【組織・職業】/“伝道者たち”

Last-modified: 2024-01-28 (日) 05:46:00

アルファベット表記:Ecclesiastes
読み:でんどうしゃたち
分類:組織?
該当地方:大陸全土?
活動時期:不明(少なくとも大陸歴以前から)
発案者:tocoma110
Tag: 組織職業 組織 秘密結社 “伝道者たち” 発案:tocoma110


概要

裏社会のさらに闇の奥──そこでのみ語られる、謎の存在。
一般市民は勿論、多くの軍人・政治家・貴族はその存在を知らない。彼らより裏社会に近い秘境開拓者冒険者たちも同様である。
彼らを知るのは、秘境開拓組合や各国政治の中枢・暗部、裏社会の最奥にいる者たちの、極一部のみ。


しかし、彼らが起こしたとされる事件を知る者は多い。
大きすぎる戦役、事件、災厄の根底に、その魔の手が垣間見えることは珍しくない。

 

目的

不明。
ただ、彼らの陰があるところには必ず歴史的な事件、あるいはその引き金となりかねなかった物事が存在する。故に、何らかの目的で社会あるいは世界の在り方を狂わせることであるとされる。
比較的多い事例としては、莫大な精素が絡むもの、超古代文明の発見・秘匿・起動、実体精素現象に関連したものなど。

  • ただし、仲間内でも方針の際などがあるのか、時にそれぞれの起こした事件が別の事件を阻害することもある。

一方で、彼らは事件を起こす過程で人々に知恵を授けることが多く、それらは後程大きな技術革新や発展に寄与する。
意図したものなのかは議論の余地があるが、多くの場合、そうした結果が付きまとうこともまた事実である。


なお、「“伝道者”」という呼称は数少ない彼ら自身から得た情報とされるが、果たしてそれが「何を伝道する者」なのかは、わかっていない。

 

沿革

不明。
その存在自体は大陸歴発足以前より確認されていたようだが、明確な記録は残っていない。
各国でその存在がある程度以上認知されるようになったのは、遅くとも第二次魔北大戦終盤とされる。
少なくとも、かの戦役において「魔北種族人類生息圏へ入り込む手引きをした」ことは間違いなく、あれほどの被害を生む直接的原因を作ったとされる。そのほか、大戦中各地での超古代文明の遺跡の発見・起動、人魔双方に被害をもたらした大災厄?の出現などの場面にも関与していたとされる。

 

特徴

不詳。
厳密に「彼らが原因である」と明確に言える証拠がないため、その所業のほとんどは憶測となってしまう。実際、関わっている可能性が高いとされる事件も、本当に彼らが主導したのかは定かではない。
ただ、唯一明確に関わっている第二次魔北大戦や、可能性が高いとして挙げられる候補を総合すると、現状の社会・環境の在り方を揺るがす規模の大きさが見えて来る。

  • 前述の通り、関わる事件はいずれも一つの国・を物理的・社会的に壊滅状態に追い込みかねないものばかり。
    また、ある事件を解決しその裏を調べてみれば、そのまま進めば極めて広大な範囲に甚大ない影響緒及ぼす計画・可能性が発覚した、などという例もある。

彼らの関わる(とされる)事件の大半は、秘境が絡む。
彼らはそこに眠る力──いにしえの技術・産物、固有の資源・現象、眠れる生物や超常的な力など──の奪取や利用、あるいは覚醒を望んでいるようで、それらが大きく動き出す方向に物事を進めようとする。
そのためには迂遠な計画・手段も厭わないようで、中には千年規模で練り込まれたと思しい事件すら存在する。

  • 時には同時期あるいは隣接した時期の事件にそれぞれ関わりながら、それぞれが全く異なる方向性を向いている可能性が見えることもある。

こうした事件を起こす知略と力を持つ一方で、彼ら自身がことを成すことは稀。
その多くは、今を生きる人々の手によって引き起こされているのである。
失われたいにしえの技術を託されたり、故すら忘れられた古き伝統への懐疑を抱かせたり、神々の力を降ろす秘法を手段として授けたり……
彼らは決してその御業を自ら振るうのではなく、授けた者に使わせる形で動乱を招こうとする。
そのため、時として彼らのもたらした力が困難を切り開くカギとなったり、現代の文明を更なる高みへ導くこともある。

