作品/【Final Fantasy X-2】

Last-modified: 2024-04-25 (木) 17:00:23

作品/【Final Fantasy XIII-2】


FF10-2logo.jpg
永遠のナギ節。それが足元から崩れていくような気がして・・・・

オリジナル版

Final Fantasy Xの続編として2003年3月13日に発売された。
前作FFXの2年後の話。
戦闘要員が女性のみだったり、戦闘中のジョブチェンジ改め変身バンクが用意されている。


「スクウェア」として発売した最後の作品。この直後に合併して「スクウェア・エニックス」となる。


ATBの復活であり、前のキャラが攻撃中に別のキャラが動けるなど戦闘のテンポが非常に良いのが特徴。

  • 魔法やアイテムなどを使用する際、FF4の魔法詠唱時間に似たチャージタイムが発生する。
  • コンボシステムがある。ATBとチャージタイムを組み合わせ、上手く発動タイミングを合わせることで火力が大きく伸びると言う戦略的な楽しさがある。
    反面、敵味方ともにWAITモードになる行動が増え発動待ちが渋滞して大幅に戦闘テンポが悪くなりコンボ不能に陥る、と折角の長所を活かせない部分も。ハード性能の問題か。

本編そのものはかなり短いが、スピラを回ることで様々なミッションを受けることができる。

  • この作品はFF12の分割販売を検討した、テストケース。
    • 並行的にFF13の販売方法の研究をFF7でしていたのが実際のところ。
      単なる続編ではなく一連の派生作品という形で作品展開を広げていった。
  • 各エリアにそれぞれシナリオラインがありフェーズ(ストーリーレベル)ごとに話が展開すると言うフリーシナリオで、突如の平和の訪れに混乱した世界を描く。

味方側の基本ステータスが低いので無策で隠しダンジョンの敵と戦うと簡単にやられる。
ただ、同作の敵を本家に持ってくると攻撃力最大値の通常の2-4倍のダメージとか放ってくる化け物ばかり出現してしまう。


勝利のファンファーレが前作FF10と違う。

  • というより音楽面では前作10を担当した植松氏・仲野氏・浜渦氏は今作不参加。

中坊の時にやって女性キャラ(特にユリパ3人のシーフ)の露出度に興奮したのは俺だけか?

  • 実はこれがこの作品の問題点となっている。
    ただ味方を眺めまわすだけの目的のアビリティが存在してたり、
    明らかなサービスシーンの存在など「あざとさ」を感じられかねない描写も数多く存在するからだ。
  • 叩かれる原因としても多く「ギャルゲー」「コスプレゲー」等ともよばれる始末。
  • まぁ本作が嫌いな人は、「生理的に受け付けない」というレベルなんだろうな。
    強い「女性」キャラで無双プレイがしたい、という人は楽しめると思うけど。
    • ダメな人は開幕数分のライブと「ユ・リ・パ・Go!」だけで脱落、そのノリに耐えられる人なら最後まで行ける。そう言う意味では良心的。
  • まぁ確かに色々あるが…良くも悪くもさ、Xの世界がXで終わらず広がったので個人的には良く思うよ。
    • と言うか何故正当続編で雰囲気を大幅に変えてしまったのか。
      「あざとい描写と過剰な悪ノリ」と言う点が問題視されやすいが、そもそもシリアス方面だろうとギャグ方面だろうと「前作と全く異なるノリ」と言う時点で駄目なのではないか。
      • 逆にX(あざとい)→X-2(その手の描写一切なし)でもやっぱり批判されただろう。
    • そりゃ、「この変化の方向は間違っている」とユーザに感じてもらう為だよ。
      「とにかく変われば良いんだ!」→「いや、その変わり方はダメでしょ」って流れが劇中で何度もあったことや、X-2の冒頭と物語終了時でのユウナの変化をよく見るべき。
      • 「ストーリーとして辻褄があっている」と「作風としてそれが受け入れられる」は全く別の話なんだ。

ジョブチェンジシステムのキャラグラがコスプレゲーなのは昔からの傾向で
(FF5の女性キャラなんかも、露出度を冷静に考えればX-2と大差無かったり)
初のジョブチェンジ+3Dキャラグラの組み合わせでキャラグラの方向性を考えた結果
(グラフィック自体は3Dの作品でもキャラグラは2Dのものばかりだった)
魔法少女系のギャルゲーっぽく見せるのが一番形になると開発陣が考えた可能性は。
「あざとい」を通り越して、ギャルゲーっぽさで笑いを取っているように見えるし。
後の作品がギャルゲーっぽいキャラグラをギャグでなくガチでやっているせいでX-2当時はギャグだった印象が薄れているのは内緒。

  • 別にコスプレゲーなのは多くのFFファンが容認しているのだが、パーティが「女性3人のみ」というギャルゲーなのが耐えられないファンが多い。
    まだ「X-2」だったからよかったものの、このノリを本編でやられた日には…。
  • 別に女性3人パーティだけが叩かれる原因ではない。それが原因ならハーレム状態のFF5ももっと叩かれているはず。
    ただでさえギャルゲー目線で見られそうなところを、「味方を眺めまわすだけの目的のアビリティが存在してたり」「明らかなサービスシーンがある」等、
    自らギャルゲー要素を増長させてしまったのが最大の批判点。

