ネタバレ注意。
話についていけなくなったのでクエストの文章をとりあえず大雑把にまとめる作業。
グラナド・エスパダをより楽しむべく、裏設定を含む全情報を網羅する予定。
private階層にありますがもしよろしければ編集どうぞー
あらすじ
チュートリアルまでの大まかな流れ
※Opo=オポルト、Ves=ベスパニョーラ
年号 | 新大陸 | オポルト | ベスパニョーラ |
---|---|---|---|
1487 | フェルッチオとジルベルト、新大陸発見 | ||
1492 | 国王フィリペ2世死去、サンチョ4世即位 フェリペ2世の息子、フェリペ大公になる | ||
無理な開拓で負債を抱える | Opoの新大陸開拓権等を狙う | ||
年号 | 新大陸 | ベスパニョーラ | |
1494 | オポルト-ベスパニョーラの合併 Ves国王サンチョ4世とOpo女王トリエステの婚姻 | ||
1501 | フェルッチオ、継続して 新大陸の政治・経済を仕切る | NOCC創設(新大陸の政治に干渉しようとする) フェルッチオと対立 | |
1502 | テトラ大遺跡発見 | ||
トレジャーラッシュ、開拓家門、発掘に励む フェルッチオはNOCCに反対「もっと慎重に」 | NOCC、遺跡発掘を開拓家門に宝物を掘り起こさせる | ||
無理な発掘で落盤事故 フェルッチオ、NOCCに付き合いきれず 北へ移動、後にオーシュ建設 | |||
1510 | 国王サンチョ4世死去、エスペランサ女王即位 王位継承戦に負けたフェリペ大公、後の十人貴族を作る | ||
1512 | コインブラ反乱の日、ジルベルト死去 | ||
1515 | ジャケン収容所建設 | NOCC、ジャケン収容所を建設 | |
1517 | オーシュ市長殺害事件 エラクの大爆発 | ||
1518 | フェルッチオ死去 | ||
1519 | ジャケン収容所放置される | 3年戦争、イノリーと相互防衛条約を締結 NOCC解体 | |
1523 | 開拓家門大量流入 | レコンキスタ政策 | |
新大陸拓殖株式会社設立、NOCCに代わり再び新大陸の政治に干渉 | |||
1524 | フェルッチオ像、アル・ケルト・モレッツァ建設開始 | ||
1528 | 大司教ディロス・ラテム処刑 フェルッチオ像、アル・ケルト・モレッツァの建設停滞 コインブラ暴動、共和派台頭 | ||
1529 | 王党派の形成、ガブリエラ姫派遣 |
チュートリアル
3年戦争に参加して戦争貴族となった貴家門(プレイヤー)は、1523年に発表されたレコンキスタ政策によって新大陸グラナド・エスパダへ渡って来た。予定日時に遅れてスタートニアに到着した開拓家門を待っていたのは、本国ベスパニョーラからの連絡を受けていたヌネズだった。開拓支援本部長リンドンに会うよう言われ、リボルドウェへ向かう。
リボルドウェ
リンドンに会った開拓家門は、新大陸拓殖株式会社に書類を提出し、新大陸を開拓する権利と政治に参加する権利を得る。その後、フェルッチオジャンクションでフェルッチオ石像建築を停滞させているモンスターの討伐、フェルッチオ石像破壊陰謀の阻止、アル・ケルト・モレッツァの平定(その証拠として開拓の証1×3)の任務を完了。その後、リボルドウェの平和のために、倒したジークムンドを供物として捧げ、召喚された影のディロスラテムを倒して、ディロスラテムを弱体化させた。
※ドミンゴのクエストの方でディロスラテムを討伐することになる。
コインブラ
コインブラの開拓業務を改善させるために力のある開拓家門をリンドンに要請していたヌネズ。コインブラに到着した記念に料理を振る舞ってくれると言うヌネズのために材料を集め、その結果イノリー風豆腐料理が出来上がった。残った分は開拓副官が処理した。その後開拓の証2を集める任務を課される。
オーシュ
【シナリオクエスト(必須)】
ポルトベルロの制圧を完了してコインブラでの活動に区切りをつけた開拓家門は、次なる開拓拠点であるオーシュヘ向かう。そこでの開拓を通してオーシュ開拓副官、共和派の代表シモンアイェンデ、元ペスパニューラ十人貴族のトルシェー博士らの信頼を得ていくが、ジャケン収容所の邪気を鎮めるべく申請した討伐隊の派遣はリンドンに黙殺されてしまう。
本国の方針にきな臭いものを感じ始めたオーシュ開拓副官は、本国に対して発言力を持ち、新大陸の味方になってくれるであろう開拓王グラングマ、十人貴族のプリッツの助力を得るため、開拓家門にウスティウルへ向かうよう依頼する。
【グレイスのサブクエスト(任意)】
オーシュでの開拓中に開拓家門が拾った階級章や認識票がブリスティア特殊部隊のものであることに気づいたグレイスは、開拓家門と共にジャケン収容所へ調査に向かう。そこで遭遇したアンデッド兵士と謎の男の戦い方はブリスティア特殊部隊のそれであった。謎の男が残した言葉に従い潜入した収容所の最深部・モルグスには、怪物と化したブリスティアのDr.フランモールステインの姿があった。
まだ理性を残したフランモールステインが、収容者を怪物に変える人体実験を行っていたことを告白したとき、狂気の実験を指揮した張本人である十人貴族のモントロ子爵、さらには謎の男が現れる。彼の正体は元ブリスティア特殊部隊のガルシアヒンギス少尉。兄エデュアルドと戦友の仇であるモントロを追っていたのだった。
しかしモントロはフランモールステインの理性を奪って暴れさせると自らは逃走。モントロを仕留められなかったガルシアも再び姿を消す。グレイスはブリスティア人を襲った惨劇を新大陸で繰り返させないため、モントロと十人貴族の企みを暴くことを決意する。
ウスティウル
【シナリオクエスト(必須)】
開拓家門はコインブラからピンタ号に乗り込み、ウスティウル前線基地にてグラングマと面会する。グラングマは直ちにオーシュ開拓副官の正しさを認めて協力を約束してくれるが、政治から遠ざかり開拓の最前線に身を置く彼女が持つ影響力は大きくない。本国を動かすのに必要なもう一人のキーマンであるプリッツはすでにウスティウルを去り、バハマルに移動した後だった。
そこまで分かったとき、リボルドウェソルジャーが現れてリンドンが開拓家門を探していることを伝える。ウスティウルに渡った矢先にこの呼び出し・・・開拓家門の動きはリンドンに筒抜けのようだ。
【シナリオクエスト(任意)】
物資の補給や前線基地の防衛、ティラノサウルスの討伐に成功した開拓家門と調査部隊レスキューナイツは、ジャングルの第3区域で骸骨兵士から襲撃を受ける。レスキューナイツの中隊長ロミナは骸骨の巣となったダンジョンに向かおうとするが、グラングマはこのダンジョンを本国に任せると宣言して調査を禁じる。所詮グラングマも本国の手先であり、開拓の成果を横取りしようとしているのではないか?不信感を募らせたロミナは開拓家門と共に独断でダンジョンの調査を開始する。
しかしその判断は大きな危機を招く。ダンジョンの最奥で骸骨を操っていたのは誰あろうモントロ子爵だった。ロミナを骸骨に変えようとするモントロ―だがそのときグラングマが割って入る。モントロと旧知の間柄であり、その危険性をよく知るグラングマは犠牲者を出さないためにダンジョンの調査を禁じたのだった。
君もフェルッチオの遺産が目的かい?モントロが気になる言葉を残す。グラングマによれば、それはフェルッチオ・エスパダが残したと言われる偉大な遺産。ある人は莫大な財宝と言い、ある人は世界を支配する力とも言うが、その実体は明らかでない。モントロの、そして彼を派遣した本国の狙いはその遺産であるようだ。
バハマル
エラク
ヴァイロン
キエルチェ
登場人物
「グラナド・エスパダの登場人物」を参照
用語
フェルッチオの遺産
- 5大元素(5 Elements)
- 各元素は「天敵」というべき属性がある。水は火に、火は大地に、大地は風に、風は水に強い。
水は火を消し、火は大地を解かし、大地は風に耐えて、風は水を動かす。
ex. 火のロドライトを活性化/眠らせるには水の聖魔水が必要
- 火のロドライト(Rhodolite)
- エラクの先祖が発見。あまりにも不安定な力を恐れ、オクルタフォートレスの深部に封印された。
20年前にエラク前酋長ジャレンによって封印を解かれ、エラクに大爆発をもたらした。
- 大地の石化ガス(Stone Gas)
- セデクレム
- 水の聖魔水(Holy Water)
- アル・ケルト・モレッツァ
「聖水だったが、魔の呪いをかけられて魔の波長を持った特異な噴泉」と言われているが、実際は「闇の魔力に沈められていた水を聖なる力で浄化したもの」。
汚染された聖魔水を飲むと「クリームチーズをたっぷり乗せたクラッカーが白馬に乗って草原を走るような」感じがし錯乱状態に陥る。
ビンセント曰く、「完全ではないが生きている者を死に誘う力を持っている」とのこと。
トルシェーが精製。
- 風のオタイト(Otite)