  • ただし、力を託されるものの多くは現状に強い不満・憎しみを抱く者である。
    それが何をもたらすか、想像に難くない。

彼ら自身が力を振るう機会は皆無に等しいが、その片鱗は各種活動から見て取れる。
多くの種族の感知能力をすり抜ける神出鬼没を実現する異能、他者に容易く超常の力を授けられる知力・技術などは、彼らの持つ力の一部でしかないだろう。
そして、獄わずかな情報によれば、彼らは精術の扱いにも長けていたという。


外見的な特徴などは一切不明。
そもそも、明確なメンバーの姿すら目撃されることがないため、多人種組織なのか単一人種組織なのかさえも判然としていない。
ごくわずかな証言を踏まえると、彼らは人種を問わず顔や体格を隠す服装を好んでいるようである。

 

評価

極めて危険。
彼らの与える技術が良性に働くこともあるとは書いたが、結果論に過ぎない。彼らが関わる事態のほとんどは周辺に甚大な被害をもたらし、時に一国すらも滅ぼしかねない。
しかも、人心を誑かし取り返しのつかない事態を招く通り、その手段も極めて悪質である。

 

関連するもの

【関与することが多いもの】

 
【関係を疑われるもの】

 

隠された事実

当然その闇の奥には隠されたものがある……

彼らは人類種でも、亜人種でも、魔北種族でもない。
そもそも、質量を伴う実体の類があるのかさえ定かではない。かつて彼らと接触したというとある開拓者秘境開拓組合に残した記録によれば、「いくら斬りつけようとも霞を斬りつけるが如くであった」という。
その一方、第二次魔北大戦の最中に接触があった個体は確かな血肉を備えた生者であり、実際に勇士の手によって討ち取られている。
しかし、その際も遺体は不可解な色合いの炎上げて灰と化し、散ってしまったとも伝わる。
それ故に彼らの存在については謎が多い。


だが、同時に彼らは決して多人数でないことも秘境開拓組合は把握している。
彼らには十数名の上位メンバー(通称『位持ち』)が存在し、その統括の下に実働メンバー(通称『手足』)が各地で活動を行なう。
現状、まともに接触があったものは後者がほとんどであると考えらている。
彼らは自ら名乗ることは少なく、仮に名乗ったとしてもそれが本来の名前であるかは定かではない。また、人前で活動する際には他者に姿を使い、その人物を装う形で他者に接することがほとんど。姿かたちを変えているだけなのか、その死体を利用しているのか、あるいは幻術の類なのかは不明。
いずれにせよ、その素顔などはようとして知れない。

  • また、“伝道者たち”として誰かに力を授ける際は、顔を隠すフードのついたマントあるいはローブを羽織って現れるという。

その他、彼らが出現する場所の多くは大気中の精素濃度が濃い傾向にあるという。
街中などにも出現しているためその限りではないのだろうが、彼らの行動を察するに、精素が大きなカギを握っている可能性は高い。
 

果たして彼らは何者なのか──

“星倫の理”エト?をこの世に降ろそうとする者たち──それが彼らである。
何らかの形で大いなる存在を知り、それによる救済を齎すこと、あるいはその存在の降臨そのものを目的とする彼らは、自らを「エトを伝えるもの」と任じている。
それ故に彼らは“伝道者”を名乗り、大いなる主の降臨を実現するべく活動している。そのためにどれだけの犠牲や、争いや、悲劇があろうとも、彼らにとっては切って捨てるべき些事なのである。
特に『位持ち』と呼ばれる者たちはその筆頭であり、『手足』と呼ばれる個体群を従える宗教的指導者に近しい存在となっている。

