DQ1(FC版・MSX版・MSX2版)
○○○○は じぶんのあしもとを しらべた。
たからのはこが ある!
わかってるなら取れよと言いたくなるが、【とる】をしない限り勇者は宝箱を開けようとはしない。
何らかのトラップが仕掛けられている可能性にまで思考をめぐらせ、明確な指示が出るまで軽率な行動をとらないという、実に慎重な判断である。
問題があるとすればただ一点、この作品の宝箱には【わな】が仕掛けられていることも、【ミミック】系の【トラップモンスター】が化けていることもない事だが、本人はそれを知る由はない。
ちなみに、開始時の王様のメッセージでも、ちゃんと「たからのはこを とるがよい!」と言われるので、話をちゃんと聞いていればコマンドを間違えることもないだろう。
【たいまつ】も【レミーラ】も使用しない状態で【ダンジョン】探索をしていた場合、足元に宝箱があっても、主人公の陰に隠れているため、プレイヤーはそれがなにか認識しづらい。
それゆえ「たからのはこが ある!」ことを確認することは全く無意味とは言えない。
ちなみに、本作では階段も【かいだん】コマンドを使わなければ昇降してくれないのだが、階段の上で足元を調べても
しかし なにも みつからなかった。
と、言われて終わる。
この事実から、宝箱にだけ異様な執着を見せている様子がうかがえる。