福盛の21球

Last-modified: 2020-02-22 (土) 07:19:48

当時東北楽天ゴールデンイーグルス所属の福盛和男(現・テレビ宮崎キャスター)*1が2009年10月21日、パ・リーグクライマックスシリーズ第2ステージ・第1戦(札幌ドーム)で魅せた投球のこと。


福盛登板までの経緯 Edit

球団創設以来初のAクラス(2位)でクライマックスシリーズ進出、ソフトバンクとの第1ステージを連勝して突破した楽天。日本ハムとの対戦となる第2ステージ第1戦も、7回終了までは6-1と5点のリードを保っていた。

 

しかし先発・永井怜が8回裏に2点目を失うと、代わった藤原紘通・小山伸一郎有銘兼久の乱調で2点差へ詰められる。それでも9回表に鉄平の2ランで再びリードを4点差に広げたところで、6番手としてクローザーの福盛が満を持して登板する。


福盛の21球 Edit

ところが一死後に1番・田中賢介からの3連打であっさり1点を失うと高橋信二にも四球で満塁のピンチを招き、続くターメル・スレッジに投じた21球目を完璧に捉えられ、左中間スタンドへ飛び込む逆転サヨナラ満塁弾となってしまったのである*2
ちなみに福盛はCS一週間前に体調を崩し調整不足であったとはいえ、同年6月にMLBから復帰して以降は7勝1敗10S・防御率2.16と活躍しており信頼度は高かった*3

 

皮肉にも「江夏の21球」と投球数こそ同じだが、江夏はサヨナラ負けのピンチを自らが招きながらも無失点で抑えたのに対し、福盛は4点リードを吐き出してのサヨナラ負けを喫した事から真逆の意味での伝説として語り継がれるのだった。


中崎の21球 Edit

1)2016年の日本シリーズ第5戦では広島東洋カープ・中崎翔太が1-1の9回裏、日本ハム・西川遥輝にサヨナラ満塁弾(21球目)を打たれて敗れている。
なお「一死3点差からの所謂お釣りなし満塁弾だったスレッジ」とは異なるものの、それ以外の点では対戦相手(日本ハム)・球場(札幌ドーム)・敗戦チームのチームカラー(赤)・打席で流れていたチャンステーマ(北の国から)、さらには一死後の田中賢介の出塁から満塁になった点、本塁打を打たれたのが該当打者への2球目という状況まで上記と共通していた。

2)2018年の日本シリーズ第2戦では奇しくも21球で締めている。なお、第5戦で一昨年同様サヨナラホームランを打たれた模様*4


関連項目 Edit


*1 プロ野球選手時代の履歴は横浜→近鉄→楽天→レンジャーズ→楽天。
*2 ポストシーズンのサヨナラ満塁弾は1992年日本シリーズ第1戦でのヤクルト・杉浦享(代打)以来17年ぶり。なお当時のヤクルト監督であった野村克也はこの時の楽天監督でもあり、ポストシーズンのサヨナラ満塁弾による勝ち負け両方を体験したことになる。
*3 当時の楽天リリーフ陣は駒不足で、この試合も短期決戦用に本来は先発要員の藤原を8回に投入するも炎上、小山と有銘も期待に応えられなかった。川岸強は何とかこの回を凌いだが勝ちパターンの投手を早めに注ぎ込んでしまい、最終回を任せられる投手が他にいなかった。ファーストステージでは岩隈久志田中将大の両投手が完投したことでそういった投手たちを調整登板させられなかったのも一因といえる。
*4 こちらは11球。
*5 この試合と真逆の展開となった、いわゆる対義語のようなもの