・メラ系呪文
概要
DQ3以降の本編シリーズやモンスターズなどに登場する火の玉を敵にぶつける呪文。
長らく【メラ系】の最上位呪文として、またデメリットの無い対単体最強呪文として君臨していた。
ジョーカー及びDQ9以降では、更に上位の呪文として【メラガイアー】が登場した。
同じDQ3で登場した【ゾーマ】を意識したネーミングっぽくも感じるが詳細は不明。
なお、ゾーマは使用する呪文・特技が【ヒャド系】・【吹雪系】で統一されているため、メラゾーマは唱えない。
ただし、バトルロードでは、本来ヒャド系の専門家であるゾーマがメラゾーマ、メラガイアーを使用する。スタッフが名前の類似を意識したのかもしれない。
【イオナズン】と並んで【ラスボス】が得手としている呪文でもあり、特にDQ5以降のラスボスは全てメラゾーマ使いである。
海外版表記は「Kafrizzle」。DQ9以降ではこの表記はメラガイアーとなり、メラゾーマは「Kafrizz」に。
ちなみに「メラゾーマ」の通称で呼ばれるカクテルもある。もちろん由来はこの呪文。
その中身は、アルコール度数96のスピリタスにタバスコをぶち込んだというまさにメラゾーマ並みの火力を誇るトンデモない代物。常人が飲んだら間違いなく大変なことになるので、試すなら自己責任で。
DQ3
正式に系統立てされた6つのダメージ系攻撃呪文のメラ系の頂点として初登場。
消費MP12、ダメージは160~200(180±20)。敵側が使用すると92~128。
【魔法使い】と【賢者】が賢さの数値次第でLv36~38の間に習得する。
単体攻撃だが、そのダメージは勇者専用の【ギガデイン】に次ぐものであるため、ボス戦における魔法使いの主力兵器…と言いたいところだが、本作の【ボス級モンスター】は【バラモスゾンビ】以外はすべて【炎系】に耐性があり、終盤は前衛を【バイキルト】で強化した方がダメージ効率が良い。
単体攻撃であるがゆえに弱耐性でも7割しか当たらないというのは結構キツい。消費MPも大きいのでなおさらである。
唯一無耐性のバラモスゾンビ戦でも、コイツは守備力0で打撃ダメージが通りやすく、魔法使いはバイキルトや【スクルト】による支援で多忙になるのでメラゾーマを使う機会は少ないだろう。
味方への補助呪文をかけ終わったころにはバラモスゾンビは倒せてしまうことが多い。
そもそも習得がかなり遅いことも難点。
最序盤に魔法使いを編成に入れても、中盤で賢者に転職したりすると少し届かないようなレベルなので、人によっては習得前にクリアしてしまうこともありうる。
雑魚戦でもあまり使うことは少ないが、HPが高く炎系無耐性の敵はしばしばいるので、これらを手早く焼き払いたいなら出番がある。
特に高い攻撃力で複数回攻撃をする【だいまじん】や【ふぶき】を吐く【ドラゴンゾンビ】等に有効。
3匹グループのときや、大魔神を呼び出した【マドハンド】と合わせてまとめて倒したい場合は【イオナズン】を使うのが効果的だが、【ゾーマの城】でのだいまじん2体との強制戦闘ではこちらを使った方がMP効率は良いかもしれない。
敵側では魔王【バラモス】が使用してくる。
味方側よりもダメージが少ないとは言え、無耐性では3桁ダメージを与えてくるので結構な脅威。
【アレフガルド】では雑魚の【サタンパピー】と【マントゴーア】がこれを唱える。
リメイク版
【ゾーマ】の闇の衣を【ひかりのたま】で剥がしたあとに炎系無耐性になるため、ゾーマ戦での魔法使いや賢者の主力兵器として活躍させられるようになった。
また、裏ボスの【しんりゅう】も無耐性。
特にしんりゅう戦では【ルカニ系】無効な上に頻繁に【いてつくはどう】でバイキルトが消されることもあり、打撃に頼るよりも3人がかりでメラゾーマを連射するのが規定ターンクリアの安定策となる。
ゲームブック
中巻巻末に掲載されているパーティ座談会にて、女魔法使いのマニィが「ゾーマの弱点はメラゾーマ」というダジャレを口にしている。なお、FC版の時点では、ゾーマは闇の衣をまとっているときはメラ系に強耐性、解除したあとは完全耐性なので、弱点とは言えまい。FC版では実際のゾーマの弱点は【ギガデイン】である。
小説版
敵の【まほうおばば】(のような人)が使用したほか、バラモスが2発同時に発射している。
DQ4
消費MP10、ダメージは160~200(180±20)。敵側が使用すると92~128。
前作よりも習得が早くなり、【マーニャ】がLv33~35で覚える。
