魔王軍:ダイの大冒険
ダイの大冒険
漫画【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するキャラクター。32歳。旧アニメでの声優は石塚運昇、新アニメでは速水奨。
大魔王【バーン】が従える魔王軍幹部の一人で、魔軍司令【ハドラー】配下の【大魔王六軍団】のうち、ドラゴン系モンスターを主戦力とする超竜軍団を任されている。肩書きは『竜騎将』バランで、新アニメ24話のサブタイトルにも選ばれている。
実は伝説の【竜の騎士】にして【ダイ】の実の父でもあり、大魔王バーンさえ「地上で唯一余にさからいうる力を持つ男」と警戒する存在。
DQ3のオルテガやDQ5のパパスのように、本編でもよく見かける「強く偉大な父」と、バトルものの王道ネタ「父親が強大な敵として立ちはだかる」という要素を併せ持つ。
ゲーム作品では星ドラとスーパーライトのダイ大コラボイベントでバランの装備、竜魔人形態ごと登場している。
2019年の星ドラコラボでは衣装が豪華になっている。
略歴
かつて勇者【アバン】がハドラーと死闘を繰り広げている間、【魔界】で【ヴェルザー】一族と戦っていた。
比較すれば「ハドラーなど黙殺しても仕方のない小物」とまで言わしめるほどの強敵ヴェルザーと戦い、辛くも勝利したが、バランも無事では済まず瀕死の重傷を負う。
最後の力を振り絞り、竜の騎士の力が回復するという【奇跡の泉】を目指して現在の【アルゴ岬】付近へ向かうが体力は尽き、いよいよ限界を迎えようとしていたそのときに【アルキード王国】の王女である【ソアラ】と出会った。
彼女にその命を救われてやがて恋に落ち、王家に迎え入れられることでその仲はますます深まって行ったが、出世欲に目が眩んだ家臣達は外様の男が王家に入ることを良しとせず、彼らの手によって国から追放されてしまう。
一人国を去るつもりであったが、彼を追って国を飛び出したソアラはその身に子供を宿していることを告げ、王女の身分を捨ててバランと駆け落ちし結婚。【テラン】の森の奥深くに逃げ延びて、そこで一子ディーノ(ダイ)が生まれる。
二人は生まれてきたばかりの息子に愛情を注いで幸せに暮らしていたが、それも束の間。大事な姫を奪われた【アルキード王】がそれを許すはずもなく、ソアラを連れ戻しにアルキード国の軍勢が押し寄せ、彼らの仲は再び引き裂かれてしまう。
彼がその気になれば兵士達を蹴散らすことは容易であったが、人間を傷つける訳にはいかないという想いから妻子の安全を条件にして自ら降伏を宣言。
バランは捕らえられ、ソアラは城へ連れ戻され、息子は命こそ奪われなかったものの国には置けないと遠い地へ島流しに処され、バランは抵抗することなく処刑に身を投じる。
ところが、いたたまれなくなったソアラが処刑の魔法から彼を庇ったことで彼女はその命を落としてしまう。
悲しみに暮れるバランを追い討つようにアルキード国王がソアラを「恥さらし」と侮辱。そのことに激昂したバランはアルキード王国を丸ごと消滅させ、かつて自らが命を賭けて護って来た人間達に対して深く絶望してしまう。
バランの生き方を完全に変えてしまったこの出来事は【ヒュンケル】が「人間の最も美しい点と最も醜い点を同時に見てしまった」と評するほどの惨劇であった。
これらは原作ではラーハルトの口から語られる一幕だが、旧アニメでは放送期間の都合でバランが初戦時に短く回想するという形に変えられてほとんどカットされ、幾つかの場面のみが紙芝居の如く描かれる程度となっている。新アニメ版では第一話でも少しこのシーンが出ている。
その後バランは息子ディーノを探して世界中を回ったが、追放のため乗せられた船が難破していたために消息が途切れており、愛する家族をすべて失い失意に暮れる。
