綿月 依姫

Last-modified: 2023-09-10 (日) 14:55:51

基本設定

綿月と言えば、千年近くも月の都の警備を任されている由緒正しい家である。
元々戦闘に向かない月の兎達を訓練し、月の都を守ってきた者達だ。特に妹の綿月依姫は、神々の力をその身に宿し敵に合わせて柔軟に対応できる力を持っている。
基本的には外敵から都を守ることを生業としているが、素行の悪い兎を連れて行き、兵士として教育することもやっている。(小説最終話 視点は、老玉兎A)

今一緒に暮らしている輝夜姫以外にも、二人のお姫様姉妹を小さい頃から教育していた。
二人の姫は私の遠い親族である。人間風に言えば私から見て又甥の嫁、及び又甥夫婦の息子の嫁、という何とも遠い縁だったが、私は二人の教育係として様々な事を教えた。
姉は天性の幸運で富に恵まれ何不自由なく暮らし、妹のお姫様は非常に頭が切れ、私の言うことを何でも吸収していった。私はいずれこの二人に月の使者を任せる事になるであろうと考えていた。(小説一話)

戦闘についての評価、言及

ZUN(東方求聞口授内 おまけインタビュー)

――  依姫はパワーアップ版主人公キャラという感じでした。
ZUN 彼女はチートキャラですからね。あれは科学力ではなくて純粋に彼女の能力なんです。
    降ろす神が強い分だけ強くなれる。強すぎて漫画じゃないと出せませんね。ゲームは
    どんなボスでも倒せなきゃいけませんから。ゲームだからこそのキャラクターの制限ですね。
    (東方求聞口授内 おまけインタビュー)

ZUN(曲コメント)

負けず劣らず陽気な綿月姉妹。でも、戦いになるとそれはもう強いんです。
(綿月のスペルカード~Lunatic Blue)

八意XX

永琳「…ま、何の対策を取らなくても最初から戦力差は絶対だったと思うけどね。
   依姫とあの吸血鬼&三馬鹿トリオじゃ」(小説4話)

霧雨魔理沙

魔(まいったぜ まったく隙がない 
  霊夢と同じ能力と言ったって 見るからに力の差は歴然だ 
  吸血鬼は余裕の表情だが 何を考えているか分からんし
  咲夜も隙を窺ってるが 動けそうもないし……
  こんなのまともに戦ったら勝てるわけがないぜ 
  お得意の逃げるにしても 逃げ道(ロケット)は大破している…)
  (漫画 第十三話 月面の美しさ)

レミリア・スカーレット

驚くことにレミリアは負けた事に対して特に悔しいとも思っていないようだ。

最初から勝てると思っていなかったのかも知れない。(小説最終話 神主視点)

八雲紫

紫「月の使者のリーダーは二人
  一人は神様をその身に降ろして戦う実力派 一人は地上と月を結ぶ援護要員」
 (漫画版最終話)

「地上の民は月の民には決して敵わないのよ」
藍は不思議そうな顔をした。
「え、決して敵わない…?」
「遙かに進んだ科学力、強靭な生命力、妖怪には手に負えない未知の力。
 地上の民は月の民には決して敵わないわ、特に月の都では」
「そ、それでは今になって何故、もう一度月に攻めようと思ったのです?
 おかしいじゃないですか。本当はそんな事思ってないんですよね?」
「いいえ、やはり敵うとは思っていません」(小説五話)

藍「え ああ はい わかりました。 
  でもそんな留守の家を漁るだけでよいのですか? それで満足するのでしょうか?」
紫「うふふ いいのよ どうせ地上の者は月の民には敵わないもの 力では」(漫画17話)

