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【黒の核晶】

Last-modified: 2019-09-02 (月) 21:24:18

ダイの大冒険 Edit

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するオリジナル道具の一つ。『くろのコア』と読む。
【魔界】の奥地で採れる魔力を無尽蔵に吸収する石「黒魔晶」を原材料とし呪術で加工したもので、簡単に表現するなら魔界産の超強力な爆弾。
 
その凄まじい威力から【バラン】は「爆弾と呼ぶのすら生ぬるい悪夢の兵器」と評している。
魔族の世界でも伝説として名前が知れ渡っているらしく、【ハドラー】は後述する驚愕の事実を知らされた途端、恐怖で顔を引き攣らせていた。
余りの破壊力に【禁呪法】を平気で使う悪人すら恐れて使わぬ程の代物だが、かつて【ヴェルザー】がバラン相手に一度だけ使った事がある。しかし、自分の勢力圏である大陸ごと吹き飛ばす本末転倒な事態になったため、支配欲の強いヴェルザーはそれ以降二度と黒の核晶を使わなかった。
 
通常の火薬による爆弾と同じ様に、刺激や火気などによって誘爆する事もあるが、基本的には製作した者の魔力を送って任意で起爆させる。
離れすぎている、強い闘気に覆われている等の状態で魔力が届かない場合は起爆できなくなるほか、【ヒャド系】呪文などで表面を凍結させ氷漬けにしてしまうと起爆しなくなる。
 
普段は魔力伝達部品と思しき導線と繋がり、外周を氷状の物質で覆って停止させているが、上記のような各種作用によって起爆の作動が開始すると、表面が融解した後に本体部分が膨張して激しいエネルギーの暴走が巻き起こり、それが臨界点に達すると爆発する仕組みになっている。
 
初めて物語に登場したのは、ハドラーの体内に埋め込まれていた拳大の物。
これは【大魔王バーン】がハドラーを復活させた際、万が一にと仕掛けていた物なので、当然ハドラー本人には知らされていなかった。
【超魔生物】と化して大幅な強化がなされた影響で、ハドラーの魔力をバーンの予測以上に吸収して許容量の限界ぎりぎりになっており、その異変は改造後のハドラーの体への激痛として表れていたが、当のハドラーは短期間の生体改造による反動と考えていた。
 
後に【ダイ】とバランがハドラーと対決する際に、ダイとのぶつかり合いで負傷した部分から黒の核晶が部分的に露になった。
黒の核晶の危険性を知るバランはそれをハドラーの体からもぎ取り、【竜闘気】で覆ってバーンの起爆指令を遮断し起爆を抑え込んだ。
しかし【ミストバーン】がバーンに代わって直接戦場に赴いて魔力を送ったことで遂に起爆させてしまう。
バーンに代わって起爆指令を送れた事はミストバーンの正体の伏線でもあり、バランはいち早く察知していた。
黒の核晶はその大きさ(=黒魔晶に吸収させた魔力)に比例して爆発力が決まるが、ハドラーに埋め込まれていた拳大の物ですら、ダイを守らんとしたバランが自分の命を賭して全竜闘気を放出して抑え込んでもなお【死の大地】が完全に消し飛び、宇宙からの視点でも成層圏を遥かに越えるほどの大きさの爆発を引き起こしている。
そして、死の大地崩壊により大魔王の居城【バーンパレス】浮上の狼煙となった。
また、この核晶は血肉と一体化する形で肉体を蝕んでいたため、強引に引き抜かれた影響でハドラーは余命を更に削られている。
 
その後、ハドラーに埋め込まれていた物の10倍以上の代物が【ピラァ・オブ・バーン】に搭載される形で登場。
地上征服による領土拡大を狙っていたヴェルザーとは異なり、バーンは魔界を浮上させることが目的だったため、地上すべてを消滅させられる数の黒の核晶を用意していた。
地上へ落としたものは全部で6つ。地図上で六芒星を描く配置になっており、爆発すれば六芒魔法陣の魔力で破壊力はさらに増幅され、確実に地上そのものを吹き飛ばすよう計算されたものであった。
しかも、仮にいくつかの起爆を阻止したとしても、もし1つでも爆発すれば地上全土にまで超高熱の爆発が広がり、その瞬間他5つも誘爆することになる。
バーンは無差別攻撃に扮してピラァを周到に配置し、最終決戦の中でその正体を明して満を持して起爆させようとしたが、世界各地の人々の奮闘もありすべての核晶は凍結、地上消滅計画は阻止された。
 
