一生を懸ける
性質
Bacchus
種類
生物
現在の状態
保護
クラス
セーフ
記録者:
アブドラ上級研究員
措置概要
- 当該陵墓及び天文台を保護し、機関員を常に2名以上駐在させよ。
対象概要
"一生を懸ける"はアルアド帝国第3代君主メクド=ベクと考えられている人物である。当該DCOはチュゴク=ハン国トルべク県のメクド=ベク陵墓に付随する天文台に居住している。記録上ではメクド=ベクは13世紀に死亡しているが、何らかの理由で蘇生し、死亡時(78歳)の状態のまま現代まで生存してきたと考えられる。当該DCOは飲食を必要とせず、昼に睡眠し夜通し天体観測を行うという生活を絶えず続けている。また当該DCOは常にペンダント状の砂時計を所持しており、砂時計内はBaculogypsina及びCalcarinaの遺骸*1で満たされている。この砂時計は当該DCOが一つ新しく星を観測するたびに、不明なメカニズムによって上部ガラス容器に新しく砂が追加される。
補足
20██/█/█に行われた当該DCOに対する聴取記録の抜粋
聴取者:アブドラ上級研究員
(アブドラが天体観測中の当該DCOに話しかける)
アブドラ:陛下、お聞きしたいことがあるのですがよろしいでしょうか。
メクド:うむ、構わん。
アブドラ:陛下はいつからここにいらっしゃるのでしょうか。
メクド:わからん。死の床でふっと気を失った後、気づけばここにいた。
アブドラ:この天文台に?
メクド:そうだ。この墓は死ぬ前から建てさせていて、大工に「天文台を付けろ」と命令したのだ。
アブドラ:それは陛下ご自身がお使いになるためですか?
メクド:うむ、そうだが―これは見たことのない星だな。記録しておかねば。
(当該DCOの胸元の砂時計に砂が追加される)
アブドラ:砂が増えるのを拝見するたびに思うのですが、不思議な砂時計ですな。
メクド:儂が死ぬ1年ほど前だろうか。宮廷に魔術師を名乗る男が現れてな。
アブドラ:ほう。
メクド:『陛下の願いを何でも叶えて差し上げましょう。』と宣うから、儂は『この世の総ての星を知り尽くすことだ。』と答えた。すると魔術師が懐から取り出してきたのがこれじゃ。『この砂が落ちきるまでは陛下は存分に星を見ることがおできになります』とな。
アブドラ:陛下はなぜそこまで星を追い求めになるのですか。
メクド:知らんのか。星は全ての運命を見せてくれる。儂の国がどうなるのか、儂らがどうなるのか...
(略)
事案番号811-S-████
2024年█月██日、毛先遊戯国の発射したミサイルのうち1発が当該DCO付近に着弾し、陵墓及び天文台が重大な損害を受けた。
アブドラ上級研究員の提案
このような事態は予見するべきだった。当該DCOの所在地域の危険性を鑑みて、安全地域への移送を提案する。
チュゴク=ハン国支部サイト811研究部門の返答
移送コストの点を考慮して、却下する。
通知 | |
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"DCO/一生を懸ける"の状態クラスが変更されました。 | |
変更前 | 変更後 |
現在の状態 | 現在の状態 |
詳細 | |
2024年█月██日、アブドラ上級研究員が定期確認のために天文台を訪れたところ、当該DCOは消失しており、現場には同量の「星の砂」が残されていた。 消失理由は判明していないが、天文記録には消失直前に書かれたものと思われる「Tamam Shud」という書き込みがあった。 |
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Tag: DCO