の世界の話と信じられ村では伝説となった。
当時の人間には彼ほど老いられるまで生きられることは少なく、また文字も読めなかったため、
話が出来る老人は持て囃されたのだ。
浦島子が若い姿のままだったら、ただの与太話と思われただろう。 

優しさ

【A】

依「今なら…すぐに追い返すか殺すと思います。あの頃ほど私達は愚かではないですから」
豊「千五百年前のあの頃ほど優しくない…と?」

それはもう千五百年以上昔の話であるが、
水江浦島子と名乗る人物が水に映った青い星から出てきたことがあった。
神隠しにあった大抵の人間はすぐにパニック状態になり、自分の理解できる世界に帰りたがるものである。
だから見つけ次第私の力ですぐに帰してやることにしていた。
だが、彼は違った。栄華を極めた月の都を観るなり地上に帰ることも忘れ、
もう少しここにいたいと言い始めた。彼はもしかしたらアタマが少し弱かったのかも知れない。
ただ私も地上の人間に興味があったので、八意様には内緒でうちの屋敷で匿うことにした。

八意様は即断で
``そのような人間は亡き者にするのが一番です。海に出てから三年も姿が見えなければ、
地上では死んだ人間として扱われているでしょう。
大体、地上から来た生き物を興味半分で匿うからそのような事態に陥ってしまうのですが…``
と言った。

依「私達は八意様が居なくなってから様々なことを学びました。」
依姫は海の方を見て言葉を続けた。
依「学んだ事は、私達にはそこまで深い考えを持つ事は出来ない。思慮の浅い優しさは人間も月の民も不幸にすると」
私は少々強張った依姫の肩に手を掛けた。
豊「ならば、もうすぐ来るであろう人間が攻めてきた時、私達は追い返す事に専念すれば良いのです」

 

【B】

依「今なら…すぐに追い返すか殺すと思います。あの頃ほど私達は愚かではないですから」
豊「千五百年前のあの頃ほど優しくない…と?」

八意様は即断で
``そのような人間は亡き者にするのが一番です。海に出てから三年も姿が見えなければ、
地上では死んだ人間として扱われているでしょう。
大体、地上から来た生き物を興味半分で匿うからそのような事態に陥ってしまうのですが…``
と言った。

豊「八意様は即断で殺せって仰ってたけど、流石にそれは可哀相だしねぇ」

私は流石に自分が匿った所為という事もあり、とても殺す気にはなれなかった
妹も同様であり、やはり殺す気にはなれなかった。
仕方が無くそれ以外の良い方法は無いのですかと訊いてみた。そうすると八意様は微笑んで
``勿論ありますよ、貴方達は優しいのね``
と言って、別の案から最善なものを教えてくれた。
(小説三話)

 

【解説】
前者は、昔は優しさ半分・興味半分で浦島本人が望んだ通りに滞在を許してしまったが
それを思慮の浅い優しさだったと反省し、今ならばすぐに追い返す、という会話。

後者は、自分たちの思慮の浅さですぐ送還しなかったせいで殺さないといけなくなったことに責任を感じて、
浦島を殺さないで済む方法を聞いたら「貴方達は優しいのね」と言ってもらえたという回想。

2種類の話を混在させてるせいで分かり難い文章になってしまっている。

住吉月面侵略計画(プロジェクトスミヨシ)の目的

【A】

パ「三段の筒でさらに航海の神だなんて 完璧すぎて裏がありそうなくらい! 
  サターンもアポロも目じゃない 私達の宇宙計画は住吉さんを名乗れば必ず成功する!
  『住吉月面侵略計画(プロジェクトスミヨシ)』 ついに我々は月の都にたどり着く」

 

【B】

咲「私たちの目的は月に行くことであって 月から帰ることではないからね」

【解説】
咲夜の行動理念は基本、レミリア>他なので、パチュリーとはまともに意思疎通してなかった。
そう考えるのが自然だと思われます。

ロケットのナビゲーター

【A】

パ「私は 乗らないから」
霊「なんでよ」
パ「航海が成功するよう 私は地上に残ってすることがあるの 月まで導く魔法は
  ロケットの外からしかできないから」
霊「ふーん そんなの 導きの専門家(天狗)にでも任せておけばいいのに」
パ「外の世界のロケットにも 地上に残るナビゲータが必要らしいのよ 本によれば」(八話)

 

【B】

パ「知らないわよそんなもん 私のロケットは 空に映ってる月を追いかけるように出来てるの 
  後は住吉さん任せだし ホーミング弾と同じ原理よ」(十一話)

一応、八話の発言は「痛い目にあうのが嫌だから」ゆえの方便とフォローすることもできる
月面着陸を考慮してないのはどうなんだろう、とか考えないこと。

十六夜咲夜とロケット

【A】

レミ「ま、いいけど お茶 上空になればなるほど味が変わってきているような」
咲「なんか お湯の沸点が下がってきているみたい」
魔「おいおい ロケットの空気が漏れてるんじゃないか?」
咲「あら 窓の外も普通に空気はあると思いますけど」
(咲夜 窓を全開にする 風が吹き込んでくる)
魔「宇宙は空気がないってのは 都市伝説だったのか
  そういえば、重力だって地上と変わらないしな」(11話)

