【超常存在】/超神機

Last-modified: 2024-02-11 (日) 14:59:52

アルファベット表記:El'X
読み:ちょうじんき/エルクス
分類:超常存在
現存・発見地方・国家:不明
発案者:tocoma110
Tag: 超常存在 超神機 超古代文明 発案:tocoma110


概要

遥かいにしえの時代に製造された兵器の頂点にして、究極とされるもの。
大陸歴突入以前からその存在は噂程度には登っていたが、実物が見つかることはほとんどなかった。
だが、第一次魔北大戦でのある戦いを皮切りに少しずつ存在が認知され、遂に第二次魔北大戦で明確な記録をなされるにいたる。
その後、大陸秘境開拓時代に突入してからは数度以上の目撃・発見となり、明確に存在が認知された。


未だにその実態は謎が多いが、超古代文明における最強兵器たち──即ち『理造神』『巨人機』すらも凌駕する存在である、という一点だけは確実なものとなっている。


現状、その情報のほとんどは伝承とわずかな観測記録のみであり、そのほとんどは伝承に依っている。
だが、その最大の謎は「誰がどうやって、敵対する文明の技術をつなぎ合わせ、これほどの兵器を多数製造出来たのか?」という点である。

 

特徴

超神機は仔細についてわかっていることは少ない。
だがいくつかの記録・情報から、『理造神と巨人機のハイブリッド』である、と考えられている。
理造神と共通する部分として、同様の固有法則領域を展開可能な点が挙げられる。生体的な部分も多く、独自進化機能を備えることから第四世代に通じる幅広さ・対応能力を備えている。
一方、巨人機に通じる部分としては、外見に反映された兵器としての洗練度、後述の能力に見られる役割分担の明確さ、また保有する多数の生体武装の幅広さが挙げられる。


超神機固有の特性は、「世界侵蝕機構」とでも言うべき能力。
これは理造神の理造展開を発展させたものとされており、より強固な法則を敷くことが出来るのみならず、実際に周辺環境そのものを別のものに変換していく事が可能と考えられている。
これが実際に発現した事例では、超神機本体の活動が停止した後もその影響は残り続け、新たな秘境となったものもある。あらゆる面で理造展界を凌駕した性能を誇り、文字通り世界そのものを変えてしまう。
この能力は理造展界と区別するため、『神域規定』と呼ばれている。

  • 理造展界同様、神域規定は超神機別に性質が異なる。
    いくつかの資料によれば、連携あるいは複合することで異なる機能を発揮する面もあるようで、その能力構成は複雑怪奇。現状、これの本質を理解する者は皆無である。

また、超神機は状況から得た情報・体験を材料に、自己進化能力を発揮する。
自身の肉体能力・構成素材の変成を変えることで、様々な状況下での生存・活躍を可能とする。その能力幅はすさまじく、それこそ真竜類の変質成長能力に比肩するとされる。
彼らが用いる生体武装のほとんどは、そうした学習に基づくものと考えられている。

  • それは自身の特性にも関わる。
    基本的な神域規定は変わらないものも、そこに様々な要素が付与されていく。それは時に本来の機能すらもどこか捻じ曲げるほどで。
    故に、成長を続けた個体は様々な特性を獲得し、特化性の神域規定技法を生み出す。

その他、超神機には理造神における契約者、巨人機における操縦者と思われる存在の情報が確認されていない。
これは伝承においても顕著で、彼らを語ったものと思われる神話・おとぎ話は、いずれも「異界」にまつわるものになっている。

 

疑問

圧倒的な力を持つ超神機だが、一方でその製造理由は判然としていない。
何しろ、本来敵対関係にあるはずの勢力同士の技術が用いられており、それだけでもすでに一つの矛盾が見られる。
おまけに、理造神・巨人機のそのどちらとも違い、制御者を必要としない。*1
これは前述の二種どちらの設計思想からも外れたものであり、単独で自立稼働するという点で全く異なる存在と言える。何故そのようなものが作られたのか、その起源を記す記録は大陸秘境開拓時代では未発見。


そして、最大の不可解な点はこれの動力である。
理造神・巨人機、共に第四世代および同世代特殊型は大陸秘境開拓時代の技術レベルからしても、格別のものとされる。しかし、超神機はそのレベルの精核機関ですら出力不足であるとする見方が強い。
にもかかわらず、その動力についての記録は一切残っていない。
旧来の理造神・巨人機を凌駕する物である……程度の記録すらないのである。前述の最高世代については記録があるというのに。
それ故に、精核兵器とも全く異なるものと考える学者も少なくない。

 

個体・伝承について

彼らそのものを語り継ぐ伝承は、意外にも少ない。
というよりも、彼らは個体として語られることが皆無に等しいのだ。
これらを示唆する伝承は、個体よりも「ここではない世界」の説話で見いだされる。世界各地の神話・民間信仰・大宗教が語り継ぐ、数多の死後の世界や異世界……そうした世界に関する言い伝えの中にあるものこそ、『神域規定』の記録であるという。

 

現代での扱い

一般的どころか、極一部の人間以外にはまるで認知されていない。
その存在を秘境開拓組合はトップシークレットの一つに指定しており、その出現を許さない。

 

関連するもの

 

実態

その真実

その正体は、人造で成し得た真精と同格の超越的存在たち
言うなれば、「受肉した神格」。
精核機関ではなく真精の構成とほぼ同じもので成立するエンジン=『神臓』によって稼働する機械であり、生物。生きているが故に成長し、機械として作られている故に、より洗練された運用で進化が可能。
さらに神臓はいずれもが個別の「世界」を持っており、その存在圧で今ある世界に覆い貼り付け、現実を書き換えることが可能。
それこそが能力=『神域規定』の正体であり、超神機が最強の兵装である証となっている。

  • 理造神のように精素を燃焼して稼働するわけではなく、むしろ「精素を媒介に内部世界を構築する」ことが本領である。
    いわば小規模に形成された真精をモデルに、それを外世界へ展開することこそが真髄と言え、能力の強度は一線を画す。
    そのため、精素が枯渇に向かい始めた超古代では、本領を完全発揮出来なかった事例も多い。

極めて強大な存在だが、彼ら自身には悪意も欲望もない。
生体でありながら機械でもある彼らは、成長性を備える一方で、人類種に分かりやすい形の欲求や思考形態を有さない。あるのはただ「かくあれかし」という“世界”として当然のことのみ。しいて言うならば、「そういう在り方」こそが彼らの意志と呼べる。
彼らはただ「そう在る」ものであるために、そう振る舞うのだ。


超古代文明でも特異な存在であるが、総勢で13機も存在する。
これほどの存在が何故露見することなく製造出来たのかは謎が多いが、これら13機はすべてが揃うことで完全に世界を書き換えることが可能。むしろ、単体ではなく13体が揃うことで初めて本来の目的を達成することが出来るのだ、とも。
だがその先に何があるのか、知る者は現代にはいない。
あるいは、過去にもいなかったかもしれない。
 

真に関連するもの

 


相談コメント欄


*1 理造神にも独立型は存在するが、それらとも異なるシステムとされる。