ただし、時期的に耐性持ちが多くなり、しかも約半数は強耐性以上なのでせっかく唱えても結構な確率で外す。
DQ3に比べると弱耐性の相手にはかなり当たりやすくはなったが。
しかも、【デスピサロ】は全形態がこれに強耐性を持つ。
マーニャと言えばこれ、という印象を持つ人もいるかもしれないが、はっきり言ってあまり活躍しない。
敵側では【だいまどう】と【デビルプリンス】がこれを唱えてくる。
リメイク版
相変わらず味方側ではマーニャの専売特許。
敵の耐性が見直され、多くの敵に効き易くなった。
特にデスピサロ全形態が無耐性になった点が大きく、任意使用可能となった【ルカニ】と併せてマーニャは重要なダメージソースとなる。
敵側では、第六章で【進化の秘法】を極めた【エビルプリースト】がほとんどの形態で使用してくる。
しかし、エビルプリーストの呪文耐性が進化前より軒並み弱体化しており、どの形態もメラ系が無耐性で必中するようになっている。
DQ5
消費MP10、本作以降ダメージが180~200(190±10)となった。敵側が使用すると92~128。
ダメージの下限が160→180に上昇したため、ダメージのバラつきが小さくなり、しかも耐性で防がれる場合もゼロイチではなく軽減方式なので安定性がかなり増した。
【ビアンカ】、【フローラ】ともにLv33で習得。
終盤の強敵である【キラーマシン】や【グレイトドラゴン】、さらにはミルドラースやエスタークにも大ダメージを見込めるため、非常に頼りになる呪文の1つ。
仲間モンスターでは【キングスライム】(Lv27)、【ミニデーモン】(Lv25)、【メッサーラ】(Lv30)、【ヘルバトラー】(Lv11)が習得。
強力な呪文故のバランス調整なのか、【イオナズン】と同様、限界レベルの低さや仲間になりにくさなど何かしらの問題を抱えた使い手が大半。
特に習得レベルは全体的に遅めで、適正レベル帯で進めた場合はやや今更感漂う時期となってしまうことが多い。
メッサーラならばラスボス戦までに習得が間に合う可能性があり、パラメータ的にも足を引っ張らずに済む。
しかし、本作のAIがバイキルトによる自身の攻撃力強化を認識してくれない欠点を抱えているため、通常攻撃の方がダメージが大きくても無駄にこれを唱える罠がある。
【まほうつかい】もこれを習得できれば少しは評価も変わったかもしれない。
本作には【やまびこのぼうし】というリーサルウエポンが登場するため、単体へのダメージでは実質的に最強呪文となっている(【男の子】は山彦の帽子を装備できないため)。
ただし使用者の中で山彦の帽子を扱えるのはビアンカ・フローラ・キングスライムの三者のみ。
ビアンカとフローラは択一のため、複数人で山彦メラゾーマをぶっ放したい場合はキングスライムをスカウトするしかない。
敵側の最初の使い手は【ゲマ】。
幼年時代には【メラミ】を唱えてきたが、青年時代に【ボブルの塔】で戦う際にはメラゾーマにグレードアップしている。
この時点では呪文耐性のある防具が少ない場合が多く、その上、防具の耐性による呪文やブレスの被ダメージ軽減が倍率式(2/3、4/5など)からポイント減算式(10減、20減など)に変わっているため、1回受けるだけで100以上もの大ダメージを喰らってしまう。
ただし、本作のマホカンタは対象を選べるため、対策ができないわけでもない。ゲマは【いてつくはどう】も使えない。
ゲマには【やけつくいき】というはるかに厄介な特技があるため、メラゾーマはあまり印象には残らないかもしれない。唱える頻度もあまり高くはない。
他にはラスボスの【ミルドラース】と裏ボスの【エスターク】がこれを唱える。
正直、コイツらは【かがやくいき】や【しゃくねつほのお】の方が強烈なので、どちらかというと安全な攻撃の部類に入る。
しかし、痛いことは痛いので、回復は怠らないように。
リメイク版
リメイク版では味方側の使い手が増えたが、いずれも今更感漂う点は変わらず。
それどころか山彦の帽子削除に伴い、相対的な価値が下がった。
とはいえ、バイキルトの効果も弱体化したことや、ミルドラースにルカニが効かなくなったこともあり、終盤のボスに対してはかなり有効なダメージソースとなりうる。
エスタークに対しては、LV70の主人公(メタルキングの剣装備)のバイキルト打撃≒レベル55のピエールのバイキルトふぶきのつるぎ打撃≒メラゾーマ であること、バイキルト打撃と比較していてつくはどうに影響されないことを考えると中々馬鹿に出来ない威力と言えるだろう。