- トルシェー屋敷が建てられた場所。トルシェーが精製。
- 心のコラーゾン
- 神人の心臓
心の元素を持つ者は、記憶を操作する、動物と会話する等、特殊な能力を使える。
判明している所持者はジャレン、ハマン、シエラ。
- 天上への道(Sky Road)
- 古代神の神殿に通じる入り口のこと。
歴代の酋長の記録によると北方の極寒の地に天上への道の入り口があるらしい。天上への道の門に、鍵を得るための方法が古代文字で「大地と水と風と火が込められた神聖なる心臓の名で求めよ。天上の光明、神々しい神々を敬拝する天上への道を開きたもう」と記されている。つまり、鍵を得るには5大元素を全て集める必要がある。
ヘレナ曰く、古代守神の神殿は一つだがそこに至る道は無数にあるらしい。
組織
- 新大陸秩序統制委員会(New World Order Control Committee、NOCC)
- ベスパニョーラ王室(ある人は王室ではなく十人貴族の職名を受けて動いたと主張する)から命令を遂行する機関。1501年創設、1519年解体。
1501年、ベスパニョーラが新大陸の内政に干渉する為に設立された。新大陸公として政治・経済の全般を仕切っていたフェルッチオ・エスパダとは対立する立場となった。
1502年、NOCCの指揮の元、開拓家門による無理な採掘によって4.3事件が起きる。フェルッチオ・エスパダはNOCCの政策にはこれ以上従えないと宣言、コインブラを発ち、北の方へと向かう。
1512年頃、NOCCと新大陸公であるフェルッチオ・エスパダとの間に争いが次第に深刻化を増す。
1515年、ジャケン収容所を建設。
1519年、3年戦争により本国ベスパニョーラからの支援及び補給が断たれ、新大陸は開拓においては非常に困難な状況に陥った。本国が新大陸にまで力を入れられない隙を狙い、今まで本国の政策に不満をもっていた開拓民たちがNOCC本部を襲撃、戦力が不足していたNOCCは瓦解される。
- 新大陸拓殖株式会社
- 1523年、レコンキスタ政策を後押しする為、分裂状態のNOCCの代わりに、新大陸の管理する目的としてベスパニョーラが設立した会社。リボルドウェの支部長にリンドン男爵、コインブラ支部長にはヌネズ提督が任命された。
この設立に対して新大陸移住民は大きく反発した。3年戦争の間、本国の内定干渉のない新たな体制を構築していた彼らにとって、本国の支配を受ける旧体制への復旧は納得行かないものであった。新大陸の多くの移住民が、新大陸は既に独立した国家という主張をもっていたが、オルぺシアの覇者となったベスパニョーラは簡単に逆らえる相手ではなかった。また、詰め掛けて来る戦争貴族と新しい移住者たちによる社会混乱は、まさしく災難そのものであった。
このように、政策に反発感を持った開拓民たちにとって、特に、新大陸拓殖会社は目の上のこぶの様なものだった。新大陸の利益より本国の利益を優先とする政策を推進する彼らの姿は、かつてのNOCCを彷彿させる程で、彼らの政策により開拓に様々な制約が出来た為、拓殖会社は多くの人から非難を受けるようになった。
新大陸拓殖株式会社は商人と協約を結んでおり、商店で取引された開拓の証は新大陸拓殖株式会社へ送られる。1. 開拓を始める開拓家門の為に女王陛下が用意してくださった(初心者用)エンチャントチップ5枚をリンドンから受け取る。
2. 拓殖株式会社が認定した合法的開拓者の一員であることを証明する書類である「証明書」をリンドンから受け取る。
3. リボルドウェ開拓副官が「証明書」を確認して「確認書」を発行。
4. ドミンゴが「確認書」にサインをする。これによって、開拓家門の合法的な開拓民としての権利は保障される。
5. リンドンに「署名つきの確認書」を渡す。これによって、拓殖株式会社が認める開拓民として新大陸を開拓する権利と政治に参加する権利を得る。また、拓殖株式会社の支援を受けられるようになる。
6. 拓殖株式会社が認定する合法的な開拓民になった記念品(コッコ、消耗品等)をリンドンから受け取る。
- 十人貴族(The Ten Nobles)
- 貴族議会に参加する貴族を指す。
1510年、従妹エスペランサとの権力抗争に敗北したフェリペ大公は、自分を貶めた者達への復讐と復権を心に誓い、自分の手足となる者達を集めた。大陸で最高の魔法師であるアルフォンソ・エルナンデスが自ら彼の傘下に入り、フェリペ大公の師になった。エルナンデスの案配によって、強力な諸侯達を1人ずつ抱き込み、十人貴族はフェリペ大公の息のかかった人物だけで結成されることとなった。
モントロの死後、エスペランサ女王を説得したエルナンデスは新方針を発表。王家に不十分な者、既に死亡、行方不明になった者として、コルテス、モントロ、ノヴィア、グラングマ、オルテガ・プルホレン、ウルリック・エルネスト、フェルナンド・トルシェー、プリッツ・オラシオの合計8名が解任され、新十人貴族へと移行した。この十人貴族の解体によってビオラケアのメンバーは円卓会議を開催することとなる。
- ビオラケア(Violakea)
- 円卓会議で初めてが各勢力のリーダーが全員招集され、顔を合わせた。
この10人の代表は、ビオラケアに協力を約束した元十人貴族と、新大陸の未来のためにビオラケアに合流した人物から成り立っている。
メンバー一覧
- ブリスティア解放軍
- ブリスティアをベスパニョーラから解放させようとする人の集まり。
事件
- 新大陸発見
- 1487年、フェルッチオ・エスパダとジルベルト・グラナドが新大陸を発見した事件。実際には、1285年にカベザ・ドゥ・ベッカが新大陸に関する手記をまとめているため、発見ではない。
新大陸の存在を確信したオポルト女王トリエステは、部下にカベザ・ドゥ・ベッカが持っていた船の図面の一部を入手させ、それを適用した船も作らせ、訓練された船員も手配した。王室家族の一員でもあり、名門家の跡継ぎであり、皆に好かれる容貌まで揃っていたフェルッチオ・エスパダを適任だと思い、新大陸を発見する英雄に決める。数多の手段を問わぬ方法でアデリーナから新大陸に関する陳述と宝のありかを吐かせ、フェルッチオを暗黒海へ航行させた。
暗黒海を渡ることは決して容易なものではなく、オポルトを出発した12隻の船の中、フェルッチオ・エスパダとジルベルト・グラナダが船長を務めた2隻だけが新大陸の地を踏むことができた。女王の命令により、大陸の名は二人の功績を褒め称える為、「グラナド・エスパダ」と命名される。また、平民の身分だったジルベルト・グラナドは、フェルッチオ・エスパダを助け、新大陸を発見した功労で爵位を授かった。
- オポルト-ベスパニョーラの合併
- 1494年、ベスパニョーラ国王サンチョ4世とオポルト女王トリエステの婚姻を結ぶことによる合併。
新大陸の開発に注力するあまり農業などの一次産業の基盤がゆらぎ、大量の国債発行などで立ち行かなくなってしまったオポルトに、新大陸とオポルトの海洋資産を狙っていたベスパニョーラが、オポルトの国債を帳消しすることを条件に提案、結果、オポルトはベスパニョーラに吸収合併された。結果、ベスパニョーラは、新大陸への海路、オポルトの造船、及び、航海技術、新大陸に対する開拓権利を得た。
サンチョ4世とトリエステは未婚か、配偶者と死別している状態であったことと、オポルトとベスパニョーラが同じ始祖を持つ国であるということが幸いし、いくつかの問題があったものの、文化の基盤が同一である両国は比較的平和な国へと融和されていった。新ベスパニョーラの登場は、オルペシアの勢力バランスに一大の変革を予告したのだ。旧オポルト系の移民者の反発を防ぐため、ベスパニョーラは「フェルッチオ・エスパダ」を新大陸の総督として任命、ベスパニョーラでも新しいチャンスを求め、新大陸へと移住していく人々が増加し始めた。
- 3年戦争(The Three Years War)
- 1519年に勃発したブリスティア、ベスパニョーラ間の戦争。
合併以降、新大陸の豊かな物資とで負い恐ろしい勢いで国力と海軍を伸長させたベスパニョーラ。そして長い間オルペシアの覇者として君臨した島の国ブリスティア。この新、旧二つの勢力が、新大陸の開拓の主導権とオルペシア大陸覇権をめぐって衝突した。老獪なブリスティア国王と24歳の女王エスペランサの対決でもあった。
1519年、ベスパニョーラとイノリーが相互防衛条約を締結、イノリーがブリスティアに宣戦布告する。ベスパニョーラは、東部オルペシアを気にすることなくブリスティアとの戦争に集中することができた。イノリーはブリスティアのライフラインを遮断、ブリスティアは戦時中、常に物資補給に手間取ることになった。
ベスパニョーラ軍は対抗するブリスティア軍に対し、ときおり圧倒的な少数兵力で対抗することがあった。それは戦術的にも到底理解し難い戦力差であるにも拘らず、戦闘の結果はいつもベスパニョーラとブリスティア両軍の全滅による決着となっていた。
