概要
DQ5で初登場した【道具】で、戦う者の気分を高揚させるという楽器。激しい音色と勇ましいリズムで聴く者の闘争心に火を点け、このドラムの音を聞いた者は勇敢になり、普段のほぼ倍の力を発揮して攻撃に集中できるようになるらしい。
【けんじゃのいし】と同じく何度でも使えるが、いずれの作品でもクリア後限定となっている。
ちなみにドラムといっても見た目は小太鼓タイプではなく、民族楽器として有名な「コンガ」、縦長の太鼓みたいなタイプである。
似たような道具にDQ8の【ふしぎなタンバリン】があるが、あちらは【テンション】を上げるものであり、効果は異なっている。効果のよく似た特技に【たたかいの歌】(DQ9)や【たたかいのビート】が登場している。
DQ1(HD-2D版)
【ちいさなメダル】39枚の景品として登場。
39枚という枚数は一見少ないように見えるが、今作のちいさなメダルは全40枚なので入手できるのは最速でも【ロトのしるし】入手後と、クリア目前のタイミングとなる。
一人旅の今作では、当然ながら他にバイキルトをかけられる味方がいるはずもなく、無限に使える【バイキルミン】となっている。
また、主人公がバイキルトを覚えず、バイキルミンの入手が有限なので、最終的にバイキルトをかけるにはこれを使うしかなくなる…という独自の立ち位置を獲得している。
これを持っているということは【メタルウィング】も所持しているので、組み合わせて使えば下手な呪文より強力な全体攻撃をノーコストで使用できる。
しかし攻撃、回復、補助を一人で行わなければならない今作では補助効果を使う暇を作りにくく、他の作品ほど使い勝手は良くない。
【ギガデイン】や【ジゴスパーク】といったバイキルトの効果が無い強力な攻撃手段に頼る場合は、入手しても使わないままクリアしてしまう場合もある。
特に【やまびこのぼうし】と【ふしぎなボレロ】を組み合わせると低燃費高火力の呪文攻撃で雑魚戦はすぐに終わってしまう。
【竜王の城】の長期探索や【ガライの墓】で【ふしぎなきのみ】のために【まおうのかげ】狩りをしている場合はMP節約に役立つかもしれないが、システム設定でレベルアップでの回復を有効にしている場合はその必要性も薄れてしまう。
【りゅうおう】戦でもそれぞれ物理重視と魔法重視の戦法があり、後者を選ぶならたたかいのドラムなしでも成立する。
逆に物理重視で挑むなら、【ロトのつるぎ】を装備した【竜王斬り】で爆発的な破壊力を叩き出せる。
DQ2(HD-2D版)
本作でも登場するが、入手方法が【わらいぶくろ】か【ばくだんいわ】か【キラーマジンガ】からの【ぬすっと刈り】で盗む、もしくは【メタルハンド】のドロップ品のみになっている。
当然ながらどのルートであっても入手確率はとても低く、かなり粘る必要がある。
わらいぶくろは【オアシス】周辺で出てくるので、その気になればぬすっと刈りを習得した時点で入手可能と、理論上の解禁時期は歴代作品からは考えられないほど早期。
しかし出現率自体がそれほど高くない上、HPの低さから初期レベルでも一撃で倒してしまいがちで、入手難度は高め。仕掛けること自体は損にならないので、出てきたら試しに狙って運よく入手できればラッキー、くらいの気持ちでいいだろう。
ばくだんいわならば多少入手可能タイミングが遅くなるものの、戦闘中は【メガンテ】以外何もしてこない(そのメガンテも【マホトラ】2回で封じられる)上、HPもそこそこ高くて試行回数がそれなりにあるので根気強く刈ればそれほど難しくない。
より確実に盗む方法として、本作の【マホカンタ】の仕様を逆手に取り、【ベホイミ】もしくは【ベホマ】の術者にマホカンタをかけ、呪文を反射させることでばくだんいわのHPを回復し続けて倒してしまうリスクを極限まで減らすという狩りの仕方が開拓されている。
当然ながらMPが途中で枯渇してしまう可能性が高いので、【星の紋章】の効果や【まりょくの風】で適宜MPの補給を行いたい。
ぬすっと刈り役の【サマルトリアの王女】のMPが残りわずかになった際は、彼女に【マホキテ】を掛けて補助系超絶技を使える状態すれば、【心機一転】で一気にMPを回復できる。
狙って稼ぐならばばくだんいわ相手が無難。