エスターク15ターン切りに活用することも十分に可能だが、使い手の癖の強さがネックとなりうる。
終盤のボスはマホカンタを持つものが多いのでそのケアは忘れずに。
一方で、ゲマがイベント中でもこの呪文とみられる火炎球を放つようになった。
その印象のおかげで今では「メラゾーマといえばこいつ!」というプレイヤーも多いはず。
【パパス】を焼き殺すばかりか、【イブール】を処刑する際や【エビルマウンテン】での【マーサ】にも容赦なくこの呪文を叩きつける。
DQ6
消費MP10、ダメージは180~200(190±10)。味方側が被弾する場合(マホカンタによる反射含む)は120~140。
なんと、魔法使いや賢者の習得呪文からは外され、【魔法戦士】★8と、微妙な職業が習得する様になってちょっと左遷された感がある。
しかし、逆に魔法戦士の最大の存在意義と言える呪文であり、打撃・特技偏重と言われる本作において、山彦メラゾーマは十分な存在感を示している。
一方、敵側は相変わらずラスボスや裏ボスがこれを唱えてくる。
イオナズンの火力が大幅に上方修正されて3桁に乗ったのに対して、メラゾーマは2割増程度に留まるため、相対的な脅威度は減っている。
DQ6で特に印象に残る使い手は【サタンジェネラル】。なぜなら【メタルキングヘルム】をドロップする(【盗賊】の【オート盗む】でも可)ため、強い上に最大3体で出現するコイツにメラゾーマを何発も喰らいつつ戦い続けるだけの価値がある。
マンガ版
【ヘルクラウド】に【メラゾーマ砲】という兵器が備え付けられている。
その威力はなんとメラゾーマ1000発分。
DQ7
消費MP10、ダメージは180~200(190±10)。敵側が使用すると120~140。
【魔法戦士】★8と【ダークビショップ(職業)】★7で習得。
ストーリー中盤で覚えればボス相手に役立つこともあるが、今回は最大の天敵である【アルテマソード】が登場してしまった。
しかも、今回はやまびこのぼうしを入手できるのが2つ目の裏ダンジョンという遅さで、やまびこメラゾーマが打てるようになる頃には、既に全員がアルテマソードを覚えていても不思議ではない。
ちなみに本作の演出は「二つの火球が渦巻いて敵を焼き尽くす」という他のシリーズとは一味違ったカッコイイものになっている。
シナリオ中では、【メディルの使い】が自分にメラを当てた【ミクワ】に向けて放つという場面がある。
【ディノ】が咄嗟に庇ったおかげでミクワは無事だったものの、ディノは大怪我を負ってしまう。
それでも大怪我で済み生き延びた事をメディルの使いは称賛している。この呪文の威力を知っているプレイヤーも同感であったことだろう。
リメイク版
リメイク版では転職システムの仕様変更により、魔法戦士★7と修得が早くなった他、【賢者】★7、【天地雷鳴士】★2、【勇者】★5でも修得できるようになった。ただし、他の職業に引き継ぐにはダークビショップで修得する必要がある。
アルテマソードがゴッドハンド専用となり、【すれちがい石版】をうまく活用すれば最速でルーメンクリア後にやまびこのぼうしを入手できるようになったので、PS版に比べれば使い道が増えている。
また、すれちがい石版のクリア報酬として手に入る【たいようのいし】の道具効果がメラゾーマとなっている。無消費で使えるのは大きな魅力だが、呪文と違ってやまびこのぼうしの対象外であり、AIが決して使わないという欠点があるので一長一短である。
エフェクトもPS版から変更されており、巨大な火球を頭上に落とすものに変わっている。
DQ8
【ゼシカ】がLv35で習得する。
消費MP10、ダメージは最初は144~160だが、最終的には248~264まで上がる(いずれも無耐性の敵に対して)。敵側が唱えるとダメージは96~112で固定。
【双竜打ち】などの前に若干霞みがちではあるが、スキルに縛られずレベルアップで覚えられる点は優秀。
威力が高いものの、最初は他の呪文と同じく与えられるダメージは抑えられている。
テンション併用の場合、マダンテを除く攻撃呪文で唯一4桁の1188ダメージまで伸びる。
次作のDQ9を除けばこれまでのシリーズで最高威力ではあるが、やまびこのぼうしが登場しなかったことで過去作より強くなったと言えるのかは微妙である。
クリア後のボス相手には全体的に相性が悪く、この呪文が決定打になりにくい。
