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【超魔生物】

Last-modified: 2019-03-31 (日) 18:05:20

概要 Edit

漫画【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】の設定の1つ。
多数の魔物の長所を魔族に移植手術することで誕生する、改造人間ならぬ改造魔族の総称。
 
【ザボエラ】の率いる妖魔士団配下のモンスターは、魔力においては他の軍団を圧倒するがパワーと生命力は劣る。
ザボエラはこの欠点を補うべく『超魔生物計画』を発案、息子【ザムザ】に命じて『超魔生物学』を秘かに研究させていた。
魔族の体に様々なモンスターの長所のみを取り入れ、移植手術を繰り返すことで誕生する一種の合成獣である。
圧倒的なパワーや防御力を持ち、合成したモンスターの長所を最大限生かして敵対する存在を徹底的に撲滅する。
 
劇中ではザムザが「本来あるべき生物の道筋から外れる外法」と述べており、DQ4の【進化の秘法】との類似性が指摘されることもある。
進化の秘法が対象自身を変質させ、本来の進化の道筋ではあり得ない肉体や能力を発現させるのに対して、
超魔生物は既存の魔物の能力を魔族の肉体に追加する、いわば魔族ベースのキメラ製造術なので手法としては別物だが、
生物学的な考え方を魔物の強化に乱用するマッドサイエンスと言うイメージは共通している。
ゲーム側の設定をダイ大に多数織り込んでいた原作者の三条陸だが、超魔生物の設定が進化の秘法をモチーフにしたものかどうかは明言されていない。

超魔生物の特徴 Edit

純粋な肉体のステータス向上のほか、戦闘中に受けた傷を回復する自己再生(修復)能力を持っていることが大きな特徴である。
ただし、その限界を超えるダメージを受けた場合は再生能力が機能しなくなり、体力を急激に失うと同時に細胞組織が崩れ出してしまう。
また、超魔生物となった者は死亡すると灰塵となり、崩れ去って死体すら残らない。
この原因は分かっていないが、ザムザは「神から授かった肉体に手を加えた天罰かもしれない」と独白している。
 
ちなみにこの再生能力、超魔生物の特徴として度々取り上げられていたが、【ハドラー】達魔族は元々高い再生能力を持っているため、この点をパワーアップと呼んでいいのかどうかは疑問が残る。
実際、ハドラーやザボエラは失った腕等を再生させており、【バーン】に至っては失った手をその場で即座に再生させている。(回復呪文を使った様子もない)
ただし、【ロン・ベルク】の場合は90年前に【ミストバーン】から受けた顔の傷すら再生せずに(させずに?)残っておりハドラーやザボエラも腕などを再生させているが戦闘中に簡単に治るといったことはなく、同じ魔族でも個人によって再生能力に差があるということも考えられる。バーンは魔族を超越した肉体と魔力があるので。彼の方が例外的と見れる。
また、技の詳細が不明なため一概に言えることではないが、【星皇十字剣】によって腕に負った傷も、一旦腕を切り捨ててから再生できるのであれば、大した問題にはならない筈である。
このため、ロンの再生力を前提とするならば、超魔生物の再生能力には大きな意義があったと言える。
しかし、回復呪文の存在はもとより、特別再生能力など持っていない筈のヒュンケル(胸を貫通している上に【メラゾーマ】で焼かれた傷がその直後の戦いで既に塞がっている)やクロコダイン(言わずもがな)が異常なまでにタフということもあり、アピールの多さに反して演出的効果が薄かったことは否めない。
 
なお、ザボエラの発言によると超魔生物へと改造されると生命力を著しく消費し、寿命を縮めるらしい。
ザムザは登場シーンの短さもあってそのような描写は見られなかったが、
ハドラーは【黒の核晶】を埋め込まれたまま改造されたこともあって、どちらが原因であったのかは不明だが寿命が大幅に縮まり、戦闘前から激痛や吐血等の副作用に悩まされる場面も見られる。
 
ちなみに、再生能力のモチーフは、ゲーム内でボスキャラが持つ【自動回復】の能力と思われる。

超魔生物の姿や能力の推移 Edit

当初の計画では、魔族が強靭な肉体が必要になった際「一時的に超魔生物へと変身する」事を想定していた。
しかし、このコンセプトで作られた初期の超魔生物は変身中に魔法を使うことができないという弱点を抱えていた。
(狙ったのかは不明だが、奇しくもDQ1の【りゅうおう】アベル伝説に出演した【ハーゴン】を思わせる設定である)
 
ダイ達との戦闘で得たデーターから魔族の体へと戻る機能を無くせば呪文も使用可能だという事が分かり、後期に製作された超魔生物(超魔ハドラー)はその弱点を克服している。
その一方で魔族の身体に戻れなくなったため、【バーン】の暗黒闘気での蘇生ができなくなった。
 
姿に関しても当初は生物的でグロテスクな外見をしていたが、ザムザは【ダイ】の父親【バラン】の竜魔人の姿を見て「これこそが超魔生物の理想型」という結論に辿り着き、自身を実験体として改造。
ダイ達との戦いに敗れた後、そのデータを収めた額の記憶チップを父ザボエラに献上する。
その後自ら志願して改造されたハドラーはそのデータを基にして改造されたために、フォルム的にも能力的にも洗練された姿となった。
だが、それでも目標としていた竜魔人バランの前では歯が立たず、その竜魔人バランでもバーンには敵わないようだ(ただし、両者の実力差に関して直接の言及は、「誰が為の勝利」の回におけるバーンの自己申告(例え竜魔人と化しても余とやりあえる相手ではないだろうが~)のみであり、話の都合上この手のバーンの推測は覆されなかったためしがない)。
もっとも、これはあくまで老バーンが全開であった場合の話であり、作中でのハドラーは【光魔の杖】で魔力を消耗していた老バーンを圧倒している。
 
さらにハドラーすらも研究の途中経過と捉えたザボエラは

  • 対超魔生物(ザムザ)戦で猛威を振るった武神流【閃華裂光拳】の使い手への対策
  • 超魔生物改造による生命力の大幅な消費の改善(ザボエラ曰く「超魔生物になる際は生命力を著しく消耗するため、他人ならともかく自分はなりたくないから」)
  • 自分の肉体は一切傷つかずに思い通り動かせ、なおかつ一方的に敵をいたぶれる能力を手に入れたい

という狡猾かつ卑劣ないかにもザボエラらしい3つの理由や発想から、これら全てを兼ね備えた超魔生物の完成型【超魔ゾンビ】を完成させることになる。