【超常存在】/“熾火の甲神”エンヴ

Last-modified: 2024-04-26 (金) 02:41:12

アルファベット表記:“Blazinguardian”E.M.V
読み:“おきびのかぶとかみ”えんヴ
分類:第四世代理造神
発案者:tocoma110
Tag: 超常存在 理造神 第四世代理造神 発案:tocoma110


概要

巨大な亀を彷彿とさせる、特殊な第四世代理造神
“大帝国”の離反組が製造したと目され、対理造神用戦闘を主目的としている。加えて、第四世代の中でも最終盤に製造されたこともあり、他の理造神と比しても極めて高い完成度・安定性を誇る。
そして、何よりも精核機関を使用していない、世界でも唯一の理造神である。

  • この点について「理造神に分類していいのか?」という疑問の声は多い。
    が、確かに理造展界を発動しており、便宜上そう分類される謎の多い存在。

超古代よりもそれより後の時代の活動が多く、覚醒する理造神による災害や各種戴冠種に相対してきた。
当然それらの活躍は伝承に残っている。

  • 特にギルパイア?の出現に敏感。

脅威の排除を種目時とするため、標的には容赦しない。
戦士としてストイックであり、そこに妙な情は有さない。倒すと決めた相手を見逃すことはなく、幾度敗れても追い続ける執念を持つ。
しかし、特別に好戦的というわけではなく、また他の命を好んで巻き込むわけでもない。不必要な破壊・犠牲を裂けるように戦う面もあるほか、特に各生命体の「子供」には好意的な姿も目撃されている。

 

データ

世代第四世代理造神
区分対理造神戦闘用理造神
種別人造生物型
全長80m
直立身長60m
展開翼長片翼24m
体重3万t
最大飛行速度マッハ3.5
異能・特性“熾盛光頂大正法” 
天地自然の“氣”に干渉・制御する。

 

外見・形状

平たく言えば、二足歩行で闊歩する竜亀
全身を岩のような鱗・甲殻が覆い、その姿はまるで黒い岩塊。
前肢部はクマなどに近く、前足にも腕にもなる構造を持つ。さらに腕は翼型に変形し、空中・水中のどちらでも移動能力に寄与する。
また、長い尻尾は亀というよりも大蛇のようで、その先端には感覚器官を備えている。
爪は黒曜石のような光沢を持ち、牙は象牙色を湛え、眼は炎色に煌めいている。

  • 全体的にとげとげしい・鋭利な部分も多い。
    特に甲羅縁や爪、牙の鋭さは触れるだけで城壁すら引き裂くほど。

亀らしく、頭部・四肢・尻尾を体内にしまうことが出来る。
ただし、それは単なる防御陣形ではなく、我が身を要石に変えることが本義。
この形態では自身の防護力・堅牢さが桁違いに上昇するほか、世界そのものの運行にも干渉可能で、大地の底などに通じる“目に見えぬ力の流れ”を干渉・調整することが出来る。
さらに、理造展界は子の形態から出なければ発動出来ない。

 

能力・特性

極めて高い運動性能と頑強性を持つ。
その水準たるや、なんとあの竜王と渡り合うほどに高い。
自身を上回る巨体・質量を放り投げ、またその重みにも十分耐えうる。さらに、巨人機の攻撃を受けてもびくともせず、単体で上古竜とすら渡り合える基礎戦闘力を有する。
固有の格闘戦法も持ち合わせ、甲羅のヘリなどを用いる独特の戦闘術は、後述の飛行能力と合わせ、他を翻弄するトリッキーさも併せ持つ。
理造神どころか戴冠種として見ても、同サイズの中では最高クラスに近い。

  • 特に生命力は群を抜いて高い。
    四肢を切断され、心臓を破壊され、頭部が半壊されてなお、再生しうる特性を持つ。

また、驚異的な適応能力を持つ。
真竜類のそれと同等と言っていいほどで、戦うほど、活動するほどその姿・能力は変化する。たとえ強敵に敗れても、持ち前の生命力とその能力が組み合わさることで、確実なリベンジを実現する。
これによって短期間で新たな能力を獲得していくこともあり、獲得能力の数が極めて多い。


そうした能力を経て獲得したものが、多彩な飛行能力。
四肢などを体内に収納し、代わりに火炎放射器官を形成することで推進力を得る、独特の飛行形態を有する。
これは様々なバリエーションがあり、目的・状況に応じて自在に切り替えられる。

  • 主だったものは2種類。
    • 一つは頭部・四肢・尾部のすべてを収納する『円盤形態』。
      この状態では各種収納部から炎を噴射、それらで水平に回転することで浮遊・飛行する。そのような状態でどうやって姿勢を制御しているのか、周囲を知覚しているのかなどは不明。だが、驚異的な速度と攻撃力を併せ持ち、主に攻撃的防御などの手段として用いる。
      また、この状態から繰り出す攻撃技もある。
      何より、この状態は前述の要石形態としての機能もあり、噴射する炎を纏うように回転し陣を描くことで、理造展界を形成する。
    • もう一つは『腕翼飛行形態』。
      文字通り腕部をウミガメなどに近いひれ状に変形させ、脚部を収納、腕部・脚収納部から炎を放ち飛行する。
      こちらの方が一般的な移動に適しており、他の攻撃能力なども併用可能。ただし、防御能力や理造展界は使用出来ない。