そんな折、地上侵略を狙いつつ竜の騎士を警戒していた大魔王バーンが障害を除く目的も含めてバランの取り込みを図り、「まず滅ぼすべきは人間ではないか」と囁いたことでバランは魔王軍へと身を投じ、人間を滅ぼすことに執念を燃やすこととなった。
『マザードラゴンは何処かへと新たな竜の騎士を産み落とし、その地の人間はそれを神の子として育て上げる』という伝説の通りなら、バランにも育ての親となった人間、あるいは集団がいるはずである。
人間という存在すべてに強い憎しみと絶望を抱き、滅ぼす決意を固めてしまったバランだが、元々は命を賭して人を護り、自分が傷ついても人を傷つけず、愛するだけの心を持てたのだから、情に深い人物に育てられていたのだろう。
性格
人、魔、竜の力と心を併せ持ち、戦いに生きる宿命を背負う竜の騎士として強い闘争心を秘める一方、人間をむやみに傷つけることは良しとせず、ソアラの優しさを受け入れ愛を育むなど、自制心と穏やかさも持ち合わせる人物だった。
上記の悲劇を経て人間への強い憎しみに駆られてからは、人間の国を容赦なく滅ぼし、自分の目的を邪魔する者は徹底的に排除する冷酷な性格になってしまった。
ただし、敵に対してはまず殺しにかかるよりも警告を優先することも多く、また女子供を傷つける行為には抵抗を示すなど、武人としての節度は持ち合わせている。
とはいえ積極的に守護をするつもりは皆無であり、【ガルダンディー】の虐殺行為を知った際にも特に咎めだてせず黙認している。
しかも、後述の竜魔人と化したときには魔物と竜の血が前面に出るため、そうした節度さえ消え失せてしまう。
一方で、自身と境遇を同じくする者には血筋を問わず深い共感を寄せており、魔族と人間の混血児であり人間の迫害によって人間の母を失った【ラーハルト】に理解を示し、親代わりのような存在として慕われている。
魔王軍の同僚であり、「憎むべき人間」の一人でもある【ヒュンケル】に対しては、人を憎む氷のような心が嫌いでなかったと語っており、ヒュンケルもバランの正体や過去を知らずとも一目置いた関係にあり「人間に強い憎しみを抱く者」としての共感はあったようだ。
ヒュンケルも戦災孤児として魔物に拾われ、その育ての親を自分と同じ人間(正確には違うが)によって殺され失ったという複雑な境遇であり、卑怯を良しとしない武人としての価値観など、バランやラーハルトと重なる部分はある。
ダイとの戦いを経て以降、その心情にも大きく変化が生じており、死の谷の偵察にやってきたチウを執拗に痛めつけるフェンブレンの姿に、ダイ一行を圧倒的な力でねじ伏せんとしていたときの自分を重ね合わせ、「力で弱者を屈服させるというのはこうも醜いものか」「第三者の立場に立って見て初めてそれが理解できる」という趣旨のつぶやきを漏らしている。
戦闘力
竜の騎士が人間、魔族、竜族の力を併せ持っているのは、いずれの種族から世界を乱す者が現れても征伐できるようにするためであり、規格外の戦闘能力を誇る。
代々伝わる【オリハルコン】製の片刃長剣【真魔剛竜剣】を愛用し、剣技、魔法、【竜闘気】を自在に使いこなす万能の戦士。
【紋章閃】などの竜闘気を用いた技、ギガデインを魔法剣に組み込んだ【ギガブレイク】等の超強力な必殺技を持ち、竜闘気を全開にして防御に徹すれば、ダイの【アバンストラッシュ】と【クロコダイン】の【獣王会心撃】を同時に叩き込まれてほとんどダメージを受けないという耐久力も見せた。
呪文では【ギガデイン】を易々と操り、【ルーラ】や【ラリホーマ】、なんらかの回復呪文を唱える描写もあるという多才さに加え、生粋の竜の騎士として【闘いの遺伝子】に流れる歴代騎士の経験値を引き継いでいるため、戦闘知識や戦術にも長ける。
【ポップ】が『鬼のように強い』と評する歴戦の闘士クロコダインですら対峙した恐怖感だけで身震いさせ、実際に戦えば、その攻撃を真っ向から撥ね退け、彼の怪力を格闘だけで完膚なきまでに捻じ伏せてみせた。