- バレアレス海戦
- 3年戦争でベスパニョーラが勝利するきっかけになった海戦。商船と民間の漁船をかき集めて編成されたベスパニョーラの艦隊(赤色艦隊)が、兵力数8倍にも及ぶプリスティアの無敵艦隊を壊滅させた。
ベスパニョーラの集束魔導砲によって多くの艦隊が沈み、ブリスティア兵士は戦闘不能へ追い込まれた。しかし、その程度で潰れるブリスティアではなく、多くの艦隊で、ずっと装備を準備していた軍人達は命をかける覚悟した。その時に、最後の戦闘地であった港口都市キエルチェの領主でありキエルチェ伯爵の当主チェルニー・キエルチェが白旗をあげ、ベスパニョーラに降伏した。戦後、ブリスティアは敗戦国になり港口キエルチェにブリスティア総督府が立てられた。
- 4.3事変 / 4.3事件 the 4.3 Incident
- 1502年、無分別極まりない発掘の所為でテトラ遺跡の地下墓地で発生した落盤事故。
1502年、テトラ大遺跡が発見された。慎重に捜査を進めるべきだというフェルッチオ勢力の主張を排除し、NOCCの指揮の下、数多くの開拓家門がテトラの遺跡で大々的な発掘を開始した。先住民の存在を確認し、遺跡の秘密を明かすことが公式的な調査の目的だったが、ほとんどの開拓家門は遺跡に眠っているといわれる凄まじい規模の宝物を狙っており、このことをトレージャーラッシュと呼んだ。
無分別極まりない発掘の結果、落盤事故が起きた。
遺跡に眠っている莫大な財宝を狙っていた多くの開拓家門が生き埋めになり、生き埋めを逃れた人も大回廊でモンスターの大群に遭遇し、交戦空しくほとんどが死亡した。犠牲者数は200名以上。この事件以降、テトラ大遺跡の発掘は禁止された。
この事件をきっかけに救護機関「レスキューナイツ」が創立された。フェルッチオ・エスパダはNOCCの政策にはこれ以上従えないと宣言、コインブラを発ち、北の方へと向かう。
- コインブラ反乱の日
- 1512年に起きた、モンスター、正規軍、反乱軍による三つ巴戦。
フェルッチオ防壁の建設途中、コインブラに大量の魔物が侵攻した。切羽詰まったNOCCの援軍要請により、フェルッチオは仕方なくジルベルトと一緒に駆け付けた。彼らが到着した時には既に最前線が崩れ、殆どの開拓民らが船に乗って逃亡せざるを得ない状況だった。フェルッチオは開拓民を指揮して船に乗せたものの、自分はコインブラにそのまま残り、彼の副官であったジルベルトも行動を共にした。フェルッチオはお年寄りや、女性と子供を優先して船に乗せ、船員を排除したので、命に危険を感じた船員たちが反乱を起こした。ジルベルトは港にいるフェルッチオの代わりに戦った。正規軍とモンスターそして反乱軍が入り混じった混戦で流れた血によって、コインブラ大地は赤い夕暮れの空のように染まった。
反乱は鎮圧されモンスターも全て撃退されたが、ジルベルトは片方の視力を失い、また、死に至る傷を負った。ジルベルト、フェルッチオの傍らで死す。
- 大爆発 Great Explosion
- 1517年、エラクで起きた大爆発。
ロレンジョ・ジアニノに「火の元素はエラクの民を繁栄に導く。火の力を活性化したら、エラクの人は誰でもどこでも火を思う通りに操れる力を持つようになる。」と唆された前酋長ジャレンは、代々守ってきた火の元素の封印を解いた。その際に火の元素が暴走したため大爆発が起きた。
被害を最小化させるために、神人の心臓であるジャレンの心臓を結晶化して火の元素を抑制した。
ジャレンは心臓をなくし、生きることも死ぬこともできない状態になった。その地を守ろうとする一念で、近づくものを攻撃するようになり、大爆発の根源地に調査に向かった多くのエラクの民を殺した。ジェネラルルームのムファサはジャレンである。
娘ハマンは、父ジャレンが大爆発を起こし、エラクの民を殺しているという事実を隠蔽するため、ロレンジョと手を組んだ。ロレンジョは、自分が大爆発に巻き込まれ行方不明になったことにし、ストゥラータビスタから逃れるため、ハマンの協力が必要だった。
「ストゥラータビスタのアルセンが大爆発を起こした。ロレンジョはアルセンに拉致され現在行方不明である」ということにするため、二人は以下の行動を取った。
1. ロレンジョはストゥラータビスタに連絡してアルセンを呼び寄せた。ハマンはアルセンの記憶を操作し、自分が大爆発を起こしたと思い込ませた。ヘレナ曰く、アルセンは酒の席で「我が人生の中で一度に最も多くの血を流させた」と度々自慢気にひけらかしていた模様。
2. ロレンジョはアニアにストゥラータビスタについて教えた。ハマンはアニアの記憶を操作し、教えたのがロレンジョであるという記憶を消した。つまり、ストゥラータビスタの知識はあるが、誰から聞いたのかを覚えていない状態になった。これは、ストゥラータビスタについて多くを知っていながら、彼らに対する復讐心を抱く人物が必要だったからだ(捏造の信憑性を高める為か?)。当時、幼いにも関わらず強い信念を持っていたアニアがその人物に相応しいとして選ばれた。
3. 大爆発後にオクルタにロレンジョ博士を案内したナルの記憶を操作し、大爆発前に案内した、と思い込ませた。ロレンジョを案内した人物がジャレンである、という事実を隠蔽するためである。この結果、無力な自分が彼を案内したばかりにアルセンに拉致されてしまった、と後悔の念に苛まれた。
- オーシュ市長殺害事件
- 1517年、仕事に向かった先でレオナルドは撃たれた。当時、フェルッチオが行方不明、政治は汚職にまみれており、オーシュは混乱のるつぼだった。
・レオナルドに立場を押されていたジルベルト・グラナド卿が刺客を送ったと占星術師が主張
・王党派の誰かが糸を引いていた
・今は国営企業となったレオナルド・エクスプレスの所有権を狙っての暗殺共和派の本拠地であるオーシュに混乱を引き起こしフェルッチオの痕跡を抹殺するためにレオナルドを暗殺した。直接指揮を取ったのはオルテガ・プルホレン。その背後にはフェリペ大公が率いる十人貴族がいた。
人生の中で多くの人間を殺してきたオルテガはそれが正当であったと疑わなかったが、レオナルド暗殺の時だけは違った。とはいえフェリペの圧力に抗えなかった。それは自分の責任であり自分が犯した過ちである。
ブリッツにレオナルドが成し遂げようとした崇高な偉業の話を聞き、プルホレン家バックアップのワールドツアーリサイタル開催に釣られビセンテの怒りは静まった模様。オルテガがストゥラータビスタの書庫から拝借した古代の詩に関する資料「星座の楽譜」をリオは受け取る。余談だが解読できない部分をエミリアに相談したところ暗黒エミリアに豹変したらしい。楽譜はオクルタの壁にも描かれている。
- オタイト戦争
- 1527年、タンインとベスパニョーラ間で行われた戦争。
3年戦争後、オルペシアと新大陸がある程度落ち着きを見せ始めたと判断した十人貴族は、女王エスペランサに知らせないまま、東方へと進出しタンインという名の国を知る。彼ら十人貴族は、本国ベスパニョーラに報告せず、タンインには正式貿易という名分を立てて密輸をし、それを通じて利益を残していた。肥沃な土地と特産物に魅力を感じた彼らは、次第にタンインを属国させようとする動きを始める。彼らは「オタイト」と呼ばれる物質を加工し、中毒性の強い薬品を作り、タンインの民に広め、タンイン王国内部からの疲弊を企てた。結果、オタイト戦争が勃発する。
※アヘン戦争のようなもの。
- ポイズンヤードの掃討
- 1529年。
ポルトベルロの凶悪なモンスター「キメラ」を操る盗賊団が現れたとの噂にコインブラ全域がざわめいた。最初はその噂をただの流説としていた開拓支援本部だったが、キメラと共に現れた盗賊団に襲われる住民たちが増えていくと、コインブラ警備隊に、噂の真相を明かし盗賊団を討伐することを命令する。
警備隊の調査の結果、キメラを操る盗賊団は実在していた。警備隊は、コインブラの治安を守るべく盗賊団の討伐に進み出たが、キメラの前では悔しくも敗退するしかなかった。コインブラ警備隊だけでは到底この事件を解決できないと判断した開拓支援本部は、傭兵団ペガディラに盗賊団の討伐を依頼する。
開拓支援本部の依頼を受けた傭兵団ベガディラは傭兵団内の最高実力者たちを派遣し、盗賊団の殲滅を図ったが、盗賊団も粘り強く抵抗した。討伐を続けても本拠地を変えながら繰り返し現れるキメラと盗賊団に傭兵団もお手上げ状態になってしまったのである。このままでは終わりがないと判断した傭兵団と開拓支援本部は補償を掛け、開拓民たちに盗賊団を討伐する仕事を任せることにする。
- 円卓会議(Round-Table Conference)
- 十人貴族解体という、エルナンデスの本格的な動きを察知したビオラケアの各勢力のリーダーが全員招集された会議。全員が顔を合わせたのは初めて。
- ショルリ夫妻殺害事件
- レストランで外食したハルトとマーガレット・ショルリが、深夜10時頃自宅に向かう途中、路地裏で殺害された事件。遺体は、事件発生後約30分~1時間後の11:05頃に、損傷がひどい状態で、警備兵ジェーソン兵長によって発見された。