 

【B】

パチュリー「ルビ振っておこうかしら(咲夜が読めるように)」(ロケット操作方法説明時)
      「内側から開かないようにしておかないと」(ロケット発射前)

【疑問】
紅魔館関係者の意思疎通の不備その2。
後に咲夜さんの出生諸々が問題視される結果となった部分。
青い空が続いており実際には大気圏内であるとはいえ、
常識的には1週間以上かけて気圧に体を慣らさなければかなり危険。
外の世界がロケットを打ち上げられる時代に気圧の常識がまるで無いため
某Qさんの「外の世界の吸血鬼ハンターである」という仮説が(普通に年をとると仮定すると)否定、
さらに、過去作品の発言から「以前は人間じゃなかったのか?」とまで言われることに。

スキマの順序

【A】

紫「この海は──賢者の海」
藍「賢者の──だとすると」
紫「そう ここが月の賢者の住処」
(小さいスキマを空けて中(たぶん綿月亭)をチェック)
紫「ちょうど留守みたい」
藍「はあ でしたら帰ってくるのを待ちましょうか? 千年前の雪辱なら留守では仕方がありません」
紫「何を言ってるの? 絶好のチャンスじゃないの」
藍「いったい何を…」
紫「月の賢者の家に忍び込んで めぼしいお宝を奪うのよ」
藍「空き巣ですか」
(さっき空けた小さいスキマに手袋を引っかける)
藍「それは──?」
紫「お宝を探しに行くのは貴方」
藍「え ああ はい わかりました。」
(6ページ経過&中略)
紫「賢者ではなく、言うなれば愚者の海」
(もう一つの大きなスキマをあける)
紫「さあ! 藍最後の命令よ 中に入って私を満足させる素敵な物を盗んできなさい!」(漫画17話)

 

【B】

紫「藍が私の作った切れ目に入って豊姫の能力を引きつけている間に 
  こっそりもう一つ穴を空けておいたのよ」(漫画最終話)

 

【解説】
スキマの順番が逆。
17話の順番だと、ゆゆこに残すスキマが先に開いてるので
そっちが豊姫に察知されてしまう。
また、豊姫が一発目のスキマを何故かスルーしたことになってしまう

竹林に放置

【A】

紫「破れた側がこんなことを言うのもおこがましいかも知れないが…
  全ては愚かな一妖怪の所行 地上に住むすべての生き物には罪はない
  どうかその扇子で無に帰すのは勘弁願えないだろうか」
豊姫「ここに住む生き物に罪がないはずがありません 地上に住む 生きる 死ぬ
 それだけで罪なのです。お前への罰は月に持ち帰って考えるとして…
 地上の生き物への罰は──…一生地に這い蹲って生き、死ぬこと」(漫画18話)

 

【B】

永琳「あの娘たち(綿月姉妹)がうまくやってくれたようね
    犯人は捕まえて 竹林に放置したみたい…」(漫画19話)

 

【解説】
フォローとして、「連れ帰る」ではなく『(懸案を)持ち帰って考える』であり、
「即決できないから一度帰って相談してくる」と考えればよい、というものがある。
しかし、仮にそう解釈したとしても、紫への罰が具体的にどう決まったかは
その後漫画でも小説でも以降の作品でも一切語られていない。
とりあえず漫画の最終回に基づけば、ずっと監視状態だったらしいので
1ヶ月の観察処分といった所か、と推測されている

月人の行動

【A】

余談になるが現在の地上の人間の科学力の発展は目覚ましく、数十年前からミクロの世界は
可能性で出来ている事に気付いているという。その事実は月夜見様を驚愕させた。
なぜなら月の民が一番恐れている事は、地上の人間が月に来る事だからである。
今のところ、表の月に原始的なロケットを飛ばす程度で済んでいるが、油断は出来ないだろう。
(小説三話 豊姫)

 

【B】

つまり優曇華は、月の民が地上に争乱をもたらす為にも利用されている植物である。
何故争乱をもたらす必要があったのかは、人間の歴史を見れば容易に判る。
人間の歴史と成長は、全て戦争の歴史と成長なのだから。
争い事がなければ何も成長しない。
現状に満足した時点で人間は生きるのを諦めてしまうだろう。
月の民は地上の民の事を思って、日々暮らしているのだ。
地上の民の歴史は月の民が作っていた事に他ならない。(小説二話 輝夜)

 

【解説】
恐れている相手の技術を促進して何の意味があるのか、という批判と
輝夜と豊姫で見解が違うのだろう、という反論がある。
また、水槽の中で繁殖させて可愛がってる生き物でも、
室内の床に這い出してくるのは忌避されるような感覚ではないかという意見も。

穢れテロに付き合う依姫

【A】

霊夢「『大禍津日』あんたたちの弱点はわかっているわ 穢れなきこの浄土に
    穢れを持ち込まれるのを極端に嫌う事」
依姫「なんですって? じゃあ さっき投げた物は」
霊夢「大禍津日神がその身に溜め込んだ厄災よ 放っておけば月に寿命をもたらすわ
   弾を一つ一つ潰さないと月は地上と変わらなくなる
   これであんたは私の弾を避けるわけにはいかないでしょ?