さらに戦闘においては油断や妥協がなく、クロコダイン戦では圧倒的な優勢を保ちながらもなお、竜闘気の防御を破りうる闘気技を使わせないよう腕を折り、目に紋章閃を放って失明させようとするなど徹底的に行動不能に陥れた。
その一方で無駄な戦闘に力を割かない面もあり、魔法使いであるポップについては見かけによらず強力な呪文を使うと評しつつも、竜闘気の性質から脅威になりえないと判断し、攻撃を仕掛けてこない限りは相手にしようとしなかった。
逆に、もしポップが当時【メドローア】を習得しバランがその性質を知っていたら、真っ先に始末しにかかったかもしれない。
搦め手にも長けており、ダイ戦やハドラー戦ではあえて隙を見せて相手に大技を使わせ、発動の隙を紋章閃や【竜の牙】で迎撃し不発に終わらせた上で、自分の大技に繋げてみせた。
さらに、人型に魔族の蒼い血と竜の鱗と翼を持った魔獣となる最強戦闘形態(マックスバトルフォーム)「竜魔人」への変身能力も持っている。
バランは左目に付けた装飾「竜の牙」を天に掲げ、雷を身に受けることで変身する。
この姿になると、魔族の魔力と竜の力を最大限に引き出し、ただでさえ高い戦闘力がさらに跳ね上がる上に、竜闘気を魔力で圧縮して放つ呪文の【ドルオーラ】が使えるようになる。
このときは竜と魔族の血が前面に出るため理性は失われ、敵を倒すことばかりを考えるようになり、人の説得などには全く耳を貸さなくなる。
女子供や弱者に対しても容赦なく標的にし、警告を優先することもなくなる。
記憶を失ったまま戦いの場に出てきたダイを見た際には人の心が強く表に出てきたため比較的攻撃衝動を抑えられていたが、ダイが記憶を取り戻し明確に敵対の意思を見せて反抗して以降は本人も敵意を強くむき出しにしていき、終盤に至っては逆上のあまり息子であることすら忘れ去って本気で殺害にかかっていた。
しかし単に狂乱に身を任せて暴れている訳ではなく、竜の騎士として代々培った戦闘におけるセンスや冷静な思考・判断力は全く失われていない。
魔王軍時代
魔王軍では大魔王六軍団長の一人に任命され、超竜軍団長『竜騎将バラン』を名乗っていた。【ドラゴン】や【ヒドラ】が主力の強力な軍団に加えて、彼自身の戦闘能力の高さもあり、人間側でも強力な軍を保有していた【リンガイア】と【カール】の二国を短期間で滅ぼしている。
独自の戦力として、竜の騎士の私兵ともいえる【竜騎衆】も擁しており、真の実力を見たことがある者は少ないが、魔王軍最強の男と呼ばれていた。
同僚だったヒュンケルは「くわせ者の多い六団長の中でもクロコダインとバランだけは尊敬に値する男」とし、武人としての人柄も一目置かれていた。
初登場はクロコダインがダイに倒され、魔王軍大六団長が会合を開いたとき。
その際、城塞王国のリンガイアを1週間で滅ぼしてきたと語り、【フレイザード】と【ザボエラ】を驚かせていた。
バランを竜の騎士と知っているのはバーンとその近しい部下、そして六軍団の司令であるハドラーのみ。ダイとの親子関係にいち早く気付いたのは実際に交戦したハドラーだったが、竜の騎士が親子で手を組み下剋上を起こすことを恐れて部下としての使いどころに悩み、ダイが竜の騎士であることを隠蔽し、バランは軍団長の中でも別格として扱われることになった。
【バルジ島】に魔王軍六大団長を集結させたときも、ダイとの接触を避けるため、魔影軍団が陥落させられずにいたカールの侵攻作戦を割り振られている。このときは指示の矛盾を指摘し、不満に思いながらも命令を遂行したバランだったが、後にザボエラの言葉でダイが竜の騎士、つまり自分の息子であることを確信。【鬼岩城】に舞い戻りダイの正体を指摘した上で出撃しようとするがハドラーに断固拒否される。【キルバーン】の仲裁と判定を経てダイが竜の騎士であると確定したため、バーンからの出撃許可が降りダイたちの前に立ち塞がることになる。