最後の最後にも【キルバーン】の置き土産として登場。
キルバーンは愛用の人形に核晶を仕込んでおり、初めて仮面を取り払って晒した人形の素顔には、ハドラーに仕込まれていたのと同程度の大きさの物が嵌め込まれていた。
これは本来バーン暗殺の為にと用意したものだったが、バーンが倒されたため、主であるヴェルザーの脅威たりうるダイ達一行を抹殺しようと急遽起爆を開始する。
人形には魔界のマグマが流れていて、その高熱からヒャドによる凍結が効かず、ダイと【ポップ】は緊急手段として【トベルーラ】で上空高く人形ごと運び去る。爆発の寸前にダイがポップを巻き込むまいと引き離した末に爆発し、ダイはそのまま行方不明となった。
 
キルバーンの人形に仕込まれていたものがどのくらいの爆発力だったのかは不明だが、ダイとそれほど距離が離れていなかったポップはダメージを負った様子がなく、同程度の大きさながら限界ぎりぎりまで魔力を吸収していたハドラーのものよりも威力は小さかったようである。
行方不明になったダイだが、彼の生命と繋がっている【ダイの剣】の輝きは失われておらず、生存の希望を示す形で大冒険はひとまずの幕引きとなる。
構想されていた魔界編に続いていれば、ダイは5年後に現れる展開になっていたそうである。
 
このように、物語上ではパーティが死の大地に初めて突入した時期に出てきたアイテムであるが、ストーリーの大詰めにまで絡んだアイテムである。
また、ピラァ・オブ・バーンに組み込まれた物は凍結させて爆発を阻止しているが、核晶そのものを解体・分解などして完全に無力化できるのかは不明で、そのごの処理についても言及されていない。
魔力遮断や冷気を用いて起爆を防ぎつつ保管するにしても一苦労だし、悪用されないよう厳重に管理するのも大変であろう。
いちおう、ダイ大ファンの間でも
 

  • オーザムあたりの寒冷地の凍土に埋めて封印
  • 【アバン】のような器用万能キャラならじっくり調べれば解体できそう
  • 【ジャッジ】の異空間のような場所に運んで投棄ないし処理
  • トベルーラなどで被害の及ばないほど上空に運び爆破処理
  • ヒャドの冷気が吸われず効くなら同じ魔法の【ニフラム】【メドローア】での消滅も効くに違いない
  • 魔力を吸う鉱石でできているなら【マホトラ】などで魔力を吸い尽くしてから破壊すればいい

 
などなど、様々な「対処法」が空想されているが、黒の核晶の構造や反応について詳細な設定が判明していない以上、答え合わせができない推測の域を出ない。
 
名前が出てきたのは中盤以降だが、仕込まれたのは15年前、つまりハドラーが単行本1巻で初登場したときから既に体に組み込まれていたことになり、その後ハドラーはダイ一行と幾度となく死闘を繰り返していたことを考えると結構怖い。
特に紙一重だった例としては胸元めがけてアバンストラッシュを2発受けた初戦、ヒュンケルに両胸を貫かれたシーン、ベギラゴンの撃ち合いで負けて胸から下を失ったシーンなどがある。黒の核晶の設定自体後付けではあるのだが、もしこのいずれかで核晶が起爆していたら物語は唐突なジ・エンドを迎えただろう。

余談 Edit

スーパーライトでも登場。
道具や装備品ではなく、【キルバーン】が転生した「死神キルバーン」の固有特技として登場、
使うと守備力と呪文耐性が上がり、発動から2ラウンド経過した以降にキルバーンが通常攻撃をすると発動、
敵全体にダメージと同時回復効果を受け付けなくし、キルバーンがその戦闘中復活不可の死亡状態になる。
 
その他、「大魔宮の試練Lv3」にて超魔生物ハドラーが特性として(?)戦闘開始時に使用。
9ラウンド目に大爆発してハドラー自身も含めた敵味方全員が9999のダメージを受ける。
実は一部の特性や装備品の効果で生き残ることは可能だが、ハドラー自身もHPが10000以上残っていれば原作同様生き残る。