モンスター/【センチピード】

Last-modified: 2023-06-20 (火) 14:13:51

原語は「Centipede」。
百足(むかで)のこと。現実世界の百足は、多足亜門ムカデ鋼の節足動物。その多くが夜行性で肉食。
頭部の下から生えているように見える顎もしくは牙の部分は、実際には胴の肢が変形したもので毒腺がある。咬まれると痛い。ちなみに咬みつくのは多くの場合、オオムカデ目のムカデで、大きいものは全長60cmに達する。
極地以外の多くの地域に生息するが、湿度の高い場所を好む。
日本では「狂暴で攻撃性が高い」「後退しない」「多くの卵を産み温めて育てる」といった古来からのイメージや俗説がある。このため、戦国時代の甲冑や武具、旗指物にデザインが取り入れられたり、商家などの古い家では家紋になっていたりする。また毘沙門天の使いとされる。
ファンタジー作品では敵モンスターとして登場することがある程度で、特に目立つ作品は見られない。

メタルフィギュアの種類はあまり多くない模様。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

原語は「Centipede, Giant」。
第4版ではベーシック・ルール・セットで登場。新和版での表記は「ジャイアントセンティピーデ」。
約30cmの百足。噛まれた者にダメージは無いが、対毒ST判定に失敗すると行動に大きな制限がかかる。具体的には、10日ほど熱病で苦しみ、通常の半分の速度での移動以外の行動がほとんどできなくなる。
ヒットダイスは1/2。大きい以外は普通の節足動物なので、アライメントはニュートラル。

ルールサイクロペディア

ルールサイクロペディア版での表記は「ジャイアント・センティピード(巨大ムカデ)」。
種別は下等生物知力は0。サイズS。
旅行者を襲うようなことはないが驚かされれば攻撃してくることや、鳥や昆虫などには毒の効果が高いこと、そういった生物に対しては毒の効果が即死効果となることなどが追記されている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のモンスターコンペンディウムでは、原語は「Centipide」、日本語訳は「ムカデ」となっており全3種が解説されている。
長い体と節をもち、生えている多数の足で這いまわる節足動物で、総ての知的生物の嫌悪を喚起すると記述されている。
体長により3種に分類されているが、いずれもキチン質の甲殻に覆われており、かすかな波のような動きで移動する。体色は気候や地形に応じた保護色となっているため、遭遇する場所によって異なっている。
共通するデータは以下の通り。
気候/地形は全域。社会構成は構成せず。活動時間は常時。食性は肉食性。アライメントはTN(トゥルー・ニュートラル)。攻撃回数は噛む1回で、がある。

巨大ムカデ

原語は「Ginat Centipede」。
体長は1フィート(約30cm)でサイズT。
ヒットダイスはかなり低い。移動速度は速い。
アーマークラスは劣悪でヒットポイントも僅かだが、出現数が多い。また噛みつきのダメージは1しかないが、麻痺性のがある。ただし毒が弱いためST判定にはボーナスが付く。
主に小型の哺乳類などを襲うが、飢えると人間相手にも襲い掛かる。

大ムカデ

原語は「Huge Centipede」。
体長は6インチ(約15cm)でサイズT。
ヒットダイスヒットポイントは巨大ムカデ以下であることと、移動速度が巨大ムカデより速いこと以外はほぼ同じ。
また出現数は巨大ムカデよりも多くなりがち。
は巨大ムカデのそれよりも弱く、麻痺の時間は短い。

メガロ・センチピード

原語は「Megalo-Centipede」。
megaloは異常な大きさの、巨大な、という意味の接頭辞。
体長は5フィートに及ぶ巨大な節足動物。サイズM。
ヒットダイスは低め。出現頻度は非常に希。噛みつきのダメージは低いが、は強くST判定に失敗すると即死してしまう。また成功しても強力な酸によりダメージは免れない。
メガロ・センチピードは小型の同種よりやや知性が高い。また人間サイズくらいまでの動物であれば襲い掛かって捕食してしまう。

関連用語

下等生物