アイテム
- Feso
- 本国の貨幣。ベスパニョーラがオポルトとイノリーを実質的に統合したことで、旧大陸の統合通貨として流通されている。Feso勅令により新大陸でも使えるようになった。
- オタイト
- 鉱物。人間の生命力を魔力で置換、圧縮し、保存できる物質。浄化されていないオタイトは副作用がとても酷い。
- ベレムの箱
- ベスパニョーラに合併される前の海洋王国オポルトが全盛期だった頃の物。
ベレムという木工職人が東方に生える特殊な香木を釘や接着剤を使わずに精密な細工で組み立てた物。茶を入れておけばその香りが変質せず、逆に一層豊かになる特徴があるらしく、人気が高い。
ベレムは木工職人であると同時に高い技術を持つ魔術師?錬金術師?だったらしく、彼が魔法を掛けておいた箱があるらしい。「銀貨を入れると2枚吐き出すとか、中に悪魔が封印されていうとか、」
- オポルトの茶箱
- オポルトから直輸入した質の良い紅茶の葉一箱。
奇妙にできているが、飾りや紋様などから見るとベスパニョーラに合併される以前のオポルト王国で作られた物のように見受けられる。
- アボカド
- 新大陸特産の新しく発見された木の実。王達の庭園の湖水で囲まれた場所の中央にアボカドの木が生えている。
木の実なのに、まるでクリームチーズのような食感と味を持っている。そのまま食べても美味しいが、サラダやサンドウィッチ等に入れて食べてもおいしい。アボカドサンドウィッチはカフェセイウチの人気商品の一つ。
- カカオ
- 新大陸で発見された新種の木の実。割ると中に豆のようなものが入っている。その豆から新大陸特産品であるチョコレートは作られる。チョコラテはカフェセイウチの人気商品の一つ。
その他
- 開拓碑
- グラナド・エスパダの各地に、新大陸拓殖株式会社によって開拓をするために建てられた像。フェルッチオを称えるえるためフェルッチオの姿を元に作ってある。
各地域の開拓碑でモンスターハント任務を受けることができ、任務遂行後、開拓碑に報告すると報酬と開拓の証を貰える。モンスターを討伐すると、モンスターのエネルギーの塊が開拓碑に集めら、開拓の証となる。- 開拓の証(Pioneer Symbol)
- 討伐したモンスターのエネルギーの結晶。本国に送られ使われる。開拓の証の模様は全て同じだが、討伐するモンスターに含まれるエネルギーの差によって、開拓の証のレベルが異なる。商店で取引された開拓の証は新大陸拓殖株式会社へ送られる。
- ストーンヘンジ
- 新大陸のあちこちにある巨大石柱郡。石柱は神秘的な力を発しており、新大陸の謎を解く鍵として重要な研究資料として活用されている。
- フェルッチオフォージ
新大陸探査が始まって既に1年が過ぎた今、私たちは新大陸探査が予想していた以上に困難であることを悟った。今は新大陸で採集した鉱物をどう使えば探査に活用できるかを考えなければならない。なぜならば、出港の時オポルトから持ってきた物質は限定されているからだ。探査隊の一員である錬金術師「アドゥミラル」が作ったこのフェルッチオフォージは、鉱物を溶かしてより流用できる物を作れるよう手助けする装置で私たちはこのフェルッチオフォージのおかげで峡谷の開拓作業を順調に遂行することができた。私たちの探査がいつまで続くかは分からないが、私たちの後に続いてこの大業を引き受けてくれる後発隊がフェルッチオフォージを発見したらこれを役立ててくれることを期待し、この文を残す。
オルペシア歴1491年4月
探査隊副官 ジルベルト・グラナド新大陸探査開始から8年が経過した現在、新大陸初の探査を引き受けたフェルッチオ探査隊はここに到着した。本国から持ってきた物資は既に底をついてしまったため探査隊は全てを自給自足しなければならなかった。幸いこの新大陸では使えそうなアイテムをたくさん集めることができたため、探査隊の一員錬金術師「アドゥミラル」はこの場所にキャンプとアイテム生産のためフェルッチオフォージの設置を提案した。これが今貴方の目の前にあるこれである。いつかここに到着し、私たちのような状況に置かれた探査隊がこのフェルッチオフォージを発見したら少しでも役に立つことを期待しここに記す。そして、少しでも役に立ったのならば王国最高の錬金術師だった「アドゥミラル」をどうか思い出して欲しい。
オルペシア歴1498年7月
探査隊副官 ジルベルト・グラナドアルモドバル家門の三人の姉妹を賛えここにフェルッチオフォージを残す。新しい根拠地開拓のためにモンスターの威嚇に退かないで堂々と対抗した彼女らの姿を私たちは忘れることはないだろう。1512年から始まったリボルドウェ工事による過度な税金に耐えることができなくなった私たちは北内陸へ移動した。びっしりと空が見えない程生えている針葉樹、大きな湖、豊富な鉱物資源があるここで私たちはベスパニョーラと関わることのない人生を始めることができるだろうと信じていたが当時この地域には凶悪なマーマンが支配していた。私たちの開拓基地は位置にも空けず襲撃され圧倒的な数を誇る相手に立ち向かうため私たちはモテる技術と道具を使い対抗した。特に活躍したのがアルモドバル家門の三人の姉妹アマンダ、マルゲリーダ、ペネロープであった。三人の姉妹がいなければ今のオーシュは誕生しなかっただろう。彼女たちはオーシュの誕生を見ることなく逝ってしまったが彼女たちを称えるため、私たちは彼女たちが使ったフェルッチオフォージと名前をここの湖に刻んでおく。ここを通って行く開拓者らよ。自由と新しい人生のために戦ったアルモドバル姉妹を称えながらフェルッチオフォージを活用してくれることを望む。
地理
大陸
- グラナド・エスパダ(Granado Espada)
- 新大陸。
グラナド・エスパダ住民は、旧オポルト系の移住民、または、合併後に移住したベスパニョーラ系の移住民に大きく分かれている。
オポルト合併の初期は、オポルトを懐かしむオポルト系移住民の反乱もあったものの、ベスパニョーラがオポルト系移住民の懐柔の為、初代の総督だったフェルッチオ・エスパダを留任したことにより、安定を取り戻すことができた。しかし、後に、NOCC(新大陸秩序統制委員会)が干渉し始め、4.3事件を起こした。
国
- オポルト王国(Opoluto)
- オルペシア大陸の最西端に位置していた小国で、何十年前は海洋王国として強力な地位を持っていた。
陸路を使った東方の進出がベスパニョーラとタルガによって最初から行えなかった為、西海の方へ目を向け、その結果新大陸を発見。- 新航路開拓
- 南の海を支配することで、ある程度仲介貿易が可能ではあったものの、タルガ人から輸入する東洋の錦、香辛料、高級文物は、調達が不可能だった。特に、女王トリエステが重商主義政策の下、贅沢を禁じていた為、高価な輸入品は、それこそ付けられた値がそのまま物の値段となる始末であった。実際に、オポルト以外にも東洋との直接貿易を狙う国は数多く存在した。しかし、海の片方ではタルガの砂漠で塞がっており、タルガを通らずに東洋へ行くことは不可能であった。タルガ国もまた、国際貿易のカードとして使えるのが東洋とオルぺシア間の仲介貿易であることを理解していた為、それに対する統制も徹底的に行われた。
当時の航海術は非常に乏しく、タルガを回って東洋へ向かうことはほぼ不可能に近かいものであった。過去の王室の記録から新大陸を知った女王トリエステは、1483年、密かに東洋へ向かう新航路を開拓するよう命じる。 - 新大陸の2次探査とポルトベルロの建設
- 1488年、フェルッチオ・エスパダが率いる2次探査隊が新大陸へ到着し、再確認したところ、新大陸は東洋の地でもないだけでなく、原住民も存在しないと結論付けられた。新大陸の物珍しい動植物と豊富な品物はオポルトにカタイ以上の可能性をみせ、オポルト全域は新大陸開発の熱気に包まれるようになる。
オルぺシア周辺の2流国家として逼迫を受けて来たオポルトは、公式的に新大陸の所有権を主張し始める。オポルトはすぐに、国を挙げて新大陸の開拓事業に着手、ポルトベルロに移住民の為の港を建設する。財産は持っていたが、爵位はなかった一般市民らがオポルト政府の支援を受け、新たな大地「プロンテラ(Laprontera)」への移住を始める。
一方、新大陸発見の知らせを聞いたオルぺシア大陸の列強は、小国であるオルペルトが新大陸を占領することに猛反対、次々へと艦隊を送り出したものの、どの艦隊も暗黒海を渡ることができずに沈没してしまう。暗黒海を抜けた船は、新大陸に常駐していたオポルトの軍艦に沈没させられてしまった。フェルッチオの航海をもとにオポルトの海洋技術は同時代の物をはるかに超えるレベルへと発展し、オルぺシア屈指の海洋王国へと生まれ変わった。 - オポルト-ベスパニョーラの合併
