人気ホテル

Last-modified: 2024-12-11 (水) 18:08:24

負けが込んでいる球団の月間成績を揶揄した言葉。


概要

一部のプロ野球サイト及びアプリにおける日程表の勝敗表記は勝ちの場合「○」、負けの場合「×」と記される*1
負けが込んでいる球団の場合はカレンダーに×がずらりと並び、あたかも予約サイトにおける人気ホテルの予約状況のように見えるため「人気ホテル○○」等の呼称が浸透した*2。埼玉西武ライオンズの場合は親会社である西武鉄道のグループ企業にちなんでプリンスホテル*3と言われることもある。

初出は2017年の「ホテルヤクルト」及び同年交流戦時巨人と思われる。


2018年以降の例

個別に記事があるものを中心に記載。

  • 2018年最終盤、極端な過密日程で失速し最下位に転落した阪神
  • 2019年にセ・リーグタイ記録の16連敗を喫したヤクルト*4*5、開幕ダッシュに失敗したDeNA、交流戦とその直後に苦しんだ広島と楽天、同年8月の日本ハム(下記参照)
    • いずれの球団も2桁連敗を喫している。
  • 2021年の開幕直後に大きく負け越しその後も連敗を重ねたDeNA*6、9月以降の終盤に10連敗などを喫して貯金がなくなり、最終的に借金フィニッシュとなった巨人
  • 2022年最序盤にセ・リーグ新記録の開幕9連敗、NPB最低勝率.063(.000を除く)を叩き出した阪神特定の曜日で負けが続いたDeNA・巨人・楽天
  • 2023年7月に同時に2桁連敗を喫したソフトバンク日本ハム
  • 2024年の西武*7、及び同年9月の広島(下記参照)


2019年8月の日本ハム

8月突入時点で首位と0.5ゲーム差の2位に着けていたものの、投打共に不調に陥り急降下。月間で5勝20敗*81分けという成績を残し、1ヶ月で2位→単独最下位へ転落してしまった。
負け数もさることながら、

  • ホームゲームでわずか2勝。
  • 9月上旬までに2回の3カード連続全敗*9
  • 9/1までの1ヶ月間に全5球団から3タテを食らう。
  • 唯一の勝ち越しは8月23日~25日のオリックス戦のみ。
  • ありえないエラーで失点の傷口を広げる。

など凄惨なものとなった。

NPB全体でも月間20敗は2014年8月の中日(7勝20敗)以来、同年のヤクルト(5月に5勝20敗1分)と共に5年ぶりの記録であり、ホテルは近年稀に見る大盛況となった。最終的に最下位こそ免れたものの、優勝した西武と13ゲーム差の5位に終わった*10
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2024年9月の広島

9月突入時点で2位と0.5ゲーム差ながら首位を維持しマジックナンバーの点灯も目の前まで迫っていたが、9月3日からの対DeNA3連戦で3タテを食らうと投打共に不調に陥り急降下。月間で5勝20敗*11という成績を残し、1ヶ月で首位からCS圏外の4位にまで転落してしまった。
この負け数もさることながら、

  • 今季マツダで負けなしだったヤクルトに負ける。(この試合で自力CS消滅)
  • 平日最後の試合に勝つまで全敗(事実上の週休6日制)。
  • 全5球団からカード全敗*12を被弾*13
  • 28日(巨人戦)にマツダで初めて相手チームの胴上げを見届ける。
  • 連勝はひとつもなく、勝ち越しカードもなし*14
  • 月間ビジターゲーム全敗(ホームは5勝11敗)
  • 月間防御率は4.29(リーグ最下位)*15*16本塁打はわずか4で週1ペース(この月リーグ唯一の1桁本塁打)*17*18
  • 最終的に4位かつシーズン負け越し、9月開始時首位のチームがBクラスはNPB史上初*19

など、上述の日ハムをも凌駕する極めて凄惨なものとなった。

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関連項目


*1 一般には勝ちが「○」、負けが「●」表記が主流であるが、背景が黒などの濃色の場合は文字色を反転して表示した際に勝敗が不明瞭となる。この問題を回避するための措置である。
*2 現実のホテルで一般的に予約が埋まりやすい連休前に勝利した(=勝敗表が○→空室あり)場合も突っ込まれるのがお約束である。
*3 かつては社会人野球チーム(2000年解散)を保有しており、また2006年から2008年までの3年間はライオンズの親会社になっていた。
*4 引き分けなしのときはNPB記録。
*5 ちなみに、2023年5月には前年連覇からの引き分け挟む12連敗を喫している。
*6 開幕から2引き分けを挟み6連敗。その後も10連敗、後半戦にも7連敗と、シーズンで4度の5連敗以上を喫した。
*7 二桁連敗こそなかったが、4ヶ月連続8連敗を喫した。また対ロッテ戦の成績は開幕から16連敗を喫し、2024年8月29日の17試合目で勝利するまでは一度も勝てなかった。9月10日にリーグ最下位が確定した。
*8 球団ワーストタイ記録。
*9 初年度の楽天ですら記録しておらず、暗黒時代の横浜でも数えられるほどしかない。
*10 最下位はオリックス
*11 球団ワースト記録。近年では2019年のヤクルトと並びセ・リーグワーストタイ記録。
*12 横浜と巨人が3タテ、ヤクルト・阪神・中日は2タテ
*13 ちなみに1ヶ月で5球団からは各1勝ずつしかできなかった。
*14 一応27日の阪神戦では勝っているが、連戦ではないので除外。
*15 8月までは防御率1~2点台を推移していた。
*16 個人としては、例えば森下が同6.92で5戦全敗、栗林が同9.00で2敗など凄惨な成績だった
*17 ちなみに、2023年の中日も4月終了時点で本塁打はわずか4だった(最終的に68でリーグ最下位)。
*18 最終的に本塁打数は52で、同年の大谷翔平1人に負けている(54本塁打)。
*19 なお、シーズン負け越しの方は上述2021年巨人以来3年ぶり(ただしこの年は10月もかなり試合が多かった)。