ダイと初めて対峙した場所は【竜の神殿】。このときはダイを息子として懐柔し、共に人間を滅ぼすため魔王軍に迎え入れようとした。
当然ダイはそれを断固として拒み斬りかかり、バランもならば力ずくでと親子対決に突入、ダイを上回る竜の騎士の力で圧倒した。
しかし、仲間たちと連携したダイは、僅かとはいえバランにダメージを与える。ダイが仲間との絆を以って自身に対抗しうることを警戒したバランは、その力の根源である仲間たちとの記憶を奪うことで大きく弱体化させた。
旧アニメ版ではこの回で打ち切りのため、ダイは記憶を消そうとする紋章の共鳴に耐え、アバンストラッシュでバランを撤退させるという流れに変更されている。
しかし、その場は自身も共鳴で疲弊したため一度撤退。最強の部下である竜騎衆を呼び、万全の態勢で改めてダイを連れ去ろうとしたバランだったが、決死の足止めに現れたポップの妨害を受けたため、それを竜騎衆に任せて、結局は単独で息子のもとに赴く。
ダイの仲間たちの必死の抵抗を受ける中、ポップと共に竜騎衆を倒し駆けつけたヒュンケルに己の過去を突かれた上で「本当に息子が愛しいなら、まず"人の心"でダイに接するべきではないのか」と説得を受けるが心を動かすことは無く、逆に「ならば人の心を捨てよう」と激昂して竜魔人となり、ただでさえ疲弊していたパーティを徹底的に追い詰める。
そこに現れたダイをついに自分の元に迎えようとするが、ポップの命をかけた妨害に阻まれ、それをやり過ごすも友の死を前にしてダイは記憶を取り戻す。覚醒したダイは額にあった竜の紋章を右手に移し、紋章の共鳴から逃れてバランに戦いを挑んだ。
激しい戦いの末、少しずつダイを追い詰めるが、死んだはずのポップが放った一撃に虚を付かれ、魔法剣の打ち合いに剣を折られ敗れる。
死してなお友を想うポップの心を目の当たりにし、一番下らないものとして捨てさった「人の心」で敗北したことを認め、竜の血でポップを蘇らせる。
人の心を取り戻し、罪を精算するにはダイにより自分が討たれるべきだと望んだバランは敢えて息子ディーノを「ダイ」と呼び直して決別を強調。「互いの回復後に再戦し、私が勝てば人間を滅ぼす」「今さら生き方は変えられない」と、ダイが自分と戦わざるを得なくなるような言葉を残し、魔王軍に戻ることもなく姿を消した。
このとき、戦死した竜騎衆を弔ってその遺体にも竜の血を与えており、蘇ることに望みを賭けて遺言、最後の願いの書かれた置き手紙を残したことで、最終決戦時にラーハルトがダイ一行の救援に向かうことになる。
ダイとの共闘
長らく沈黙を貫き、戦いの傷を癒し潜伏していたが、不穏因子であるバランを始末しに現れた粛清人キルバーンから、大魔王バーンは地上を跡形も無く滅ぼし魔界を浮上させるつもりだと聞かされ、キルバーンを一刀両断に返り討ちにした上で再び立ち上がることになる。
初めは一人で玉砕同然にバーンに立ち向かうつもりだったが、ヒュンケルの命を張った説得によって思いとどまり、その気概に応える形でダイと共闘することを決意。ぎこちない関係でありながらも、支え合いながら戦っていた。
かねてから竜の騎士親子の共闘を危惧していたハドラーとも戦うことになったが、戦闘の中で相手の体に魔力爆弾【黒の核晶】が埋め込まれていることに気付く。
起爆させずに片をつける方法としてギガブレイクでハドラーの首をはね、同時に核晶を竜闘気で押さえ込んでの無力化を狙ったが、真魔剛竜剣がキルバーンを斬り捨てた際についていた返り血のせいで腐食していたために斬首に失敗。
大きな隙をみせたバランに向けられた【地獄の爪】から庇ったダイが重傷を負ってしまう。
最期
ダイは重傷を負いながらも最後まで共に闘いたいと訴えたが、バランは息子をラリホーマで無理矢理眠らせ戦いから遠ざける。
ソアラとの短い同棲生活、ダイをあやすのが下手だった自分の姿を思い出し、心中で「相変わらず私は子供を寝付かせるのが下手だな…」と零した後、封印していた竜魔人となってハドラーと対峙。