- オポルトの国運をかけて進めた新大陸の開拓は、立ち上がりは順調だった。新大陸でしか生産されない珍しい鉱物と良質の石材、まだ誰も触れたことのない金銀の鉱山がオポルトを熱狂させた。しかし、新大陸の産物を開発する為には産業インフラを建てる必要があり、その為にオポルトは無理な国債の発行を始める。更に新大陸に押し寄せた人々で、新大陸の一か所へのみ国力が集中し(一時期、オポルトの成人男性の9割が船員か新大陸の開拓に携わったと言われたほどだった)それにより、本国の1次産業の基盤が揺らぐ事態に陥る。人々は新大陸の開拓さえ終われば、全ての状況を打開できると信じ込んでいたが、空しくも開発の実を結ぶ前にオポルトという国家の根幹が揺らいでしまったのである。
オポルトは新大陸の開発に注力するあまり農業などの一次産業の基盤がゆらぎ、大量の国債発行などで立ち行かなくなってしまった。1494年、新大陸とオポルトの海洋資産を狙っていたベスパニョーラがその負債を請け負い、帳消しにするかわりに王家同士が婚姻を結ぶことになった。
cf. オポルト-ベスパニョーラの合併
- 旧ベスパニョーラ(Vespanola)
- 「オポルト-ベスパニョーラの合併」以前のベスパニョーラ。
1492年、国王フェリペ2世が落馬事故で死去。王子が幼すぎるという理由から、先王フェリペ2世の弟であるサンチョ4世が即位した。先王フェリペ2世の王子はフェリペの名を継ぎ、大公に封爵された。
1494年、新大陸の開発に注力するあまり農業などの一次産業の基盤がゆらぎ、大量の国債発行などで立ち行かなくなってしまったオポルトを、負債を請け負い帳消しにするかわりに、ベスパニョーラが吸収合併した。オポルト王女トリエステとベスパニョーラ国王サンチョ4世が婚姻を結ぶことによって合併、新ベスパニョーラになった。ベスパニョーラは、新大陸への海路、オポルトの造船、及び、航海技術、新大陸に対する開拓権利を狙っており、見事に獲得した。
cf. オポルト-ベスパニョーラの合併
- ベスパニョーラ(Vespanola)
- 「オポルト-ベスパニョーラの合併」以前のベスパニョーラは「旧ベスパニョーラ」を参照。
- オポルト-ベスパニョーラの合併、NOCCの設立
- 1494年、オポルト-ベスパニョーラの合併で、新大陸に対する開拓権利を得たベスパニョーラは、旧オポルト系の移民者の反発を防ぐため、フェルッチオ・エスパダを新大陸の総督として任命した。しかし、1501年、新大陸が安定したのを見計らって、新大陸の内政に干渉する為に新大陸秩序統制委員会(NOCC)を設立。新大陸公として政治・経済の全般を仕切っていたフェルッチオと対立する立場になる。1502年、4.3事件を引き起こしたNOCCにフェルッチオはNOCCの政策にはこれ以上従えないと宣言、コインブラを発ち、北の方へと向かった。
- エスペランサ女王の即位
- 1510年、国王サンチョ4世が逝去し、後継者として唯一の卑属であるエスペランサ姫が女王に即位。国王サンチョの兄である前国王フェリペ2世の弟のフェリペ大公一派は正当な継承権を主張し、猛反発したが、オポルト流民の民心の為だという名分に退かれた。
権力争いに負けたフェリペ大公は、自分を貶めたものたちへの復讐と復権を心に誓い、自分の手足となるものたちを集めはじめた。特に大陸で最高の魔法師であるアルフォンソ・エルナンデスが自ら彼の傘下に入り、師になったエルナンデスの案配により、後に「十人貴族」と呼ばれる強力な諸侯達を1人ずつ抱き込み始める。
- イノリーとの相互防衛条約
- 1519年、イノリーがベスパニョーラと相互防衛条約を締結し、ブリスティアに宣戦布告。一方的なブリスティアの勝利を予想していたオルペシア人の予想を欺け、戦況は伯仲の勢いへと変わった。大陸の知識社会で大きな影響力をもっていた大魔法師のエルナンデスの交渉力が発揮された瞬間であり、また、幕の後ろで活躍していた十人貴族とフェリペ大公の名声が大陸全体に広まった。
- 新大陸東部安定
- 新大陸東部はフェルッチオ・エスパダの新大陸発見以来半世紀以上開拓が進み相当の文明が成り立った。リボルドウェ、コインブラ港、商工業都市オーシュは旧大陸オルペシアのどの都市と比べても負けないほどである。
しかし、本国女王陛下がレコンキスタ勅令を下して多くの移住者を送り再征服を命じるほど、最近のモンスターの数が急増している。新大陸東部をある程度安定させてはじめて、外地に出て開拓を進行することができる。
- レコンキスタ政策(Reconquista Policy)
- 1523年にベスパニョーラで発表された政策。
3年戦後、ベスパニョーラには溢れているものが二つあった。一つは戦争地から戻ってきた戦争貴族、もう一つは彼らにより起きる各種事態。戦争貴族の溢れるエネルギーと闘争心は多くの社会問題を引き起こし、さらにはベスパニョーラと社会全般の安定を脅かす勢力となった。
そこで、エスペランサ女王が発表したのがレコンキスタ政策である。主旨は「3年戦争後おろそかにしていた新大陸を、再び総力をあげ開拓しよう」。意図は「戦争貴族たちの爆発的なエネルギーを外に向けさせ、内地の安定を図ると同時に新大陸の開発も行おう」。平和な日常に慣れることができず、各種騒擾を起こしていた戦争貴族たちは、このレコンキスタ政策に興味を示し、身分を問わずの機会が保証される新天地を夢見る者が新大陸に向かって出発し始めた。
- 新大陸拓殖株式会社の設立
- 1523年、レコンキスタ政策を後押しする為、分裂状態のNOCCの代わりに、新大陸の管理する目的として新大陸拓殖株式会社を設立した。新大陸の利益より本国の利益を優先とする政策を推進する新大陸拓殖株式会社は、新大陸移住民にNOCCを彷彿させた。殺伐とした開拓民の心を宥める為に、フェルッチオジャンクションにフェルッチオ石像を建てることになる。また、女王エスペランサの勅命により、開拓への意気込みを高める為、アル・ケルト・モレッツァ聖堂の建立を推進することにし、新大陸内外で名望の高かった大司教ディロス・ラテムが責任者に任命される。しかし、聖魔水を狙っていたモントロとコルテスによってラテムは反逆の罪を着せられ、1528年、処刑される。このことにより、アル・ケルト・モレッツァ聖堂の建設、フェルッチオジャンクションのフェルッチオ像建設、は共に有耶無耶のうちに中止された。
- コインブラ暴動と共和派の台頭
- ベスパニョーラは新大陸に干渉し続けた。新しい地域を開拓する度に設けられる制約、レコンキスタ政策の土台を創り、アル・ケルト・モレッツァ聖堂を建設する為に新大陸に賦課された重い税、ブリスティア系を含む非ベスパニョーラ系に対する差別待遇は、開拓民の不満に火をつけるには十分すぎた。その上、火に油を注ぐように起きた大司教ディロス・テラムの反逆事件により、ついに沸騰した旧開拓民は、1528年、コインブラを中心に暴動を起こす。暴動に対する新大陸拓殖会社の対応は素早かった。拓殖会社の要請を受け、本国が送った圧倒的な軍事力の前に、暴動勢力は屈するしかなかった。
しかしながら、一度蒔かれた不満の種は簡単に消えるものではなかった。移住民たちは、比較的本国からの干渉の少ないオーシュを中心に、新たな政治集団を結成する。「グラナド・エスパダ人の為の、グラナド・エスパダ」というスローガンを掲げた彼らは、移民者間の差別を撤廃し「新大陸人」の権利を保障し、新大陸から「本国」の干渉を追い出そうという目的をもって、政治に参加し始めた。NOCCの失敗を記憶する本国としては、見かけで「開拓民」の政治参加を受け入れ、開拓が民主的に進められている模様を見せようとしたが、それが本国ベスパニョーラの首を絞めたのである。
「新大陸人」は自らを「共和派」と称し「新大陸では誰でも党を設立し、政治に参加できる」という女王の勅命を根拠に、自分らの政治に参加する権利を主張したのだ。
- 王党派の形成、ガブリエラ姫の派遣
- 新大陸拓殖会社は共和派の思想を反逆と見做して、各党首らに警告文を送り、彼らの党員認定を禁止する指示を出す。しかし、この処置は、むしろ大きな反発を呼び起こし、分裂状態だった共和勢力が一団結するきっかけとなるだけであった。共和派は積極的にコロニー争奪戦に乗り込み、拓殖株式会社を緊張させた。そして、彼らの勢力が次第に広がりを増していくにつれ、拓殖会社もまた、力で共和派を押え付けることには限界があるという事実を認知し、中立的な党を中心に新たな政策を導入する。拓殖会社に従う党には様々な特権を付与し、新大陸人の意見を反映する政治を推進するという拓殖会社の発表に、本国と王室に懐かしさを持っていた党が参加し、彼らは共和派と区別する為、自らを「王党派」と称した。拓殖会社と和解・協力し、新大陸人の権利を増やしていこうとする穏健王党派と、ベスパニョーラの内定干渉を新大陸から完全に追い払おうと主張する急進共和派は激しく対立し、どちらもまだ中立路線を守っていた党を引き摺り下ろそうとした。
