3000球

Last-modified: 2026-05-05 (火) 11:25:36

現代野球における先発投手酷使の目安とされるシーズン投球数のこと。

概要

先発投手の酷使は中継ぎに比べると注目が薄かったが、いつからか「1シーズンで3000球を投げた投手はその1、2年後に故障や不振に喘ぐ」というジンクスが注目されはじめる。

このデータの副産物として、ラインを超えても壊れない投手のタフガイぶりが注目されるきっかけとなっている。

2007年以降のシーズン3000球到達者

達成者球団年度球数到達後の故障・
手術
備考
ダルビッシュ有日本
ハム
20073440*1
20083108*22009年も2993球を投じる。
20103234
20113497*3
TEX20123257*4
201334512015年にTJ手術
TEX
LAD
20173305*5翌年右肘を故障しシーズンを棒に振る。2018年は故障離脱する前も不調だった。
SDP20223357*62025年、右肘の炎症により約3ヶ月離脱。
2026年、右肘の内側側副靱帯補強手術により全休。
涌井秀章西武20073385前年(2006年)も2954球を投じている。
20093555沢村賞受賞。100球に満たず降板した試合が1試合(5/22横浜戦の98球)のみ、1試合160球以上が4試合、1試合平均131.7球という内容であった。
20103308
20113078*75月の抹消時に右肘に遊離軟骨が見つかる。翌2012年は開幕から不調で、チーム事情もありクローザーに配置転換される。(配置転換後は復調している。)
ロッテ20153270*8翌年以降も安定した成績で、ロッテでは2014年~2018年の5年連続で規定投球回に到達。タフガイ、ワークホース型投手の代表例の1人であるといわれることが多い。
田中将大楽天20073109ルーキーイヤー
20093102*9
20113132翌2012年腰痛で1ヶ月離脱。
20133516*10翌2014年、右肘靱帯の部分断裂で離脱。2015年、右肘の不調により1ヶ月以上登板回避。同年オフ、右肘の骨片を取り除く手術を受ける。
NYY20173094*11翌2018年、両太もも裏の軽い筋挫傷で約1ヶ月離脱。前年(2016年)も2935球を投じている。
20193023*12同年オフ、右肘のクリーニング手術を受ける。2023年オフ、右肘関節鏡視下クリーニング術を受ける。
翌年以降、登板数が大幅に減少する。
成瀬善久ロッテ20103241203.2投球回。
20113101
20123143翌年の6月末に左肩痛で離脱。200.2投球回で、自身2回目の200投球回。
復帰後は成績が急落。2014年は先発でほぼ完走したが不本意な内容にとどまる。
2015年以降は成績が好転することはなかった。
前田健太広島20103340
20113400
20123174
20133089*13
20143043*14
20153189大きな故障や成績の急落は無いが、オフのMLB挑戦時の契約内容がやけに渋かったことについて、「身体検査で肘に不安があった」と会見で語っている。
LAD20163135*152021年にTJ手術。
能見篤史阪神20113002その後も2016年まで6年連続で規定投球回に到達。
マキシモ・ネルソン中日20113023翌年右肩腱板に炎症を起こす。復帰後も不調でオフに戦力外通告を受ける。
攝津正ソフトバンク201230602011年に先発転向する前も中継ぎで酷使されていた。
翌年以降もキャリアハイほどではないが成績を残し、不調に陥るのは4年後の2016年以降。
ランディ・メッセンジャー阪神201231892011年から8年連続で規定投球回に到達、うち最多投球回が3回*16
2018年も2957球を投じる。
2019年の成績不振をきっかけに引退するが、38歳での年齢による衰えと見られており、タフガイの代表例の1人といわれることが多い。
20133295
20143544
20153255
20163218
金子千尋オリックス20133455
20143000オフに右肘骨棘の除去手術を受ける。術後成績が急落。
2015年以降で二桁勝利を記録したのは2017年のみ。
菅野智之巨人20133137*17翌年右肘靭帯の損傷。ルーキーイヤー
20153031*18
20173016*19
20183242*20翌年2度腰痛で離脱。2021年は右肘違和感により離脱、復帰後も2度コンディション不良で離脱。
2022年も右肘違和感により離脱。
2023年はオープン戦で右肘の張りにより3ヶ月近くファームで調整。
則本昂大楽天20133186*21ルーキーイヤー
20143221
20153196
20163384
20173129*22
20183085オフに肘のクリーニング手術。2019年はシーズン半分を棒に振ったが、その後も成績はほぼ安定。
2024年に救援投手に転向。
大野雄大中日20153250翌年左肘痛で離脱。復帰後も不調で成績が急落
2019年に復活するまで不調が続いた。
クリス・ジョンソン広島20153174以降も病気の2017年以外はキャリアハイほどではないが成績を残し、不調に陥るのは5年後の2020年。
藤浪晋太郎阪神20143173*23
20153484*24オフのプレミア12召集を、肩の炎症を理由に辞退。2016年も2948球を投じる。
以降長期の不調に陥る。
武田翔太ソフトバンク20163178*25翌年右肩の故障で離脱。復帰後は成績が急落。2018年は先発でほぼ完走したが、2019年以降は成績が好転することはなかった。
岸孝之楽天20173198*26翌2018年は最優秀防御率を獲得するなどむしろキャリアハイを記録、とはいえ投球数は大幅に減ってはいる。
スペ体質でもあり、頻繁にローテを飛ばすことで結果的に休養になっているとの指摘がある。
その後、2021年以降は安定した成績で、40歳シーズンの2025年も先発で年間を完走。
千賀滉大ソフトバンク20193434*27翌年右前腕部の張りで開幕アウト*28、復帰は7月。しかし復帰後は好投、最終的に規定投球回到達・投手三冠を達成。
2024年2月、右肩痛で長期離脱。同年5月と9月には上腕三頭筋の炎症と張りが発生し、レギュラーシーズンの登板は僅か1試合のみとなった。
山口俊巨人20193227*29ブルージェイズに移籍した翌2020年は散々な成績を残したが、これが前年の勤続疲労の影響か単にメジャーでは通用しなかっただけなのかは見解が分かれる。
今永昇太DeNA20193028*30翌年左肩違和感で離脱。2020年10月に左肩のクリーニング手術。
山本由伸オリックス20213503*31
20223089*32
20233067*33翌年右肩腱板の損傷で離脱。しかし復帰後の翌年は好投、ナ・リーグ防御率2位、WSのMVPを受賞。サイ・ヤング賞でも得票3位に選出。
LAD20253315*34
戸郷翔征巨人20243178*352022年からこの年まで3年連続で170投球回を投げていた*36
2025年は2年連続となる開幕投手抜擢も結果を残せず。自身ワーストの10失点を喫するなどし3年ぶりの2軍落ちを経験*37
翌2026年は投球フォーム自体を壊してしまい、開幕を2軍で迎えた。
伊藤大海日本ハム20253217*38


