因幡てゐ

Last-modified: 2023-07-20 (木) 13:34:01

ひたすら大物感が増しました。

 

そんなある日、一匹の白い服を着た妖怪兎が迷い込んできて自体は一変する。
その妖怪兎が何故この永遠亭に入る事ができたのか未だに分からないが、
それが永遠亭に住み始めてから初めての歴史だった。妖怪兎は自分はこの迷いの竹林の
持ち主であると言い、私たちが隠れ住んでいる事をずっと前から知っていたらしい。
私が警戒していると、別に敵になるつもりはない、兎達に智慧を授けてくれるのなら人間を
寄せ付けないようにしてあげましょう、と言ったのだ。その妖怪兎は因幡てゐと名乗り、
今では永遠亭に住み着いている。(小説一話)

てゐは只の妖怪兎ではない事は明らかであった。地上の兎はてゐの言うことなら何でも聞いた。
本人を見ていると何の威厳も感じられないが、大量の兎を操る姿はどことなく仙人を思わせる。(小説一話)

てゐは少し考えて「……天石門別命(あめのいわとわけのみこと)。懐かしい神様が見えた」
と言って廊下を走って行ってしまった。(小説一話)

「ここは見つかりません。てゐが月の使者を寄せ付けないようにしてくれているのですから。
それに、月の使者に私の味方がいます」(小説一話)