この機会に便乗し、中立的な党を各派閥の傭兵として仲介する傭兵集団が出来始め、次第に新大陸全体は王党派と共和派の全面戦の様相に巻き込まれて行った。新大陸拓殖会社としても手も出せない程、事態が大きくなったと判断したリンドン本部長は、両派閥の対立について本国の方に聞く。一方、ベスパニョーラでは共和派と王党派を仲裁する為、1529年、ベスパニョーラ王家のガブリエラ姫を新大陸へ送る。
- Feso勅令
- 1532年、旧大陸と新大陸間の公平な政治体制を築き、自国民の新大陸定着の困難さを解消させるため、レコンキスタ政策の一環として、Fesoを新大陸でも使えるようにした政策。
「旧大陸の自国民が新大陸に移住する際、両替の困難を解消する為であり、自国民の新大陸への進出を活発化する様…」という内容。
- 新大陸拓殖会社とエラクの通商交渉
- 1533年、開拓者たちにより第3文明のエラクが発見されると、新大陸拓殖会社はベスパニョーラ本国の方針により通商交渉を実施。膨大な有・無形の支援を提供する代わりに商人の配置権限等、多数の通商条約の締結に成功する。
- イノリー(Illier)
- ベスパニョーラの同盟国。ベスパニョーラの東に接している。
- ベスパニョーラとの相互防衛条約
- 1519年、イノリーがベスパニョーラと相互防衛条約を締結し、ブリスティアに宣戦布告。一方的なブリスティアの勝利を予想していたオルペシア人の予想を欺け、戦況は伯仲の勢いへと変わった。
イノリーがブリスティアのライフラインを遮断した為、ブリスティアは戦時中、常に物資補給に手間取ることになった。
現在ベスパニョーラ強硬派の所為で、ベスパニョーラのイノリーとの外交状況は芳しくない。
- アビシニア
- 逞しい戦士達と魔法で有名。アビシニア人こそが最高であると信じ、他民族に対して排他的な国である。
多くのオルペシア人がアビシニアの存在を忘れるほどに、アビシニアとオルペシアの交流は長い間途切れていた。
バレアレス海戦で勝利したベスパニョーラは、その勢いを駆って陸地でも勝利を収める為、イノリー、タルガと共に連合を組み、大金をもってアビシニアの傭兵と契約を交わした。強力な魔法を持ったアビシニアの戦士達は、連合軍の陸地での勝利に大きな役割を果たし、長い間鎖国状態にあったアビシニアも、この戦争を通じてオルペシアと新大陸を多少は見直すようになった。
終戦後、大部分のアビシニア傭兵は自らの故郷であるアビシニアへと帰っていったが、これはベスパニョーラやイノリーにとっては非常に幸運なことであった。また、彼らアビシニア人達も、次に故郷から離れるのは、3年戦争に相応する戦争が起きた時くらいであろう。
しかし、彼らアビシニア人の中には、自らの個人的な冒険性を理由に、また別のアビシニア人たちは新大陸の状況を把握するための密かな任務を任され、新大陸に渡してきた。ウンボマがそのうちの一人である。
- タルガ帝国(Targa)
- オルペシアの東方に位置した豊かな土地。銃器と火薬、コンパスなどはタルガで発明され、オルペシアへ伝わった。
1489年、ナスル王国の滅亡により、オルぺシア大陸でのタルガの立場は非常に狭くなった。ベスパニョーラ-タルガの両国は休戦し、それ以上、互いの領土をを侵入しないという不可侵条約を結んだ。
- ナスル王国
- タルガの支援を受けていた王国。1489年、ベスパニョーラによって滅亡。
- トンイェ
- プラテト・シャム、シアン(Ciam)
- ベスパニョーラとブリスティアの人々にはあまり知られていない、カタイ国から更に離れた国。
フェルッチオの遺産を回収するようアイラワンに命じた。
相手と武器を持たずに拳で語り合い勝利することがシアンの戦士の最高の美徳。格闘術ムエタイは新大陸では火炎の章と呼ばれる。
- タンイン王国
- オルペシア東方にある王国。
ベスパニョーラとタンイン間の正式貿易という名で十人貴族と貿易をしていた。肥沃な土地と特産物に魅力を感じた十人貴族は、タンインをベスパニョーラの属国にするために、オタイトを加工し、中毒性の強い薬品をタンインへ輸出した。タンインの民に広まり、タンイン王国内部は疲弊していった。
1527年、ベスパニョーラ、タンイン間でオタイト戦争が行われた。
その後、タンインはベスパニョーラ王室に平和使節団を派遣する。しかし、ベスパニョーラ女王エスペランサは、ベスパニョーラがオタイトからなる中毒薬物をタンインに輸出をしていた事実を全く知らなかった。平和使節団の代表であった王室近衛隊隊長は戦争の発端となったこの事件の真実を探るため、自身の娘であるソソをオタイトの原産地であるグラナド・エスパダに派遣することにした。
街
- リボルドウェ(Cite de Reboldoeux)
- 新大陸東部中心都市。1497年、建設。
新大陸で二番目に建設された都市で、最初から新大陸開拓の拠点の機能を考慮し徹底的に計画した上で建設された。
新大陸拓殖株式会の本部があるため、大部分の行政業務がリボルドウェで行われている。
初めて新大陸の地に足を踏み入れた開拓家門から、放浪者、古参の開拓家門まで様々な人々が集う場所。
- バトルコロシアム
- 荒い気性を持つ開拓家門同士の街での衝突や、開拓家門の不満の爆発を未然に防ぐために、1529年に開拓支援本部がリボルドウェの広場に建設したコロシアム。
自らの実力を試したい開拓家門は、各地の兵士と他の家門と心行くまで戦える場所であるバトルコロシアムの建設の熱烈に支持した。また、各地で実力者と言われる人々も、自分の名声を高める為、コロシアム戦闘に参加した。
- リボルドウェ地下水路
- 1532年、エミリア・ジアニノによって発見された地下水路。
- コインブラ(Port of Coimbra)
- 港街。開拓者がまずはじめに降り立つ場所。
1490年、新大陸で新たなチャンスを掴もうと押し寄せて来る移住民達で飽和状態になり港としての機能が困難になったポルトベルロの代わりの港として、オポルトによって建設された。1495年、1次完工され、旧大陸と新大陸をつなぐ新しい関門として脚光を浴びるようになった。1510年、コインブラ港の2次建設が始まった。
海沿いの傾斜のある地形に作られた夕日が美しい街。海沿いには様々な商店が並び、街の中央には見晴らしが良い噴水のある高台がある。またその近くにあるカフェセイウチは、美人な店主と甘いチョコラテが名物で、コインブラでも人気のカフェ。
- コインブラ警備隊格闘団
- 以前は格闘団体員と他流派の試合を積極的に行なっていたが、前師範が他流派との試合中に亡くなって以来、他流派との試合は禁じられた。
- オーシュ(City of Auch)
- 工業都市。都市のあちこちに小さな工房が連なっている。
NOCCによって進められたコインブラとリボルドウェの建設による過剰な税金に抗議した一部の開拓民たちが、フェルッチオに沿って北部へと移動した(4.3事件参照)。1505年、彼らの一部は現在のオーシュ地域に定着して小さい工房を立てるなどして都市を建設し、新大陸開拓民の生活に必要な物資を生産した。主に職人たちから構成されたこの開拓民の集団により、オーシュは「技術の都市」と呼ばれるようになった。新大陸への移住者が増えるほど需要が増加したため、非常に栄えた。
NOCCを信用できなかった移住民の要請により、ポルトベルロの海賊掃討を担当していること以外、NOCCがフェルッチオの内政に関与することは殆どなかった。オーシュの初代市長にフェルッチオの側近であるレオナルド・リオが任命され、ジルベルトがこの人事に対して不満を覚えていたと伝えられている。
- グラングマアーケード
- オーシュの象徴。
雨の日に天上を見上げると雨粒が跳ねる様子が見えて落ち着いた気分になれる。
- 秘密の寺院
- 新大陸のモンスター「ポルックス」と「カストロ」を神の分身だと信じる、旧大陸で追放された邪教徒集団とその教主の本部。オーシュにある。自由の街であるオーシュでは、邪教徒達も差別されることはなかった。
邪教徒集団をオーシュで見かけるようになった頃から、幾多の奇妙な事件が発生し始めた。初めに、失踪したニワトリや羊、牛などの家畜が、三姉妹の湖で全て血を抜かれ全身を滅多斬りされた悽惨な姿となって発見された。この一連の事件が邪教徒達によるものであるのでは…という噂が流れたが、何の証拠もない状況で邪教徒達を捜査することは不可能だった。
次第に、街の子供や若い女が失踪し始め、オーシュ市民達は底知れぬ不安に震えた。ようやくオーシュ自警団は事件を捜査し始めた。自警団がオーシュの地下道にあるという邪教徒達の寺院へ攻め込むと、そこでは失踪した人々の無惨な姿が発見された。誘拐された人々は全て邪信徒の儀式の餌食とされていたのだ。オーシュ自警団は邪教徒達を討伐し、寺院へ通じる道を封印した。
しかし、オーシュ裏通りのどこかには封印された秘密の寺院へ繋がる通路を知っている人々が居るという。寺院のどこかには邪教徒達の財宝が残っているのかも知れない。
