セリフ/【あれのために国ふたつ攻めたのだぞ】

Last-modified: 2022-06-03 (金) 05:09:59

FF12

オキューリアを出来損ないだと見下すシドに対して、苦笑しながら言ったヴェインのセリフ。
 
その石を得るためにナブラディアとダルマスカを侵略した(ロザリアのバレンディア進出防止のためでもある)。
さらにはバッシュからダルマスカに伝わる石のありかを聞き出すために謀略も仕掛けた。
そのために払った犠牲も甚大だが、シドにとっては、目的達成のための犠牲は大した問題ではない。


本当に石だけのために侵略を行ったわけではない。
ナブラディア王国ロザリア帝国と結んだ事が侵攻の直接的原因。

  • 他にもラスラとアーシェの婚姻のよりダルマスカはナブラディアを盾にし、ナブラディアは盾であり続けるためにダルマスカの国力を食える。
  • 石の為のみの侵略ではないとはいえ、それのためにヴェインがナブラディアとダルマスカを是が非でも滅ぼす覚悟を決めたことも事実である。親ロザリアに走ったナブラディアに対してはともかくとして、帝国首脳部にはダルマスカを完全に滅ぼす気はあんまりなく、帝国に有利な和平を結ばせ、間接的に影響下におければよいと考えていたのだから(それを台無しにしたヴェインの責任が元老院を中心に糾弾されたことからもわかる)

このセリフには、盟友同士のヴェインとシドの価値観がいくらか違っていることも表れている。
少なくともヴェインには、常識的な道徳意識も多少はあると考えられる。
また良心の呵責に苦しむといったことはないものの、汚い仕事を任せられた件で父親を恨んでいる節もある。


ヴェインは基本的にソリドール家や帝国にとって必要なことならばどんなことでもやってのける人物。
そんなヴェインにとっても、2つも国家を滅ぼしてまで手に入れた破魔石が出来損ないと言われたらいい気はしないだろう。
シドもヴェインのそのへんの感情はわかってるのか、直後に「犠牲には感謝してる。お蔭で人造破魔石が完成した」とフォローしてる。

  • シドのマッドぶりとヴェインの人間味とが垣間見えて個人的に好きなシーン。
  • このセリフを言ってる時、背後からのアングルなのでヴェインの表情が見えない。
    この時、ヴェインがどんな表情をしてたのかはプレイヤーの想像に任せるということだろうか。
    • シドがおどけながらとはいえ言葉を修正しているとこをみると、少なくとも笑ってはいなかっただろう。
    • ヴェインの口調はどこか冗談めかしている風味もあるので、いわゆる「ジョークの体で言っているが目は笑っていない」という表情を想像してしまう。