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泥試合

Last-modified: 2019-09-15 (日) 08:21:40

文字通り「泥にまみれながら行われた試合」のこと。醜い争いを意味する「泥合」とは異なる。
2017年10月15日のセ・リーグCS1stステージ第2戦、阪神対DeNA戦を指すことが多い。

解説 Edit

2017年10月は不安定な天気が続いており、予報を見る限りCSの試合もいくつか中止になるのではと予想されていたが、14日から始まったセ・リーグ1stステージ第1戦は甲子園球場で無事に開催され、阪神が勝利。
「メッセンジャーが好投し、福留が決勝弾を放つ」という光景が日本シリーズまで勝ち上がった2014年のCS1stステージと全く同じ構図だったこともあり、多くの阪神ファンが当時の再現、あわよくば日本一を夢見ていた。

 

翌日15日は予報通りの大雨。グラウンドには水たまりもあったが、NPBはなんと開催を指示。阪神園芸の努力によりグラウンドっぽい水田まで状態を立て直してから試合は開始。何度も中断や土の補充を重ねながら試合は進行したが、当然ながらマトモな試合とはならなかった。
阪神先発・秋山拓巳は3回2失点、DeNA先発・今永昇太は3回3失点1被本塁打という有様*1で、内野の打球が全く転がらないようなグラウンドコンディションであることから守備や走塁でも現代プロ野球では考えられない凄惨な光景が何度も繰り広げられることとなった。最終的には乙坂のホームランなどで勢いを取り戻したDeNAが13-6で勝利した。
なお試合自体は14時開始であったがグラウンド整備のため1時間遅れて試合開始、途中でグラウンド整備を挟みつつの乱打戦となった影響で試合終了は19時48分となり、デイゲームなのに最終列車を気にする横浜から来たDeNAファンが試合終了前に席を立ち始める有様であった。

16日は雨天中止だったが、17日は阪神園芸の手により当日昼までの雨天の影響など微塵もない状態で試合が開催、DeNAが前試合の勢いそのままに勝利。不戦勝による突破も見えていた阪神は、2連敗さえしなければ突破できたのに、大雨の中試合をさせられた挙げ句に敗退という、ポストシーズンの新たなトラウマを抱える羽目になってしまった。

原因 Edit

試合を行うかの判断は主催球団側、ノーゲームやコールドゲームの宣告は当該の審判員に委ねられているが、シーズン終盤とポストシーズンは日程に影響を与えないようNPBが判断することになっている。
そしてCS1stは予備日が1日しかなかったこと、勝敗が同じ場合はシーズン上位チームの勝ちになるので試合が中止になるほど下位チームが不利になること*2、16日も激しい雨が予想されていたことなどから、中止にし辛い状況だった。

その後 Edit

各方面でこの試合は「まさに世紀の泥試合」と称され、試合を強行したNPBへの批判が集中した。一方、選手が雨でぬかるんだマウンドで負傷するおそれもある中、結果的に両軍ともけが人なしで試合を終えることができたことから、15日および17日の試合を開催出来るようにグラウンドを整備した阪神園芸の評価は(元々定評があったが更に)急上昇した。
17日の試合でDeNAファンは心からの感謝として「阪神園芸さんありがとう!」という応援ボードを試合前から掲げ、両軍のファンがその声に同調した。

 

なお、このあとに開催されたファイナルステージの第1試合では、上述の泥試合より明らかにマシな天候・グラウンド状態なのにNPBがコールドを宣言。一貫性のないNPBの判断にまたしても非難の声があがった。さらにNPBは「甲子園での強行開催については判断は誤りではなかった」という趣旨の声明も出し、火に油を注いだ。
CSの日程を新たに見直すべきではという声も少なからず挙がったが、2018年も日程は変わらず。しかし2019年になってようやく「代替試合は(普通なら試合がない)月曜日に優先的に入れていく」という方針が示された。

自らの使命を果たした阪神園芸 Edit

阪神園芸はこの状態のグラウンドでもプレーが可能になるよう死力を尽くしたが、結果的にはビジター側であるDeNAを利する形になってしまった。とはいえ、この状態のグラウンドを整備できる業者は阪神園芸ぐらいなものであり、阪神・DeNA両サイドから改めて感謝と畏敬の念を集めることとなった。

甲子園、砂3袋をグラウンドに=プロ野球CS
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017101500467&g=bsb

 

甲子園は試合前からの雨がやまず、グラウンドはぬかるみ状態で、所々水たまりもできた。
試合開始は予定の午後2時から約1時間遅れ。グラウンドを管理する阪神園芸のスタッフは砂を使った整備に追われた。
スタッフの一人は「25キロ入りの砂を3袋使用した。通常は1袋も要らない」と語った。
試合を行うか中止にするかの権限を持つセの杵渕和秀統括は「午後5時ぐらいまでは(雨が)小康状態という情報があった。通常の公式戦とは中止の意味合いも違うし、可能な限りやるという方針だった」と説明した。
(2017/10/15-21:37)

画像 Edit

周りの状態が確認できない、場内の照明がグラウンドに反射するほどの降雨で、選手を大きく撮った写真は「海にワープした」と言われるような有様だった。
また、下記4枚目の阪神・鳥谷敬は、背景の水面による反射がレアカードに施されているホログラム加工に見えることから「SR鳥谷」「レアカード鳥谷」などと称された。

 

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2018年の泥試合 Edit

9月20日の広島対阪神戦(マツダスタジアム)で発生。阪神の予備日がほぼ埋まっており日程に余裕がなかったこと、また広島はマジック・阪神はCSクリンチと順位争いに関わる重要な局面を迎えた中での一戦であったため安易に中止にも出来ず、本降りの雨の中試合は強行開催。コールドゲームともならず9回まできっちりと行われた。
試合開始は18時予定だったが19時9分に延期され、さらに2回の中断を挟んで試合終了は日付を跨いだ24時3分。広島のジョニー・ヘルウェグはこの日が来日初登板だったが、マウンドに上がったのは23時46分という珍事となり、スポーツニッポンは「プロ野球史上、最も遅い時間帯でのデビュー?」と報じている。
なお試合は4-5で阪神が勝利した。

ファンからは「このような事態に陥ったのも、余裕のないCSの開催日程のせい」と言う声があがったほか、この日の広島の先発投手クリス・ジョンソンは試合後に「プレーボールをかけるべき試合ではなかった。誰の決断かはわからないけど、レーダーを見て試合が始まっても雨が降り続くようなら、選手はケガをする可能性が大きくなる。もう少しスマートに決断をしてもらいたかったのが正直な気持ち。ダブルヘッダーが日本でできるのであれば、こういう試合はプレーボールをかけなくてもいい」との談話を残している。

関連項目 Edit



Tag: 横浜 阪神 ポストシーズン NPB






*1 両者共シーズン成績は規定投球回到達、2ケタ勝利、防御率3点台未満だったので、この試合の不調が余計に際立った。
*2 ただし3位より2位の方が有利になるのは当然であり、不利になるから気を使う事がそもそもおかしいといえる。