オ断リックス

Last-modified: 2021-12-16 (木) 23:34:18

2018年オフに浅村栄斗との交渉を門前払いされたオリックス・バファローズ及び浅村の別称。
転じて、オリックスがFA争奪に失敗することの総称。


2018年のオリックスと浅村

オリックスは金子千尋が夏場に離脱し、主軸として期待されたクリス・マレーロやT-岡田らの不振もあり4位に終わる*1
オフに打線とセンターライン強化のため浅村の調査を発表するが、他球団も興味を示したことで争奪戦の様相を見せた。

浅村は強打の二塁手として打率.310・32本塁打・127打点*2で2度目の打点王のタイトルを獲得し*3西武のリーグ優勝に貢献。しかし前年に提示された複数年契約を拒否していたことから*4丸佳浩西勇輝と共にこの年のFA市場の目玉になると予想されていた。

オフシーズンの流れ

FA解禁日の11月5日に浅村はFA権行使を表明。同時にInstagramアカウントを閉鎖し髪の色を黒に戻してヒゲも剃ったことから、この時点で移籍は濃厚と見られていた。そして11月16日にはソフトバンクと極秘交渉、11月18日には楽天と交渉を進め、残ったオリックスとも数日以内に交渉が行われると予想されていた。
またオリックスは様々な人員整理で推定8億とも言われる資金を捻出し、浅村獲得に備えていた。

 

一方その頃、おりせんでは「浅村はプロ入りするまでずっと大阪在住だったから、地元愛でオリックスを選んでほしい」と期待され、スレタイにも「福岡仙台よりも大阪だ」と入れられたスレが立てられていたが…

 

19日にデイリースポーツから「FA浅村栄斗、オリックスに断り」というニュースが発表された。

 

交渉を行う前に、しかも本人ではなく代理人から断りの一報*5が入ったという内容で、あまりに予想外な内容からなんJ民は驚愕と爆笑の渦に包まれた。そして交渉の舞台にすら立てなかったことから「オ断リックス」という蔑称が生まれた。
浅村はその後西武との交渉を経て、ソフトバンクには代理人によるメールで、西武には電話で*6断りを入れ、20日に楽天への加入を正式発表した。

それぞれの反応

オリックスの長村裕之球団本部長は「会ってからだと失礼という(浅村側の)配慮だと思う。意中の球団があるなら仕方がない。会って話をしたかったというのが本音」というコメントを残したが、野球ファンからは「内心でFA先が決まっていたとしても、手を上げてくれた球団に対して話くらいには応じるのが礼儀では」とオリックスに同情する声や、浅村の社会人としての常識を疑う声も出てきたが、入団の意思が皆無な状態で交渉に応じても互いに時間の無駄であると浅村を擁護する声もあった。


余談

浅村がオリックス、ソフトバンクを断って楽天入りした理由としては、以下のような説がある。

  • 西武時代から憧れの存在だと公言していた中島宏之が、過去にオリックスと交渉で揉めていた。
  • 1年だけ同僚だった工藤公康監督を嫌っていた。
  • 西武時代のチームメイトであり、慕っている渡辺直人が楽天に所属している。
  • 楽天の提示額が年最大9億円(ベース6~7億円+出来高)という破格のものだった。

また、浅村が移籍したことに伴って西武は楽天に対してキンセン選手を補償として要求した

元東京ヤクルトスワローズ監督の古田敦也は少年時代、当時の地元球団*7でオリックスの前身にあたる阪急ブレーブスのファンの上『阪急ブレーブスこども会』にも入会していたほどだったが、プロ野球ドラフト会議の指名候補選手になった際、レギュラー獲りへの不安からか、「中嶋選手(現オリックス監督の中嶋聡のこと。)のいるオリックスだけは遠慮したい」と語っており、ドラフトでも「オ断リックス」が起こっていた*8


なお、浅村の移籍以降2019年は西武、2020年はソフトバンク、2021年はオリックスと断りを入れた球団が立て続けにパ・リーグを制覇している。

関連項目


*1 ちなみに前年も4位である
*2 打点は西武の球団新記録。
*3 最初の打点王は2013年に獲得。ちなみに同年9月26日の楽天がリーグ優勝を決めた試合では4番一塁としてスタメン出場し、日本プロ野球最年少タイ(史上4人目、23歳)で100打点を達成。また、9回裏2アウト二三塁の場面で最後の打者として田中将大と対決、空振り三振に倒れて楽天の初優勝を見届けることになった。
*4 浅村同様過去に西武からFA移籍した選手達にもこの特徴が見られる。
*5 電話かメールかは不明。
*6 本人からのものか代理人からのものかは不明。
*7 兵庫県川西市出身。
*8 ちなみに阪神も当時の村山実監督が古田を指名することを進言したが当時の阪神フロントが古田が眼鏡を掛けていたことを理由に反対したためお流れになっている。