キラーマジンガはかなり強い割に登場が終盤のため、あまりオススメできない。
【海底宝物庫】と【無限の回廊】を攻略中、コイツとの戦闘で手隙になった際にぬすっと刈りを仕掛けておく程度が無難。
クリア後であれば、無限の回廊のメタルハンドが出現するフロアでひたすら【あなほり】を繰り返すのもアリだが、他の入手手段と同じく根気のいる作業となるだろう。
もっとも、本作では素の物理火力はローレシアの王子が頭一つ以上抜けているのでドーピングを前提としない限りは彼一人にバイキルトを掛けられれば十分とも言え、実質的にはムーンブルクの王女一人しか習得できないバイキルトの使い手を増やす意味合いの方が大きいかも知れない。
ただし他3人へのバイキルトも効果が薄いわけではなく、3人とも【超絶技】の中に強烈な倍率を持つ物理攻撃が存在するので、「1手で全員バイキルト」によって増える選択肢は思いのほか大きい。
1個でも十分ではあるが、2個以上あればそれはそれで柔軟性が高まるので狙ってみても良い。
ムーンブルクの王女はバイキルトを覚えるし同じ効果のゆうしゃの舞もあるので不要と考えれば2個、超絶技を使う条件が面倒と捉えるなら3個目があっても良いだろう。
またローレシアの王子が後手を活かしてターンの最後にドラムを使い、次のターンに敵の先手を取れるメンバーがバイキルトを活かした攻撃を行う、という戦術もある。ローレ王子本人が物理火力の要であるため普段はあまり意識することはないだろうが、【しろいきり】によりローレ王子の火力が大きく制限される【竜王のひ孫】戦では一考してみてもいいだろう。
DQ3(HD-2D版)
DQ5以来久々に、味方全員に【バイキルト】の効果として登場。使用すると音符のエフェクトとともに、上述のコンガを叩いたような効果音が鳴る。
本作のバイキルトは物理ダメージ2倍の仕様であるためSFC版DQ5ほどの爆発力はないが、【はやぶさ斬り】などの強力な特技が多数追加されているので十分強力。
その分手に入る時期は遅く、【試練の神殿】中央フロアの南西の床に落ちているほか、【モンスター・バトルロード】のSSSランク報酬にもなっており、いずれにしろ【しんりゅう】を少なくとも一度は撃破しないと入手できない。
何気に正規の手段で複数手に入るのはシリーズ初。
重ねがけしても効果は重複しないが、本作では効果時間が4~5ターンと短いので、2人に持たせて効果を切らさないよう臨機応変に使い分けると良い。
DQ5
初登場。
馬車外の味方全員に【バイキルト】の効果がある上、何度でも使える超便利アイテム。
そのチートすぎる性能から、基本的にはクリア後のボーナスアイテムのような位置づけであり、隠しダンジョンの地下2階にある宝箱に入っている。
というわけで、後述の敵モンスターが使用してくるのを目にする方が早い。
作中でも情報を聞くことはなく、事前情報がなければ、敵専用の特技と勘違いしてもおかしくないだろう。
重要アイテムになっており、売却不可(売ろうとする人はいないだろうが)。
SFC版ではバイキルトの効果が他作品と違い、攻撃力自体が2倍になるので、馬車外メンバー全員にバイキルトというのは非常に高い破壊力を生み出す。
素早さの高い仲間に持たせて戦闘開始直後に使わせるのが基本。
AIが優先的に使うようにプログラムされているので、放っておいても勝手に使ってくれる。
特に同ダンジョンで手に入る【はかいのてっきゅう】との組み合わせは凶悪で、隠しダンジョンの強敵たちですら一発で半壊する。
さらにもう1人が【みなごろしのけん】や【ほのおのブーメラン】の全体攻撃で追撃すればほぼ殲滅できる。
入手後はこれを使ってひたすら全体攻撃していれば雑魚戦は大体1~2ターンで終わる。
これにより、隠しダンジョンでは戦い方が変わり、物理偏重が極まってまったく別のゲームの様相を呈する。
また、最高レベルのパワーファイターなら完全に規格外の攻撃力となるため、【エスターク】の最短撃破には代わりの効かない必須アイテムとなっている。
むしろ裏ボスであるエスタークの強さを考えれば、配置場所が適切かつ妥当な強化アイテムであると言える。
敵サイド
上述の通り、敵サイドはクリア前から「たたかいのドラムをつかう」という行動をとってくる。敵が使用するものは特技扱いとなっており、使用時のメッセージも