- ギガンテ群島
- コインブラの東南部に位置している群島。
新大陸の東海岸にある島々の中で最も規模が大きいと言うことから、フェルッチオ・エスパダが「ギガンテ」(Gigante‐巨大な、巨人、巨人の)と名付けた。コインブラが建設される以前は、ポルトベルロと共に、港として利用されていたが、現在は港としての機能はなくなっている。
1530年、開拓に疲れた人々が休息を求めてギガンテへと向かうようにと、本国と拓殖株式会社は、ギガンテを休養地として開発した。火山島であり強力なモンスターが生息している為に容易く接近できない「火の島」を除く2つの島は観光地化された。開拓者の多くが、美しいギガンテの風景に癒され、のんびりと休暇を楽しもうと訪れてくる一方で、フェルッチオ・エスパダが火の島に隠したという魔剣「デプロダイン」を捜しにくる開拓者もいるようだ。
- ウスティウル
- 1531年に発見された。
オルペシアの古い伝説に出てくるような恐竜の姿に、旧・新大陸の人々関係なく誰しもが驚いた。
ジャングル開拓隊長としてグラングマ、そして、ロミナの率いる救難騎士団第2縦隊派遣。
- エラク
- 酋長:ハマン / 前酋長:ジャレン / 団長:カーン / 戦士:ナル、アニア
先祖が火の元素を発見、封印。過去、栄華を極めたエラクはジャレンの代に、他民族の侵略を止められない、子供も飢えているという悲惨な状態になった。大爆発の余波で辺りの生物は火の元素に汚染され凶暴になった。
1532年、ロレンジョの痕跡を追ってリボルドウェ地下水路を通り抜けたエミリアによって発見される。
1533年、新大陸拓殖会社はベスパニョーラ本国の方針により通商交渉を実施。膨大な有・無形の支援を提供する代わりに商人の配置権限等、多数の通商条約の締結に成功する。
- ヴァイロン
- 大陸から最も西にあった島で、新大陸が発見される前まで「世界の終わり」と呼ばれていた。
暗黒海のまっただ中に位置しているが、年間をとおしてまるで台風の目の中のように温和な気候。
1300年頃にオポルトの探検家によって発見された。その後、フェルッチオが新大陸を発見したことにより、新たな戦略的拠点として注目を浴びるようになった。
ブリスティアの商談や、オルペシア大陸各国の新大陸への進出を牽制するため、ベスパニョーラ海軍の補給艦隊が駐屯している。補給部隊の隊長はファレル。
新大陸の人々に対してあまり歓迎する雰囲気はない。
錬金術が発展している。ジェニアはヴァイロンの最高の錬金術師。
北西に共同墓地がある。何年か前から街の外に正体不明なモンスターが出没するようになったため、町の外には出ないようファレルが命令を出した。
- フェロメ城
- ヴァイロンが発見された当時(1300年代後半)、オポルトの有力家門であったフェロメが別荘として建立したもの。ヴァイロンに対する関心が弱まると、フェロメ家の勢力も衰えたため100年以上放置状態になっていた。ヴァイロンの人々は200年前から不気味にそびえ立つフェロメ城を本来の名前ではなく、悪魔の名前であるルシフェル城と呼ばれるようになった。
新大陸発見初期にエルナンデスが書類を捏造し自分の所有にしたものをモントロに譲渡。研究のために長期間引きこもっているモントロは風のオタイトを使って実験を行なっている模様。城の正門をくぐるにはファレルの許可が必要。正門には城を保護する結界が張り巡らされている。森を北に抜けると、モントロが実験体を捨てに行くための裏門がある城の裏側に到達する。
~5年程前からフェロメ家の所有地である夕暮れの森とカラスの森を、人為的な実験によって作られたモンスターが徘徊するようになった。街にまで入って来ることはないため、フィルトン団長は問題ないと言う。ヴァイロンの住民がベスパニョーラにモンスター討伐を要請したが私有地だからという理由で放置されている。ジェニアが調査中である。
100年もの間、何人もの命知らずが城に行ったが、ほとんど行方不明になるか死体で発見された。城を取り壊す話も持ち上がったがそういうわけにもいかず。無事に戻ってくる人もいたが話に統一性がなかった。
最近フェロメ家の執事と名乗る男(レイヴン)が城を管理している。たびたび城の物資を調達しに街に顔を出すのでヴァイロン住民はひとまず安心している。
- キエルチェ
- ブリスティア港口。
ケスが総督に就任した頃は、夜の街はそこまで危険ではなく、ブリスティア解放軍と自称する盗賊の群れが路地裏で集会を開く程度だった。新大陸へ渡ってしまった3年戦争で活躍した英雄をブリスティア解放軍に参加させるため、ケスは就任後すぐに新大陸開拓家門を受け入れることを決定。ベスパニョーラに報告せずに、すぐ法案を通過させると公表した。ベスパニョーラに対する挑戦だと感じたベスパニョーラ首脳部は総督府と正規軍を牽制するために、レノルド将軍とブラッディネイビーをブリスティアに派遣。
現在、夜間に盗賊が出歩き、モンスターが出没していて危険なので、住民に夜に外出しないよう戒厳令が敷かれている。総督府は牽制されているため、盗賊、モンスターを討伐するために動かせる部隊は軍全体の4割程度である。開拓家門がオリビアに協力しモンスターを討伐したが、モンスターが更に出現するようになった。オリビアが作った、モンスターを討伐してサンプル収集のための特殊部隊に開拓家門は参加する。
・総督側から監察官側に寝返った者が多い。冒涜罪が存在する。
- 訓練所
- 昼は訓練と設備のために使われている。レノルド将軍とブラッディネイビーの駐屯地となっているため、夜に許可なしでは入れない。訓練所に通じる北東側の通路へユルゲンが逃げた。
- 赤い帽子
- マスターはヘイラン、マダムと呼ばれている。従業員はスーザン、アンナ、レア。
NPC1(正規軍、ブラッディネイビー)
「はあ…」「虚しい…」「愛は…戻ってくるものなんだよ!!!!!!」「なんで別離を…」「ブランド鞄をたくさん買ってあげたのに…」「若いピアニスト、その歌だけは演奏しないで…」「なんで愛情は変わってしまう…シクシク…」「ココアもういっぱい…濃い目で…」「一人でいたい…みんな出てくれ…」NPC2(正規軍、ブラッディネイビー)
「今日俺がおごるからね!…この店で一番安いやつお願いします。」「今日死ぬまで飲もう!」「甘い、甘い!おおお、甘い!」「軍人といえばやはりお酒だね!」「今日このテーブルの人、全員酔っ払うまで帰さない!!」「今日の酒はきくな!」「スーザン!ここワンケース追加!」NPC3(正規軍、ブラッディネイビー)
「我々のみで話したいですね。」「ちょっと席外してもらえますか?」「なにか御用でも?」「立ち聞きしてるんですか?」「他人は気にせずに自分のことやりなさい。」「静かに話したいですね。」NPC4(ブラッディネイビー)
「スーザンは今何を考えているのかな?」「あなたの胸の中に(の?)花になりたい!」「何を話せばスーザンが私に笑いかけてくれるかな?」「カーテンになりたい…・この酒場のカーテンになれるなら1日ずっとスーザンを見ることができるんだ」「ううっ、その笑顔は俺だけのもんだ!」「スーザン!オーマイスーザン!!」「スーザンみたいな可愛い娘がいればいいな…」NPC5(ブラッディネイビー)
「今日もあなたに会いに早くきたんですよ。」「レアは私のものです。邪魔しないでくれ。」「レアはこんな私の気持をわかってくれるかな?」「あなた レアに会いに来たんですか?」「レアは仕事終わってから用事があるのかな?」「レア…デート申請したら受け取ってくれるかな?」「毎日ここに座っていたい…」「レアをポケットに入れて歩けたら幸せになれそう」NPC6(ブラッディネイビー)
「新任総督がちゃんとやらないからレノルド将軍が来たのだ!」「新任総督、天下り人事に間違いない。」「若さの勢いで総督の席をとった、みたいだけどそんな甘くはないぞ。」「新任総督になってから治安が悪い!」「市民たちも新任総督'ケス・キエルチェ'は快く思ってないみたいだよ。」「新任総督、あんな女らしい顔して軍人の仕事できんのかい?」「キエルチェ家門は市民たちに'裏切り者'と呼ばれている。」NPC7(ブラッディネイビー)
「サロン赤い帽子の女たちは他の女たちとはレベルが違う。」「おいちょっと、君。カードを下から出したろ?」「アンナの本当の名前聞くカネかけする?!」「レアの本当の名前聞くカネかけする?!」「マダム ヘイラン…本当に魅力敵じゃないか?」「アンナにデート申し込みのカネかけする?!」「ヘイランにデート申し込みのカネかけする?!」「レアにデート申し込みのカネかけする?!」「スーザンにデート申し込みのカネかけする?!」「ジョーカー引いた人がマダムにデート申請するんだぜ!」「欲しい…お前みたいなマダム…」スーザン