上記の通り、終盤はムチで戦う方が強く、そもそも補助呪文で忙しいためあまり使う機会も少なくなっている。最終的な威力こそ今までより高めなものの、終盤に限って言えばやや不遇な呪文と化している。
スカウトモンスターでは【プリスト】、【スマイル】が使用する。
両者とも攻撃力の低さのせいでロクなダメージを与えられない中、この呪文を唱えてくれさえすればダメージに期待できる。
ただしPS2版ではスカウトモンスターの攻撃呪文が敵側のダメージ依存なせいでせいぜい100前後のダメージが関の山。
いくらメラゾーマといえども、パワータイプのモンスターの強化攻撃や痛恨の一撃には到底かなわないだろう。
ちなみに、DQ7までは習得時期がイオナズンの前であったが、DQ8以降は逆転しイオナズンより後となった。
3DS版
3DS版ではダメージが最初は152~168、最終的には296~312と強化された。
敵のときに使っていた【マルチェロ】はNPCとして味方になった時にも使用する。
しかもこの時はPS2版での最高値に近い250前後のダメージを叩き出し、明らかに敵対時よりも強い。
スカウトモンスターも、仕様変更によりメラゾーマ一撃で220前後のダメージを出すようになり火力が2倍程度に超強化。
プリストもスマイルもこれによりパワータイプのモンスターの強化攻撃を優に上回る単体火力を手に入れた…唱えてくれさえすれば。
相変わらず気まぐれで唱えたり唱えなかったりするので、活躍度合いはまちまちである。
【エスターク】が使うものは軽減装備がなければ一発で438~491ダメージを叩きつけてくるという埒外な火力を持ち、これが敵が使うメラゾーマとしては最高値になる。
今のはメラガイアーではない、メラゾーマだ。
DQ9
攻撃魔力 | 220 | 400 | 600 | 800 | 999 |
---|---|---|---|---|---|
ダメージ(100%) | 178~201 | 208~232 | 241~265 | 274~298 | 307~331 |
成長倍率 (加算値) | 100% (+0) | 116% (+30) | 133% (+63) | 151% (+96) | 168% (+129) |
今回は【炎属性】となっている。
定番となっていた『対象の前方斜め上空から巨大な火球を叩き落とし、火柱に包んで焼き尽くす』という演出は最上位のメラガイアーに譲った。
DQ9におけるダメージは、相手の【属性ダメージ倍率】が100%の場合、178~201(最高値範囲は307~331、限界値は2999)となっている。
【魔法使い】がLv53で習得するため登場が遅い。本編をクリアするレベルでもまだ覚えない。
しかし本編の敵は終盤では平気で使ってくる。理不尽である。
魔力覚醒したメラミでも撃ち込んで格の違いを見せてやろう。
消費MPは18と旧作の2倍近くに増えたが、最上位のメラガイアーと比べるとかなり燃費が良い方である。
今作はメラ系の最上位ではなく、メラガイアーはメラミ~メラゾーマの期間に比べるとやたら早く習得する。
なのでメラゾーマは空気かと思いきや、メラガイアーは燃費が悪く、よほど攻撃魔力を上げないと成長しないのでメラゾーマを使う機会は多い。
メラゾーマの伸び具合は案外悪く数値ではそこそこ伸びてはいるが、倍率そのものはメラ系最下位。
【バーン】さまのメラはやたら派手に演出した割に、メラゾーマはロクに戦果を挙げていないのをある意味忠実に再現している。
まぁ適度にパーティにダメージを与えているし、倍率の低さも基本威力との兼ね合いの問題なのだろうが。
一方で、敵側が唱えるとダメージは104~128で固定。
これを使う【暗黒皇帝ガナサダイ】は炎属性に弱い。おかげでこちらのメラミの方が威力が高くなるという、不思議な逆転現象が発生する。
ある意味ポップVSバーンの再現といえる。立場は逆だが。
クエスト【解き放たれた破壊神】では、かの【大賢者】が親友と一緒にメラゾーマに乗って空の旅をしたことが明かされる。乗るな。
DQ10オフライン
習得条件は【魔法使い】Lv64、【踊り子】Lv56。仲間キャラは覚えない。
消費MPは12。
敵単体に【こうげき魔力】依存の【炎属性】ダメージ。ダメージ量は(158~666)±6。
DQ10オンライン
魔法使いがLv64、踊り子がLv56、仲間モンスターはメラの心得SP32で習得する。
ダメージは152~164。こうげき魔力288から威力が上がり始め、1500で頭打ち(ダメージは599~611)になる。