性格、価値観

餅搗きの代わりに私に課せられた仕事は、月の防衛隊員だった。
月の使者と呼ばれ、月を守り、地上を見張る防衛隊。綿月姉妹はそのリーダーであった。
私は依姫様の元で戦闘の仕方から、作法、常識など様々な事柄を学んだ。
妹の依姫様は私以外の兎の稽古も付けている。と言っても、兎の人数は十にも満たない位の少人数である。
みんな実戦の経験が浅く、強さを見ても私と大差ないと思う。
実際に戦う事は殆ど無いのだが、
依姫様の稽古は厳しく、怠けていたりするときついお仕置きが待っている。
(東方儚月抄 小説6話 レイセン)

豊姫「八意様は即断で殺せって仰ってたけど、流石にそれは可哀想だしねぇ」
 私は流石に自分が匿った所為という事もあり、とても殺す気にはなれなかった。
妹も同様であり、やはり殺す気にはなれなかった。

豊姫「今、地上から同じ様に人間が紛れ込んできたら、私達はどういう行動を取ればいいのかなと思って」
(中略)
依姫「今なら……すぐに追い返すか殺すと思います。あの頃ほど私達は愚かでは無いですから」
豊姫「千五百年前のあの頃ほど優しくない……と?」
(中略)
依姫「私達は八意様が居なくなってから様々な事を学びました。」
 依姫は海の方を見て言葉を続けた。
依姫「学んだ事は、私達にはそこまで深い考えを持つ事は出来ない。
  思慮の浅い優しさは人間も月の民も不幸にすると」
 私は少々強張った依姫の肩に手を掛けた。
豊姫「ならば、もうすぐ来るであろう人間が攻めてきた時、私達は追い返す事に専念すれば良いのです。」(小説3話)

レイセン「お見事でした。まだまだ余裕そうですね」
依姫「油断してはなりませんが、余裕が無いと戦いは危険です。
  貴方達は余裕が無いのに油断しているようですに見えますがね」
レイセン「またまたぁ、あの位の人間だったら一瞬でけちょんけちょんですよぉ」
依姫「全く、それが油断なのです」(小説6話)

能力「神降ろし」

概要

豊姫「私は海と山を繋ぐことができる。貴方(依姫)は神霊を呼ぶことが出来る」(漫画8話)

依姫「私には八百万(やおよろず)の技がある 一人頭二つしか使ってないんだから
   あと399万回連戦しても勝てる計算」(漫画15話)

神霊とは

霊夢「日本の神様には面白い性質があるの 
   神様は何分割しようと 元の神様と同じ力を持つ 
   神様の宿る場所さえあれば 無限に神様を増やすことができるの」
   (中略)
魔理沙「神奈子たちはどうなんだ? アレも無限に分身するのか?」
霊夢「肉体を持っている神様は 自分の神霊を分霊させるのよ 
   その神様の肉体と神霊の関係は 本体と生き霊みたいなもんよ 
   生き霊はいくつにも分かれるけど本体は増えたりしない」
魔理沙「ふん 分身しても面白かったんだがな」(漫画5話)

霊夢との比較

魔理沙「霊夢と同じ能力と言ったって 見るからに力の差は歴然だ」(漫画13話)

霊夢「神様の力を借りても神様に敵うわけがないでしょ?」(漫画5話)

霊夢「前の神奈子の時といい 今回といい 調子狂うなあ」
依姫「あなたは力の使い方を間違っている 修行が足りない
霊夢「…大体ねえ 私は妖怪退治の専門家なの 相手が神様だとどうも調子が違うのよね」(漫画17話)

実戦で使用した神降ろし

祇園様

【台詞】

依姫「女神を閉じ込める 祇園様の力」(漫画12話)

依姫「どうした? 動いても構わないよ 祇園様の怒りに触れるけど」(漫画13話)

【描写】
まったく隙がない.pngnandakono.jpg
依姫が刀を地面に突き刺すと、対象の足元から複数の剣が生えてくる。
一度目は霊夢と魔理沙を、
二度目はレミリア、咲夜、魔理沙、霊夢を一瞬で束縛。

愛宕様

【台詞】

依姫「これは小さく見えても愛宕様の火 すべてを焼き尽くす神の火なの
   地上には これほど熱い火はほとんどない」(漫画13話)