  • ただし、その手法や理屈、また自身に課す役割は個々で異なる。
    『位持ち』はそれぞれが別々の形で主を招こうとしており、その点において彼らは皆互いを異端と見なしている。
    だが、同時に他の技術・理論が自らの理想を支える可能性があることも、理解している。故に、彼らは競争者でありながら協力者でもある同志という、複雑な関係を築いている。
    “伝道者たち”という存在を一つの集団と見た時、その行動に矛盾や軋轢があるように感じられるのはそのため。

彼らの起源は最早さかのぼることすら難しいほど古く、少なくとも精核文明期以前からいる個体さえ存在する。
そのために、彼らは一種の霊魂的生命体──疑似的な固有精素ネットワークへと在り方を変じた。
個我を固有のネットワークパターンに焼き付けたことにより、固有精素ネットワークを構築することでその自我・存在を存続させ、また起動出来る。それは真精に近い高次的生命体の在り方に至った、“偉大なる青”の知的生命体でも例を見ない非常に稀有な種族であるとも言える。
その使命を命題を果たすことに彼らは己を捧げており、彼らは元の在り方を捨てた。
すべては偉大なる主を己が理論で招くため。

  • 彼らが様々な形で出現していたのも、これが理由。
    精素さえあれば彼らはどこにでも自己を再現・製造可能であるため、霞のような疑似幻影体で現れることもあれば、他生命体の生体精素を利用して生体内部でネットワークを構築することで自我を乗っ取り、活動することが出来る。
    それが彼らの様々な出現形態の真相である。

『位持ち』と『手足』の関係は、その実指導者とその使徒というわけではない。
彼らを区別するものは組織的地位ではなく、「自力で精素ネットワークの構築に辿り着けたか否か」という明確な線引きに基づいている。
『位持ち』とはそれを自力で成し得たものであり、『手足』とはその形を授けられたものである。
故に、『手足』は召し上げられた時点で「『位持ち』に従う」ものと刷り込まれ、両者には明確な上下関係が形成される。『手足』は皆自我を持っているようでそうではなく、ある意味「考える能力を備えた道具」でしかない。
そのため、真の意味で“伝道者”と呼べるものは『位持ち』たちのみとなる。

  • だが、『手足』を増やすには一定の条件(エトの存在を直に認識するなど)があり、それを踏まえなければ行なえない。

【『位持ち』一覧】

  • 『子』=“純供者”?
    最も狂信的なエト信奉者。
    伝道方法は「万物終焉の先での主への到達」。
  • 『丑』=“進離の天志”?
    伝道方法は「新たな世界法則としての確立」。
  • 』=“忠宰者”?
    『辰』に次ぐ戦闘技能者にして調停役。
  • 『卯』=“星憶母”?
    生命創造技術の天才。
    伝道方法は「自らが神を産み降ろす」。
  • 』=“挑越者”?
    最強の戦闘能力者。
    伝道方法は「自身を極限化しエトの器とする」。
  • 』=“深淵の至才”?
    精素のスペシャリストにして、魔道の追及者。
    伝道方法は「完全新造精素による惑星規模精素ネットワーク体(=神体)の構築」。
  • 『午』=“弔悪の審官”?
    厳格で苛烈な懲罰主義者。
    伝導方法は「究極の器への降臨(による生者餞別・矯正)
  • 『未』=“慈愛の僥行”?
    多くの『手足』を生み出した説法家。
    伝道方法は「信仰心という精神ネットワークによる召喚門の形成」。
  • 『申』=“尊厳晃”?
    誰より「人」を愛する人たらし。
    伝道方法は「主の在り様(力)の術式化」。
  • 『酉』=“巫遣い”?
    始まりの使徒。唯一エトと“対話”した巫女。
  • 『戌』=“殊悟者”?
    伝道方法は「全生命の魂のエトへの接続(従属)」。
  • 『亥』=““貴志聖斗”?
    気高い理想主義者。
  • 『咲』=????
    唯一の欠番とされるもの。詳細不明。

※随時追記


関連するもの

  • 【超常存在】/“星倫の理”エト?
    彼らの目的であり奉ずるもの。

 


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