詳しくはこちらを参照。
メラゾーマが名前の由来だと思われる【メラゾ熱】という病気や、夏場限定の【メラゾーマやきそば】が存在する。
DQ11
【主人公(DQ11)】がLv56、【ベロニカ】がLv54で覚える。
消費MPは21、攻撃範囲は敵1体、炎属性、ダメージは158±12(146~170)。
攻撃魔力287から威力が上がり始め、攻撃魔力344になるとダメージは319±12(307~331)になる。
単体攻撃呪文でありながら、素の威力で集団攻撃呪文の【イオナズン】や【バギクロス】に負けている。
さらに成長限界での威力が【ゆうしゃ】スキルで覚えられる【ライデイン】に劣る始末…。
本作のメラ系は最上位の【メラガイアー】を除いて、習得時期の関係もあってギラ系の陰に隠れがちと言える。
シナリオと習得レベルの都合上、先にこれを習得したのは主人公だった、という人は多いだろう。
しかし上記の通り素の威力が低く、主人公は習得したばかりの頃では最大まで威力を引き出せないので、この呪文を使うには不向き。
具体的にいうと習得時での攻撃魔力が190台半ば。ゆうしゃスキルにある攻撃魔力+50を取り装備を厳選して、ようやく287越えになるかどうか。
上述の通り、ライデインの方が成長限界に達するハードルが低く、かつ成長限界に達した時の威力が高い。習得時期の威力の問題もあり、ライデインを覚えているならそちらを使った方がダメージが大きくなりがちである。
更にぶっちゃけると、自然習得かつ消費MP24の【覇王斬】のほうが威力が出るし全体攻撃だし無属性で使いやすい等々とあらゆる方面で負けていることに加え、主人公の単体攻撃が欲しいなら普通に物理で殴った方が強いので、主人公がメラゾーマに頼る理由が皆無なのだ。
ベロニカは習得した段階でも十分な威力を発揮でき、装備次第で上限値の攻撃魔力344に達することもあるが、これを使えるようになっている頃にはさらに上位呪文である【メラガイアー】が習得可能になっていることだろう。
また、上述の通り同じ炎属性の攻撃呪文であるギラ系の習得レベルが早い分、習得が遅いメラ系の影がやや薄い。
ただメラガイアーと比べると消費MPが半分以下であるのと、メラガイアーは早期に取得しても攻撃魔力が足りずにメラゾーマに毛が生えた程度の威力しか出せないうえ、【イオグランデ】を筆頭に他に取りたいスキルも数多く存在する。
敵のガード率にさえ気を付ければ雑魚戦用にとりあえずぶっ放すのであればメラゾーマでも十分な火力を誇り、なによりベロニカにとっては消費MPが少なめのコスパのいい性能なので、使い勝手はそこまで悪くはない。
メラガイアーおよびイオグランデの威力が上がるまではある程度の成長期間が必要か、あるいは各種サブイベントや【ネルセンの迷宮】を終盤まで進め、攻撃魔力が大幅に上がる装備を整えた後になるので、それまでの間であれば第一線で活躍することは可能である。
主人公が覚えるものはれんけい技【メドローア】の発動条件になっている。
敵側では【妖魔軍王ブギー】や【魔王ウルノーガ】(第1形態)と【邪竜ウルナーガ】、【ビビアン・邪】等が使用する。この内後者2名はさておきブギー戦の段階ではこちら側の回復手段も炎耐性装備も多くないため、まともに食らうと結構痛い。状態異常に気を配りつつこまめな回復を心がけよう。
DQM・DQM2
Lv28で、ステータスが一定以上だとメラミがこれに進化する。
敵一体に180~200のダメージを与える。消費MPは10。
メラゾーマのほかに、マヒャド、ベギラゴン、イオナズン、バギクロスを習得していると【マダンテ】を思いつく。
また【ほのおのつえ】でマスターがこれを撃つこともできる。もっとも、何回か使うと砕け散ってしまう。
DQM2およびPS版DQMでは相性の合う仲間がマヒャドを同時に繰り出すと連携特技【メドローア】が発動する。
キャラバンハート
ダメージや消費MPは変わっていないが、習得できるのはLv25に下がっている。
DQM、DQM2で使用された強力特技がことごとく削除されている本作では、かなりのダメージソースとなりえる。
非打撃系の特技・呪文の中では【ギガデイン】に次ぐ二番手の威力になっている。
テリワン3D、イルルカ
主に最強メラ&○○系の前半で習得出来る。
メラガイアーとの習得ポイントの差が小さめで、素直にポイントを振りきるプレイヤーはコマンドに並んだ記憶すら乏しい恐れが高い。
しかし敵の使用では、それなりに存在感があるかも知れない。
