【SS】膨大な物語/1

Last-modified: 2021-09-23 (木) 10:14:25

プロローグ『言い伝え』

その昔のことです…

 

広大な大地に、人が誕生しました。

 

人は進化と共に、知能と力を得ました。

 

そしてある時から、人々をまとめ上げる『リーダー』なるものが生まれたのです。

 

さらに時が経つにつれ、部族の中で誰がリーダーになるか争いが起こりました。

 

争いはさらに争いを呼び、幾つかの派閥になり、戦いが起こりました。

 

彼らはお互いを騙し合ったり蹴落としあったり、それはそれは醜い争いでした。

 

その時の人の『醜い感情』から、魔物が生まれました。

 

魔族は人の知識を受け継ぎました。魔族は人間より力が強く、賢く、力をつけました。

 

…そして、人間に危害を与え、とうとう魔物と人間の戦いとなったのです。


人間は一丸となり戦い、最終的には魔物のリーダーはどこかへ消えてゆきました。

 

魔物が生まれたのは、同じ種族同士で争う人間達を
一つにまとめる為に神が与えたキッカケなのだと、

 

今でも語られています…。




老人「…というのがこの里に伝わる言い伝えじゃよ。」

 

少年「へぇー、でもさお爺ちゃん。人間の協調性を取繕う為だけに生まれてきた魔物がかわいそうじゃない?」

 

老人「そうじゃな…そのおかげで今の人間達が協力出来ておると言われてるがのう…」

 

少年「それに、魔物って今じゃ人間に住処を奪われたりしてるよね?一緒に暮らしたりとか、出来ないの?」

 

老人「うむ…力の弱い魔物なら街に行けば共存してる姿を見られるがのぅ…偉い人間と、強い魔物。両者共に、共存という考えはないのじゃ。仮にわしらが共存を訴えても白い目で見られるじゃろうな」

 

少年「そっかあ…じゃあお爺ちゃん!僕が変えてみせるよ!人間と魔物が暮らせる楽しい世界にさ!!」

 

老人「フォフォフォ、面白いことを考える子じゃのう。どれ、楽しみに待っておこうかの」




…そして、数ヶ月が経った。
ある日突然。老人は死んだ。
魔物に殺されたのだ。

 

少年「じ、爺ちゃん……」

 

神父「……発見された時には魔物に食い荒らされてました」

 

少年「う…うう……」

 

少年「うわぁあああああああああん!!」

 

少年は三日三晩泣いた。
悲しさよりも遥かに強い憎しみの感情を持って泣き続けた。

 

少年「魔族なんて……嫌いだ!!」

 

幼き少年の夢は、脆くも数ヶ月で打ち砕かれたのである…

1話『壊された日常』

ここはヒイラギシティ

 

車の走る音、鳥の羽ばたく音、人の喋る音。
様々な音が交差する賑やかな町だ。

 

そんなヒイラギシティの住宅街では
ある一人の少年が学校へ足を運んでいた。

 

優也「はぁっ…はぁっ…遅刻するぅうう…!!」

 

近所のおばさん「朝から騒々しいわねぇ」

 
 

優也「ま、間に合った......」

 

俺は真田優也だ。 …走り疲れて、今はなにも考えられない。

 

楓「あら、よく間に合ったわね。今日はダメかと思ったわ」

 

呆れた顔で見つめるこいつは桐谷楓。
昔から同じクラスになる事が多く、
近所なのでいつもは
一緒に登校をしているのだ。

 

優也「楓ッ!!なんで呼びかけてくれなかったんだよ!」

 

楓「...3回も呼んだわよ。そしたら優也のお母さんが出てきて」

 

優也母『ごめんねえ、優也ったら何度呼んでも起きないのよ。悪いんだけど先に行っててくれないかしら?』

 

楓「って言われたから先に学校に向かったの。後ろから追いかけてくるかなんて思ってゆっくり歩いてたけどバカみたいね」

 

優也「か、返す言葉がない...」

 

美花「楓も大変だねー彼がだらしなくて」

 

彩乃「でも男の子に頼られるってちょっと羨ましい…」

 

楓「ちょ、ちょっと二人とも!!からかわないでよね」

 

美花「からかってるつもりはないけどー?」

 

英和「…ところで優也はなんで遅刻したんだ」

 

優也「いやー…昨日ちょっとサッカーの試合を放送してたからさ…」

 

央「深夜まで見続けたのか…」

 

優也「集中してたら、ついね…」

 

勘太「おい、先生来たぞ」

 

若芽「みんな席につけ~ホームルームを始めるぞ」

 



若芽「ホームルーム終わり!それじゃあ、一時限目の準備をしろ~」

 

その時だった。

 

ガシャァアアアン!!

