泥試合

Last-modified: 2021-01-14 (木) 00:06:19

文字通り「泥にまみれながら行われた試合」のこと。醜い争いを意味する「泥合」とは異なる。
なんJでは2017年10月15日のセ・リーグCS1stステージ第2戦、阪神対DeNA戦を指すことが多い。

解説

2017年10月は不安定な天気が続いていたが、14日から始まったセ・リーグ1stステージ第1戦は甲子園球場で無事に開催され、阪神が勝利。
「メッセンジャーが好投し、福留が決勝弾を放つ」という光景が日本シリーズまで勝ち上がった2014年のCS1stステージと全く同じ構図だったこともあり、多くの阪神ファンが当時の再現、あわよくば日本一を夢見ていた。

翌日15日は予報通りの大雨。グラウンドには水たまりが多数存在し、とても野球ができるコンディションではなかったがNPBは開催を強行
阪神園芸の尽力により、なんとかグラウンドっぽい水田まで状態を立て直してから試合は開始。何度も中断や土の補充を重ねながら試合は進行、プロの試合とは思えないような光景が多数見られる展開となったが、最終的にはDeNAが13-6で勝利。

16日はさすがに雨天中止だったが、17日は阪神園芸の手により当日昼までの雨天の影響など微塵もない状態で試合が開催、DeNAが前々日の試合の勢いそのままに勝利した。

 

不戦勝による突破も見えていた阪神は2連敗さえしなければ突破できたのにも関わらず、大雨の中試合をさせられた挙げ句に敗退という、ポストシーズンの新たなトラウマを抱える羽目になってしまった。

原因

試合を行うかの判断は主催球団側、ノーゲームやコールドゲームの宣告は当該の審判員に委ねられているが、シーズン終盤とポストシーズンは日程に影響を与えないようNPBが判断することになっている。
そしてCS1stは予備日が1日しかなかったこと、3位チームの敗退理由が天候ではイベント的に盛り下がる、16日も激しい雨が予想されていたことなどから、中止にし辛い状況だった。

その後

各方面でこの試合は「まさに世紀の泥試合」と称され、試合を強行したNPBへの批判が集中した。一方、選手が雨でぬかるんだマウンドで負傷するおそれもある中、結果的に両軍ともけが人なしで試合を終えることができたことから、15日および17日の試合を開催出来るようにグラウンドを整備した阪神園芸の評価は(元々定評があったが更に)上昇した。
17日の試合でDeNAファンは心からの感謝として「阪神園芸さんありがとう!」という応援ボードを試合前から掲げ、両軍のファンがその声に同調した。

 

なお、このあとに開催されたファイナルステージの第1試合では、上述の泥試合より明らかにマシな天候・グラウンド状態なのにNPBがコールドを宣言。一貫性のないNPBの判断にまたしても非難の声があがった。*1さらにNPBから「甲子園での強行開催については判断は誤りではなかった」という趣旨の声明も出し、火に油を注いだ。
CSの日程を新たに見直すべきではという声も少なからず挙がったが、2018年も日程は変わらず。しかし2019年になってようやく「代替試合は(普通なら試合がない)月曜日に優先的に入れていく」という方針が示された。

自らの使命を果たした阪神園芸

阪神園芸はこの状態のグラウンドでもプレーが可能になるよう死力を尽くしたが、結果的にはビジター側であるDeNAを利する形になってしまった。とはいえ、この状態のグラウンドを整備できる業者は阪神園芸ぐらいなものであり、阪神・DeNA両サイドから改めて感謝と畏敬の念を集めることとなった。

甲子園、砂3袋をグラウンドに=プロ野球CS
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017101500467&g=bsb

 

甲子園は試合前からの雨がやまず、グラウンドはぬかるみ状態で、所々水たまりもできた。
試合開始は予定の午後2時から約1時間遅れ。グラウンドを管理する阪神園芸のスタッフは砂を使った整備に追われた。
スタッフの一人は「25キロ入りの砂を3袋使用した。通常は1袋も要らない」と語った。
試合を行うか中止にするかの権限を持つセの杵渕和秀統括は「午後5時ぐらいまでは(雨が)小康状態という情報があった。通常の公式戦とは中止の意味合いも違うし、可能な限りやるという方針だった」と説明した。
(2017/10/15-21:37)

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周りの状態が確認できない、場内の照明がグラウンドに反射するほどの降雨で、選手を大きく撮った写真は「海にワープした」と言われるような有様だった。
また、下記4枚目の阪神・鳥谷敬は、背景の水面による反射がレアカードに施されているホログラム加工に見えることから「SR鳥谷」「レアカード鳥谷」などと称された。

 

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2018年の泥試合

9月20日の広島対阪神戦(マツダスタジアム)で発生。阪神の予備日がほぼ埋まっており日程に余裕がなかったこと、また広島はマジック・阪神はCSクリンチと順位争いに関わる重要な局面を迎えた中での一戦であったため安易に中止にも出来ず、本降りの雨の中試合は強行開催。コールドゲームともならず9回まできっちりと行われた。
試合開始は18時予定だったが19時9分に延期され、さらに2回の中断を挟んで試合終了は日付を跨いだ24時3分。日本プロ野球史上、延長にならずに日付をまたいだ初めての試合となった。広島のジョニー・ヘルウェグはこの日が来日初登板だったが、マウンドに上がったのは23時46分という珍事となり、スポーツニッポンは「プロ野球史上、最も遅い時間帯でのデビュー?」と報じている。
なお試合は4-5で阪神が勝利した。

ファンからは「このような事態に陥ったのも、余裕のないCSの開催日程のせい」と言う声があがったほか、この日の広島の先発投手クリス・ジョンソンは試合後に「プレーボールをかけるべき試合ではなかった。誰の決断かはわからないけど、レーダーを見て試合が始まっても雨が降り続くようなら、選手はケガをする可能性が大きくなる。もう少しスマートに決断をしてもらいたかったのが正直な気持ち。ダブルヘッダーが日本でできるのであれば、こういう試合はプレーボールをかけなくてもいい」との談話を残している。
なお、阪神はこの後雨天中止による代替試合が多く組み込まれた事が影響してか、選手達の疲労がピークに達し、10月9日には最下位へ転落。地獄呼ばわりされる一因にもなった。

関連項目


*1 当事者であるDeNA選手の一部からも第1戦でコールド負けとなった直後に不満の声が上がったが、キャプテンである筒香がその場を収めた事で事なきを得た。