というのも本作では【はぐれメタル】がメラミ使いであるように、【メタルキング】がメラゾーマ使い。
未熟なパーティでは、「やった、メタルが逃げない!」と喜んだのも束の間、直後のメラゾーマで半死の目に遭わされてしまうだろう。
対戦でもこの半端なはずのメラゾーマが猛威を振るうものがひとつだけある。
チャレンジャーズの★制限の場合、【やみのばくえんSP】の一番上がこれなのでコストがとにかく軽い。
また、同ポジのバギクロスと違いみがわり+最後のあがきでこっちがオーバーキルというオチになりにくいのでさばきのせんこうSPのギガデインとともに主役ポジション。
なおコツブレイクとメラゾーマギガデインのみを搭載した【メラゴースト】や【ライオネック】は強そうな気がするが、コツそのもののコストが膨大なので無意味な特性持ちのメラゾーマ使いを複数並べた方が強かったりする。数は正義。
トルネコ2
魔法使いが覚える呪文として登場。
消費HP6で、正面の敵に炎属性の40ダメージを与える。
他の系統の上位呪文に比べて明らかにコストパフォーマンスが良く、中盤までは多くの敵を一撃で焼き尽くす強力な呪文。
早い段階で覚えてくれるとラクになる。
ただし、魔法系モンスターはもちろん、【フレイム】、【ようがんまじん】、【爆弾岩】には1ダメージにされる。
これらのモンスターの正面でうっかり使わないように気をつけたい。
【ひょうがまじん】は一撃で倒せるが、【ブリザード】は倒せない。
少年ヤンガス
炎系の遠距離攻撃で、ダメージは80。
「炎系」の「呪文」なので【真紅の盾】や【はぐれメタルの盾】の印で軽減、【ほのおむこう】でノーダメージ化。
また、魔法弾扱いなので【まだんはんしゃ】で跳ね返せる。
【グリゴンダンス】、【まおうのかげ】、【パンドラボックス】が最初から習得している。
バトルロードシリーズ
必殺技として登場。肩書きは「究極火炎呪文」。
炎属性の技を3つ組み合わせると発動する。
本編や外伝でのメラゾーマは対象が敵単体だったのに対し、こちらでは敵全員が対象で炎属性の大ダメージを与える。
バトルロード2以降は相手の呪文守備力を下げる効果が追加された。
また、ゲマや【ラプソーン】、【ゾーマ】といった魔王・大魔王も使用する。
こちらは炎属性の他に暗黒属性が入っている。
バトルスキャナー
【天魔クァバルナ】の通常技の他、アプリ限定販売の【スペシャルチケット】として登場。
販売期間は2016年10月17日~11月14日。
使用者は【ビアンカ】で、消費SPは2。威力は【れんごく天馬】のメラガイアーよりちょっと下ぐらい。
メラガイアーが通常技として普通に登場しているにも関わらず、何故わざわざ1ランク下を出したのか? メラガイアーではいけなかったのだろうか?
強力な火属性技持ちモンスターや攻撃系スペシャルチケットを所持しているなら使われることはないだろう。
スキャンバトラーズ
新4弾でSサイズのSPチケットとして登場。登場キャラはビアンカで、消費SPは1。
スラもりシリーズ
2以降で、アイテムとして登場している。
詳細は【メラゾーマ(アイテム)】を参照。
また、スラもり1では【メラゾマ火山】という火山が登場している。
いたストSP
スフィアの一種として登場。戦士、勇者の職で入手できることがある。
止まった店の値段を30%ダウンさせる効果がある。
ギラ系のスフィアと違って下げたい店に止まらないといけないが、相手が株を持っているとけっこうな損害を与えられる。ただしスフィアを引けないとただ高額な買い物料を払うだけになるためかなりハイリスクハイリターン。バクチは外すと痛い目見るから面白いんだよ
ヒーローズ1
ビアンカがメラミを覚えている状態で、スキルポイントを16P消費して覚えられる。消費MPは13。
後方に大きく飛びのきつつ発動地点前方に巨大な火球を放つ。
メラ系全てに言える事だが、遠距離専門のビアンカの性能とかみ合っておらず使いにくい。
基礎威力は高めだが今作の溜め技共通の特徴通り溜め時間に見合っていない威力、これを打っている暇があったら【さみだれうち】やタメ打ちの方がダメージが高い。
敵が使用した場合は、高速かつ的確に打ってくるため厄介。ただし追尾性能はないため、みかわしで簡単に避けることが出来る。
ヒーローズ2
マリベルがメラミを覚えているかつLv22以上の状態で、スキルポイント14消費して覚えられる。消費MPは15。
主人公2人も両手杖熟練度14で習得できる。