 

生徒「うわぁああああ!?」

 

優也「な、なんだあれ?」

 

英和「魔物…?おかしいな。この町に入ってくる事なんてあるはずが…」

 

魔物「グギャァアアアアス!!」

 

若芽「ああだこうだ言ってないで早く廊下へ逃げろ!」

 

優也「せ、先生も逃げてください!!」

 

若芽「だめだ!まだ残ってる生徒がいる。お前らは先に行け!!」

 

生徒「こ、こ、こ、腰が…ひけて…」

 

楓「優也!!先生を信じて!今は身の安全を確保するのよ…!」

 

ガシャァアアアン!!

 

優也「うわっ!?」

 

央「一匹だけじゃない!何十匹もいるぞ!」

 

英和「…それに完全にこの学校は包囲されている」

 

優也「そ、そんなぁ…」

 

魔物「ギャアアアアアス!!」

 

楓「窓があるところは危険だわ!…どこか、安全な場所に…!」

 

その時、廊下の窓から光線が飛んでくるのを優也は一瞬確認する。

 

優也「避け…
ビビーーーッ…ドーーン!!

 

優也「ッ…大丈夫か!?」

 

楓「わ、わ、私は大丈…夫……」

 

優也「……何!?」

 

そこにあったのは身体が石化したまま動かなくなった友人たちの姿。
それぞれ光線が当たった瞬間のまま固まっていた…。

 

優也「ひ…英和?勘太!?」

 

楓「央くん!!ど、どうなってるの?」

 

優也「…まさか、先生達も!?」

 

楓「優也!!今は、逃げなきゃ。どこか安全なところ…そうよ、地下室!地下に逃げるわよ!!」

 

優也「もうなにがどうなってるのかわからないよ…!!」

 

とにかく俺たちはモンスターの攻撃から逃れるべく、地下を目指した。
その途中、石化して動かなくなった生徒を大勢見かけたが
俺たちにはどうすることもできなかった…。

 

楓「…ここが地下入り口の扉よ!」

 

優也「もうそこまでモンスターが迫ってるよ!!」

 

楓「…鍵がかかって開かない!?」

 

優也「えっ!?」

 

魔物「ギャォオオオオス!!」

 

楓「も、もうだめ…!!」

 
 

『…よかった、生き残りがおった!!』

 
 

『リフレクト…!!』

2話『謎の仙人』

優也「…誰?」

 

楓「あ、あの光線を防いでるわ…」

 

仙人「…ふぅ、危なかったわい。おぬしらまでやられてたら全滅じゃった…」

 

楓「ぜ、全滅って…」

 

モンスター「ガァアゥ!!」

 

優也「他のモンスター達も来たよ…!!」

 

仙人「…お主ら、下がっておれ」

 

仙人「ドラゴンファイアー!!」

 

ボォォオオオオオオオオ!!

 

モンスター「グァァアアアアアア!!!」

 

優也「すごい爆炎だ…!!」

 

楓「なんなの、あの人…」

 
 

仙人「…ふぅ、とりあえず付近の魔物はみんな倒せたのぅ」

 

優也「い、今のは…?」

 

仙人「今のはドラゴンファイア。敵を一掃できる火属性の技じゃよ。」

 

楓「…そ、そんな事よりあなたは誰ですか!?」

 

仙人「…うむ、ここじゃあ話しづらいから一旦わしの家に来なさい」

 

仙人「お二人さんがた、もう少しわしに近寄ってくれ」

 

優也「…?」

 

仙人「エスケープ!!」

 



~仙人の里、仙人の家~

 

