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この物語はヴェリア達が目覚めて間もないころの話です...
一章
「ほう、あそこが人間共の言っていた大陸か。随分と強い魔力を感じるな。魔力の汲み取りの範囲内に入っていなかったのか?ここに魔物が生まれたのはまだ100年前の筈だが...。」
「どうやら昔人間がこの大陸で大きな実験をしてたらしいんだけど、そこで大事故が起こって強い力を得るようになったらしいよ。まぁ僕達の敵ではないだろうね。日も浅いだろうし。」
「だと良いんだがな。この大陸に魔王が存在する情報は今のところ無いが、気を付けて行動しなければ。」
「やぁ!そこの御二人さん!」
「っ!?...あぁなんだ人間か。何の用だ?」
「何でそんな睨むんだい?まぁいいや。シマグニ大陸は初めてかい?良かったら案内しようか?」
「お心遣い嬉しいけど、僕達ちょっと予定があるんだ。観光はその後かな。」
「そうか!まぁその予定とやらを終えてから楽しんでくれい!」
「あぁ...。(何者だこの人間...?気配を察知出来なかった....?)」
二章
「魔王様。今日の報告を致します。今日は少し重大な報告があるので心して聞いてください。」
「ほう...?一体何だいそれは?人間達が氷雪京にでも侵攻しているとか?」
「近いといえば近いですが違います。今日の昼頃、ノースブリザード沖の小島に二人の魔物を発見しました。ここの魔物ではありません。完全に外国かやってきた魔物です。それにかなり強い力を保持するものと思われます。魔王級がついにやってきてしまいました・・・。」
「ほう。しかし我々に敵対する訳でもあるまい。いきなり攻撃を仕掛けるなど言語道断。まぁでも気掛かりだし氷雪京の魔王軍に24時間警戒命令でも出しといてくれ。」
「了解しました。何事も起こらなければいいんですけどね。」
「そうだな...。」
その夜。
「まさか...ここまでとは...。」
「少し圧巻だねえ。まさか魔物がここまでの都市を作るなんてさ。ざっと人口100万は超えるんじゃないかな?元が人間なだけあってかなりの文明を築いているね。その上都市全体が何かのバリアみたいなもので覆われている。魔力の汲み取りができなかったのはこの為かな?」
「まぁいい。この程度のバリア等、容易だ...少し力を溜めれば...ハァァァァァァァ!!!」
ヒュン!!
「随分息が上がっておられるように見えますが、どうかなさいました?」
「誰だ貴様は...!?私たちに何の用だ...?」
「私はルシフィナ。ここら一体の監視を任されていますの。あなた達どうみても観光客には見えないわねぇ...」
「あぁ。僕たちは観光に来たわけでもない。君たち異界の魔物を支配するためにやってきたのさ!!」
アックスブレイク!!
「危ないですね...こちらは戦う意思は無いのですが...仕方ない!」
エンジェルスラッシュ!!
「へぇ...君中々やるね。どうだい?僕たちの仲間にならないか?」
「冗談はよしてください。私が忠誠を誓うのはただ一人、魔王セドリック様のみです!!」
「フン...その内ここも私たちの支配下と化す。今のうちに降伏したほうがいいと思うがな。」
「笑止千万!!降伏するくらいならここにいる魔物は全員突撃しますよ。」
「それが私たちの使命であり、絶対的な権利ですから!!」
「殺すのは惜しい...。だが仕方がない。お望み通り殺してくれるわ!!行くぞヴェリル!!」
エ ク リ プ ス
金環日食!!!
「これで終わりだ...!はぁあああああ!!!!」
光と闇。相反する禍々しい装い。
宛らこの世の終わりでも見ているかの様な景色。
この地域に住む100万は死を覚悟したその瞬間...
「エレメント・スピカ」
七色の光が地獄を相殺する。
「静けさと落ち着きが矜持のこの街でよくこんなことが出来たもんだな。実に尊敬するよ!」
「フフ...ついに現れたか!!」
「魔王セドリック!!」
三章
「君たちさぁ...帰ってくれない?すっごい今気分悪いんだけど」
「僕たちはすべての魔王を支配下に置くことを目的としているんだ。帰ってほしいなら軍門に下ってよ。」
「悪い。それは出来ん。何故ならここにいる全ての魔物は、誰の支配も受けず、自由で平等だからな!!」
「ならば私たちと戦い、散るだけだが。それでいいのか?」
「ああいいさ。なんてったって、負けるはずがないからなァ!!」
「オーロラサイクロン!!」
ビシュゥウン...
ズドドドドドドド...
「デルタシールド!!」
「」
コメント
- 神作品で草(製作途中だからかちょっと短いけど) -- 雑魚(コテハン) 2021-01-27 (水) 22:33:18
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