 

【B】

万が一月の民が穢れを負ってしまうと地上に落とされる。
月にとって地上は大きな監獄であった。(小説三話)

 

【解説】
依姫がわざわざ付き合う理由がない

玉兎、地上へ

【A】

玉兎「前に地上に行ったときはさ────」
玉兎「マジでー?」
玉兎「でさぁ」

 

【B】

万が一月の民が穢れを負ってしまうと地上に落とされる。
月にとって地上は大きな監獄であった。(小説三話 豊姫)

 

【解説】
仕事上の出張かお忍び旅行かは不明だが、玉兎は穢れた地上に行くことを問題視していない。
玉兎だけ考えが違うのかも知れない。
とは言え地上に竹林に降り立った豊姫も特に気負ってる風でもない。
後の紺珠伝において玉兎の一羽(鈴瑚)は本気で穢れると困るのは月の民の一部、貴族達だけと言い放った。
とは言え外來韋編において月人らしい月人とZUNが言明したサグメにしても異変解決後に永遠亭に出入りして会談するといった有様(文果真報)なのであるが。

式神カラス

【A】

「さっそくこのお酒で勝利の祝いをしましょう? 第二次月面戦争の無血の勝利を」(漫画最終話)

 

【B】
オセタキ、ヒ、ハ、テ、ソ.jpg

 

【解説】
Aは幽々子の台詞である。幽々子が式神カラスの死を知っていたか否かは不明。また式神カラスの存在価値を人や人型妖怪と同等と考えているか否かは不明。

輝夜の発言

【A】

昔は兎に限らず、永琳にとって地上の生き物は自分の手足でしかなかった。
月の都でも月の民にとっては、兎達はただの道具でしかないのだから当然と言えば当然である。
月の民は他の生き物とは別次元と言っても過言ではない程の、高貴な存在なのだ。
それがいつ頃からか永琳は、私達月の民も地上の兎達も対等の存在として扱い始めているように思える。
妖怪と人間が対等に暮らす幻想郷の影響だろうか。でもそれが嫌というわけではない。
むしろ私にとっては特別視されるよりは居心地がよかった。
何せ幻想郷には月の民は私と永琳の二人しかいないのだから、
地上の民より優れていると思っても孤立するだけだし、
地上の民がみんな道具であるのならば道具が多すぎるからだ。(小説二話)

そんな日々を経て、いつしか地上を月の都よりも魅力的な場所だと思うようになっていた。
その時は永遠の魔法をかけることはなく、僅かだが地上の穢れに浸食されていた影響だと思う。
ただ、その時はまだ私も自分が地上の民とは違う高貴な者だと認識していたし、
地上の民は道具としか思っていなかったのだが……ここ幻想郷はとても不思議な土地であった。
妖怪と人間が対等に暮らし、古い物も新しい物も入り混じった世界。
そこに月の民と月の都の最新技術が混じったところで、誰も驚かないのだろう。
自らを高貴な者だと言っても笑われるだけである。(小説二話)

 

【B】

隣では酔っ払った霊夢と輝夜が何やら話をしている。
月の都って、思ったより原始的ね。建物の構造とか着ている物とかさぁ
輝夜は笑った。
「そう思うでしょう? だから地上の民はいつまでも下賤なのよ
「どういうこと?」
「気温は一定で腐ることのない木に住み、自然に恵まれ、一定の仕事をして静かに将棋を指す……、
遠い未来、もし人間の技術が進歩したらそういう生活を望むんじゃなくて?」
霊夢はお酒を呑む。
「もっと豪華で派手な暮らしを望むと思う」
「その考えは人間が死ぬうちだけね。これから寿命は確実に延びるわ。その時はどう考えるのでしょう?」
「寿命を減らす技術が発達するんじゃない? 心が腐っても生き続けることの無いように」
その答えに輝夜は驚き、生死が日常の幻想郷は、穢れ無き月の都とは違うことを実感した。

 

【解説】
プロレスの前口上に例えられることもある対戦前の煽り合いであるが、Bの前半を見ると酒席の会話も大した違いは無いのかもしれない。
Bの後半については本当に驚いたのかもしれない。"生き飽きたら死ねば良い""その発想は無かった"と言った具合に。