優也「えっ!?」

 

楓「何をしたの?」

 

仙人「わしの家じゃ。わしのいつでも自宅に一瞬で帰宅できるスキル『エスケープ』を使ったのじゃ」

 

仙人「…さて、折り入って話すとしよう…」

 

仙人「まずお主らの学校を襲ったのは滅多に見かけぬ人を石化させる強力な魔物じゃ」

 

優也「…たしかにみんな、魔物に石化されちゃったね…」

 

楓「ね、ねえ!私達がやられてたら全滅してたってさっき言ってたけどまさか…」

 

仙人「…うむ、確信はないが確認できた生徒はもうお主らしか残っておらんかった。残ったものは皆石化されておるじゃろう」

 

優也「…石化した人間は助かるのですか?」

 

仙人「普通なら石化の原因であるモンスターを倒したり、石化を解く薬をかければ助かるはずじゃが…あの魔物の力で石化されたものは違うじゃろう」

 

優也「な、なぜですか?」

 

仙人「…魔王の力が憑いておるからじゃ。近日、強大な魔王がその力を使い世界中のモンスターに力を与えた。あのモンスター共もそのうちの一つなのじゃ」

 

仙人「あの者達を助けるには…その強大な魔王を倒すしかないじゃろう…」

 

優也「魔王を倒す…?」

3話『魔王』

仙人「…幸いあの魔物の攻撃で死んだ者はおらん」

 

優也「よ、よかったぁ~!!」

 

仙人「しかし、魔王を倒すまではあのまま石化したままじゃろう…」

 

楓「……じゃあその魔王を倒しましょうよ!!」

 

仙人「無理じゃ、魔王の力は本当に強大。わしも歯が立たぬのじゃ…」

 

優也「それじゃあどうすれば…」

 

仙人「…そこでお主らの力が必要なんじゃ」

 

優也「俺たちの?」

 

仙人「お主らが力をつけて、魔王を倒すのじゃ!!」

 

楓「か、簡単に言ってくれますけど…私達、中学生ですからね?」

 

仙人「じゃからいいのじゃ」

 

楓「…なぜですか?」

 

仙人「お主らぐらいの若僧が一番成長が早い。つまるところ魔王退治に適任なのじゃよ」

 

優也「ま、まさか最初からそのつもりで俺たちを助けたんじゃ…」

 

仙人「そ、そ、そんな訳ないじゃろう!?」

 

楓「図星ね…。でもみんなを救えるなら、やるわよ。ね、優也?」

 

優也「…うん。まだよくわからないけど、魔王退治、引き受けさせてください」

 

仙人「うむ。(よ、よかった~!これで断られたらホントわしの苦労が水の泡になるところじゃった)

 

優也「…一旦この話は置いて。改めて聞きたいのですが今のヒイラギシティは大丈夫なのかしら?あんな魔物があっさり入って来れるなんて、もう既に軍隊や警察はみんなもう…?」

 

仙人「それはワシの千里眼を使って確認しよう。…ふむぅ…軍隊はほとんど石化。町はボロボロで大惨事じゃ。…市民はお主らの家族を含んで殆ど避難ができておるようじゃ、よかったのぅ…」

 

優也「そうだ、家族にこの事知らせないといけないよね?」

 

楓「心配させちゃうし言っといたほうがいいけど…信じてもらえるかしら?」

 

仙人「やめておいたほうが良い…代わりに、わしが出来る限りのことをしよう。」

 

仙人「むぅう……ハァッ!」

 

力を込めた仙人の手から眩い光が天高く飛び出した。

 

優也「??何をしたんですか」

 

仙人「お主らに関わる人間の記憶を消させてもらった。なーに、いつでも戻せるから安心せい。これでお主らの家族を心配させるような事はあるまい」

 

楓「なんか複雑だけど…あ、ありがとう。」

 

優也「…………」

4話『剣の祠』

仙人「…さて。早速だが優也よ。お主にはこの地に伝わる武器を与えようと思う」

 

優也「この地に伝わる武器ですか?」

 

楓「やったわね!きっと学校を襲った奴なんか一撃でやっつけられる武器よ!」

 

仙人「その武器は勇者の祠に封印しておる。ちと付いて来い」

 

そして、優也たちは仙人の言う祠へ向かった。

 

~勇者の祠~

 

仙人「この祠じゃ。ここに代々伝わる勇者の武器が封印されておる。」

 

優也「…あっ、台座に剣が刺さってる」

 

仙人「左様。この勇者の剣をお主に授ける。さぁ、引き抜け」

 

優也「わかりました。…お、重たい、うわぁあっ!!」.