ビアンカも引き続き使用可能。
前作とは打って変わりその場で敵に巨大な火球を飛ばす技になっており着弾するとその場に火柱を起こす。
今回は追尾機能があり若干使い勝手が上がったが障害物に当たるとそこで火柱が起こるようになったので使う場所を見極める必要がある。
なおマリベルのものは発射時の振り回し動作にも当たり判定が存在する。
溜め技の仕様が見直され威力が上がり、溜め時間も短くなったが、呪文の中では威力は控えめである。
ただし主人公達が使う場合、確定暴走2連続ノーモーション連射というとんでも火力になる。
トレジャーズ
敵単体に火属性の大ダメージを与える呪文。
Lv33以上の【スライム】、【メタルスライム】、【ホロゴースト】、【ベスキング】、【ワイトキング】が覚えている可能性がある。
メラミを覚えているモンスターがLv33になると自動的にメラゾーマに進化する。
ライバルズ
ベーシックの魔法使い専用カードとして登場。
4コスト 5ダメージを与える
1枚でプレイヤーのHP25の実に1/5を削ることができるシンプルかつ非常に強力な火力特技。ユニットも狙えるが出来ればリーダーに使いたいところ。
星ドラ
賢者の杖のメインスキルとして登場したメラ系の攻撃呪文。Aランクに分類されており、最速CTは20秒。同ランクの攻撃呪文の中では威力が高め。
ウォーク
初登場は「書聖のつえ」のスキル。消費MPは22。
メラ属性の呪文特大ダメージを与える。
敵側では【じごくのつかい】や【ダークキャンドル】、【ダークペルシャ】、【ハドラー】、【フレイザード】、【オルゴ・デミーラ】、【ハーゴン】、【ジャミ】、【ミルドラース】、【にじくじゃく】、【スライムヒーローズ】、【呪われしゼシカ】等が使用する。
タクト
Aランクとくぎとして登場。射程3・消費MP71。
「敵1体にメラ属性の呪文大ダメージを与える」
最大強化で消費MP56・威力+50%まで強化可能。
【りゅうおう】や【ポップ】等が使用可能な他、リアルタイム対戦、レジェンドリーグ第1節メダル交換所で交換できるとくぎ書でも習得可能。
さらに亜種として、【マーブルン】が使用可能なしゅび下げメラゾーマ「メラゾーニャ」や【ムドー】が使用可能な2連続メラゾーマ「デュアルメラゾーマ」【デビルプリンス】が使用可能な呪文封じメラゾーマ「封魔のメラゾーマ」なども登場。
スマブラSP
【勇者(スマッシュブラザーズ)】の通常(ニュートラル)必殺技。
ボタンを長押しし、最大まで溜めると発動できる。この状態になると勇者の左腕に炎が宿る。
前方に巨大な火球を放ち、ヒットするとその場で爆風が巻き起こる。
非常に高い吹っ飛ばし力を持つため、主にバースト技として用いる。吹っ飛ばし力のみならずダメージや範囲にも優れる強力な技。
その分消費MPはかなり重く溜めに時間もかかる他、破壊力がある分警戒されやすい技でもある。特に反射されるとそれだけでこっちが死にかねない。便利だからといって漫然と振るのは厳禁。
ちなみに3段階制にも関わらず海外版表記はKafrizz。
ダイの大冒険
「敵単体に特大ダメージを与える呪文」というドラクエプレイヤーならば誰もが印象に残る呪文であるだけに、漫画劇中でも頻繁に使われる呪文のひとつ。巨大な火の玉をぶつけるというより強烈な火炎放射を浴びせる技になっている。破壊力がイメージしやすいため敵サイドの方でも大きくピックアップされ、呪文攻撃におけるある種のバロメーターともなっており、その派生技も多い。
- 通常のメラゾーマ
物語最序盤で、魔法使いの少年【ポップ】がモンスター撃破に披露して見せる。順序をすっ飛ばしたメラゾーマの登場は、読者を驚かせると同時に勇者の家庭教師と名乗る【アバン】の指導力を垣間見せる。
物語序中盤までのポップの主力攻撃呪文であり、大威力に加えてメラ系との相性が良く使い慣れていることもあって、【ベタン】や【メドローア】を習得してからも頻繁に使っていた。最初から使えたことからレベルアップを重ねることで呪文の威力がどんどん増していく描写も分かりやすい。【クロコダイン】戦や【ザムザ】戦など、ボスバトルでもその威力は強敵に充分に通用するものであった。
ポップ以外の使い手も多く、若き日のアバンが【ハドラー】との初戦で使用。他にも賢者の【アポロ】が氷炎将軍【フレイザード】に対して使用する。いずれも残念ながら通じていなかったが…。 - ハドラーのメラゾーマ