味方のアイテム版は「◯◯は たたかいのドラムを うちならした!」
敵の特技版は「◯◯は たたかいのドラムを つかった!」
と微妙に異なる。
使い手は【エビルスピリッツ】と【マヌハーン】。
本作では敵側にバイキルトの使い手はおらず、パーティアタックも存在しないため敵にバイキルト効果がかかる機会はこれのみ。
性能も味方側と同じで攻撃力がきっちり2倍になるので、規格外の攻撃力で襲いかかってくることになる。
またSFC版では仕様上、痛恨の一撃にもドラムの効果が上乗せされるので、ただでさえ火力の高いギガンテスやセルゲイナスと組んだ場合はより一層の注意が必要。
特にエビルスピリッツは広範囲、長期間に渡り出現する上に【メタルドラゴン】等の強敵と組む場合も多い。
【エビルマウンテン】で【ゴルバ】&【ガルバ】とともに出現してドラムを鳴らされると、こいつらが【レッドイーター】&【ブルーイーター】よりも凶悪な敵と化すので要注意。
ただしエビルスピリッツは直後に【くろいきり】を使って打ち消してしまうこともあるので、これでもマヌハーンよりはマシだったりする。
散々こいつらの脅威を経験してから、裏ダンジョンで入手できたときにはテンションが上がること必至。
だが、敵側の脅威も裏ダンジョンにてなお続く。マヌハーンが【メカバーン】、【ヘルバトラー】、【セルゲイナス】といった最強レベルの連中をこれで強化するのだ。
特にドラムで強化されたセルゲイナスの【痛恨の一撃】を喰らうと520以上ものダメージを受ける。
もちろん滅多に喰らうものではないが、こんなダメージを受けたらLv99のキャラでもHP満タンの状態から即死である。
裏ダンジョン内では敵味方がドラムを打ち鳴らす音が洞窟内に幾度と無く響き渡ることになる。
ドラム要員
このアイテムを持たせたキャラは「ドラム要員」と呼ばれることがある。
戦闘開始直後などに、このアイテムを使って仲間の攻撃力を上げることが主な仕事となる。
しかし仲間の数が非常に多いDQ5においては、特に誰がこの役割を任されるかはあまり聞かない。
ただもちろん最も素早いキャラがドラムを使うに越したことはなく、スタメンの中で最も素早いキャラ、あるいは【ほしふるうでわ】を装備したキャラに任せることが多い。
上述のとおりAI任せでもこれを持たせたキャラは基本的に優先して使ってくれるが、【いてつくはどう】(【てんくうのつるぎ】)が使える場合は敵のマホカンタを剥がすのを優先してドラムをサボることもあるので注意。
ただしAIでの優先度がバイキルトより低いためか、バイキルト持ちにドラムを持たせてもバイキルトを優先的に使ってしまうためバイキルト持ちに持たせるのは非推奨。
複数回使っても効果は重複しないため、凍てつく波動で剥がされない限りは2ターン目以降はドラム要員自身も攻撃に周ることなり、別にドラムを叩くだけが仕事ということにもならないだろう。
類義語としてDQ8の【タンバリン要員】があるが、こちらはククールにほぼその役割が任される。
リメイク版
【やまびこのぼうし】が削除されたリメイク版でもこちらは削除されず生き残っており、バリバリ現役である。
そのせいで物理・特技優遇、呪文冷遇のバランスの悪さに拍車がかかっているが…。
使用すると「ドンドンドンドン」という効果音が鳴るようになった。
しかし、バイキルトの仕様変更によりダメージ1.8倍の効果になってやや弱体化。複数攻撃武器や2回攻撃武器の2回目にも効果が乗らず、SFC版ほどの爆発力はなくなった。
とは言え、やはり全員にバイキルトは十分に強力なため、入手後はこれに頼りまくることになる。
敵に使われた場合も相変わらず強烈で、リメイクで超強化されて鉄壁となった【はぐりん】でさえ危ない。
ちなみに、マヌハーンがエビルマウンテンに出なくなったので、エビルスピリッツが唯一のクリア前の使い手となった。
PS2版ではある裏技を使えば全員に持たせることができるが、DQ8の【ふしぎなタンバリン】と違ってバイキルト効果なので複数人が持ってもほぼ意味はない。
DQ10オンライン
【すごろく】の【パルプンテ】マスの内容として登場。
効果は全員のテンションアップ。つまりDQ8のタンバリンと同じ。