 

楓「…なにすっ転んでるのよ」

 

優也「イテテ…きゅ、急に抜けたんだもん危ないなぁ」

 



優也「…剣をもらったのはいいんだけどさ」

 

優也「これ本当に勇者の剣なんですか?なんか錆び付いてるし随分古びてるんですけど…」

 

仙人「その剣は使用者の能力に応じて成長するのじゃ。長い間使われなかった今は力が封印されておるからそのような姿なだけじゃわい」

 

優也「…これで戦えるんですか?」

 

仙人「石で作られた剣よりは性能がいいはずじゃ。ちと錆びとるが刃先が折れたりする心配もない。なにせ伝説の剣じゃからのう。…と言いたいがあまりにも強い衝撃には耐えられん。剣が力を解放するまで無理はせんように」

 

楓「強いのか弱いのかよくわからないわね」

 

仙人「…さて。お次は楓。お主には魔法を使ってもらうとする」

 

楓「魔法…?聞いたことはあるけど私に使えるの?」

 

仙人「魔法の素となる魔力は生きとし生けるものすべてが持つ。お主はどうやら優也より魔力がありそうじゃ。簡易的な魔法なら今すぐにでも使えるじゃろう…」

 

仙人「…よし。お主らはまだ戦闘経験が無さすぎてとても魔物とは戦わすことはできん。これからちょっとしたテストを始めるぞ」

 

優也・楓「テスト?」

5話『剣と魔法の基礎能力』

~祠を出てすぐ前の草原~

 

仙人「…これからお主らに基本となる戦いを教える。あまり時間がないのでどんどん行くぞ」

 

仙人「召喚魔法!…出でよ、ムチン!!」

 

ボンッ

 

ムチン「ムチィ?」

 

優也「魔物が出てきた!」

 

仙人「初心者でも簡単に倒せるムチンじゃ。さて、試しに斬りかかってみるのじゃ」

 

優也「は、はい。やぁーっ!!」

 

仙人「全然ダメじゃ!それだと力が加わらず攻撃が入らん!もっと腕を…

 

…………………………

 

……………………

 

……………

 

仙人「…やってみぃ。」

 

優也「たぁあ!!」ザシュ

 

ムチン「ぎゃー」

 

ムチンは倒れて消えた。

 

仙人「…まぁ良いじゃろう。他のモンスターは動きを読んだりする必要がある。そこは慣れが必要じゃ。勝てないと感じたらすぐに逃げるのも忘れぬように。」

 

優也「ハァ…は、はい。」

 

仙人「…次は楓。魔法のイロハを叩き込んでやるぞ。」

 

楓「待ちくたびれたわ。頼むわよ!」

 

仙人「まず魔法とは魔力から生み出される…

 

……………………………

 

……………………

 

……………

 

仙人「…教えたように、詠唱して魔法を放ってみるのじゃ」

 

楓「…ファイア!!」

 

ボォッ

 

楓の手から小さな火が放たれた。

 

楓「!!熱くない…」

 

仙人「うむ、成功したようじゃな。今のお主ならこの要領でアイス、ウインドなども放つ事が可能じゃ。さて、次は冒険において重要な回復魔法。キュアを放つのじゃ!!」

 

楓「…キュアッ!!」

 

仙人「……おぉ、見る見るうちに身体が回復する。お主の回復魔法は中々の物じゃ。言うことはないぞ!」

 

楓「本当!?やったわ!」

 

優也「楓は僧侶に向いてるって事かな?」

 

仙人「そうじゃのう!役職は魔法使いと思ったが僧侶が適任じゃ。」

 

楓「ふふ♪看護師を志してただけの事はあるみたいね!」

 





仙人「はぁ…なんとか半日で基礎中の基礎は覚えることができたようじゃ。後はモンスターを倒してどんどん戦い方を覚えるのじゃ!」

 

仙人「今日はもう遅いからわしの家で宿泊するがいい。明日には出発してもらうぞ!」.