「今日のお兄ちゃん超可愛いー!」「お兄ちゃんたちの話本当に面白い!アハハハ!」「お兄ちゃんたち、また面白い話ないー?アハハハ!」「(J.D.少佐はなぜ酒場には来ないのかな?)」「(あそこの新軍兵士たちはJ.D.少佐と一緒に働いてるのかな?)」「(いつまでお通しのおかわりばかり…)」「(J.D.少佐がお越しくださったら、おつまみはただでサービスするのに…)」アンナ
「いらっしゃいませ!サロン赤い帽子のアンナです~!」「ああ、ケス総督はいつ頃くるのかな?」「あそこで飲んでいる旧軍兵士たちは、総督様と一緒に働いてるのかな?」「総督さんが一回だけでも来てくれたら…キャー!」「いつも綺麗に可愛く。いつ総督がくるかわからないから。」「ああ、おぼんが重いな…」ピアニスト、レイン
「音楽は霊魂を踊らせるものです。」「キエルチェから見える青い海からたくさんの感情を得ます。」「これは手で演奏するのではありません。私の心で演奏しているんです。」「聴きたい曲はありますか?」「海の反対側の新大陸には、リュートを演奏する人がいるそうです。」「しっ…!静かに耳を澄ましてみて。」「赤い帽子の雰囲気は私の演奏の影響は大きいでしょうね。」「たまには独奏じゃなくて、オーケストラの舞台に立ってみたいです。」
その他エリア
- ポルトベルロ
- フェルッチオの死後、ポルトベルロに異常現象が起き始めた。新・旧大陸を問わず難破された船が集まり始めたのだ。瞬く間にポルトベルロは海賊と魔物の生息地へと化し、コインブラの保安にとって、大きな脅威となった。
- フェルッチオジャンクション
- 本来リオン平原の一部だったが、イノリーから派遣されてきた石工達がフェルッチオ石像をそこに建造したため、この名前がついた。この石像のおかげでコインブラ、オーシュ、本国から観光客を集めている。
東にはリボルドウェ、西にはアル・ケルト・モレッツァがある。
フェルッチオ像の建築が進められている。
1498年、リボルドウェとコインブラを繋ぐためにフェルッチオジャンクションの建設が始められた。
1510年、魔物たちが傍若無人ではびこっていた為、フェルッチオジャンクションの建設は一時中断となった。
1524年、フェルッチオ石像の建設開始。現在停滞中。フェルッチオジャンクションのモンスターは強くはないが数が多く厄介で、最近増殖しているため、フェルッチオ石像の工事が遅延している。拓殖株式会社はこれは傍観することはできないと判断し、討伐隊を結成、党家門もこの討伐隊に参加。中でも特に厄介なマンドレリア、リーフィングクロックを倒せばモンスターの勢いも下火になるらしい。
- フェルッチオ石像
- 3年戦争の勝利記念として、1524年、イノリーからベスパニョーラに寄贈された、巨大なフェルッチオ・エスパダの像。コインブラのバレアレス広場と並んで、ベスパニョーラを象徴する記念建造物の一つ。
新大陸拓殖会社の設立によって殺伐としていた開拓民の心を宥める為に、ベスパニョーラがフェルッチオジャンクションに巨大な像を建てた(未完)。
イノリーが石像送ってきたが、石像が大きすぎるため、土台部分を建設するだけでも大変。既に何年にも渡って工事が続けられている。リンドン「いつかは完成させる」
リボルドウェに危機が迫ったらその巨大な体を動かして、リボルドウェを助けてくれるという伝説がある。
石像自体の制作は難しかった。その上、頻繁なモンスターによる襲撃が、作業を更に困難なものにした。石工職人はモンスターの攻撃を受けてもすぐ対応できるように石像のあちらこちらに装備を隠した。「岩の上でご飯を食べてもモンスターの襲撃を受けたら岩の下に隠した銃でモンスターを撃ち、木の下で休んでいる時にモンスターが近づくと枝の間に引っ掛けておいた短剣を持ち……」工事終了後、装備は全て回収されたが一部回収しきれいていない物がまだ残っている。
※年代記、ゲーム内でも時折、「フェルッチオ銅像」と書かている。工事中の支柱台を破壊して像を破壊する計画。リンドンに命じられて開拓家門が阻止した。
- アル・ケルト・モレッツァ
- 新大陸最大の聖堂になる予定だったが、聖魔水の汚染により不気味なモンスターが溢れる魔の地へと変貌してしまった所。
Al Quelt Moreza Punitive Operation
最近アル・ケルト・モレッツァから数多くのモンスターが溢れだし、リボルドウェを脅かしていたので、入り口に討伐隊を送ってモンスターを掃除しようという作戦。報酬として経験値カードを貰えるというので、これに開拓家門も参加。
リボルドウェを脅かすアル・ケルト・モレッツァの勢力のほんの一部を討伐したに過ぎず、彼らの脅威を取り除くにはアル・ケルト・モレッツァの深層部にいるディロスラテムを倒さないとならないとのこと。そこで、開拓家門が深層部まで侵入し、討伐した。
ディロスラテムの死後、彼と彼の率いていた兵士たちは人間としての姿を失い、モンスターとなった。ドミンゴ曰く、「私達にできる事は、彼らを永遠の眠りにつかせる事だけ」とのこと。
ドミンゴから受け取った「アル・ケルト・モレッツァの鍵」で、アル・ケルト・モレッツァ司祭室奥の扉を開け、そこからディロスラテムと会い、討伐。アル・ケルト・モレッツァにいる首がないモンスター。
ディロスラテムの兵団に所属しており、立派な軍人で、昔は首もあった。
ディロスラテムの魔法により永遠に戦いだけを求めるモンスターに変えられてしまったという噂がある。
- ジャケン収容所 Prison de Jaquin
- 1515年(ゲーム内では1538年)、NOCCが本国の政治犯と凶悪犯罪者を拘束するために作った収容所。1519年(ゲーム内では1542年)、NOCCが解体されたことにより、ジャケン収容所の管理が放置状態となった。この4年間の間に、収容所管理日誌が10冊書かれており、ジャケン収容所の火炉に置かれていた。後に、グルトルデの依頼で開拓家門が全て収集した。放置状態となった後は、モントロが密かに指揮する巨大な生体実験所に変わったが、目的を達成したモントロがまた放置したため、完全に魔の巣窟となった。
ジャケン収容所にいたアンデッドは以下のとおり。
1. 3年戦争の間、ベスパニョーラによって幽閉されていた犯罪者。ベスパニョーラによって見殺しにされた。チューリンゲン森の共同墓地に眠っていたが、ガルシアによって掘り起こされた。彼曰く、ベスパニョーラに復讐したがっているらしい。
2. ブリスティアの再起を恐れたベスパニョーラによって捕らえられ幽閉されたブリスティア軍特殊部隊とブリスティアの有能者。彼らはDr.フランモールステインによって人体実験を、または、虐殺された。大量に発見されたブリスティア軍の軍章は彼らの物であり、このアンデッドは戦闘形式はブリスティア陸軍特殊部隊のものと同じである。ガルシア曰く、モントロを殺して仇を討つまでは本当の意味で死ぬことができないらしい。
3. 3年戦争の間に捕らえられたブリスティア捕虜。理由も知らずジャケン収容所へ連れてこられた。時間の経過と共に皆モンスターへと変化していった。ジャケン収容所で最後まで自分自身を失わず脱出をしようとした人はモントロによって特別に他の実験の材料として使われたという。アインとデリックはそのうちの二人。
- セレステ湖
- 10年ぐらい前までリボルドェ採石場の一部だったが、ある日巨大な滝が出現したため、地域の半分が水没。滝の出現に巻き込まれて人が死んだ。多くの鉱夫、採石場で働いていた石切職人が仕事を失った。新大陸開拓本部は、セレステ湖を観光地として開発したいようだが、モンスターが溢れかえり、それどころではない。
- デビルバレー
- デビルバレー採掘場ではゴールド、シルバー、イオニウム、エトレタニウム等、様々な鉱物が採掘される。グラナド・エスパダ大陸に存在する鉱物はデビルバレーで全部出ると言っても過言ではない。最近、盗賊が採掘場を占拠するため、坑夫が採掘場へ行けないようだ。
- カトヴィック雪原
- 1512年頃、フェルッチオ・エスパダとその直属の部下たちによって発見された。フェルッチオはこの雪原で何かを探し続けていた。
- フェルッチオウォール
- 1512年、開拓地の安全の為、フェルッチオ防壁の建設が始まった。
- テトラ大遺跡 Tetra Great Ruins
- 1502年、テトラの遺跡が発見され、当初の予想とは違い、新大陸に先住民がいたかもしれないという意見が密かに提起される。若き探検家であり、博物学者でもあるロレンジョ・ジアニノが新大陸の原住文明説を確信し、独自に探査を開始する。
NOCCの指揮下で行われた開拓家門の無差別な発掘により、落盤事故が発生。4.3事件と命名されたのは日付のためか?以降、発掘が禁止された。
何度もベスパニョーラ女(シャルリン)が現れたのに開拓支援本部が黙認していたのを不思議に思ったグレイスの依頼で開拓家門は調査に向かう。開拓家門を出迎えたトレジャーゴーレムを倒すと、オタイトが残った。ゴーレムの原動力はオタイトだった。再度向かうと今度はシャルリン本人がお出迎え。何故テトラ大遺跡にいたかは謎。
cf. 4.3事件