菊池雄星(西武→マリナーズ→ブルージェイズ)の蔑称。
またこれが転じて金本知憲(元広島→阪神)の蔑称の一つになる。
概要 
マリナーズ時代の2019年5月9日、ヤンキース戦に登板した菊池は7回途中まで3安打1失点に抑えシーズン2勝目を得た。しかし、帽子のつば裏に松ヤニ*1のようなものが付着した写真を撮られてしまう。
当然なんJでもスレが立ち、松ヤニとヤニキを掛けた松ヤニキという蔑称が誕生した。
画像 
余談 
MLBでは程度の差こそあれほとんどの投手が松ヤニを使用しており、野手は頭部への失投が減るので使っても悪く思わないといった擁護の声*2も存在する。
これはMLB公式球はボールが滑りやすい*3ため、松ヤニのほか唾などの粘着物をつけることにより投げやすくすることも目的の1つとしてあるため。
また不正投球は現行犯でなければ摘発できないため「バレなければ良い」という向きがある。不正投球批判派からは滑りやすいボールを製造しているローリングス社とMLB機構との癒着を何とかしろという声が少なからず上がることがある。
松ヤニを使用した著名な例として現ミネソタ・ツインズのマイケル・ピネダ投手が存在している。ピネダはヤンキース時代の2014年、4月23日のレッドソックス戦で首に松ヤニがたっぷりと塗られた状態で先発。あまりにも松ヤニの存在が分かり易かったことから、レッドソックス監督のジョン・ファレルが球審にその旨を抗議。球審がピネダの首を触り松ヤニの存在を確かめると、そのままピネダは退場となった。
また、現ヤンキースのゲリット・コール投手が松ヤニと言われることがある。コールは2017年オフにパイレーツからアストロズに移籍。移籍後、フォーシームの平均スピンレートが200rpmほど急激に上昇。この件に対し、インディアンズのトレバー・バウアー投手*4が「アストロズの投手は松ヤニを使用している」と推察・公言したことから急激に広まった。しかし、コールのフォーシームのスピンレートが上がった理由として、ツーシームの使用割合が2018年減少し、PITCHf/x上でフォーシームと誤認されていたツーシームの割合が減ったためという説がある。
その指摘したバウアーは、2020年サイ・ヤング賞を獲得した。この年フォーシームの平均スピンレートが前年と比べて360rpmほど上がっており、前述のコールへの松ヤニ指摘の際本人が「スピンレートを上げるには粘着物を使うしかない」と発言していたことから、バウアーにも松ヤニ疑惑が浮上した。このことからMLB機構は2021年3月に粘着物の取り締まりを強化することを発表。しかし2021年シーズンもバウアーのスピンレートは異常な値のままで、2021年4月に試合中の粘着物の使用した疑いが指摘された。その後、本人は粘着物の使用を否定し、更にMLBは本気で粘着物を取り締まる気がない金と権力にまみれた組織と批判。これにブチギレたMLB機構はシーズン中の6月21日に粘着物の厳格な取り締まりを実施を開始することを発表*5。この発表にダルビッシュが「粘着物がなければ危険」とtwitter上でレスバトルを展開した。更に発表直後の6月6日の試合でバウアーのスピンレートが220rpmほども低下するなど、MLBをおちょくるようなムーブをしていた。そのような中で、主犯格のバウアーは5月中旬に女性への暴行容疑者となっていたことが6月下旬に発覚。これによりバウアーは以後のシーズン全休となり、取り締まりの基準が曖昧な粘着物の取り締まりも有耶無耶なままシーズンが終了した。
逆・松ヤニキ 
かつて西武で菊池とチームメイトだった長田秀一郎は松ヤニアレルギー持ちでロジンバッグを使えない不運の投手で、正反対の存在と言えた。
そのため降雨の状況下で苦戦を強いられ「雨が降ると熱烈歓迎長者となるフラグ」とされた。