 
 

優也「はぁ…なんかおかしな事になっちゃったね」

 

楓「濃い1日だったわ。まだ、気持ちの整理が追いつかない。」

 

優也「…今日会ったことは…本当なんだよな。夢なんかじゃ…ないんだ」

 

楓「当たり前じゃない。夢だったらとっくに覚めてるわ…」

 

優也「それもそうか…。とにかく、みんなを助ける為に明日からがんばろう」

 

楓「……そうね。」

 

6話『冒険前の一悶着』

次の日の朝。
仙人に起こされた俺達は早速魔物退治の冒険へ…
と思ったのだが、服装が冒険に適していないと
言われ、仙人の里へ連れていかれた。

 

優也「…うわー、変わった衣装の人がいっぱいだ」

 

楓「それにおじいちゃんばかりね…さすが仙人の里。」

 

喋りながら進んでいるうちに、服屋へと着いた。

 

仙人「よし、着いた。ちょっとそこで待っておれ」

 

そういうと仙人は店の中へ入っていった。

 

楓「お金は仙人が持ってくれるのね」

 

優也「まぁお金を出せと言われても困るけどね…。非常事態だからお金持ってきてないもん」

 

そして、しばらくすると仙人が出て来た。

 

仙人「…とりあえずの服は手に入ったぞ。…よし、とにかく試着室があるからそこで着替えるのじゃ」

 

優也「わかりました」

 
 

………………………

 

優也「……変わった格好だあ。」

 

楓「ふふっ、変な格好ー。」

 

優也「わ、笑うなよ楓。仙人、もっと普通の服はなかったのですか…」

 

仙人「…無かった。それに言ったじゃろう、とりあえずの服じゃ、と。お金が手に入ったら気に入った服を探して買えばいい。とにかく、楓。次はお主の番じゃ」

 

楓「…優也の見た後だと不安なんだけど…」

 
 

楓「…………ど、どう?」

 

優也「!……え、えーと。似合ってるよ」

 

楓「よかった…。ありがとう」

 

優也「仙人、俺の服に比べて随分と装飾が普通じゃないですか?」

 

仙人「…うむぅ。この里ならではの風習というものなのじゃ…。この里の男性は皆仙人を目指す。じゃからそれ相応の格好の服しかないのじゃ…」

 

優也「そうですか…仕方ないな」

 

楓「…ところで話変わるんだけど、外が騒がしくない?」

 

仙人「うむ、さっきから何か嫌な気配がしておったの…。出てみるとしよう」

 
 

男「た、助けてくれー!」

 

魔物×3「ギギ~!!」

 

優也「…あれは!」

 

仙人「グローブリンじゃ、下級の魔物の中でも一般人なら太刀打ちできない魔物じゃのう。……ちょうどいい。お主らの身につけた基礎知識を用いて実戦をしてみるのじゃ!」

 

楓「…そうこなくちゃね!行くわよ優也。本当の意味での初めての戦闘よ!」

 

優也「よーし。行くぞ!」

7話『練習成果』

グローブリン「グギァアー!!」

 

優也「おい、グローブリン!こっちに来い!!」

 

グローブリン「ギ?グギギー!!」

 

優也「…よし、来た。間合いを図って…ハァッ!!」

 

グローブリン「ギャァア!!」

 

優也「うっ…血だ。そりゃそうか、斬られて出ないわけないもんな」

 

仙人「血が出たぐらいで怯むんじゃない!まだ倒し切れておらんぞ!!」

8話『

9話『

10話『

コメント

  • さすがにこのままずっとRPGだとネタが尽きるし飽きるので普通のバトルSSにします -- ライキ 2018-08-30 (木) 18:03:06
  • RPG形式だったら安価形式にしたら面白そう -- 2018-08-30 (木) 19:36:25
  • 書き直したゾ。最初から見てくれるとありがたい -- 2018-11-01 (木) 03:48:43

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