投球数のソース

データで楽しむプロ野球 - https://baseballdata.jp/

関連項目

Tag: なんJ フラグ・ジンクス


*1 CS・日本シリーズ含む。
*2 CS含む。
*3 CS含む。
*4 WCS含む。
*5 DS・LCS・WS含む。
*6 WCS・DS・LCS含む。
*7 CS含む。
*8 CS含む。
*9 WBC・CS含む。
*10 WBC・CS・日本シリーズ含む。
*11 DS・LCS含む。
*12 DS・LCS含む。
*13 WBC・CS含む。
*14 CS・日米野球含む。
*15 DS・LCS含む。
*16 2013年、2014年、2016年。
*17 CS・日本シリーズ含む。
*18 CS・プレミア12含む。
*19 WBC含む。
*20 CS含む。
*21 CS・日本シリーズ含む。
*22 CS含む。
*23 CS・日本シリーズ・日米野球含む。
*24 CS含む。
*25 CS含む。
*26 CS含む。
*27 CS・日本シリーズ含む。
*28 2020年シーズンは新型コロナウイルス流行の影響で6月19日に開幕。
*29 CS・日本シリーズ・プレミア12(壮行試合込)含む。
*30 CS含む。
*31 オリンピック(強化試合込)・CS・日本シリーズ含む。
*32 CS・日本シリーズ含む。
*33 WBC(壮行&強化試合込)・ファーム・CS・日本シリーズ含む。
*34 WCS・DS・LCS・WS含む。
*35 CS・プレミア12含む。
*36 同時期に、小笠原慎之介(中日)が2021年~2024年の4年連続で、小島和哉(ロッテ)が2021年~2025年の5年連続で規定投球回到達をしているが、小笠原は2023年の160.2投球回、小島は2024年の163.1投球回が最多であった。
*37 その後一軍復帰するも6月22日の西武戦で敗戦投手となり2度目の2軍降格、シーズン成績でも自身初の借金フィニッシュとなるなどキャリアワーストクラスの成績に終わっている。
*38 CS含む。