月の都について

Last-modified: 2023-07-20 (木) 14:46:13

・月の羽衣とは、満月と地上を繋ぐ一種の乗り物である。しばしば天女の羽衣と混同される事もあるが、天女の羽衣は反物質の布であるのに対し、月の羽衣は月の光を編み込んだ波で出来ているゼロ質量の布である。この二つは全くの別物である。(小説一話)

・蓬莱の薬を使うと人間と同じ穢れが生じてしまう。私は輝夜が月の都に戻ったとしてもまともな生活が出来ないことを知っていた。(小説一話 永琳)
・鈴仙もその昔、地上に逃げてきた時は月の羽衣を使用したらしい。その羽衣は今でも永遠亭に仕舞ってあるが、もう月に行くことはないと決めて封印してある。月と地上を行き来する手段は沢山あるが、月の羽衣はその手段の中では非常に原始的で時間もかかる。主に月の兎達が利用する手段である。(小説一話)

・さて、月を支配しようとする新たな勢力とは一体何なのだろうか。もし、その勢力が全壊の月面戦争のように外の人間であれば特に問題はない。その昔、人間は月面に旗を立てて、月を自分たちの物だといった時代があった。人間は自分の科学力を盲信していて、月ですら自分の物だと思ったのだろう。しかし、蓋を開けてみると月の都の科学力とは雲泥の差であった。月に月面をつくると豪語していた人間も、基地どころか建造物を造るような段階まで至らずに逃げ帰ってきたのだ。人間の惨敗だった。外の世界では、月面着陸は大成功のように報道されているが、惨敗だったときは報道されていない。最初の月面到達以来、人間は負け続きだったのでそれ以降月面には行っていないことになっている。本当は、何度も月に行っては月面基地開発に失敗している事を、月と通じている私たちは知っていた。人間は大して成長していない。むしろ退化している位である。再び月を侵略開始しようと、月の都にとって大した恐怖ではないだろう。

・──嫦娥計画。現在の月の都では人間が送り込んだ刺客アポロの脅威はほとんど失われていた。新たに危険視しているのは嫦娥計画と呼ばれる中国の月面探査である。
 アポロは太陽神である。太陽と月の都は相容れなかったため月の都は見つからず危機は免れた。だが嫦娥は
 不死の薬を飲んで今でも月の都に幽閉された実在の人物である。その名前を冠する計画は月の都にとって恐怖であるのに違いなかった。ちなみに月の兎達の多くが幽閉されている嫦娥の罰の代わりに薬を搗き続けている。
・私は八意XX 玉兎たちが仕える嫦娥が飲んだ不老不死の薬も とある月のお姫様が飲んだ不老不死の薬も造ったのは私

・老夫婦が私をかくまってくれた理由は、月の都の監視役が定期的に富を与えていたからだと思う。月の都の監視役は、私と同じように光る丈に黄金を隠して、この老夫婦に私を匿ってくれたことに対する謝礼だと印象づけさせた。