DCO/アンノウン・ネガティブ・ノーレッジ

Last-modified: 2024-08-31 (土) 04:53:27
個体名アンノウン・ネガティブ・ノーレッジ記録日●年●月●日~●月●日
クラスソー
記録者ライド博士使用職員●人
記録個体名 アンノウン・ネガティブ・ノーレッジ は、三部屋に分かれた小さな図書室です。入り口はどこにでも存在します。収容室や実験室から出たところのドア、休憩室の冷蔵庫、カフェテリアの窓、医務室のシーツの下など。それを認識してしまえばどこにでも現れるようになります。
図書室の内部は三部屋が行き来できるようになっており、それぞれの部屋に机が二つとソファが二つあるだけで、他は壁などにびっしりと本と本棚が詰まっています。その本ですが、ほぼ全て実際には存在しないもので構成されています。内容は支離滅裂な物もあれば動物の写真集、ライトノベル、純小説や漫画など多岐に渡り、成人向けの本まであったりします。それらはどうも入った人によって変化しているようです。何を基準に変化しているのかについては現状調査中ですが、『図書室に入った回数』『精神汚染の進み具合』によって変化している事が現在の時点では判明しています。
アンノウン・ネガティブ・ノーレッジは健常者では入ることはおろか認識すらできません。しかし精神汚染度によってはあらゆるドアから入る事ができ、酷くなると開閉するものや覆うもの等の下にまで入口が生成されるようになります。入口は一旦開けたものを閉じることで削除され、それ以降は元の物の性質を取り戻しますが何かの拍子や一定時間が経つと再生するようです。また、健常者でも既に入口を認識してしまった人に連れられる事で入る事ができますが、それ以降入口を認識してしまうようになるので極力避けてください。
実験では内部の本を読むことやそもそも入口を認識することで精神汚染が進行するとの実験結果も出ています。最終段階になると職員が光る本に吸い込まれ戻ってこなくなるとの噂も聞くので、入口がどこにでも生成されるようになった人はすぐにカウンセリングを受けてください。私は手遅れです。

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