負けが込んでいる球団の月間成績を揶揄した言葉。
概要
一部のプロ野球サイト及びアプリにおける日程表の勝敗表記は勝ちの場合「○」、負けの場合「×」と記される*1。
負けが込んでいる球団の場合はカレンダーに×がずらりと並び、あたかも予約サイトにおける人気ホテルの予約状況のように見えるため「人気ホテル○○」等の呼称が浸透した*2。埼玉西武ライオンズの場合は親会社である西武鉄道のグループ企業にちなんでプリンスホテル*3と言われることもある。
初出は2017年の「ホテルヤクルト」及び同年交流戦時の巨人と思われる。
2018年以降の例
個別に記事があるものを中心に記載。
- 2018年最終盤、極端な過密日程で失速し最下位に転落した阪神
- 2019年にセ・リーグタイ記録の16連敗を喫したヤクルト*4*5、開幕ダッシュに失敗したDeNA、交流戦とその直後に苦しんだ広島と楽天、同年8月の日本ハム(下記参照)
- いずれの球団も2桁連敗を喫している。
- 2021年の開幕直後に大きく負け越しその後も連敗を重ねたDeNA*6、9月以降の終盤に10連敗などを喫して貯金がなくなり、最終的に借金フィニッシュとなった巨人
- 2022年最序盤にセ・リーグ新記録の開幕9連敗、NPB最低勝率.063(.000を除く)を叩き出した阪神、特定の曜日で負けが続いたDeNA・巨人・楽天
- 2023年7月に同時に2桁連敗を喫したソフトバンクと日本ハム
- 2024年の西武*7、及び同年9月の広島(下記参照)
2019年8月の日本ハム
8月突入時点で首位と0.5ゲーム差の2位に着けていたものの、投打共に不調に陥り急降下。月間で5勝20敗*81分けという成績を残し、1ヶ月で2位→単独最下位へ転落してしまった。
負け数もさることながら、
- ホームゲームでわずか2勝。
- 9月上旬までに2回の3カード連続全敗*9。
- 9/1までの1ヶ月間に全5球団から3タテを食らう。
- 唯一の勝ち越しは8月23日~25日のオリックス戦のみ。
- ありえないエラーで失点の傷口を広げる。
など凄惨なものとなった。
NPB全体でも月間20敗は2014年8月の中日(7勝20敗)以来、同年のヤクルト(5月に5勝20敗1分)と共に5年ぶりの記録であり、ホテルは近年稀に見る大盛況となった。最終的に最下位こそ免れたものの、優勝した西武と13ゲーム差の5位に終わった*10。
2024年9月の広島
9月突入時点で2位と0.5ゲーム差ながら首位を維持しマジックナンバーの点灯も目の前まで迫っていたが、9月3日からの対DeNA3連戦で3タテを食らうと投打共に不調に陥り急降下。月間で5勝20敗*11という成績を残し、1ヶ月で首位からCS圏外の4位にまで転落してしまった。
この負け数もさることながら、
- 今季マツダで負けなしだったヤクルトに負ける。(この試合で自力CS消滅)
- 平日最後の試合に勝つまで全敗(事実上の週休6日制)。
- 全5球団からカード全敗*12を被弾*13。
- 28日(巨人戦)にマツダで初めて相手チームの胴上げを見届ける。
- 連勝はひとつもなく、勝ち越しカードもなし*14
- 月間ビジターゲーム全敗(ホームは5勝11敗)
- 月間防御率は4.29(リーグ最下位)*15*16、本塁打はわずか4で週1ペース(この月リーグ唯一の1桁本塁打)*17*18
- 最終的に4位かつシーズン負け越し、9月開始時首位のチームがBクラスはNPB史上初*19
など、上述の日ハムをも凌駕する極めて凄惨なものとなった。