魔軍司令ハドラーは自身のメラゾーマを「相手を焼き尽くすまで消えない地獄の業火」と称し、【デルムリン島】ではアバンの【アストロン】で硬化して動けない【ダイ】達に死刑宣告とばかりに放とうとした。
また、【バルジ島】で呪文を無効化する【鎧の魔剣】を纏った【ヒュンケル】にヘルズクローを突き刺し、鎧の中へとメラゾーマを放つというえぐい使い方をする。
しかし、ハドラーが実際にメラゾーマを放ったのは過去の回想も含めてこの1回こっきりで、以降はメラゾーマを放つ機会はない。
というわけで、ハドラーのメラゾーマが彼の称するように相手を焼き尽くしたことは、実は作中では一度もない。 - 格闘技と併せたメラゾーマ
【ハドラー親衛騎団】の一人、兵士(ポーン)の【ヒム】は生来メラ系の力を宿しており、持ち前の格闘能力を生かし、自らの拳にメラゾーマの火力を込めて【超熱拳(ヒートナックル)】として繰り出す。 - 重複合体メラゾーマ
氷炎将軍【フレイザード】は、これを一度に5発も放つ荒技【フィンガー・フレア・ボムズ】を繰り出し、その残虐な性格と恐ろしい火力を見せつける。後にポップはこの技を模倣し、ここぞという時の必殺技とするが、禁呪法まがいの無茶な技であるため人間には身体への負担が極めて大きく、撃つ度に発作のような症状を起こしていた。
妖魔司教【ザボエラ】は、部下の【サタンパピー】に10発以上相当のメラゾーマを自身に放たせ、それを【マホプラウス】で受け止め収束して放つ超呪文を披露したが、【オリハルコン】のボディを持つヒムには一切効かず、ポップにフィンガー・フレア・ボムズを使い続けることの無意味さと普通の魔法の限界を知らしめ、新たな呪文を求めさせることとなった。 - 大魔王のメラゾーマ
大魔王【バーン】のメラゾーマは文字通り桁違いの威力を見せ、大魔王の圧倒的パワーを読者に見せつけた。
それはバーンの放ったメラの小さな火の粉が、ポップが放つ巨大なメラゾーマの威力を大きく上回るという驚愕のシーンの直後に放たれたため、その威力は180ダメージの18倍以上?と想像するだけでも恐ろしいものであった。
彼が使用した時にはフェニックスの姿を象り、名前も畏怖の念を込めて【カイザーフェニックス】と呼ばれる。決戦においては【天地魔闘の構え】にも組み込まれ、その豪語に恥じぬ威力は度々彼の脅威の一つとして猛威を振るった。
勇者アバンと獄炎の魔王
アバンの切り札であり、【ハドラー】との初戦や【キギロ】との戦いで使用している。
他には【ガンガディア】の部下である【エビルマージ】が使用。
しかし【ロカ】による【カール騎士団】・正統初撃である【豪破一刀】で一閃される。
アベル伝説
【ルドルフ将軍】がいきなり披露した。
他にも【ムーア】や【ヤナック】も使っているが、やはり【ジキド】の必殺呪文というイメージが強いだろう。初登場の際はメラゾーマで島一つ吹き飛ばしており、ジキドの強さをこれでもかという程に見せ付けた。
最終決戦では【バラモス】が攻撃してきた【ラーミア】に直撃させて湖に撃墜した。
ロトの紋章
直径3m程度の巨大な火球をぶつけるという、豪快な威力をもつ呪文。
コマに入りきらないほどの火炎弾の巨大さは圧巻。竜王がよく使用していた。
また賢王【ポロン】が【合体魔法】の素材として使用。
ベギラゴンと融合させたメゾラゴン、バギクロスと融合させたメラゾロスが登場している。
また、両手のメラゾーマを合わせたメラゾーマ×2という合体呪文も使用している。
また、カーメン城にて【アルス】らと対峙した【バラモスゾンビ】も使用。
戦闘終盤、【イオナズン】を受けてなお立ち上がってきたアルスに向けてメラゾーマを放つも、アルスが突如これまで覚えていなかった【マホステ】を使い炎を遮断されてしまう。
そのままメラゾーマを纏ったアルスの突撃で、バラモスゾンビは頭骨を除き粉砕された。
ドラゴンクエストモンスターズ+
ドラゴスライムのドラムが、メラゾーマを遥かに上回る【メラゾーマ・ベス】という呪文を使用している。
小さな火球が命中した瞬間大爆発を起こす派手なものだが、描写的にはメラゾーマよりバーン様のメラに似ている。
ロンダルキア編では賢者の少女マルモがベリアルに向けて撃つが、倒すことはできなかった。その際ベリアルは「炎球を操る古代呪文か」とつぶやき、ドラクエ2の世界ではすでに失われていることを示唆する。
勇者ヨシヒコ
第三期でムラサキが使用。
1話でモンスターを1撃で倒した。
最終話でもゲルゾーマ第三形態に使用したが、ダメージを与えられなかった。