奴らのためにハッピーエンディングを完遂させた人は多い。


黒歴史にされがちだが、ヴェグナガン戦前の
「いるはずの人達がいない、一緒に喜びたかった人達がいないの」のくだりはよかったと個人的には思う。


別にストーリー自体が悪いんじゃない。
「演出」に問題があると思う。キャラの「ノリ」とかをもう少し抑えればまだ良かったと思う。

  • ↑たしかに。
    ティーダ救済エンド自体は全うな発想。
    いけなかったのは「ユリパ」、「カモメ団」、ユウナが歌っちゃうあたりか。
    あと何の脈絡もなくいきなりでてくるシューインとレン。

「君なの?それとも、似てるだけ…?」
この反則的な殺し文句とその現実に唖然とした人は多いはず。
ある意味X-2における最大のサプライズかもしれない、まさか本当に似てるだけとは。

  • 元々の設定では実際にティーダ本人のモデルではあったのだが、直上のキャラクターページの制作秘話の項目を読む限りある理由で削除されたのだが、
    それはあくまで「直接的に本人と関係している」という表現が無くなっただけと捉えられるため、シューインの見ている夢がティーダという可能性は捨てきれない。
    筆者のそうであって欲しいという願望だろうと言われればそれまでだが。

本作といい、FF13-2といい、操作PC(=仲間と呼ばれている)となるキャラが非常に少ないというのが特徴である。
本作の操作PCはユウナ、リュック、パインの3人のみであり、
FF13-2のほうはノエル、セラ、モーグリ(+捕獲したモンスター)のみである。
ナンバリングに「2」とかつく作品はそうなる傾向が高いのだろうか。


軽いノリに騙されがちだが、1000年の重きをなす絶対の摂理を覆された人々が、
ようやく新たなを得たかと思えば更に覆されて混迷の只中に放り込まれるという「激動の時代」の導入である。

  • 「時代」としては、まだまだ序盤に過ぎないと言われると考えさせられるものがある。
    不評な、ノリが良過ぎることも漠然と感じさせる未来への不安の裏返しと考えれば納得できなくもない。狂奔せずにはいられない時期なのかも知れない。
  • シンという恐怖と寺院による統制。1000年に及ぶタガが外れたとなればあのくらいの浮かれ様は当然にも思える。
    永遠のナギ節を齎した大召喚士様の気苦労は絶えなそうである。

フェイシャルモーションは前作から進化しており、とにかくキャラの顔がグリグリ動く。
表情豊かなキャラクターたちは見ているだけでも楽しいが、たまに不気味な表情になったりするのが難点。

  • リュックの「さるだー!」は、声も相まってちょっとヤバめ。

前作ではアーリマンとデスフロートなど、モンスターのモデルの使いまわしがいくつか見られたが
今作では一部の巨大化したモンスターを除けば、同じ外見のモンスターが二体以上登場することはない。
モンスターの大部分がすでに前作からの使いまわしだなどとは言ってはいけない。

  • 前作に登場したボスモンスターのモデルが雑魚敵として普通に登場するのが印象的。
    その手のモンスターは大抵死亡エフェクトが長いのが難点。
  • 本作の魔物は多くが「元:死者」である点を忘れてはいけない。
    新時代に順応できなかった、と考えれば、前作の使い回しも仕方ないものだと納得できる。

装備品はアクセサリーとリザルトプレートが担っている。
武器防具が登場しないのは戦闘中にジョブチェンジが可能なためだろうか?
もしドレスごとに装備品が用意されていたら、武器屋にマイクや着ぐるみが並ぶ光景が拝めたかもしれない。


今作ではよくストーリーやキャラクターの設定が批判されるが、
せっかく前作でティーダが命張って世界を救ったんだから今作のストーリーが暗かったら前作の努力が無駄になる。
キャラの設定もパインは新キャラだし、リュックは元からはっちゃけてるし、ユウナはティーダがいなくて強がってるだけだし、
よくよく考えたら何もおかしいことはない。
残された問題を解決しつつ、シンの恐怖から解き放たれたスピラをどう動かすか?というのが今作のテーマであろう。

インターナショナル版

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2004年2月19日には『FFX-2 INTERNATIONAL+LAST MISSION』がスクエニから発売。
英語ボイスに変更の他、「クリーチャークリエイト」等の新要素やイベントが多数追加された。
さらに、ダンジョン型RPGの「ラストミッション」が追加されている。こちらは日本語ボイス。


インター版FF10の字幕のようなおかしな翻訳は無くなっている。


このインター版だが、無印のセーブデータを使って始める事が出来る。
逆にインター版のデータを使って無印版をプレイする事は出来ない。

HDリマスター版

2013年12月26日に、PS3およびPSVitaにて、
「FINAL FANTASY X-2 HD Remaster」が発売された。 
PS3版は、
『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』
というように、10と『永遠のナギ節』とともに収録されている。


PS VITA版は10と10-2は別売だが、二本を一つの箱に詰めたTWIN PACKやFFX仕様のPS Vita本体を同梱したものも発売。
追加要素として、ボイスドラマエピソードがスタッフクレジットと共に収録される。
ドラマは10-2(復活ED)から更に一年後のスピラを舞台として描かれる。


インターナショナル版をベースにHD化されたもの(日本語ボイスになっている)で、
「ラストミッション」も収録されている。
ちなみに、このHD版「ラストミッション」は、全てのイベントシーンが観られるようになっており、
PS2版にあった、本編クリアデータの読み込みという作業が削除されている。
2015年5月14日にはPlayStation4版『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』も発売され(PS3版の画質をアップ)、
さらに2016年5月12日からはsteamにてPC版が発売される予定となり、幅広いプラットフォームでプレイが可能となる。


2019年4月11日に、Nintendo Switch版とXbox One版が発売。Switch版はパッケージ販売もあり。


詳細はこちら参照。