永琳の恐怖

【A】

──永琳は再びお酒を呑んだ。間違いない。このお酒はただの労を労う為に用意されたお酒ではない。
くだを巻いたサラリーマンが、誰も理解できない言葉を吐きながらの安い焼酎なんかではない。
月の都で千年以上もかけて熟成した超超古酒である。
そう、永琳が月の都に居た頃から寝かせていたお酒なのだ。
「こ、このお酒は……?」
永琳は明らかに動揺した。考えのない余裕を見せた瞬間、つまり弱点を狙われてしまったからだ。
永琳がこのお酒を忘れることはない。穢れの多い地上では味が変わってしまい作り出せない純粋さ、そして何年も寝かせたであろう奥深さ。
「貴方も故郷を離れて千何百年か。そろそろ望郷の念に駆られる頃だろうと思いまして、
 月の都をイメージしたお酒の席を用意致しました」
紫はにやりと笑った。その笑顔は永琳の心の奥深くに刻まれ、忘れることの出来ない不気味さをもたらした。死ぬことのない者へ与える、生きることを意味する悩み。正体の分からないものへの恐怖。
それが八雲紫の考えた第二次月面戦争の正体だった。(小説最終話 神主視点)

 

【B】

"量子的に物事を見た場合、起こりえる事象は必ず起こります。
なぜなら量子の世界では確率的に事象が決まるのに、その情報を完全に捉える事が出来ないからです。
結果を求められない確率で起こる事象とは、
いかなる低い確率であろうと0ではない限り存在する事象なのです。
この世は量子から出来ている以上、地上から月に生き物が偶然紛れ込むなんて珍しいことではありません。
それに私達だってそうやって地上から月に移り住んだのですから"
私はいち早く八意様の教えを理解し、今では地上と月を結びつけ、自由に行き来できる数少ない能力者である。

 

【解説】
「いかなる低い確率であろうと0ではない限り存在する事象」なんだからそんなに驚くな、という批判がある
ただし、この量子理論自体がよくわからないシロモノであるため、踏み込んだ議論はしにくい。

伏線放置

噂の利用

豊姫「噂は真実でも虚偽でも構わない。おそらくは虚偽のものばかりだと思うけど…でも、噂が流れているという事だけは誰が見ても真実なの。私達はその上で行動を選べば良いだけの話。噂は利用できるのよ」
(小説3話)

嫦娥計画

──嫦娥計画。現在の月の都では人間が送り込んだ刺客アポロの脅威はほとんど失われていた。
新たに危険視しているのは嫦娥計画と呼ばれる中国の月面探査である。
アポロは太陽神である。太陽と月の都は相容れなかったため月の都は見つからず危機は免れた。
だが嫦娥は不死の薬を飲んで今でも月の都に幽閉された実在の人物である。
その名前を冠する計画は月の都にとって恐怖であるのに違いなかった。
ちなみに月の兎達の多くが幽閉されている嫦娥の罰の代わりに薬を搗き続けている。
(漫画二話 ナレーション)

文の取材

藍「次に天狗ですが スクープを独占したいとのことで 天狗の頭領と話をすることが出来ませんでした 
  第三の目として行動したい感じでしたので 協力してくれるとは言い難いかも知れません
  次にかっ──」(なぜかアリスが飛んでる シュール)
紫「わかったわかった もういい そんなに協力者はいらないわ」

この後文が登場するのは20/21話になる上に、

文「神社から巫女の姿が消えて早25日」(漫画20話)

と、非常に行動が遅い。
また、公式サイトに企画「文々。新聞」があり、
これが毎月更新されていくのかとの予想もあったが未だにComing Soon!となっている

レイセン2号の能力

二号「! それそれ それ私の羽衣!」
霊「言われなくても 返すつもりはないわ」
二号「意地悪」
ヌリク螟ヒイ?・jpg.jpg
ふっ、(背後へ瞬間移動)
霊「あっあれ? 今どうやって?」
ふっ (さらに瞬間移動、正面へ。霊夢の羽衣を取り戻している)
二号「あなたが助けてくれたのね いちおう礼を言うわ ありがとう」
霊「あ、あれ?」

雨月

妖「最近の天気を見ていると 今夜も雨になると思いますよ」
幽「そんなことわかっているわよ(溜息)」

幽「だいたい中秋の名月って言うけど この時期って昔から天気が悪いのが普通なのよ
 十年のうち九年は雨が降って見られないと言われるほどなの 
 つまり 実際はほとんど見られないのも名月たる所以…」
妖「じゃあ今 私は何のためにお団子を捏ねているのでしょう?」
幽「お団子を食べるため以外に用途はあるのかしら?」
妖「まあそうですけど ただ食べるだけなら今日でなくてもいいじゃないですか」
幽「他にもお月見をするためよ 十年のうち九年は行ってきた方法で」

幽「雨月と言ってね 特に雨が長引きやすい中秋の名月は雨が降って月が隠れても
  雲の上の名月を想像してお月見を楽しんだのよ」
妖「苦し紛れの楽しみ方ですね」
幽「いやいや そのほうが風流なのよ 昔から名月そのものを見るより 
   丸い物を見て名月を想像することが風流とされたの 
   昔の人は 実物より想像の方が何倍も大きく何倍も美しいことを 経験から知っていたのね
   料理にお団子一つついてるだけで 名月を想像できたんだから 簡単でいいでしょう?
   そしてその究極の形が──底にあるはずの名月を想像する 雨月というわけ」
妖「なるほど そうでしたか でしたら 団子も実物を食べるより想像の方が何倍も
  おいしいんじゃないでしょうか?  
  そんなにお団子を食べられたら 想像できる名月も想像できなくなってしまいますよ」