また、前述の通り理造神だが精核機関を持っていない。
精素を利用していることは確実だが、原理は不詳ながら他の理想神のように使い潰すことなく稼働している。そのため、理造神では唯一の環境破壊性を持たない個体であり、またその稼働効率も極めて高いとされる。
一説には「体内に太陽*1を備える」とされ、それによって稼働するのだとも伝わる。


その他、主力武器として炎熱を扱う。
先の飛行に用いることが代表的な使用例だが、戦闘においてもこの炎熱生成・制御は十二分に使用される。

  • 最も特徴的かつ主要な武器は、口内から発射する火球。
    体内で球形に制御した超高熱火球であり、着弾と共に周辺の大気をプラズマ化する威力を誇る。理造神・巨人機戴冠種の区別なく大ダメージを与える必殺の武器である。
  • その他、四肢にエネルギーを送り込み高熱武装化することも可能。
    こと格闘戦では切り札として使える強さを持ち、相手に四肢を突きさすことで、体内から焼き尽くすような技も。

また、強力なフィールド形成能力も持つ。
この力場は純粋なバリアーの形成だけでなく、内部で対象の特性を阻害することも出来る。これにより、強大な他の個体の強みを消したうえで、撃破することが出来る。

  • その特性の根源こそが理造展界『“熾盛光頂大正法”(しせいこうちょうだいしょうぼう)』。
    これは精素を超えて天地自然の“氣”に干渉する能力であり、究極、星の運行にすらある程度の関わることが出来る。
    理論上は“偉大なる青”内の万物万象を制御可能な力で、これが従来の理造神を凌駕する。とはいえ、そのためには精素が利用されることもあり、仕様に対価が伴わぬわけでも、決して万能というわけでもない。
    エンヴ自身もそれを理解しており、好んで大規模な使用はしない。
    主な用途としては、世界改変能力を相殺する「大結界・破邪顕正」、物理障壁として機能する「堅結界・金剛不壊」など。

 

来歴

詳細は不明だが、少なくとも大陸歴以前より活動している。
一説には伝説の魔王帝国時代にも顕現しているとされ、様々な世界脅威を打ち破ってきたとされる。


大陸歴近隣以降では、大陸歴前5000年頃に大獣災波?が起きた際には竜王と共に奮戦し、群雄割拠の戴冠種や“帝”などを相手取ったと伝わる。
また、理造神などが覚醒し行動し始めた際には、率先してそれらに対処した。

  • 撃退した理造神・戴冠種は数多く、いずれもが圧倒的な強者揃い。

世界が揺れた第二次魔北大戦や、大陸秘境開拓時代でも活動が目撃されており、星幹終局大戦?にも参加している。それ以降も活動を続け、大陸の守護神としてその名を刻んでいく。

 

関連するもの

 

謎の答え

開く

その実態は、体内に極めて高度かつ固有パターンの精素ネットワークを構築した、人造有機物。
体内に形成されたそのネットワークは一般のそれではなく、真精のそれとほぼ同質・同等の域にある。故に、物質の内部で生まれた真精とも言うべきものであり、その特性故に他の理造神とは一線を画したものとされる。


その製造目的は、ずばり「“偉大なる青”の守護」。
“大帝国”の穏健派が秘密裏に製造していたもので、当代最高の精素学研究者の極秘研究結果をもとに創り出された。
マナの果実』と呼ばれる固有特性精素結晶を抱いており、それが精素ネットワークの構築を補助している。この核が惑星の運行とも連動したものであり、故に大地の意志(惑星運航の流れ)の加護を受けることが出来る。
これによって力と自我が構築され、惑星意思の末端として活動する。

  • その一方で、個体としての自我も持つ。
    そちらは“黒き焔”同様に真面目で使命感が強い。
    また形成直後から難民の子供たちなどと触れ合ったため、『子供』という概念性を持った存在を特別視している。そのため、その正悪を問わずなるべく守り切ろうとする。
    これは彼の弱点であるが、同時に強さにもつながっている。
    • 上述の特徴から、契約者は必要ない。
      しかし、それでも彼はあえて契約者を設ける時がある。己が弱った時に助力を求めるパターンなどだが、最も多いのは「一人ぼっちになってしまった子供」と出会った時とされる。
      選定の基準は不明だが、何らかの形で苦しむ子どもと出会った時、そこから立ち上がれるようになるまで、その心に寄り添うことがあるという。

対理造神専用となっているが、厳密にはやや異なる。
本質的には真精の干渉しづらい状況下で、彼らが動かねば抑え込めぬ星の危機に対処することが目的。そのため、単に精素を利用したり環境に干渉する以上に、“氣”を制御する能力の方が本命。
「生きた要石」とも形容された通り、自ら考え、動ける、地脈の管理人である。


人造物ではあるが、出自の通り本質は真精に近い。
そのため、真精たちからは同類と見なされている節がある。

 

真に関連するもの

 


相談コメント欄


*1 核融合炉のようなものなのか、何らかの比喩なのかは不明。