̄| 武 | 田 | 寿 | 司 | ̄
元北海道日本ハムファイターズ・武田久の登板時に実況板で立っていたネタスレ。
スレタイは基本的に上記のような「暖簾の一行AA」である。
概要
武田が寿司屋の店主(大将)、日ハム野手が店員、相手打者や両チームそれぞれのファンが「客」という設定。
対戦打者の名前などにちなんだ寿司ネタ(例:鈴木→鱸など)の注文レスに始まり、炎上の様相を見せると
「大将、サービスいいね!」
「(各塁を座席に見立て)大将、席が埋まってきたよ!」
「(炎上からの連想で)大将、なんか焦げ臭いよ!」
「大将、煙出てるよ!」
と店は繁盛する。
逆に何事もなく抑えると「フライアウト=揚げ物」のようなメニューに例えられたレスがついたり、
「大将、サービス悪いよ!」
など客からの苦情が集まったりする。そして試合を締められると
「閉店ガラガラ」*1
「二度と来ねぇよこんな店!」
などのレスがつく。
ちなみに同姓で同い年の投手であるチームメイト・武田勝と区別するため、普通の実況スレなどでも「大将」と呼ばれ定着化した。
ネタ誕生の経緯
元ネタは2009年の日本シリーズ解説でテレビ出演した清原和博氏が暴露したエピソードから。
当時オリックス所属だった清原は武田のシュートがどうしても打てず、札幌の寿司屋で武田と会った際に「もうシュートを投げないでくれ」と本人に懇願、寿司を全額おごったという。
「それ以来武田はシュートを投げなくなった」と発言していたが、テレビ向けに話を盛ったネタ、とも言われ真偽は不明である。これが事実であった場合、公式戦での対戦は2006年に3打数0安打2三振という記録のみであり*2、手加減されてすら打てなかったことになる。
また、この一件以外にも武田は西武時代の牧田和久と寿司屋でクローザーについて語り合ったことがあるという。
余談
- なお、武田の実家はラーメン屋である。
- かつて、東北楽天ゴールデンイーグルスには河田寿司*3(かわた・ひさし)が在籍しており、「久」と「寿司」の読み方が同じ「ひさし」であることから「武田寿司」は特によく使われていた。
- かつての同僚のブランドン・レアードは寿司が大好物という事から本塁打を放った際にパフォーマンスとして「寿司を握るポーズ」を披露するため、こちらも寿司屋と呼ばれる場合がある。また2006年に日本ハムに在籍し、武田とともに「勝利の方程式」を担った岡島秀樹も寿司が大好物であり、武田勝から「寿司島さん」というあだ名をつけられていた。
本領発揮の2013年
この年は武田寿司の最盛期を迎える。
故障の影響などで6月にWHIP2.00を記録、調子を上げた夏場になるとWHIP(1.68)が防御率(1.61)を上回るセイバーメトリクス無視の現象が発生*4。
今でも語り継がれるのは9月26日の対千葉ロッテマリーンズ戦(札幌ドーム)で、楽天がマジック2で迎えたこの試合に日ハムがマジック対象チームであるロッテに勝利し、同時刻に開催されている西武-楽天戦で楽天が勝利することで楽天のリーグ初優勝が決まるという楽天ファンも注目する試合でも大将は本領発揮。
6-3という3点リードのスコアで9回表から登板し、
- 1アウトを簡単にとるものの3連打を浴び満塁に。
- ここで打者今江敏晃に押し出し死球を与えてしまい失点。あまりのサービスぶりにネタスレにも関わらず恐らく楽天ファンと思われる複数の人物からマジレスで怒号が飛ぶようになり、スレは大盛り上がり。
- 次打者の荻野貴司には犠牲フライを許し、あっという間に1点差に詰め寄られてしまう。
- しかし次の根元俊一をあっさり打ち取りゲームセット。
何事もなかったかのようにセーブを挙げ楽天ファンの胃をボロボロにしたのであった。
結局いくらか店が暇になったのか、シーズン通算被打率は.300を超えたもののWHIP1.75、防御率2.28という成績に収束していた*5。
その後
しかし武田は翌2014年から故障もあり成績が急降下、中継ぎ転向どころか一軍での登板自体が激減。すると栗山英樹監督は右の中継ぎエースであった増井浩俊をクローザーに抜擢、そのまま新守護神の座に就いた事でなんJでは増井を「武田寿司の後継者」とみなし、以降は増井の登板時にも暖簾スレが立てられるようになった。
2016年になると増井の成績悪化が目立った事から二軍降格後に再調整、8月には6年ぶりに先発へ再転向し、自身初の二桁勝利を挙げるなど大逆転優勝の原動力の一人として活躍。
2017年から自ら志願して再びクローザーに戻るが、同年オフに店を大阪へ移転させた。
なお、初代店主の武田は2017年で日本ハムを退団。
その後は古巣の日本通運でコーチ兼選手としてプレー。このため寿司と配送業*6をかけた「宅配寿司」「出前寿司」「板前兼ドライバー」などの新店名(かつ武田の別称)が次々と誕生したが、2019年12月21日で引退し日通を退社。2020年から社会人野球チームの日本製鉄東海REXで3年間投手コーチを務め、2024年シーズンから一軍投手コーチとして再び戻ってくることとなった。
店主(選手) | スレタイ | 備考 |
増井浩俊 | 鱒寿司 | 2代目店主 「増」→「鱒」に富山県の伝統料理「鱒寿司」を掛けたもの。 オリックスへFA移籍してからの暖簾は「増井丸」。 |
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クリス・マーティン*7 | マテ寿司 | 増井の先発再転向で3代目店主を引き継ぐが、増井がクローザーを志願したため再びセットアッパーに。 |
吉川光夫 | みつを | マーティンの負傷離脱中に抑えで起用されたことから。 名前の光夫(みつお)と「相田みつを」(詩人)の連想で野球chやプロ野球板でネタにされ、吉川の抑え起用時にそのまま暖簾スレとなった。 レスは抑えると「二度と買わねえよこんな詩集」、救援に失敗すると「詩集絶版」となる。 2017年以降は巨人→日本ハム→西武→BC栃木と移籍。 |
アンソニー・バース*8 | バース停 | 吉川と同じくマーティン負傷離脱中の代役。 |
谷元圭介 | 小僧寿し | 身長167cmと小柄であることから。 2017年7月に金銭トレードで中日ドラゴンズへ移籍。2023年引退。 |
白村明弘 | 白村が | 慶応大学時代の同期で、当時副主将であった手銭大氏*9が白村に対し「白村が 投げる打たれる やっぱりな」とGet Sports(テレビ朝日系)のインタビューにおいて短歌のように5・7・5の形式で語ったことから*10。 2019年より野手転向したが2020年で戦力外通告→引退。 |
秋吉亮 | 秋寿司 | 2018年オフに高梨裕稔との交換トレードでヤクルトから移籍。2021年オフにノンテンダーとなり、2022年7月にソフトバンク入団。しかし僅か3ヶ月で戦力外となった。 |
同業者(他球団の専用スレが立つ投手)
店名や業種をその投手の名前やエピソードに因んだものに変えればあっという間に「開業」できる汎用性を持ち備えているため、劇場型の抑え投手を中心にこの類のスレは多い(詳細は「暖簾スレ」参照)。
この他のバリエーションとして、
「ポケモンの名前にちなんだスレ」
「○○ンゴwwww」
「阪神タイガース・藤川球児の名前を改変したスレ」
が存在する。