ダイを眠らせたのは体力回復の意味もあったが、かつて凄惨な死闘を繰り広げた竜魔人としての自分を見せたくなかったと語るなど、これまでに無い父親らしさを覗かせている。ハドラーの目算を大きく上回る力で圧倒し、その様を見ていたバーンは「獣の巣をつついた」と評した。
決着の後、ハドラーの身体から黒の核晶を引き抜いてその発動を竜闘気で抑え込もうとしたが、【ミストバーン】の介入で核晶は起動してしまう。
バランは息子を救うため、自分の全竜闘気と生命をかけて黒の核晶の爆発を抑え込み、すべての力を使い果たして崩れ落ちる。最期はダイに自身の力を託して、ダイの腕の中で息を引き取った。
力尽きた彼には届かなかったが、ダイはこのときはじめてバランを「父さん」と呼び、以降バランのことを話すときはそう呼ぶようになる。
ダイが父親に「父さん」と語りかけることができたのは、死して魂となり現れたバランに向かってだけであった。
死後
魂だけの存在として、要所で息子の前に姿を見せている。
力尽きたダイが竜の騎士の運命として【マザードラゴン】に連れていかれようとしたときには、竜の騎士による大魔王征伐を諦めかけていたマザードラゴンに息子の延命を請い、力ではなく魂をもって悪を征するのだと説得したことで、マザードラゴンは自らの命を与えダイを完全復活させた。
次に登場したのは最終決戦前夜のダイの夢の中。メルルからもらった木の実「【夢見の実】」を食べたことで夢の中にバランと母ソアラが現れ、ダイはバランと入れ替わるように母の隣から離れ戦いへと向かう。母の顔を知らないはずのダイがソアラの夢を見られたのは、紋章に宿る戦いの遺伝子と共にバランの記憶を受け継いでいたからで、親子二人分の紋章を宿す双竜紋の存在を示唆するシーンでもあった。
最後に登場したのは鬼眼王と化したバーンに追い詰められたとき。真魔剛竜剣と共に一つの魂としてダイの前に現れ、バーンの弱点である鬼眼を斬るように告げた。
余談
バラン編でのバランのレベルはパーフェクトブックによるとLv45。
バランが記憶喪失にしたダイを奪還しようとした際に使っていた呪文や特技が
ギガブレイク(30)×2=60
レオナへの牽制のバギ=4
レオナへのライデイン×2=16
ドルオーラ(60~80以上)×2=120~程度
クロコダインへのライデイン=8
ヒュンケルへのライデイン=8
ライデインで代用したギガブレイク=8
なのでMPはおよそ224ほどと思われる。
トレジャーズでは仲間にした【バルデバラン】の名前の候補の一つ。
オフィシャルファンブックの『三条・稲田先生が語るバランへの想い&制作秘話!』によると、「こんなにサリーちゃんのパパっぽくていいのかな…?」と思ったりもしてた。そうで
言われて見れば、魔法使いサリーのパパの、あの独特のヘアスタイルさえ無視すれば、バランとそっくりな顔である
クロコダインがロモス領内の魔の森の洞窟、ヒュンケルがパプニカ領内の地底魔城をそれぞれ軍団長としての本拠地・侵攻地域への拠点にしていた事から考えると
バランもまた、元々の侵攻の、担当地域であったリンガイア領内に本拠を構えていた…と考えるのが自然なハズだが、バラン自身が初登場する前にリンガイアを滅ぼしてしまった事もあって、劇中でまったくくふれられていない。彼が配下の竜たちを一体ドコに待機させていたのかが何気に謎だったりする…
勇者アバンと獄炎の魔王
第24話に登場。
【ウロド荒野】での一連の戦いを崖の上から眺めていた。
どうやら人間たちの手に負えないと判断すれば、バラン自らハドラーを討伐に赴く予定だったことが発覚。
この頃はまだ人間に憎しみを抱いていない時期ということもあり、【凍れる時間の秘法】により刺し違える形となったとはいえ、自分より先にハドラーを無力化することに成功したアバンに対しては、「なかなかやるな、人間の勇者も」と超越者の視点ながらある種の評価と敬意を示している。
