炎のゴブレット/17~20章

Last-modified: 2021-05-28 (金) 11:47:35
 

17章

イライラ低い音

■日本語版 17章 p.426
スネイプは、薄暗がりの中で、「信じるものか」とばかり、イライラ低い音を立てた。

■UK版 p.242
Snape made a soft noise of impatient disbelief in the shadows.

■試訳
(?)暗がりに立っているスネイプが苛立ちと不信をこめて小さく鼻を鳴らした。

■備考

  • イライラ低い音を立てたというのはどういう意味か?
    なにを使ってどのような音を立てたのかの説明が一切ない。
    とりあえず今のところ、下記3つの意見が出ている。
  1. 不信と苛立ちを表すフンみたいな小声
  2. 欧米人がイライラしたときにやる鼻を鳴らす音
  3. 英国人はそういう時、「ハァーっ!」と大きめに息を吐いて(吸って)わざと顔をそらしたり、周りの人たちに同意を求めるような感じであたりを見回したり、もぞもぞしたりすることがある。


だろうがなんだろうが

■日本語版 17章 p.444
作り笑いだろうがなんだろうが、ロンの顔にはもう笑いのひとかけらもない。

■UK版 p.252
(前略)and there was no trace of a grin, forced or otherwise, on his face now.

■試訳
ロンはにこりともしなかった。もはやその顔には作り笑いさえ浮かべていない。

■備考

  • 「××だろうがなんだろうが」とくれば、「知ったことじゃない」「だめなものはダメだ」のように続けるのが普通。
    引用は日本語の文としてあまりにも不自然。


18章

千切り

■日本語版 18章 p.464
あまりの理不尽さに、ハリーはスネイプに呪いをかけて、ベトベトの千切りにしてやりたかった。

■UK版 p.263
The injustice of it made him want to curse Snape into a thousand slimy pieces.

■備考

  • a thousand slimy piecesは「千切り(細く切る)にしたい」ではなく、スネイプの油っぽいという表現に引っ掛けて「1000個のヌルヌル(スライム)した物体にしてやりたい」みたいな感じ?
    それなら千切りじゃなくて油っぽいものに分割する表現にすべきでは?
    「ハリーはスネイプにコールタールになる呪いをかけて、ぶちまけてやりたいと思った」とか。廃油とかなるべく汚そうな…


目に涙

■日本語版 18章 p.474
「僕、目に涙なんかない!」

■UK版 p.269
"I have NOT got tears in my eyes!"

■試訳

  1. 「涙なんかあふれてません!」
  2. 「僕は泣いてません!」

■備考

  • あまりにも直訳。
    前の文でQQQが、「~涙が溢れた。」と勝手に書いているので「涙なんかあふれてません!」とか「僕は泣いてません!」とかもっと自然なしっかりした口調で否定させたらいいのにと思いました。


19章

胸キュン

■日本語版 19章 p.489(※原文は改行無し)
ハーマイオニーがウォンキー・フェイントと言うのを聞いたら、
ロンがどんな顔をするかと思うと、また胸がキュンと痛んだのだ。

■UK版 p.278(※原文は改行無し)
it caused him another pang to imagine Ron's expression
if he could have heard Hermione talking about Wonky Faints.

■備考


20章

ピーチクパーチク

■日本語版 20章 p.522
「あの人のファンクラブがすぐ来るわ。ピーチクパーチクって……」

■UK版 p.296
‘his fan club'll be here in a moment, twittering away...’

■試訳
「すぐにあの人のファンクラブがやってくるわ。ぺちゃくちゃうるさくなるから……」

■備考

  • クラムが図書室に来たから、ファンクラブが来て騒ぐ前に談話室に帰りましょうと ハーマイオニーがハリーに促すシーン。
    twittering awayはさえずり続ける、しゃべり続けるの意。 小鳥がチッチッとさえずるようなしゃべり方のイメージがあるので、ピーチクパーチクほどはうるさくない感じ。
  • また、ピーチクパーチクは、かつては鳥のさえずりやうるさいお喋りを意味する言葉として使われたが (熊本県の有名な民謡「おてもやん」の一節にも、「ピーチクパーチク ひばりの子」とある。) 、今どき若い女の子が使う事はほとんどないので、ハーマイオニーの台詞としては違和感がある。




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