玉兎のリーダー

依「でもねぇ これで玉兎を束ねるリーダーにまた目を付けられちゃうよ」
豊「何を今更 最近は月の都に不穏な空気が流れているからね 私たちの人手は多いに越したことはない」

先の戦い

依「そのため私は兎たちに戦闘に備えて稽古をつけています
  先の戦いで戦闘要員の兎たちも減ってしまいましたから その分稽古もきびしくなっています
  さぼっていなければ」

兎が減るほどの戦いがあったとありますが、どの戦いを指しているのかは
わからないまま儚月抄は終了した。
ちなみに「減った」なので、「戦死」ではなく「逃走」も考えられる。
うどんげ、レイセン、レミリアと退治した玉兎たちなど。

伏線破壊(強引すぎる伏線回収)

紫のライフワーク「月人ごっこ」

紫「さあ行きなさい 私のかわいい式神たちよ
   神酒を手に 晴れを越え雨を越え嵐を越え 
   そして賢者を捜しなさい」(漫画一話)

そこは月の海だった。藍も私に続けて入ってきた。
実はここの所、毎月、ここにやってきていたので藍も特に驚くことはなかった。
ここから鴉に式神を憑けて地上の様子を見張っていたのだ。
言うまでもなく、月の民の真似事をしてみただけだ。
(小説五話)

月の内部分裂だと思っていたのだがそんなことはなかったぜ

輝「旗を抜いたってことは ついに始まるのかしら?」
永「始まるわね 月の都を我が物にしようと 増長した月の民同士の穢れなき争い──月面戦争が」
(漫画一話)

うどん「では、まず現在の月の状態から報告します。簡単に言うと、『地上からの侵略者』の
     痕跡が見つかって大騒ぎだそうです」
永「地上からの侵略者?」
私は、月の内部分裂だと思っていたのだが……また外の人間の仕業なのだろうか
(小説一話)

八意永琳

発言面の矛盾

怒りの霊夢

【A】

この巫女(霊夢)は何処に行っても、まず怒りから出た言葉で会話を始めようとするのである。
(小説一話)

【B】
特にそんな事実はない
永夜抄6A面で対峙したときも怒りの言葉ではない。

霊夢 長い廊下ももう終った見たいね
   そろそろ観念したらどう?

月の使者 

【A】

そう言えば月の使者として輝夜をお迎えに行く前日、二人の姫に月の使者の後任をお願いしていた。
あれから、千年以上は優に過ぎている、姫達は何も言わずに置いてきた事を怒っているのだろうか
(小説一話)

 

「ここは見つかりません。てゐが月の使者を寄せ付けないようにしてくれているのですから。
 それに、月の使者に私の味方がいます」
鈴仙は驚いた顔をして「味方……ですか?」と言った。
「そうです。恐らく今は月の使者のリーダーをやっている筈です」
といったものの正直、味方になってくれるのか心配だった。(小説一話)

 

【B】

レイセン「綿月様の所にですか? 無理ですよ 私みたいなただの兎が簡単には近づけません」
永琳「…あの娘はそんなに偉くなったの?」
レイセン「ずっと昔から地上と月を繋ぐ者たちのリーダーですよ 
     それに今は月の都が混乱しているから…その」
永琳「私だと思われている侵略者から月の都を守る部隊のリーダーでもあると
大丈夫 むしろ好都合だわ」(漫画二話)

行動面の矛盾、問題点

即断で殺せ

【A】

八意様は即断で「そのような人間は亡き者にするのが一番です…(小説三話)

「八意様は即断で殺せって仰ってたけど…」(小説三話)

 

【B】

「というか何か意味あるの?この踊り」
「貴方が神様を呼び出していたという事を判らせればそれで良いのです。
月の都では殺生は余り好まれないから
貴方を気軽に罰する訳に行かないのです。
それが終わったら地上に帰って貰いますから」(小説最終話)

豊姫は大きな甕から何やら魔法の液体を掬い、グラスについだ。
それを出された霊夢は、一瞬警戒した。
「これは永遠の時間をかけて漬けたお酒です。地上では味わうことができないお酒ですよ」
「毒とか入ってないよね」
「月では殺生は好まれないですからね」
そう言って、豊姫は霊夢に差し出したお酒を自分で飲み、代わりに自分のお酒を差し出した。

魔「そ それでさ このあとどうなるんだ?」
依「ここでは要らぬ殺生は行いません 貴方たちはもうすぐ地上に送り返します
  ですが……貴方には別の仕事がありますので
  しばらく月の都に残っていただきます」
霊「あ────?」(漫画20話)