一方で「所詮は地上の魔王、私が出る幕ではなかった」とも述べ、冥府の地へ向かう。以降、ヴェルザーと約3年間に渡り死闘を繰り広げることになるのだろう。
DQMSL
ドラゴン系として登場。転生前は人間の姿で、転生後は竜魔人。
なお2020年にはダイが実装されたので親子の共闘も実現できる。
星ドラ
一度倒しても竜魔人になる。
その後開催された強襲竜騎衆イベントでは衣装が豪華になっており、3人の竜騎衆との連戦後に戦うこととなる。
ウォーク
ダイ大コラボイベント第二弾「竜の騎士編」で登場。
竜騎将バラン
人間の姿のバラン。戦えるのは2022年12月8日開始の第2章から。
2章5話で4回戦うことになり、以降は強敵モンスターとして登場する。
最も有効なのはドルマ系だが、後述の理由から終盤にドルマ系の火力が落ちるので微妙。
それ以外はバギ系、メラ系、イオ系の順で有効。
400程度の紋章閃、800程度の痛恨の一撃といった単体攻撃が強力。全体300程度のぶんまわしも使う。
また、単体500程度のライデイン、全体400程度のギガデインといった強力なデイン系の攻撃呪文も使う。
最大の特徴はHPが減り出すと使う「ドラゴニックオーラ」。
これを使うと攻撃力、守備力を2段階上昇し、物理攻撃の威力が回復が追いつかないレベルに強化される。
更に最大弱点のドルマ系の耐性が1段階上がる。2段階目まで上がると威力が等倍以下にまで落ちる。
使用後の「これで最後だ!!」の予兆後に放つギガブレイクは1000程度と即死級。
必中効果はないため、ガードやみかわし、うけながしのかまえも活用すること。
状態異常はレンジャーの影縛り含めまず効かないが、攻撃力と守備力の低下は有効。
こころは黄色でコストは132。
黄色のこころの中では力が高く、他もそれなりの値の優秀なこころ。
高グレードでは特にデイン系の斬撃・体技ダメージが増加し、ドラゴン系への耐性がつく。
竜魔人バラン
竜魔人となったバラン。2022年12月15日開始の第3章から登場。
3章4話で5回戦うことになり、同時にメガモンスターとして登場する。
討伐推奨レベルは上級職レベル80、特級職レベル35。HPは約30万。
デイン系が最も有効で、次いでバギ系、更にイオ系、同率でドルマ系が続く。ヒャド系が等倍で他は耐性あり。
守備力がすさまじい高さで、推定値は何と1500にもなる。
このため物理攻撃は倍率が高くても思うようなダメージは出ず、守備力を無視する「直撃」のギガブレイクか【ルカニ】で守備力を下げなければ歯が立たない。
どちらもある程度の運要素は絡むため、安定をとるなら呪文、ブレスが主体になる。
竜騎将時の攻撃も強化したうえで使用するほか、まわしげり、ばくれつけんといった格闘も使用する。
HPが減ってくると予兆を交えた強力な攻撃を2種類使用する。
60%以下で「両手に竜闘気があつまる!」の予兆の後、全体700程度のドルオーラ、
40%以下で「これで最後だ!!」の予兆後、単体に800程度、直撃すると1000程度にもなるギガブレイクを放つ。
ドルオーラはブレス扱いのため軽減策もあるが、ギガブレイクは別の攻撃後に予兆をはさみ、間髪入れず使ってくるので備えるヒマもない。
これ以外にも通常使ってくる痛恨の一撃も900程度とほぼ即死級の威力がある。
こころは赤色でコストは134。
バランスの良い能力値だが、赤色にしては攻撃魔力が高めで、力と攻撃魔力の複合で力を発揮しやすい。
高グレードでは斬撃・体技ダメージの増加に加え、ドラゴン系、悪魔系、怪人系へのダメージが増加し、全属性耐性がつく。
竜魔人が併せ持つ攻防における高水準の能力、人・魔・竜という種族の要素も連想させる。
タクト
2021年11月9日開催の「ダイの大冒険コラボイベント」にて、「バラン」「竜魔人バラン」の2種類が登場。
