概要
DQ5に登場するモンスターで、【オーガヘッド】の上位種。
『1つ目の子鬼3体が、大きな口の小鬼の上に乗っている』という、かなり奇妙なモンスター。
モーションがなく、また画像もやや粗いSFC版5では、多くのプレイヤーからは巨大な顔に3つ目と大きく裂けた口がついたような少し変わった見た目のモンスターという程度の印象でしかなかったが、後に発売された書籍【ドラゴンクエスト モンスターズ】にてその実態が発覚。購入した多くの読者をビビらせることとなる(一応SFC版DQ5でもよーく見るとちゃんと4匹描かれてはいる。【公式ガイドブック】に掲載されているオーガヘッドの画像が多少はわかりやすいか)。
そしてモーションが追加されたリメイク版にて、遂に本編においても踊り系特技を使用した際にその事実が大々的に明らかになる。このモーションは後にテリワン3Dにオーガヘッドが出演した際にも披露された。左右の小鬼は色が色な上角が一本なので小ぶりな【ギガンテス】にも見える。
名前がよく似ているが、9や10に【ハヌマーン】という別種のモンスターが登場する。「マ」と「ハ」の位置に気をつけよう。ハヌマーンがシリーズに参戦する以前、PS2版DQ5のあるきかたにて、マヌハーンの名前をハヌマーンと勘違いしたというネタが掲載されている。
名前の元ネタはヒンディー語で「मनहरण」。「幻覚」「幻惑」「蠱惑」を意味する。
どちらかといえば、【マヌーサ】を使うオーガヘッドの方が似合う名前のような気もする。
DQ5
【エビルマウンテン】の後半や【謎の洞窟】に出現する。
守備力が高めな点以外は、ステータス面においては周囲のモンスターと比べると劣るが、厄介なのはその行動の多彩さにある。
【たたかいのドラム】を鳴らし、【ばくだんいし】を投げ付け、【ふしぎなおどり3】や【さそうおどり】という小技で手こずらせてくる芸達者なヤツ。
なお、行動は完全ランダムで通常攻撃以外はすべて【制限行動】になっている。爆弾石はスロットが2個あるので、1/3の確率で使用してくる。
何よりも怖いのがたたかいのドラムで、これを使われると敵全員の攻撃力が上がってしまう。謎の洞窟では、【メカバーン】や【セルゲイナス】と組んで現れることがあり、ドラムを鳴らされた場合、非常に怖いことになる。高い頻度で【痛恨の一撃】を出すセルゲイナスにバイキルトがかかった状態で痛恨の一撃を喰らった場合、500前後ものダメージが飛んでくる。大抵はこの一撃で即死させられるだろう。メカバーンの場合でも、毎ターンごとに200以上のダメージが飛んでくることになる。謎の洞窟には同じくドラムを使う【エビルスピリッツ】も出現するため、全く気が抜けない。
爆弾石の威力は【イオラ】と同じで、無耐性なら60前後ものダメージを受ける。DQ5ではイオ系に耐性を持つ防具がリメイク版の【ほのおのリング】しかなく、人間キャラクターはほとんどダメージを軽減できない。【ヘルバトラー】などが使うイオナズンの火力には及ばないものの、複数で現れて連続で投げられると死人が出やすい。弾切れは起こさず、何度でも投げ付けてくるのでさらに厄介。
【ラリホー】がよく効くので、安全に倒すならまずは眠らせて動きを止めよう。
【やけつくいき】もよく効くので、鬱陶しければこれで永久に動きを止めてやろう。【シーザー】を仲間にしているのなら活用すべし。
攻撃呪文は、バギ・ヒャド系は無効だが、メラ・ギラ・イオ、それと炎がそれなりに効く。灼熱の炎を覚えているのならこれで焼き払ってやろう。
【ニフラム】も確実に効くので、倒すのが面倒なら消し去ってしまうといい。
落とすアイテムは爆弾石。結構な確率で落としていく。
リメイク版
謎の洞窟にのみ出現し、エビルマウンテンには出てこなくなった。セルゲイナスやメカバーンとともに、本編クリア後にしか出会えないモンスターとなった。
行動パターンはSFC版と変わっておらず、たたかいのドラムが相変わらず脅威。
ただし、バイキルトの仕様変更によってたたかいのドラムは弱体化している。
こいつと出くわすころには、こちらもドラムを手に入れているはず。こちらも火力を強化してさっさと倒してしまおう。
前述の通り、ふしぎなおどりやさそうおどりを使用する際に4匹の小鬼に分かれる衝撃的なモーションが披露される。