DQ11(3DS版)
【過ぎ去りし時の祭壇】第二層のボス軍団撃破時の報酬。
道具使用で味方全体に【バイシオン】の効果。つまりDQ9・DQ10の【たたかいの歌】と同様の効果。
女性キャラに持たせて【シルビア】の【レディファースト】を使い、一気に2段階上昇させる使い方が強力。
が、シルビア自身もバイキルトを使えるので、物理攻撃役が2人体制だと【ベロニカ】と2人掛かりでバイキルトをかけるのと大して違いは無いため、物理攻撃役が3人以上の場合に効果を発揮する。
3DS版はターンごとに戦闘メンバーが入れ替えられる仕様を生かして、余裕がある時にシルビアとドラムを持たせた女性キャラ(おすすめは自身も攻撃力アップの恩恵が得られる【マルティナ】)と物理攻撃メンバーを呼び出して一気に2段階強化、その後は戦況に応じてアタッカーを変える戦法になるだろう。
また、シルビアはバイキルト以外の技で仲間のフォローに回ることが多く、もう1人のバイキルト使いであるベロニカも【魔力かくせい】で呪文攻撃を行う役目もあるため、とりあえず1段階でも上がれば良しとして、単に3人目の攻撃力アップ要員を作る目的で持たせるのもあり。
3DS版のボス戦では重傷者は控えに回して全体回復でまとめて治療するのが常套手段になる分そうがえの機会も多くなり、ベロニカ・シルビアの2人が常に戦闘メンバーに居られるとは限らないため、バッファー要員が増えるのに越したことは無い。
この場合だと【カミュ】は【分身】で自己強化に回るのが基本戦術なので使う暇がないため、残る5人から好きなキャラに持たせるといい。
マルティナ同様に自身も恩恵が得られる【主人公】や【グレイグ】、仲間の治療が終わり手が空いた後の【セーニャ】や【ロウ】と、各プレイヤーのスタイルによって選択肢はいくらでもある。
一応ロウやグレイグは【ルカニ】や【鉄甲斬】で守備力を下げて物理アタッカーを補佐できるものの、これらは確実に効くとは限らないので確実に効果を発揮するドラムに頼るのも悪くない。
もっとも入手時期があまりにも遅く、ここまで戦略を練らねばならないような強敵はほとんどいないため活躍の場が限られるのが残念だが。
DQ11S
2Dモードでは3DS版の運用法をそのまま生かせるが、PS4版基準の戦闘を行う3Dモードだと事情が違ってくる。
こちらの場合は戦闘中のいれかえ・そうがえ後には即座に行動できないデメリットがある以上、入れ替えなしで戦闘を続けた方が都合がいい場面も多い。
そのため、ベロニカとシルビアの2名を同時に先発起用できない場合に、シルビアだけでも先発起用してレディファーストを行い、物理攻撃役2名を1ターンでバイキルト状態にさせる手段として用いても十分に効果を発揮する。
シルビアも控えメンバーにした場合は、やはり分身を行う必要があるカミュを除いて、各プレイヤーの采配次第で好きなキャラに持たせるのがベストか。
バトルロード2
第四章から登場。
前作の【スーパーハイテンション】と同じ。
同名のSPカードをスキャンすると、【パパス】がドラムを叩き、味方全員をスーパーハイテンション状態にする。
あれ?これを拾う頃にはパパスは既に死んでるはずでは……そして親父…何やってるんだ。
効果はどちらかと言うとDQ8のタンバリンに近い。
技の威力や状態変化の成功率が上がるものの、命中率が下がるので呪文主体チームに使ったほうがいい。
ライバルズ
第2弾解き放たれし力の咆哮にて商人用の特技として登場、レアリティはスーパーレア。
7コスト 特技
全ての味方ユニットの攻撃力+1
スキルブースト:攻撃力+1
原作同様味方の攻撃力を上げる効果。
2回攻撃持ちのユニットやスキルブーストの効果でユニットを大量展開する【もみじこぞう】との相性が良い。
試合終盤に商人にユニットが残った状態でターンが渡ると、ドラムで強化されたユニットが一気に大ダメージを与える場面がよく見られた。
同じくスキルブースト持ちの【はがねのそろばん】共々猛威を振るったためどちらもナーフされ、実装当初の5コストから現在の7コストになった。
完全に姿を消したそちらと異なり、この特技はフィニッシャーとして有用なままなので展開メインの商人デッキでは汎用的に使われていた。