浦島① 豊姫の要求と永琳の対応

【A:豊姫の要求「月の都の噂が権力者に広まらないようにする」】

実際は月の都だったのだが、それが蓬莱国だと思い込んでいたのだ。
私はそれは違うと訂正した。
``お前が今居る場所は蓬莱国などではなく海底に存在する『竜宮城』である``と嘘を教えた。
五色の亀は迷子になっていた私のペットであり、
探していたら貴方が背中に捕まっていたという事にした。
嘘を教えたのは地上の人間が月の都への興味を持ち、
権力者が月の都を目指すことを恐れたからだ。
今思うとこの判断は間違っていたと思う、その間違いは後に八意様の手で修正されることとなる。
(小説三話)

私としても帰りたいという人間を帰さない理由はない。
そもそも黙って月の都に穢れのある人間を入れていたのだから、ばれる前に帰したほうがよい。
だが一つ気がかりなことがあった。
彼を地上に帰して三年間も何処に行っていたのかを問われれば、彼はここで過ごした経験を語るだろう。
そうすれば竜宮城────月の都に興味を持つ者が出てくるかも知れない。
それは月の都のピンチを招きかねないのでは無いか。
(小説三話)

余談になるが現在の地上の人間の科学力の発展はめざましく、数十年前からミクロの世界は
可能性で出来ていることに気付いているという。その事実は月夜見様を驚愕させた。
なぜなら月の民が一番恐れている事は、地上の人間が月に来ることだからである。
(小説三話)

 

【B:永琳のサポート】

偶然神隠しに遭った水江浦島子。彼は神様の仲間入りを果たし、
それと同時に蓬莱国──月の都信仰も確固たるものとし、
地上の権力者に蓬莱の民の威厳を知らしめたのである。(小説三話)

浦島② 殺さずに済む→死なす

【A:豊姫の要求「殺すのはかわいそうだからそれ以外の方法を」】

豊「八意様は即断で殺せって仰ってたけど、流石にそれは可哀想だしねぇ」
私は流石に自分が匿った所為という事もあり、とても殺す気にはなれなかった。
妹も同様であり、やはり殺す気にはなれなかった。
仕方がなくそれ以外の方法はないのですかと聞いてみた。
そうすると八意様は微笑んで``勿論ありますよ。貴方たちは優しいのね``と言って、
別の案から最善のものを教えてくれた。(小説三話)

 

【B:永琳のサポート「三百年後に飛ばし孤独に絶望した上で老衰死」】

自分を覚えている人が誰もいない世界に余程絶望したのだろう。泣き叫びながら玉くしげを開けた。
しかし不幸はまだ終わらなかった。玉くしげを開けた彼の肉体はみるみる間に若さを失い、
そこに歩くこともままならない老体が残された。(小説三話)

ついでに、永琳は「絶望することを見越して」この策を提案している。

八意様は地上にお隠れになる前に、浦島子に手土産として「玉くしげ」を渡せと言っていたのだ。
さらに彼には
``この玉くしげは地上での生活に困ったら開けなさい、しかし再び竜宮城に期待のであれば
決して開けてはいけません``と伝えろと言われていた。(小説三話)

手紙

【A】

永「堂々と私の名前を出してこの封書を渡しなさい
  この封書にはいま起きている現実とこれから起こるであろう未来が書かれています
  この通りにすれば月の都は安泰でしょう」(漫画二話)

 

【B】
前の台詞で

永「私はその混乱の原因を探りたいのです 誰が月の都を侵略し 私を悪役に仕立てているのかを」
(漫画二話)

いつの間にか月面戦争に巻き込まれていることを考え、私を利用している犯人を
この手で捕まえてやると心に誓ったのだった。」(小説一話 永琳視点)

とあるように、(漫画二話)の段階では、永琳は犯人が誰なのか分かっていない
なのに、手紙の内容は明らかに黒幕を把握しているものだった
*1永琳の手紙☆*2

私は手紙を書いた。書き手が八意永琳であることを証明するために
二人のお姫様の小さな頃の思い出話から書いた。途中で誰かに読まれたり
改竄されることを恐れて量子印をつけた。量子印は、量子の特性により
中身を読んだ人の数が分かる特別な印鑑である。これを発明したのは私である。
未だ私にしか作れないので、これも本人証明になる。
その他にも二重三重に仕掛けを施し、最後に薬草で封をした。(小説一話)

永「堂々と私の名前を出してこの封書を渡しなさい
  この封書にはいま起きている現実とこれから起こるであろう未来が書かれています
  この通りにすれば月の都は安泰でしょう」(漫画2話)

手紙:──月の都を侵略しようとしている輩がいるという噂を聞いた
   当然 月の都では私を疑っている人もいると予想する
   でも貴方たちなら 私の言うことを信用してくれると思っている
   私は月の都を守るための知恵を貸したいだけだ
   大丈夫
   私の言うとおりに動けば見えざる敵が誰であろうと足を封じることが出来る
(漫画8話)

永琳の手紙:──依姫は 豊の海に現れるであろう敵を迎え撃つ 
      そこで現れる敵は囮です しかし その囮は貴方の潔白を
      証明するのに役立つでしょう(漫画14話)