【描写】
P137,138では腕を完全に炎へ変化
P141では全身を炎で包む
両手フレイム.pngオオオオオオオオ.png

スペルカード戦で使用した神降ろし

火雷神

【台詞】

依姫「『火雷神』よ 七柱の兄弟を従え この地に来たことを後悔させよ!」(漫画14話)

【描写】
まず雨が降り、次に雷が落ち、
その雷が火雷神+七柱の兄弟(大雷、黒雷、折雷、若雷、土雷、鳴雷、伏雷?)に変化
対象者(咲夜)に巻き付き、炎の竜巻になる。
火雷.jpg火雷2.jpg

金山彦命

【台詞】

依姫「金山彦命よ 私の周りを飛ぶうるさい蠅を砂に返せ! そして 持ち主の元へ返しなさい
 (漫画14話)

【描写】
うるさい蠅.jpgうるさい2.jpg
咲夜のナイフをすべて砂にして消し、さらにナイフを再構築、し、
それを咲夜へと反射した。
金山彦命とは金山(鉱山)を司る神で、金属に関する技工を守護する神とされている。

天津甕星

【台詞】

依姫「『天津甕星』よ 大気に遮られない本来の星の輝きを この者たちに見せつけよ!
(漫画15話)

【描写】
なし

【ちなみに】
天津甕星とは天香香背男命とも呼ばれる神。
日本三大軍神のうち二柱、建御雷神と経津主神をもってしても敵わなかったという星の神である。
東方三月精では、天津甕星が天照大御神に勝つと、その年は妖怪の年になり夜の時代が始まる」という設定が明らかにされた。その回では、レミリア達にとって金星=明星=ルシファーであり、
霊夢にとっては明星=天津甕星(天香香背男命)であった。

石凝姥命

【台詞】

依姫「『石凝姥命』よ 三種の神器の一つ 八咫鏡の霊威を今再び見せよ!」(漫画十五話)

【描写】
ダブルスパークのうち一つを反射。
ヤタノカガミ.jpg

天宇受売命

【台詞】

依姫「大御神はお隠れになった 夜の支配する世界は決して浄土になり得ない
   『天宇受売命』よ! 我が身に降り立ち夜の侵食を食い止める舞を見せよ」(漫画16話)

レミリア「ふん 飛び道具は当たらないってわけか…」(漫画16話)

【描写】
謎ダンス.jpg

天照大御神

【台詞】

依「私が攻撃すれば貴方は必ず一撃で負けるでしょう
  だから貴方の技を全て見てからでも遅くはない
  貴方も体当たりばかりじゃなくてスペルカードを使ってみたら?
  美しいスペルカードを」(漫画16話)
※その一撃が天照大御神だった

依姫「女神の舞に大御神は満足された 天岩戸は開き夜の侵食はここで終わる
  『天照大御神』よ! 圧倒的な光でこの世から夜をなくせ」(漫画16話)

【描写】
アマテラス.jpgアマテラス2.jpg

伊豆能売

【台詞】

依姫「『伊豆能売』よ 私に代わって穢れを祓え!」(漫画18話)

【描写】
シャラーン.jpg

能力「加速度理論による弾幕停止」

ウィッシュ.jpg
(スターダストレヴァリエが、ウィッシュのポーズをした依姫の周囲でピタッと止められている)

魔理沙「月の都で見える星は瞬いていないらしいな」
依姫「星が瞬いて見えるのは 大気の揺らぎなのです
   大気の少ない月の都では 星はほとんど瞬かない(星弾を食う」
依姫(甘…)
依姫「瞬かない星の光の軌道は 完全な直線です 
   等速度の攻撃は加速度系において止まっているに等しい 
   止まっている弾幕なら 誰にでも避けられるでしょう?」
魔理沙「よく判らんが 確かにお前の周りは止まっているな」

解説はこちら、こちらをどうぞ

能力「光を斬るのは水を斬るよりずっと容易い」

底巻の15話をチェック
解説は依姫の光速越えについて