バラン
配布キャラクターとして登場。ドラゴン系Sランク、こうげきタイプ。
リーダー特性「ドラゴン系しゅび力+30%」基本特性「超竜軍団軍団長」(10ターン目までの偶数ターンの行動開始時、自分含むひし形範囲のドラゴン系のこうげき力を上げる。効果3ターン。自分のみ4ターン)
とくぎは【ラリホーマ】/【ギガデイン】/【ギガブレイク】
覚醒スキル 10Pで「ドラゴニックオーラ」(戦闘開始時または行動開始時、自分のHPが20%以上の場合、いどう力を上げダメージを20%軽減する) 40P(3凸)で「まれにかしこさアップ」(行動開始時、まれにかしこさを上げる 効果4ターン) 100P(完凸)で「ソアラとの絆」(3ターン目の行動開始時、物理威力・回復力を1.5倍にする。効果1ターン)
竜魔人バラン
「竜魔人バランSPスカウト」で仲間にすることが可能。Aランク枠は【フレイザード】
ドラゴン系Sランク、こうげきタイプ。
リーダー特性「ドラゴン系こうげき力+20%」基本特性「竜(ドラゴン)の騎士」
とくぎは「紋章閃」「竜魔人の怒り」【ドルオーラ】
覚醒スキル 10Pで「ドラゴニックオーラ」(戦闘開始時または行動開始時、自分のHPが20%以上の場合、いどう力を上げ ダメージを20%軽減する) 30Pで「闘いの遺伝子」(行動開始時 最大値の8% MPを回復する) 50Pで「純血の竜(ドラゴン)の騎士」(敵からこうげきを受けた時、こうげき力・しゅび力をまれに上げる 効果1ターン)等を習得できる。
ドラけし!
ダイ大コラボイベント第三弾「激突!超竜軍団」で登場。
通常のものは竜の神殿のボス兼強敵チャレンジのボス&テラン王国への中ボス。
物理以外が効くので、恒常なら【にじくじゃく】、限定なら【ハドラー】や下記の竜魔人バランが有効。
ドラ消しは☆4の青属性で、強敵チャレンジで獲得可能。スキルは縦長の範囲を呪文で攻撃する紋章閃。
竜魔人は限定ドラポンで獲得可。星5に緑属性で、スキルは長方形の範囲を呪文で攻撃するドルオーラ。発動時に喋る。
攻撃力はなんと320まで成長する。
敵としては後半ステージのテラン王国へのボス兼強敵。物理攻撃が有効。
インフィニティストラッシュ
本作のチュートリアルボスとして初登場し、チュートリアルを終えると原作通りダイの記憶を消去する。
そして第5章にて本格的に彼と戦うこととなる。5-19ではポップを操作するが、こちらから攻撃が出来ないので攻撃を避けながらクールタイムを溜め、原作通りメガンテを放つことに。
攻撃がかなり速く、一瞬の速度で突撃するほか、広範囲のデイン系呪文やドルオーラも完備している強敵。
チャレンジでは竜魔人形態のみ戦える。
クロスブレイド
カード化したのは第3弾で、なんと【シークレット】として初登場。必殺技は「ギガブレイク」。
その後竜騎将たちが参戦した第4弾では【ドラゴンレア】、竜魔人形態は【ギガレア】とシークレットで計3種ものカードが登場。正確に言うとギガレアには【パラレル】も存在するので4種類での登場だが。
竜魔人形態の2種は必殺技に違いがあり、ギガレア版は「ギガブレイク」、シークレット版は「ドルオーラ」となっている。
第5弾では「超竜軍団長バラン」として他の六軍団長とともにドラゴンレアで登場した。必殺技は「ギガブレイク」。
どのカードもステータス的にはこうげきが高くそのほかの能力も高水準。ただし、ぼうぎょのみやや低い。
スキルもこうげきアップやダメージアップに関するものが多くかなり火力に尖った性能になっている。
真1弾では「竜の騎士バラン」名義でドラゴンレア(必殺技は「ギガブレイク」)、竜魔人形態がギガレア(必殺技は「ドルオーラ」)として登場。
プロモーション(SP)カードの数も多く、店頭配布のほかVジャンプの応募者全員サービスで入手できるカードにもダイやラーハルトと共に選ばれている。
漫画版