豊「小人愚者を囮とし愚者を欺かんとす 留守に気をつけろ
  うふふ~ お師匠様の言った通りね あんな大時代なロケットは目眩ましで
  本物は静かに現れるとね」(漫画18話)

無意味な脅迫

【A】

永「ただ 吸血鬼のロケットが動き始めた今、私にできることは綿月姉妹(あの娘たち)が頑張ってくれるのを願うだけなのよね」(漫画10話)

【B】
矢をパチュリーの背に突きつけながら

永「貴方の本だけじゃわからないでしょ?誰の入れ知恵かしら」
パ「……邪魔するのなら帰って」
永「ロケットが月に辿り着けなくなってもいいの?」
パ「……月には絶対辿り着く。貴方がそれを保証しているでしょ? 貴方でしょ?ロケットに月の羽衣をつけたのは」
(略)
パ「本当に月を攻めたがっているのは、古くて困った妖怪の彼奴(あいつ)でしょ?」(漫画11話)

【C】

永琳が初め吸血鬼のロケットを見たとき、外の世界のロケットの本を見て吸血鬼が住吉三神に気付く訳が無いと思っていた。
そんなことに気付ける者は、外の世界にも幻想郷にも月の都にも明るい者である必要がある。その時点で誰が裏から操っているのか永琳には明白であった。(小説八話)

【解説】
刃物を突きつけての脅迫という形をとってまで聞き出した話の内容は「今更確認しても意味の無い情報」でかつ「確認以前の段階で明白*3な情報」だった

推理における矛盾、錯誤

玉兎通信から推測

【A】

永琳「それで、この前の鈴仙の話だと『新しい勢力が月を支配しようとしている』と言っていたわね。
    その勢力について、何でもよいから詳細や首謀者の名前を聞き出して欲しいの」
うどんげ「お安いご用です。もっとも、兎に分かる程度の話しか知り得ませんが」
兎は嘘、噂、ゴシップの様な物は大好きであり、いまいち話に信憑性がない。
だが、火のない所に煙は立たぬ、噂から真実を推測することは容易である。

うどん「簡単に言うと、『地上からの侵略者』の痕跡が見つかって大騒ぎだそうです。(中略)
     その侵略者側に協力している月の兎がいるという噂があって、兎が次々と不当な裁判に
     かけられているらしいのです」
永琳「なるほどね。今の話で、神社にいる月の兎の正体が判明したわね」
うどん「え?なんでですか?」
永琳「スパイ扱いされて拷問を受けていた兎か、
本当にスパイ兎なのか、どっちかでしょう。」(小説一話)

 

【B】

レイセン「私は他人の罪の為に永遠と搗き続けるのが嫌だった。何の達成感もなく、
頭を使うことも許されずただ身体を動かすだけの仕事。
生活に困ることはないが建設的ではないし、頭を使うこともない。
そんなのは最下層の仕事だと思っていた。
だから、私は逃げ出した(小説六話)

誰が気付いた?

【A】

永琳が初め吸血鬼のロケットを見たとき、外の世界のロケットの本を見て吸血鬼が住吉三神に気付く訳が無いと思っていた。
そんなことに気付ける者は、外の世界にも幻想郷にも月の都にも明るい者である必要がある。その時点で誰が裏から操っているのか永琳には明白であった。
巫女に神様を扱えるように稽古した人物がその人物像と一致した為、永琳は確信していた。黒幕は八雲紫であると。(小説八話)

【B】

幽々子「まず、神社へ行って巫女に こう伝えなさい(ポソポソ)」
妖夢「それはどういう意味ですか……?」
幽々子「その神様の力が月まで行くロケットの推進力となるでしょう」(漫画4話)

住吉三神に気付くには

【A】

永琳が初め吸血鬼のロケットを見たとき、外の世界のロケットの本を見て吸血鬼が住吉三神に気付く訳が無いと思っていた。
そんなことに気付ける者は、外の世界にも幻想郷にも月の都にも明るい者である必要がある。(小説八話)

【B】

妖夢「ロケットは宇宙を飛ぶ船なのです。つまり、推進力を探すのなら航海に関するものを探さないといけません」
咲夜「……確かに、そうね。幻想郷には海がないからそのへんは抜け落ちていたわ
(略)
霊夢「海がなかったら航海の神様の力を借りたって意味が……、あー―! 三段の筒見つけたわ」
(略)
咲夜「その筒とは、上筒男命 中筒男命 底筒男命のことです。三柱併せて住吉さんと呼ばれ親しまれている航海の神様なのです」(漫画5話)

【解説】
以上の通り、三段の筒(ロケットの推進力)と住吉三神を結びつける発想に必要なものは、住吉三神に関する知識と宇宙を海にロケットを船に見立てるという(外の世界の)発想のみである。月の都については推進力の件に一切関係なく、幻想郷については逆に発想の妨げにさえなっている

