マシンガン代走

Last-modified: 2024-06-13 (木) 18:50:12

DeNA・三浦大輔監督が行った作戦の蔑称のこと。
マシンガン継投同様、1998年の同球団日本一の原動力にもなった「マシンガン打線」を皮肉った言葉でもある。


【目次】


概要

三浦大輔監督は終盤のチャンスとなると、出塁した主軸打者に代走兼守備要員を代走として出す采配を取るが、同点の場面だろうとお構いなく行い、万が一チャンスを逃した後のイニングのことをまったく考えていないため、勝ち越せず同点のまま延長に突入すると打撃力が大幅に弱体化してしまう。

さらに1塁2塁の場面では、決勝点にかかわる2塁ランナーのみならず1塁ランナーにも必ず代走を送るため、チャンスを逃した場合延長で長打を期待できる人が誰もいなくなることもしばしば。DeNAのクリーンナップ陣は揃いも揃って鈍足であるため、ほぼ確実に代走が送られる。

マシンガン代走の極致は三浦体制4年目の2024年5月24日~25日の広島との3連戦である。
相次ぐけが人で主力を欠いたこのカードでは、24日にタイラー・オースティン佐野恵太、25日には筒香嘉智宮崎敏郎に終盤のチャンスで代走を送り、2試合ともホームランが期待できる中軸打者全員に代走を送りベンチに下げるという異次元采配を展開。いずれも勝ち越しに失敗、中継ぎ陣も崩壊し2試合連続で延長に大量失点し交流戦前負け越しが決定してしまう。
百歩譲って8回裏*1にやった24日はともかく、25日は9回裏で同点だったので、サヨナラのランナーになる筒香はまだしも宮崎に代走を出す必要は皆無であり、「野球のルールを知らないのか」などの手厳しい意見が噴出していた。

この2試合は他にも継投の遅れやバント失敗など悉く采配が裏目に出るなどフラストレーションの溜まる展開にファンの怒りが爆発。黒原拓未のプロ初勝利のインタビューで一部のファンが妨害ブーイング*2など現地は過去類を見ないほどの大荒れとなり、Xでは采配批判を通り越して解任要求を三浦監督の実の娘に送りつける、あげく犯罪予告まで飛び出す始末。あまりの惨状に、瞬く間に三浦監督の新たな蔑称となった。

有識者も苦言

https://baseballking.jp/ns/427228

「一気に2人を代えると相手は楽になるんですよ」

DeNAは25日、広島との試合(横浜)に6-9と逆転負け。5時間超えの死闘も12回に力尽きた。

6-6の同点で迎えた9回裏の攻撃、一死から4番・筒香嘉智が右安で出塁するとDeNAベンチは関根大気を代走に送り、続く5番・宮崎敏郎が四球を選び出塁すると、さらにここでも柴田竜拓を代走に送り、結果的にはクリンナップの筒香と宮﨑をベンチに下げる采配を選択。

しかし、一死一・二塁から大和伊藤光が凡退しサヨナラのチャンスを活かせず。終わってみれば10回・11回・12回と得点を奪うことはできなかった。

25日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、このDeNAの采配について話題に。

番組に出演した解説者の笘篠賢治氏は「所々に“ん?”という采配があったんですよね」と話を切り出すと、「9回裏に筒香が出塁して、もちろんサヨナラのチャンスなので、勝負をかけたい場面ではあるんですけど、ここで代走を送るということは何かしら足を絡めるのか、またはランナーを意識させてバッターの宮﨑の一打を期待するのかというところなんですけど…」と話し、

続けて「ここで本来だったら宮﨑の打席の結果次第でランナー二塁、あるいは三塁に行った場合に筒香に代えて、代走を送るとかだったら分かるんですよ。でも一塁走者の状況で代えてしまうと、もし関根が二塁でフォースプレイでアウトになりましただと、筒香を代えたことが見殺しになってしまうんですよ。一気に2人を代えてしまうと、延長に入った場合に途中交代となったオースティン、そして筒香と宮﨑がいないとなると、相手からしたらとても楽になるんですよね。そこのところを考えた采配がこれから必要になってくると思いますね」と三浦監督の采配に疑問を呈した。


関連項目


*1 しかもランナー二三塁で次打者は4番の筒香と5番の山本、なお結果は空振り三振とキャッチャーファウルフライ
*2 11回に関根大気に死球を当てたことが直接の原因であり、度会隆輝に危険球を当てた開幕2戦目から日が浅いのも遠因と思われる。