19話で初登場。【メイロ】が「難しい父を持つと苦労する」と言った事でダイが彼の事を思い出し、宝目当ての【カンダタ】とその子分【アークデーモン】を倒すべくユウキ達に加勢。【ゴーシュ】を守り、ダイとのスペシャル連携「クロスブレイド」でカンダタ達を倒す。
その後はゴーシュに対し父の守っていた宝は自分の息子だろうと進言し、立ち去った。
23話では二度立ちはだかったバーンの前に姿を現し、立ち向かうがミストバーンとキルバーンの不意打ちに倒れてしまう。
バーンの攻撃から自分を庇ったダイの成長ぶりを見ると、二人の竜魔人の力を解放させドルオーラを放つ。
バーン達に耐えられてしまったが、この世界での戦いに満足した彼によって見逃された。
魂の絆
原作通り【ボス級モンスター】及び仲間キャラクターの一人として登場。
竜騎将
原作でおなじみの姿。言語切り替え時の英語表記は「Dragon Master General」。
キャラ獲得イベントは、アニメでは死亡したが本作ではまだ【竜の軌跡】バラン編実装中というタイミングで行われた。
装備武器は当然剣。
雷属性が得意な性能になっているほか、「竜の群れを束ねる軍団長がドラゴンより弱いとでも思ったか…?」の台詞を踏まえてか、ドラゴン系に有効なスキル【竜断剣】と基本奥義【渾身の竜断剣】を持つ。
ガチャで真魔剛竜剣を引き当てる事によってギガブレイクを修得できる。
実装時点では雷属性の攻撃が非常に少なく、ベンガーナ王国装備のダイに続けて実装される形となった。
後に実装された【雷鼓の剣】によって【紋章閃】を修得。
竜魔人
竜魔人に変身した姿。言語切り替え時の英語表記は「Dragonoid」。
装備武器は剣だが、グラフィック上は無手。原作でダイ達と戦った際は真魔剛竜剣を途中まで使わなかったためだろうか。
「暗黒闘気と竜闘気が似た性質(回復呪文効果の阻害)を持つのかもしれない」という原作要素を意識してか、闇属性を得意とする物理アタッカーというキャラ性能となっている。
基本奥義は【渾身の竜獄拳】、限定ガチャから排出される【竜骨の魔剣】によって【ドルオーラ】を修得できる。
なお竜騎将で使用可能なスキルと奥義は、竜魔人にセット不可。同様に竜魔人のスキルと奥義を竜騎将で使うこともできないので、「竜魔人にならないとドルオーラを使用できない」という原作設定は守られるようになっている。
敵としてのバラン
竜騎将バラン
原作再現ストーリー【竜の軌跡】第7章~第9章でボスとして登場。言語切り替え時の英語表記は「Dragon Master General Baran」。
2021年末~2022年初頭には、超高難度クエスト「竜(ドラゴン)の騎士への挑戦」のボスとしても登場。撃破できたプレイヤーには特別な【称号】が贈られた。
竜魔人バラン
原作再現ストーリー【竜の軌跡】第9章でボスとして登場。言語切り替え時の英語表記は「Dragonoid Baran」。
竜魔人バランのキャラ獲得イベントが実施された際には、平行して超高難度クエスト「竜魔人への挑戦」が実施され、そちらのボスとしても登場。クエスト内容に応じ、様々なキャラ育成素材や特別な称号が獲得できるようになっていた。
記憶体(メモリーズ)バラン
アニメ連動キャンペーン「白い宮庭の血戦」の一環であるイベント「バーンを冠する二人」で登場。
「記憶のかけら」という媒介によって戦いの記憶から再生された「記憶体(メモリーズ)」という存在。
ボス登場時は記憶のかけらによってその場に生じ、戦闘中は光背のように紋様を背負って体の輪郭が赤く光っており、撃破後は宙に溶けるように掻き消えるなど、本物ではない事を表す演出がとられている。
このためゲーム的にも『竜騎将バラン』とは別者扱いであり、記憶体を倒しても対象ボス(この場合は竜騎将バラン)を100回倒すミッションは進行しない。
基本的な見た目は竜騎将バランと同じ。