明白であった

【A】

永琳が初め吸血鬼のロケットを見たとき、外の世界のロケットの本を見て吸血鬼が住吉三神に気付く訳が無いと思っていた。
そんなことに気付ける者は、外の世界にも幻想郷にも月の都にも明るい者である必要がある。その時点で誰が裏から操っているのか永琳には明白であった。(小説八話)

【B】

鈴仙「あはは、こんなロケットで月に辿り着くはずがないわ」
永琳「……ほぼ完璧ね。誰の入れ知恵かしら?」(漫画8話)

稽古した人物

巫女に神様を扱えるように稽古した人物がその人物像と一致した為、永琳は確信していた。黒幕は八雲紫であると。(小説八話)

【解説】
『巫女に神様を扱えるように稽古した人物』を描写なしにいつの間にか特定したことになっている。漫画10話で「誰が黒幕かなんて分かりきったことじゃないの」との発言があるため、パーティ(漫画9話)のとき霊夢に聞き出したのかも知れないが、随分といまさらな話である。

伏線放置

月光が生み出す影

輝「今月も 何事も起こらなかったようね」
永「そうかしら? そう見えるならいいんだけどね」
輝「何かあったの?」
永「月光が生み出す影に大きな変化が見られる 影が段々と質量を持つようになっている」

反体制派

輝「あらあら じゃあ鈴仙が言っていたことは本当だったのかしら? 月に新しい勢力が生まれて 
  月を支配しようとしているって 月の兎達がどっちについていいのかわからず 大慌てだって」
永「兎たちは大げさで嘘吐きだから どこまで本当なのかね」

謎のテレパシー

儚月抄上巻、40p
謎のテレパシーが発生し、驚くレイセン二号。
外を見てみると、木の向こうで超巨大な右手が、こっちへ来いと手招きしてる
という謎の幻術が…レイセンはその手が招く方向へと走って行く。

玉兎通信に干渉したのか、テレパシー能力なのか。
右手は幻術か、巨大化したのか。

 神社で寝ていると、どこからともなく私を呼ぶ声がした。地上では使わない筈の言葉を使い、私を呼ぶ声。私は同胞であると確信し、神社を出た。
 同胞、つまり私と同じく月から逃げた月の兎である。しかし、その声の主は予想と違った。指名手配されている賢者、八意様であった。
(小説六話[P125]レイセン一人称)

永琳の声はレイセンから見て玉兎通信となんら区別がつかない様子。相手が永琳であることにそれなりの驚きはあっても玉兎でなく月人だったことに対する反応も無いように見える。月人は玉兎通信に普通に書き込めるのだろうか。どうりで玉兎を支配できるわけである?。なお、同じ小説六話の最後のほうで"正確な会話が出来る訳でなく"といった記述があるが、漫画版を見る限りXX(嫦娥)を含めて言葉を聞き取っているように見える。

勿論、正確な会話が出来る訳ではなく、どちらかと言うとみんなが普段考えている事が風の噂で耳に入ってくる、というレベルであるが。
(小説六話[P136]レイセン一人称)
…XXの罰を受け負い続ける玉兎よ…(漫画二話[上巻P40]永琳⇒レイセンの通信)
XX様の名前を口にできる貴方はいったい…(漫画二話[上巻P41]レイセン⇒永琳の口頭)

月面戦争

永琳「始まるわね 月の都を我が物にしようと増長した月の民同士の穢れなき争い──月面戦争が」

 

※一応、下記で回収したと見ることも出来る

うどん「では、まず現在の月の状態から報告します。簡単に言うと、『地上からの侵略者』の
     痕跡が見つかって大騒ぎだそうです」
永「地上からの侵略者?」
私は、月の内部分裂だと思っていたのだが……また外の人間の仕業なのだろうか
(小説一話)

確実に来る月の都の使者と罪人

永琳「そして、確実に来るでしょう 月の都の使者と罪人が」

※レイセンは偶然

たまたま月から兎が逃げてきたのでその兎を利用し、綿月姉妹に手紙を送った。
(小説最終話)

誓い

永琳「いつの間にか月面戦争に巻き込まれていることを考え、私を利用している犯人をこの手で捕まえてやると心に誓ったのだった。」(小説一話)

「本当の犯人を見つけ出したい」「誰が黒幕かなんて分かりきったこと」

うどん「……お師匠様はやはり 月に恨みを持っているのでしょうか」
永「うふふ 何を言っているのかしら 私は月の都を守りたいだけ 月の都を侵略しよう  
  としている本当の犯人を見つけ出したいだけ」
輝「本当の犯人って… 吸血鬼の他に月を侵略しようとしている奴がいるってことかしら」
うどん「……そういえば お師匠様はロケットは誰かの入れ知恵だって言ってましたね」
永「あははっ 馬鹿馬鹿しい 誰が黒幕かなんて分かりきったことじゃないの」

「本当の犯人を見つけ出したい」「誰が黒幕かなんて分かりきったこと」
連載中に様々な予想があったが放置。


*1 甘…
*2 甘…
*3 永琳主観で