3000球

Last-modified: 2021-03-14 (日) 04:11:19

現代野球における先発投手酷使の目安とされるシーズン投球数のこと。

概要

先発投手の酷使は中継ぎに比べると注目が薄かったが、いつからか「1シーズンで3000球を投げた投手はその1、2年後に故障や不振に喘ぐ」というジンクスが注目されはじめる。
一概には言えないものの特に肩、肘への負担が大きいフォークボールやスプリットを多投する投手にその傾向が見受けられやすいとされた。

このデータの副産物として、ラインを超えても壊れない投手のタフガイぶりが注目されるきっかけとなっている。

2010年代のシーズン3000球到達者

達成者年度球団球数到達後の故障・手術備考
成瀬善久2012ロッテ3143翌年以降成績が急落し、NPBを去るまで成績が好転することはなかった。
攝津正2012ソフトバンク3060翌年以降もキャリアハイほどではないが成績を残し、不調に陥るのは4年後の2016年以降。
ランディ・メッセンジャー2012阪神31892019年の成績不振をきっかけに引退するが、シーズン3000球からかなりの間が空いていることから、38歳という高齢による衰えと見る向きが多く、タフガイの代表格として扱われやすい。
20133295
20143544
20153255
20163218
前田健太2012広島3174大きな故障や成績の急落は無いが、2015年オフのMLB挑戦時の契約内容がやけに渋かったことについて、「身体検査で肘に不安があった」と会見で語っている。
20153189
金子千尋2013オリックス3455術後成績が急落。
20143000オフに肘を手術
菅野智之2013巨人3137*1翌年右肘靭帯の損傷ルーキーイヤー
20153031*2
20173016*3
20183242*4翌年2度腰痛で離脱
則本昂大2014楽天3221
20153196
20163384
20183085オフに肘のクリーニング手術2019年はシーズン半分を棒に振り、2020年は成績が下降。
大野雄大2015中日3250翌年左肘痛で離脱復帰後も不調で成績が急落
2019年に復活するまで不調が続いた。
クリス・ジョンソン2015広島31742020年の大不振で広島を去るがこれは勤続疲労と加齢による衰えとされ、メッセンジャー同様タフガイの代表格。
藤浪晋太郎2015阪神3374オフのプレミア12召集を、肩の炎症を理由に辞退翌年以降長期の不調に陥る。
涌井秀章2015ロッテ31272007、2008*5、2009*6、2010にも記録。
2011は抹消時に右肘に遊離軟骨が見つかる、5年続いていた2桁勝利を逃すなど低迷。
武田翔太2016ソフトバンク3103翌年右肩の故障で離脱復帰後も調子が戻らず、長期の不調に陥る。
岸孝之2017楽天3004翌18年は最優秀防御率を獲得するなどむしろキャリアハイを記録、とはいえ投球数は大幅に減ってはいる。またスペ体質であり、頻繁にローテを飛ばす事で結果的に休養になっていると指摘される事がある。
ダルビッシュ有2017MLB3054翌年右肘を故障しシーズンを棒に振る2018年は故障離脱する前も不調だった。
千賀滉大2019ソフトバンク3077翌年右前腕部の張りで開幕アウト、復帰は7月だが復帰後は好投、最終的に規定投球回到達・投手三冠を達成。
山口俊2019巨人3227*7ブルージェイズに移籍した翌2020年は散々な成績を残した*8

投球数のソース

データで楽しむプロ野球 - https://baseballdata.jp/

関連項目


*1 CS・日本シリーズ含む
*2 CS、プレミア12含む
*3 WBC含む
*4 CS含む
*5 ポストシーズンとの合計
*6 3000どころか3500球を超えて3555球を記録している
*7 CS、日シリ、プレミア12(壮行試合込)含む。
*8 ただしこれが前年の勤続疲労の影響か単にメジャーでは通用しなかっただけなのかは見解が分かれる。